2015年春季労使交渉で、電機各社の労働組合で構成する電機連合は16日、給与水準を底上げするベースアップ(ベア)について、時間外労働の拒否など抗議活動を回避する最低基準を月3千円に設定すると正式に決めた。労使はすでにベアの水準について意見が一致しており、電機大手各社は18日に3千円で一斉回答する。
電機の交渉は日立製作所、パナソニック、東芝、三菱電機、富士通、NECの6社が中心となって統一要求し、経営側も統一回答する仕組み。今春は6千円を要求していた。14年は4千円を要求して2千円の回答を得ていた。15年は14年から1千円上積みする。1998年に現行要求方式になってから、2年連続の過去最高更新となる。
電機は自動車と並んで日本の賃金相場のリード役。電機大手の回答が中堅や地方に広がるかが焦点となる。
三菱電機、ベア、電機連合、電機、富士通、NEC、パナソニック、日立製作所、東芝