松島みどり前法相を不起訴…東京地検特捜部
東京地検特捜部は14日、選挙区内で「うちわ」を配布したとして、民主党から公職選挙法違反(寄付の禁止)容疑で告発されていた松島みどり前法相(58)(衆院東京14区)を不起訴(嫌疑不十分)とした。
松島氏は2012~14年、「法務大臣」などと記したうちわを2万本以上作成し、地元で配布。このうち、14年8~9月に配布した分が告発対象だった。松島氏は配布物について国会で「討議資料だ」と説明したが、特捜部は、配布物は形状や利用方法から有価物のうちわで、配布は公選法上の寄付にあたると認定した。
ただ公選法には、政党支部の寄付は選挙に関係なければ処罰されないとの規定がある。うちわの作成費用を負担したのは松島氏が代表の政党支部であることなどから、特捜部は寄付をしたのは同支部と認定。松島氏が14年8~9月時点で同12月の衆院選を想定していたとは考えにくいと判断した。松島氏は「不起訴になったと知り、ほっとしている。今後は一層法令順守に努める」とコメントした。
2015年01月14日 23時20分
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