INTERVIEW

森雅樹其の四

09/12/25

デタミネーションズとの出会い。

東京への、移動、変わって行く環境と、音楽に向き合いやって行く事への不安、葛藤、前進を、ありのままの言葉でかたる森氏‥.

エゴラッピン愛好者ならずとも必読!

読み応え充分のZERMAGAZINEインタヴュー史上最長の、森雅樹氏インタヴュー!!!最終章!

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ZEROMAGAZINE(以下Z)
大阪は上本町から、中々進まないんですけど(笑)

森雅樹氏(以下M)
ぼくが、バイトしてた、カラオケボックスのオーナーが、又音楽好きな人で、レコードとか大量に持ってて。

ボールルームってクラブあったんです。そこに、週1回は行ってるとかいうてはりましたね。(笑)
Z
ボールルーム‥.。

M
でもなんか、ボールルーム出禁になったみたいで『 おれ、ボールルームもう行かれへんねん 』とか言うてはって...

なんかタケムラノブカズさんが、DJしてはる時に『 おい!これかけろ 』とか、タケムラさんに言ったみたいで...

なんかタケムラさんに『 これかけろ! 』言うてる奴がおったらしい、って話は、知ってて‥.おいおい、バイトのオーナーかよ!みたいな(笑)

Z
世界のタケムラに?いけてますね、そのオーナー(笑)!!!

タケムラノブカズは凄いですよ‥.というか、その時もう、かなり売れている時でしょ?

彼は、本当に変わった人ですからね、いきなりフルート吹き出したり、しかもマスターするし(笑)

聞いた話だと今ドイツに住んでいるみたいですね.‥そのオーナーさんは幾つくらいの人だったんですか?

M
30いくつとか、ですかね?いつもスーツで、恐かったですよ!!!

よっ!バイト君頑張ってるか?みたいな人で『 漫画読んでないか? 』とか聞かれたり...昼暇で、漫画読んでたんがバレた事があって‥.(笑)

Z
その人も、もう50歳くらいですね、その人も、今の森君をテレビとかで見て驚いてるかも知れませんね?

M
絶対、見てると思う。

Z
『 この森っていう奴、うちで、バイトしてたんだよ〜 』とか言ってるかもですね?

M
絶対言ってると思う。

Z
それじゃあ、カラオケ店のオーナーさんも、このインタヴューを見たら、エゴラッピンのライブに、是非お越し下さい!と(笑)さらに、いかつさパワーアップしてるかもですね?(笑)

めちゃくちゃ面白いね、森君。

M
面白くないっすよ‥

(森氏友達)
中々、東京に戻らないですけれどね(笑)

Z
いつ、そのバイトは辞めたんですか?

M
東京行きと、同時でしたね‥.バイトのスタッフ皆とも凄く仲良くなってて『 東京行くの? 』
うん!やってくる!!!みたいな感じで。

Z
東京来てからは、バイトやってないの?

M
はい、やってないですね、音楽のみですね。

ただ、よっちゃんに『 バイトしたいわ! 』って言った事あります。

Z
バイトはしなくても、やっていけたんでしょ?

M
はい、なんというか、バイト仲間が欲しくて(笑)

Z
で、よっちゃんは何て?

M
笑われた(笑)

Z
何言ってんの?森君!って?(笑)

M
東京に来て、色々な人と、仕事する様になったけど、バイトをしてる時の友達関係というか、信頼関係が良かったから‥.。

やっぱりバイトせな信頼関係は築かれへんやろ!みたいな気持ちがあって(笑)

Z
エゴラッピンのメンバーをバイトって、型で入れたら?(笑)

M
う〜〜ん、バイトって型じゃないとね、バイトで知り合わな、信頼でけへん、特に東京の人とかは!ってなって‥.(笑)

マジですねん(笑)そっから酒飲む様になってしまって‥。

Z
それまで、あんまり、飲まなかったんですか?

M
大阪の時は‥.あ、デタミネーションズと知り合ってから、飲む様になって、ぼくの全てを、変えたもんですから、デタミネーションズは‥.

大阪の時は、楽しい酒でしたよ、東京にきてストレスなんてない、と思ってたけど、ストレス?‥.
そんな感じで、飲んでたんでしょうね?

酒を飲む様になってしまったんですよね、ほんで、行動がおかしいって言われて。

Z
ちょっと待って下さい、東京きて、酒に溺れて、行動がおかしいって言われる、って、いきなり話しがディープになってません?(笑)

東京の話になってから、急に落ちましたね?さっきまでの大阪の話の時は面白い話ばっかりだったのに‥.(笑)

M
東京に住み始めた頃は、駄目でしたね、友達に電話して『 又、泣いてる 』とかいわれて(笑)

もうそれが、恒例になって(笑)ほんで、住んでる所も渋谷やったでしょ?
なんか、それで、へんな病気になって、レコード会社の人に、ポリドールの、A&R;の制作の人の家に行っちゃいましたね‥.

その人の家の前に、ゴミ置き場が有って‥.そこでガッツリ寝てましたね。

Z
(笑)

M
なんか、そこで、その人が帰って来るの待ってたみたいで(笑)

そのまま、寝てもうた‥.みたいな(笑)で、そっから、その人との生活が始まって.‥

それが‥.駒沢?

Z
良い人に巡り会いましたね。

M
で、その人に、デタミネーションズ聞かせて『 渋い!!! 』ってなって...
『 このバンド、おれやりたい! 』ってなって、で、やってくれたんですよ、テラグチさん‥.。

でも、ぼくも、調子に乗り過ぎやったんですよ、あまりにも、良い!良い!って.‥

やっぱり‥.解らんけど、デタミネーションズは解散したじゃないですか?

それ、思ったら‥.そんなん、ぼくがやって、平穏な音楽生活を壊してしまったんかな?とか...

その時は、デタミネーションズには、マネージャーもおらんくて、みんな自分達でやってはったじゃないですか?

Z
その時は‥.マネージャーいたんじゃないですか?

M
タテイワ君でしょ?それも、ぼくが、紹介したんすよ。

Z
そうだったんですか、森君の紹介だったんですね。

M
それで、解散したでしょ?
それで、凄い罪悪感‥.その時は、皆、確認の元でマネージャーを決めたり、メジャーで出そう、って事とか...

そんな感じでやったんですけど、結局上手くいかなくて...
解散した訳でしょ?う〜〜ん、だから自分の中で‥.自分の中にシコリがあって。

やっぱりメジャーに行きたい人と、そんなんちゃうやろ!って人がおって‥.。

そういうのあるじゃないですか?なんか。

そんなんの、きっかけを、作ってしまったかな?って、解んないんですよ真相は‥。

ぼくも関係があったというだけで、そういう事を、考えてしまったりだとか、でも、やりたいんやったらやるやん!とか、前向きに考える様にして、で、ぼくは、ええ音楽を作って、やめてしまった人とかに、刺激を与えるしかないから‥.。

Z
なるほど‥。

M
一時期デタミネーションズの、解散でナーバスになってる自分もいてたし‥.。

あのバンドがあったから、ライブやりたい!ってなってたのが...刺激がなくなってしまったといか‥.そういう寂しさもあって‥.。

でも、まぁ、エゴラッピンをやってたら、どっかで聞いてもらえるし、だから‥.中途半端な事は、出来ないんですよ‥.音楽は‥.。

まぁ、やり続けるってのが、アレかな、と思って今やってるんですけどね。

Z
そうだね‥.ふぅ〜.‥しかし、東京話になって、いきなりシリアスになりましたね.‥森君!(笑)

住む所も、渋谷から、駒沢に行って?‥.。

M
そうです、その駒沢でね、毎日、毎晩ですよ!宴会‥.。

スカ聞いて、スカ聞いたら人生変わる、ってぼくの、テーマで(笑)

皆、聞いててもツートーンとかでしょ?

スカタライツとか、デタミネイションズとか‥.
そこで、2人の信頼度がグンと上がって『 ずっとおって』『 はい!居させて下さい!』ってなって(笑)

Z
一石二鳥ですね?(笑)

M
毎日、プレゼン!(笑)

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Z
その時期って、『 くちばしにチェリー 』とかの頃ですか?

M
そうです。

Z
生まれてますよね、共同生活の中で名曲が。

M
それで、テラグチさんの家の下が空いて、自分の荷物とかもあるし『 下、借ります! 』ってなって‥.部屋を借りる事になるんです。

で、ツアーから、帰ったら、まさかの‥.浸水ね(笑)

Z
言ってましたね(笑)、帰ったらレコードがプカプカ浮いてたって(笑)

M
まさか、ぼくん家は、大丈夫やろ?‥.って思ってたら、ぼくん家が1番ヒドかった(笑)

Z
事前にその話聞いた時、インタビューのネタとして、おいしい!!って思ったんですけどね(笑)

M
ほんで、ツアー中やったんでホテル住まいな訳ですよ。

だから、まぁ、いいか、とか思って(笑)でも、ツアー終わって東京帰って来たら住まれへんから。

で、その80歳のおばあちゃんが、ツアー中、毎日、ぼくの家を掃除して‥.でも、ぼくからいうたら、ダスキンかなんか、業者を呼んで、やって下さいよ、って言うて。

やってもらった方が良かったんですけど、毎日掃除に来てくれはって、なんか、お爺さんから受け継いだビルかなんかで、その80歳のおばあちゃんも、お嬢様かなんかで、自分の手で掃除するのが誠意、みたいな感じで‥.。

レコードのケースのがわってあるでしょ?ビニールの、普通そんなん、ほかすでしょ?

あれを、部屋にロープが張ってあって、全部干してくれるんですよ...

ああ、これは、時間かかるぞ、って思いましたね(笑)

Z
大変ですね?

M
そうです。

『 宝物なんでしょ? 』って。でもこの、ビニールは、いらんねん、って、音聞けたら良いから、って‥。

ツアー帰ってくるたんびに、ウイークリーマンション住んで、毎日、そのおばあちゃんが掃除に来てくれてはるから、ぼくも、毎日掃除しに行って‥.。

そこから、そのおばあちゃんとの、コミュニケーションが始まるんですよ、『おばあちゃんとの、お掃除生活』が!(笑)

Z
お掃除生活?(笑)

M
『 お腹減った?ご飯食べにいこ 』とか言って、寿司連れて行ってくれて。

Z
お、いいですね?お嬢様のお昼は寿司?(笑)

M
そうです、たまに、居酒屋とかで‥.
居酒屋で、串とか頼んだら、おばあちゃん『 どないして食べたらええのん? 』(笑)

でも、そのくらいのお嬢様やったんですよ。
その、おばあちゃん、息子と息子の嫁と住んでるみたいで、その嫁が、恐くて‥.なんて言うんですよ。

で、唯一、そんなおばあちゃんの楽しみが、ぼくとのご飯や!って、気付いてしまったんです。

もう、掃除そっちのけで『 ご飯行こう 』とかなって来て、でも、ぼくは、段々それが、しんどくなって来て(笑)。

掃除進まへんから!(笑)

よっちゃんにも、その事相談してたんですけど、よっちゃん曰く『 あのおばあちゃんは、森君の事好きなんやで、私解る 』って(笑)。

そんなんヤバい‥かな?とか思ってて(笑)でも、その時、ツアー中で、ウイークリーマンションもどないやねん?って思いだしてて、当時のスタッフ、ローディーの人に『 家おいでや 』って、羽田空港で言われて、ツアー帰って来て、あれ?帰るとこない、ってなって‥.。

で『 家おいでや 』っていわれて、で、浅草ですよ(笑)

Z
あれ?なんで浅草なんですか?羽田で『 家おいでや 』で、浅草?

M
えーと、すんません、その『 家おいでや 』って言ってくれた人が、浅草に住んでたんです。

で、その人の家に行ったら、CDだらけで、楽器もあって、要塞みたいな家やって『 ぼくの寝るとこは、どこですか? 』って聞きたなるような感じで、籘性のソファーで寝るんですけど‥。

で、そこでも毎日、宴会!(笑)

Z
得意の共同生活ディスカッション?(笑)

M
音楽の宝庫でしたしね。で、浅草が気に入って、1人で、町歩く様になって、浅草に部屋を見つけたのが今の部屋なんです。

Z
でも、良かったね。森君、浅草に救われたね。

M
浅草!ここいける!って、よっちゃんも『 浅草に住んでよかったね 』って。

Z
良かったね‥.。

でも、インタヴューエゴラッピンの音楽性の話ほとんど出来なかったですけどね(笑)。

でも、良いですよね?こんな感じの話‥.エゴラッピンの音楽性の話、知りたいなら音楽誌読めよ!みたいなね(笑)

M
浅草いいとこ、1度はおいで!

Z
いや、本当に今日は、浅草を、堪能させてもらいました!鰻、蕎麦、もつ、名店と呼ばれる店のフルコース。

M
あとは、焼き肉!あ、焼き肉好きですか?今度、焼き肉で殺しますよ(笑)

Z
是非、殺して下さい(笑)。

えーと、じゃ最後に、ツアーも終わって、この間アルバムもでて、今後の、音楽活動、音楽の方向性の話を聞かせて下さい。

M
う〜〜ん、難しいですね。

Z
‥.やめましょうか(笑)今日は、もういいです(笑)ちなみに、ゴシップジャップスは、やるんですか?

M
う〜〜ん、解んないですね。

Z
そうだ!ギャングスターのグールーとやったんですよね?それちょっと、言っときましょうか?

M
グールーね‥.ヒップホップ界恐い!

グールーさんにね、グールーさんに言われたかどうか解らへんけど‥.あの、リスト見たらね、日本人のアーティスト、エゴラッピンだけなんですよ!!!

うわ〜日本代表みたいや〜やるで〜みたいな感じになってたんです、よっちゃん好きやしね‥.。

Z
バックコーラス、コモンだったんですよね?

M
そう、いじる所もう無い、ってとこまで、やったんですよ。

でも... 不採用‥.『 やろう 』って言われてやったのに...。

アルバムに入って無い!え〜〜って。

めっちゃ、皆に言うてもうた『 グールーとやるで〜!!! 』って(笑)

嘘ついたみたいになってるやん!って(笑)

Z
嘘じゃないのにね(笑)

M
よっちゃんなんか、2曲やってたのに、なんでやろ?ヒップホップ界恐い!!

Z
ヒップホップ界は恐いけど、浅草は良い所だからいいじゃないですか!(笑)

今日は、でも本当に良かった、ご馳走になって、良いインタヴューが録れて‥.。

今までで、最長のインタヴューですよ(笑)パート2もします?(笑)

XM
じゃ、『 鰻禅 』の上!!松から上!!‥.でも、ほんと音楽の話してないですね。

Z
とりあえず、これ読め!って感じで(笑)じゃ、最後に一言お願いします。

M
‥‥‥。

Z
『 住職はエロかった! 』で締めますか?(笑)

M
はい!坊主はエロい!(笑)

(森氏友達)
浅草に住んでて『 坊主はエロい! 』発言は、まずくないですか?

Z
浅草のお坊さんは、除外で(笑)

大阪、上六、および、上六近辺のお坊さんはエロい!って事で(笑)

M
上六坊主はエロい!ジェット浪越みたいなオッサンやったんですよ‥。

(一同爆笑)

M
音楽の事が、めっちゃ好きなん伝わりますかね?

Z
もちろん、伝わってますよ。じゃ最後に‥

M
音楽めっちゃ好きなんです!!!

Z
ラブ・アンド・ピース?

M
いや、ネバー・ダイ!!!(笑)

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何気ない言葉にある、真実と虚、感じ咀嚼できたろうか?

次回の更新日は2010年1月3日です!!!

来年も宜しくお願い致します〜!皆さんよいお年を迎えて下さいね〜!!!

 

森雅樹其の三

09/12/18

遂に話しは、エゴラッピン活動へ!と思いきや‥.森氏の音楽進化の、キーパーソンとの出会い。

活字に生の声を乗せるインタヴュー!!!

ZEROMAGAZINEインタヴュー森雅樹氏その3

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ZEROMAGAZINE(以下Z)
いろいろなエピソードを経て、エゴラッピンが活動を始めるわけですね?

初めはどういった活動だったんですか?

森雅樹氏(以下M)
曲も出来て、お披露目したいじゃないですか?(笑)

Z
うん、そうですよね。

M
音楽優先の生活で、融通のきくバイトをしながら、音楽活動をして、よっちゃんも。

Z
そうですよね、25〜26歳くらいまで、バンドマンって、そんな生活ですよね?

その位の頃に、売れる売れないの、現実も解ってきて、続ける人は、続けて、やめる人はやめて、みたいな感じですよね?

M
そうですね、そんな事も感じながらやってましたね‥.音楽をやる時間を2人で優先してましたね。

ほんで、バンドやりたい、って事やったんですけど、手伝ってもらってた人達は、仕事をしてる人達で‥.ドラムの人は、掛け持ちでやってくれてたんですけど『 正式にメンバーでやりたい! 』って言ってくれて、志が一緒やったらやろうや!!って、なって。

けど、結果的にはそうじゃなくて、仕事優先で、ライブのある日に、仕事入ってて『 休んでや 』とか言っても『 あかん、仕事あるから 』とか言われて‥.ベースもナガオ君からゴトウさんに変わってて、又、ゴトウさんにも、お世話にめちゃくちゃなってるんですよね‥.。

バイト辞めて違うバイト始めた頃に、ゴトウさん紹介してもらって、ゴトウさんの音楽講座‥.レッド・ツエッペリン、ゴトウさんのカレー屋の名前にもなってる『 カシミール 』‥.『 凄いやろ? 』とか(笑)

この人おもろいなぁ、とかなって、バイト終わってゴトウさんのカレー屋行くのが日課になって。

いつも、カレーご馳走してくれはって。

Z
良い人ですよね。

M
そこで、どっぷりゴトウさんに、惚れ込むんですよ(笑)

Z
でも、エゴラッピン辞められましたよね?(笑)

M
いや、ゴトウさんギリギリまでやってくれましたよ、店閉めてまでやってくれました。

Z
流石、ゴトウさん。

M
『 明日頑張ったらええから 』とか言ってくれて(笑)‥.で、あるイベントで、デタミネイションズに出会うんですよ!

Z
激しい、オッサン達に!(笑)

M
そうです(笑)生音で!!!

カルチャーショックだったんですよ。

他に激しいバンドとかも出てたんですけど、コレがパンクや!!みたいになって、渋い!って(笑)

そっから、もう、クルンって音楽性が変わって‥.それまでエフェクティブな音楽やったんですよね。

Z
うんうん、やってたね

M
全然覆されて、何よりも強い!って。

Z
パンク‥.パンクですもんね‥。

M
色気を感じました、男臭い。

『 よっちゃんコレや!』って(笑)エフェクター全部ほかして、いらんこんなん!使えへん!ってなって。

初めは、(口でギターの裏打ちの音)んチャッんチャッって、で、作ったのが、『 ア・ラブソング 』、
これを、デタミネーションズにやってもらいたい!っていうか、デタミネーションズをイメージして作った曲ですから、あの曲。

そしたら、奇跡的に、よっちゃんの、大学の先輩で‥.。

Z
イッチーさんですか?

M
そう、イチハラさんが、ラブ・アンド・フリーのサークルの先輩やったみたいで、イチハラさんが窓口になってくれたんですけど‥.。

ギターのヒトシさんが、エゴラッピンのCD持ってるとか、言うてくれはって『 何しか、オレにやらしてくれ!』って言うてくれはって、仕切ってくれはったんですよ。

Z
渋いですね、ヒトシ君。

M
ヒトシさんが、仕切ってくれはって、デモテープとか皆に聞かせてくれはって、シゲルさん‥.ベースのシゲルさんにも出会って。

Z
松井兄弟の?

M
そうです、あの人達が凄い考えてくれて、で神戸で一発録り。

ライブ録音でやりましたね。

リーハーサルは、ぼく参加しなくて、現場で初めて聞くって感じで、そこに、よっちゃんが、のっかるって感じで。

で、高津さんも来て、その時は、高津さんは歌と違うかったんですけど。

Z
パーカッション?

M
はい、コンガか?ボンゴ?で、初めて喋ってくれはった事が『 ビールあるか? 』って。

Z
『 はい!あります! 』って(笑)

M
はい(笑)、モルツ、モルツ、モルツかエビスで‥.ダッシュで買いに行って、現場には無かったんですけど、買いに行ったらあるし(笑)

Z
良かった?

M
無茶苦茶良かったですね、結局3、4テイクやって、ソロパートは後入れで、それが、又、ええ経験と云うか。

ソロって、個人個人の歌やのに‥.ソロも細かく考えて指示するというか、ソロを聞いて『 タツミちゃん、そこ上手すぎるわ、そこは、もっと下手に吹いて 』とか、そんなんいわはるんですよ。

ぼくもそんな所あるんですけれど、そうなんや、そこまで考えるよな、ソロは自由とかじゃなくて、ソロも計算する、っていう‥.。

デタミネーションズって、考えてる!って。ますます、デタミネーションズを人としても好きになっていったんですよ。

Z
あの人達は、格好良いよね、音楽やってる!って感じが凄いして。

M
で、恒例のミックステープ(笑)

Z
ミックステープ交換?(笑)

M
で、ひとしさんが持って来てくれたのが、ジャンゴ・ラインハルトってフランスのジプシーギターのプレイヤーと、SXOXBと、イアン・デューリーやったかな?

Z
好きですね(笑)SXOXB仲良いですもんね?

M
これを、持って来たって事は、これを聞けってことなんや!‥.と、ジャンゴ・ラインハルトってのは、1930年代のジプシージャズギタリストなんですけど‥

Z
SXOXBで思い出したんですけど、今度、クラッカージャックスのDVD出すんですけど。

ライブ会場の客席に‥.
お客さんってOiの人‥.スキンヘッドだらけの中に一人だけ、ロンゲでスーサイダルテンデンシーズの帽子かぶって、暴れてましたよ!

ナオト君、熱かった(笑)で、中谷君が『 今日は、いちびりが一人おる 』ってナオト君の事を言って、盛り上がって、わ、やっぱり友達なんや?って(笑)。

今、編集中なんですよね、又森君にも、渡しますね。

M
わ‥.めっちゃ見たいですわ。

Z
多分、DVDと中谷君のソロのCDのセットで、2枚組で‥.それも熱いでしょ?

M
わ〜〜見たい!

Z
6カ所くらいのライブなんですけど‥.。

(森氏友達)
それ、撮ってはったんですか?

Z
いや、中谷君と、DVDリリースについて話してた時に、中谷君が先輩や後輩に言って集めてくれたんですよね。

画像は悪いのですけど、びしびしに、当時の緊張感とかが伝わるんですよ。

M
それ、見たいっす、見たいな〜〜。

あ!中谷さんも、その頃出会ったんですよね、紹介してもらって。

Z
すんません、また話それちゃいましたね(笑)デタミネーションズとの出会いは、やっぱり得るものが多かったですか?

M
そうですね、完全に変わりましたね。

生音重視になりましたね表現が。

Z
それまでは、試行錯誤してましたもんね?DJを入れたりだとか。

M
スクラッチ入ってましたもん(笑)コスラーを迎えていました!(笑)

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Z
その頃から、よっちゃんのステージアクション!!!

激しかったですよね?股にマイクスタンド挟んで(笑)自分、よっちゃんの何が好きって、歌は勿論なんですけど、あのステージでの、弾けっぷりね‥.凄いですよ!!!

良い表現じゃないかもですけど、普段と笑ってしまうくらい変わりますもんね?

M
ステージでは、ナカノヨシエですもんね、普段はよっちゃんって感じで(笑)
Z

森君は、いい感じの音楽人生歩んでますよね、初めの水中眼鏡はさておき(笑)

M
その頃は、こそっとやってましたから(笑)音楽やるつもりちゃいましたから。

Z
で、東京ですか?

M
いや、その前から、ラジオのゲストとかで、ちょこちょこ行ってたんですけど、マネージャー‥.。

コパサルーボのキーボードのエリちゃんっていう、その子が『 東京へ通うんやったら、東京おった方が向き合える 』と‥.で、よっちゃんは、行きたい!ってなって、ぼく、ごねる、みたいな(笑)

Z
行きたくない!って?

M
そう、だってデタミネーションズ大阪ですやん?デタミネーションズがおる大阪でやりたいって(笑)

Z
それは、でも通らなかったんですよね?(笑)

M
はい!(笑)反抗したかったんですよね‥.まぁ結局行くんですけど(笑)

Z
どうでした?東京は?

M
まぁ、何か、イメージがあって、ちょっと冷たいというか、まぁ、でもそんなん前から解ってる話やし‥.。

そんな、ビックリするような事は無かったんですけど。

でも、仕事が多かったから、ええじゃないですか?でも、まぁ、初めに住んだのが渋谷で‥.環境的なとこが合ってなかったんですよね‥.。

ほんで、家も無茶苦茶なって来て、部屋に、なんか植物が生えるくらい、なんか、植物が風呂場に生えてきて、もう引っ越す!ってなって。

あ!?エート、専門学校時代の、居候の居心地の良さが忘れられなくて、その後人の家に、住ませてもらうのが好きになったんですよね‥。

Z
何それ!!!(笑)

M
でも、部屋引き払って帰っちゃって、ぼくは部屋がなくなって(笑) 。

その頃に、よっちゃんと、ぼくが知り合う、架け橋になってくれた、ピーコって子が居るんですけど、その子に紹介してもらった、DJの子が近くに住んでたんで、その子の所に尋ねて行ったんですよ。

Z
次の部屋確保の為?(笑)

M
あわよくば、と思ってたんですけど(笑)その子の家を尋ねて行ったんですけど、なんか、バイトの店長に焼き肉の『 にき 』ってあるじゃないですか?

そこに、今から連れて行ってもらうんや、って言うてて、うわぁ、ええなぁ、って感じで、折角来てもらってんけど‥ .って言われて。

その時、もう絶対そこに泊まれるもんやと思ってて、カップヌードルを2個買って行ってたんですよ、一緒に食べようと思ってて、せやのに、今から焼き肉って‥

Z
ヤバいね?2個食べなきゃいけないですね?しかも、外で‥.(笑)

M
そう、食べてたんですよ(笑)でも2杯目に手を付けたときに、彼が戻って来て『 事情を話したら、店長が、その友達も連れておいで 』って!

Z
カップヌードル食べなきゃ良かったですね?

M
ええの?言うて、行く!ってなって‥.そのままそこに、住む事になったんですよ(笑)

Z
焼き肉もご馳走になって、そこに住んだ?(笑)

森君ラッキーですね、ここまでの話聞いてたら、ラッキーボーイですよ、サラブレットですよ。

M
サラブレット?(笑)確かにそのまま、そこに住んで、バイトも紹介してもらって、上本町のカラオケボックスなんですけど‥.。

Z
カラオケボックス?色々やってるねぇ。

M
バイトは、中学生の時から、やってますからね、住吉大社で、べっ甲飴。

Z
あれ??1回東京まで行ったのになぁ‥.又、大阪、住吉大社まで戻ってる(笑)

家出少年の話も、住吉大社の話もいいんですけど‥.ちょっと気になるし聞いていい?

森君2杯目のラーメンはどうしたの?(笑)

M
食べました!普通に(笑)

Z
食べたんだ!で、その後、焼き肉?‥.若いって凄いですよね、今の歳だと無理ですよ(笑)

(森氏友達)
その頃は、もうエゴラッピンやってるの?

M
なってる!

(森氏友達)
なってるって(笑)でも‥.なりながらも、バイト?

Z
そうですよ、バカ売れするまでのミュージシャンはそんなもんですよ(笑)

M
又、そこも融通の利くバイトやったんですよ、色々、ワガママきいてくれて、そこにも、よっちゃん、よう来とったなぁ‥.。

ぼくは、夜部門じゃなくて、昼部門やったんですよ、激暇!!(笑)客っていったら、保険の外交員とか‥‥後は、セックスしに来よる奴らですね、(笑)!!!
ボックスに‥.1時間200円だから、上本町ってお寺多いでしょ?住職とかがね‥.住職とかって、ホンマにエロい!(笑)ホンマにね、マイクとか使いよるんですよ。

Z
マイク?(笑)

M
ぼくとか、使った後の、マイク掃除しないといけないんですよ(笑)ホンマ、ホンマに‥.(笑)

Z
え、でも、そんな事して、こっちにばれてるの、向こうは解ってるんですかね?

M
多分解ってますよ、住職、カメラ目線でしたもん(笑)どうや?バイト君?みたいな感じでしたよ(笑)

Z
その2人は、どんな関係なんですかね?

M
う〜〜ん、相手のオバちゃんは、ちょっとハイカラな感じの、派手な人でした‥.その時、不覚にもピーンとなりよんねんけど(笑)

Z
森君そんな事言っていいの?(笑)

M
ZEROMAGAZINEでしょ?

Z
オーケー?

M
コレは、ZEROMAGAZINEネタでしょう?(笑)
Z

ZEROMAGAZINEとしては、有り難う!って感じです(笑)。

そんな事、頻繁にあるの?おいしいね?タダでエロビデオ見れる感じですね(笑)

M
又、ぼく、教育係とかになって、新人の子が入って来たら、イロイロ教える係で、女の子とか、入って来て、又、狂ってる子とか多くて、シンナーずっと吸ってたりとか(笑)

Z
森君、注意しなくていいの?(笑)

M
ぼく?全然注意しないですよ(笑)

Z
森君とバイトの時は、その子もラッキーですよね?幾つくらいの子?

M
18〜19歳かな?家出した時とか、ぼくん家、来てましたから。

Z
ええっ?いやいや、ぼくん家と違うでしょ?森君?!

M
いやいや、その、ぼくん家と違う部屋は、出たんですよ、ぼく、めっちゃ汚すから‥

Z
出て行ってくれ!と‥(笑)

M
上本町でバイトしてるし自分の部屋を、借りて‥.あ!?それが、写真の緑の部屋ですわ!(笑)

Z
あ!?森君の部屋だったんですね?

M
ぼくの部屋ですわ!

Z
おっ!やっと話が繋がった、その頃、森君は何歳くらいですか?

M
26とか27とか?

Z
て事は、その子今、30歳くらい?今の森君知ってたらビックリしてるでしょうね?

M
又、その子が2時間とか遅刻するんですよ、そんで『 森君‥.』ちゃうわ『 もりっち、遅れるからタイムカード押しといて 』とかいわれて、オイッス、ガチンみたいな(笑)。

Z
電話かかってくるんですか?(笑)

M
そうです、もう言われんでも、遅れそうやな?とか思ったらタイムカード押しといたって(笑)

Z
森君、凄い、いい人!(笑)

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デタミネーションズに出会い、音楽話に突入と思いきや、広がる上六の高い壁。

予期せぬ展開、予定調和一切なし、ZEROインタヴューの真骨頂。

次回、最終話、期待絶頂!!!

次回の更新日は12月25日です!!!

森雅樹其の二

09/12/11

読み奮起し、道しるべを辿りつつたどり着いた、今回のインタヴュー!!!

ミュージシャンの、バイタリティーを感じつつ、先へ向かえ!

ZEROMAGAZINEインタヴュー森雅樹氏、その2、瞠目せよ!

森1102.jpg

ZEROMAGAZINE(以下Z)
森君がバンドを組もうって思った頃の話を聞かせて欲しいんですが、お兄さんと同室の頃は悶々とするだけで結局バンドを組む機会はなかったの?

森雅樹氏(以下M)
兄ちゃんの友達にハノイロックスじゃなくて、スケーターみたいな格好の人がいたんすよね、アンスラックスみたいな(笑)。

兄ちゃんの仲良しの人で、声かけられたら嬉しいみたいな存在の人で(笑)家に帰って靴あったら嬉しいみたいな、あ‥来てる、みたいな(笑)。

その人がメタルじゃない違う音楽とか教えてくれたんですよね、ファッション的にも、アナーキック・アジャストメントみたいな。

Z
スラッシュ的な?懐かしいな、アナーキーマークとか?

M
あったでしょ?90?90とか書いてあって。

Z
ロンドンのブランドですもんね?お洒落だ!?みたいな?(笑)

M
その人の事を『 自分持ってる人 』みたいに思えて。

Z
森君はその時は幾つくらい?

M
中3とか中2とかですかね?

Z
その人はバンドマン?

M
バンドはやってなかったですね、スケボーやってました。

Z
スケーターだ!

M
さらさらの髪で『 ダイエースプレーなんて知りません 』って感じで(笑)

Z
皆使っていましたよね、一回セットするのに3本くらい(笑)

M
世界ある!とか思って。

Z
世界?(笑)

M
兄ちゃんの友達は皆一緒に見えて、ハノイロックスの人等は。

Z
確かに。

M
メタルテープにレタリングしてバーン読んで。

Z
バーン読んで、レタリングして?(笑)絶対やるもんね?レタリングとか歪んで?(笑)

M
そう、歪んで(笑)!!!

Z
課題曲?(笑)

M
常に課題曲があるんですよ(笑)スワンキーズ?

Z
その頃の、その年代の人たちって好きですもんね?自分は駄目です。

M
中には良い曲もあるんですよ、オールドファッションとか?ちなみにケロヨンってバンドでした。

Z
ケロヨンって(笑)

M
水中眼鏡かけてやるみたいな、バンドでした。
Z
え?なんで、水中眼鏡?、森君も?

M
はい‥‥

Z
キツいね(笑)課題曲もあるし水中眼鏡もしなきゃなんないし、ちなみに水中眼鏡ってデカイ海女さんみたいなやつ?

M
ちっちゃいやつです(笑)その人も、さっき話したスケーターの人と一緒で、身近な最先端な人みたいな感じでしたね、格好よかったですね、リーバイスのセカンドとか着て、ボーンのネックレスとかしてて。

Z
シティーインディアンですね?多分シティーインディアンのシン君が、ボーンネックレスの元祖です
よ。

M
へぇーそうなんや‥.。
で、そのバンドも手伝いだったんでそれも1回だけでしたね。

Z
課題曲練習して、水中眼鏡かけて、1回?(笑)割に合いませんね(笑)

M
家族がバンド反対やったし、家では、ギター弾いたりできひんし、結局手伝いくらいしか、自分の音楽できる場所が無かったんですよね...。

それが‥‥中2か、中3か、で又、ヒップホップですかね‥.ダンス甲子園とかあって

で、思ったんですよ、ダンスなんや、バンド‥‥あかんやん、もてへんやん!みたいな(笑)

Z
ダンスはやったんですか?

M
ダンスはしなかったですね、あ?でもダンスの現場には遊びに行ってたなぁ、そういう先輩について行って(笑)

Z
早い物好きの先輩?

M
そうですね、ダンス見に行って、コレもええな〜ダンスも格好ええな〜ってなって(笑)

Z
森君って、影響されやすいね(笑)。

M
格好良かったんですよ本当に、でその先輩にクラブとか連れて行ってもらって(笑)。

Z
高校生で?早いねぇ?まぁ、その当時、高校生良くクラブ行ってましたもんね?
まだ、入れましたもんね。

M
クラブ三昧の中で、おれはバンドやりたいんちゃうんか?

これは、浮気ちゃうんか?って?(笑)クラブでかかってるヒップホップとか聞いて『 音館 』の頃の気持ちがよみがえって来て、そんでダンスのDJ?良くバックで回してるでしょう?アレやれよって!

言われて『 マジっすか? 』みたいな感じで(笑)でもミキサーがなくて楽器屋行って、DMCモデルとかやったかな?

Z
DMCモデル?(笑)

M
ミキサーはあっても、ターンテーブルとかがなくって、家のケンウッドのプレイヤーとかで(笑)それで練習してました。

Z
意味ないね(笑)スクラッチとかも出来ないし、って言うかDMCモデルのミキサーいらないね(笑)アンプに直で繋がってるし。

M
で、こんなややこしい事は無理です、って言って(笑)ほんで、見るのみ、お客さんになりましたね。

でも、クラブに行くとバンドやってる人とかおって『 バンドせえへん? 』とか誘われて、で、家にバレへん楽器?ドラム!スティックだけやったらバレへんでしょ?座布団とか叩いて練習して。

Z
ドラムから入る人多いですね?高津君もですもんね?

M
そうですね、で、ドラムで呼ばれるようになって、おれ、通ってた高校に友達1人も居なかったんですよ、地元では居てたんですけど。

Z
全然楽しくなさそうな、高校生活ですね?(笑)

M
なんか年上の人と付き合いが多くて、高校の同級生とかは、面白くないんですよ。

いつも学校行っても、スグ帰ってましたし、って言うか殆ど学校行ってなかったし(笑)

Z
よっちゃんと似てるね?(笑)よっちゃんも高校の時は殆ど家で寝てたって言ってましたよ、「恋愛は?」って聞いても、「やってない、寝てた」って(笑)

全然楽しんでないね?って(笑)で、「大学入って、はじけた!」って(笑)

森君も大学から?

M
いや、ぼくは大学行ってないっすね、高校生の時にバンド誘われてドラムやって、ってそんなんですね。

掛け持ちで何バンドかやってたんですよ。

森1101.jpg

Z
ドラマーって重宝されるもんねぇ

M
はい!『 来てよ! 』って、何か便利屋森君、みたいでしたね‥.マイスティースってスカのバンドがあって、あ、それはいいか‥‥‥

Z
ん?

何?

それはいいの?(笑)

M
そん時に流行ってた、ビートパンク、ジュンスカとかラフィンノーズとか。

Z
ゲット・ザ・グローリーとか?多かったですもんね?(笑)

M
『 ゲット・ザ・グローリーやって!』 『 ハイ!!よろこんで 』って(笑)

Z
やってたんだ‥‥(笑)

M
年賀状とかに『森君のゲット・ザ・グローリー格好良かった!』とか書かれてて、おれも出来るんや!って(笑)

Z
一回、ゲット・ザ・グローリー、森君ドラムでエゴラッピンでやったら?(笑)

よっちゃんに歌ってもらって、案外いけるかも(笑)

M
ヘーイ、カモンパンクス!(歌う)

LAUGHIN'NOSE : GET THE GLORY


Z
絶対、うけるよ!(笑)

M
ハノイロックスの『 マリブビーチの誘惑 』とかも

Z
それもやったら、かなり熱い!

でも、その2曲ライブで、エゴラッピンがやったら皆ずっこけるよね(笑)

M
まぁ、ドラムやってただけですけど(笑)

Z
で、何がきっかけで、ドラムから、ギターに変わったの?ゲット・ザ・グローリー叩いてたのに(笑)

ドラムもてないから?

M
いや、もてますよ

Z
そうなんだ。

M
で、高校卒業して専門学校に行くんです。

モード学園(笑)

Z
モード学園?何でファッションだったんですか?

M
映画とか音楽の話が出来る人がいっぱいおるんちゃうか?って気持ちで‥.高校では友達おらんかったし求めてたんですよ、そういう友達を。

Z
熱い出会いを?(笑)

M
で、親に頭下げて、行かせてもらうんですけど、以外といなかったんですよね。

あれ?みたいな、皆授業終わったら、ゲーセン行って帰る、みたいな‥.あれ?

思ってたんとちゃうやん?みたいな、で2年目で、ホンマは4年あるんですけど、親にも『 辞めてくれ 』って言われて、僕も辞めたかったし...。

Z
ナイスな辞め方ですね?両者の意見とタイミングがバッチリ合って(笑)

M
『 はい、お金も続かないし基本はもう解ってんねんやろ? 』みたいな(笑)

『 次は、あんた次第、応用や 』みたいな(笑)

Z
ナイスな親御さんですね?(笑)

M
で、彼女出来るんですよね‥.。

Z
おおお〜っ!!!(笑)

M
絶対好き!とかなって。

Z
絶対好き!!!(笑)最高ですね!

M
三重県から大阪に出て来てたお嬢さんで、一人暮らしとかしてて、そこに入り浸りです、高校卒業して解放されたい気持ちから。

Z
そりゃなるわ(笑)最高ですね?(笑)

M
もう家帰らへん!ってなって、ズーッとそこに居て。

Z
バイトとかは?

M
バイトは、バイトせなアカンってなって、紹介されたバイト先が『 カンテグランテ 』丸ビルの地下でした!『 カンテグランテ 』の前に『 カンテティース 』っていうのが出来るって話で。

インドの紅茶とか飲めるお店で、そこのオープニングスタッフとして、バイトを初めまして、で『 カンテグランテ 』のバイトの先輩達はバンドをやってる人ばっかりで。

Z
そうなんですね。

M
彼女は、そんな事情も見越して『 カンテグランテ 』を紹介してくれて。

Z
滅茶苦茶良い彼女ですね?良き理解者。

M
いや、『 カンテグランテ 』はカレーありましたけど、ぼくがオープニングスタッフで入った新しい店は、パンとかで、紅茶とか入れたりしてました。

そこで、友達がいっぱい出来て、世界が開けて(笑)。

ウルフルズの松本さんとかも、働いててんで、とか言われて。  

ほんで、3年位働いたんですけど、辞めるんですよね、時給が安すぎて(笑)。

好きな買い物とか全く出来ないんですよ、レコードとか‥.安すぎる!とか思って。

ほんで、みってら会館、カレー屋の『カシミール』が、入ってたビルの地下、友達のお兄ちゃんが、バーをやるって話があって『 森君、まだギターとか弾いてるんやったら週に1回とかやる? 』とか言ってくれて。

で、モード学園時代のロカビリーファッションの友達に、紹介してもらった人、オオスミ君って人なんですけど、その子と一緒にやろうか?みたいな感じで‥.ほんで、週1回やることになって。

ブルースとか好きで、弾き語りのライブとかやる事になるんすよね。

Z
なるほど

M
で、そこに来たのが、よっちゃんやったんですよ。

一緒にやれへん?って誘われて。

Z
よっちゃんに?

誘ったんじゃなくて、誘われたの?へー、で、エゴラッピン結成?‥.

よっちゃん主体?(笑)

(森氏友達のカミちゃん)
今‥.しいたげられてて、音楽やり始めて、よし!

真剣にやるぞ!って前によっちゃんでてきちゃってますよ(笑)

(一同大爆笑)

Z
森君は、よっちゃんに出会う前は、バンドやってないんだ?

よっちゃんは何個か、エゴラッピンの前にやってたよ、森君はエゴラッピンが初めてのバンドなんだ?(笑)

M
いや、その一緒に弾き語りやってた、オオスミ君とバンドやってたんですよ、オオスミ君が主体でしたけど、ぼくも、曲とか作ってて。

Z
なんて名前のバンドだったんですか?

M
ん〜〜クリエーションパット?

Z
どんな、ジャンルの音楽をやってたんですか?

M
ん〜〜難しい‥。

Z
説明が?(笑)

M
う〜〜んジャンル?‥.初めて『ダウン』ってクラブにでた時に、陽平さんって、店の人に『 また、でてや 』って言われたのを憶えています。

なんか、ソウルっぽい?シュガーベイブとか好きやったんですよ、カーティスメイフィールドとか、そういう感じやったん違いますかね?

そういう音楽を、日本語でやる、みたいな感じでした。

Z
ふーん、やっぱりお洒落な感じが好きだったんですね?(笑)

M
解んないですけどね...のちにそういうのが、お洒落とか言われるんですけど、そういうトーンが好きなんですね。

Z
なるほど、で、よっちゃんとの、出会いはどんな感じだったんですか?

M
その当時の、よっちゃんの彼氏が、ジョンブルって、メーカーで働いてて、音楽とか好きな人で、CDとか、リリースするアーティストのスポンサーしてるって話で。

よっちゃんが、そこで『 CD出そうよ! 』って言われてたみたいで。

で、バンドメンバー探さなってなって、専門学校時代のよっちゃんと共通の友達がいてたんですけど、その人に『 誰かいい人おらんかな? 』って。

よっちゃんが相談したら『 バーで弾き語りやってるええ人いてるで 』って、よっちゃんに紹介されたのが、ぼくやったんです(笑)で、ミックステープを交換して。

あの、知りたいから、どんな音楽好きとか知りたいから(笑)歌上手いとか、下手とかより、まず好きな音楽。

Z
渋いなぁそれ。よっちゃんインタヴューの時そんな良い話くれなかったですよ(笑)。

こんな事もあると思って森君にもインタヴューしたかったんですよ(笑)

(森氏友達のカミちゃん)
両サイドからだとより見えてくるって感じですか?

Z
そうそう、その方が、読んでる人も読み応えあるでしょ?

『 ミックステープ交換したんだ〜 』とか、よっちゃんだけの話だと、なんとなく森君に出会って、エゴラッピンが始まったみたいな話だったから(笑)

M
もっと詳しく話さな!よっちゃん!(笑)

Z
で、ミックステープを交換してどうでした?

M
そうです、ぼくを知ってもらうには、ミックステープしかないから‥こんな感じの曲がやりたい!ってイメージな訳ですよ!やっと意志だそうとした訳ですよ(笑)

Z
森君は何をいれたの?

M
そう、お互いの家で曲作りして、よっちゃん家でした時は、よっちゃんのお母さんの作った、生姜焼きを食べて帰る、って感じで(笑)「うまーいい!生姜焼き!」

Z
で、バンド名は?(笑)

M
すんません(笑)それは、えーだから、ぼくの家に、IDジャパンがあって‥

Z
お、それは、よっちゃんの話とあってる(笑)

M
それ見ながら、ワードをさがしてて‥

Z
デラ・ソウルのインタビュー?

M
そうです、エゴラッピンって書いてて。

Z
ヒップホップですね(笑)

M
つながりました?よっちゃんに『 YO!MEN 』って言われて『 OK!MEN 』って言って。

Z
よっちゃんが『 YO!MEN 』なんて言う訳ないでしょ?!(笑)

M
そこはまぁ(笑)

Z
渋い!(笑)ビズマーキー聞いてるくらいだから、デラ・ソウルも勿論!って感じですよね?で、エゴラッピン?

M
そう、そっからですよ、2人が始まりで、それで、バンドで表現したいってなって、レーベルメイトのトライトーンズのドラムとベースの人が参加してくれたんですよ。

で、プロデュースがヤマシタヒロシさん、って云う『 渋谷のポールウェラー 』なんて言われてる人で。

レーベルをやってる人も岡山医大のお坊ちゃんで、顔が広くて、それで、エゴラッピンのリミックス版とかも出たでしょ?クボタタケシさんの‥.。

その人の人脈で色んな人に聞いてもらう事が出来たんですよね。

森君の友達!カミちゃんと森君です!
カミちゃん!.jpg

創作は、継続に近い、名曲の影に継続と信念の影あり。

なにげない日常の話節に、見つける音楽制作の光。

ZEROMAGAZINEでしか感じられぬ、森氏の言葉のパズルを拾い集めろ!

次回の更新日は12月18日金曜日です!お楽しみに〜!!!

森雅樹其の一

09/12/04

大阪で結成された、時代を代表するスーパーバンド!!!

EGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)のギターリスト、ヴォーカルの中納良枝の歌を爆発させるトラックを作る、造成者、バンドの核、数々のヒットナンバーを手がけた森氏は今宵ZEROMAGAZINEでどんな話を聞かせてくれるのだろう。

インタビューの枠に捕われないインタヴュー刮目せよ!!!

森君01.jpg
右端が森君です!

ZEROMAGAZINE(以下Z)
何故か、森君の友達の家でのインタビューとなっておりますが‥.(笑)

森雅樹氏(以下M)
それはですね、6時に浅草で待ち合わせしたんですが‥.

Z
って言うか、今何時ですか?午前2時とか?

M
いや、1時30分です

Z
何故かそんな時間から始まっている訳なんですが‥.

M
鰻の名店から始まって、いや、鰻の名店ってのはね、注文が入ってから調理するんですよ。
だからフカフカしていて

Z
そうですね(笑)

M
違うかったでしょ?

時間はかかりますけど、ふくよかさが。

確かに長いと言えば長いです。

Z
それ全然知らなかったから‥.。

M
待つ間、お酒を飲んで、談笑して鰻が出てくるのを待つ、って感じなんですよね、粋でしょ?

Z
(笑)

M
鰻屋では、逆に僕がインタヴューしているみたいでしたよね?質問攻めで。

Z
そうでしたね(笑)。

よっちゃんの時も、かなりされましたよ、逆インタヴュー(笑)
Z
ZEROのインタヴューは、普通とは違って、『 恥ずかしい所をさらしてなんぼ 』って感じが前に出ているので...。

インタヴューされる側も『 とりあえず、子供の頃の笑える写真は要りますよね?』

なんて聞かれたり(笑)

M
写真はちょっと時間頂きますよ、自分の写真って殆ど持ってないんですよ。

Z
駄目です。面白いの探して下さい(笑)

M
人がとってるんで、連絡しないとアカンのです『 持ってる? 』言うて。

よっちゃんも実家に取りに行ったって言うてましたもん。

Z
いやいや、たまたま大阪に帰るって話で、『 じゃあ、実家に行ってとってきてね 』って(笑)

M
これは!って写真がある筈なんですよ。

キレンジャーに抱かれてる写真とか、おれキレンジャー好きやったから、ゴレンジャーで一番。

キレンジャー.jpg

Z
そのキレンジャー好きの子供の頃の森君はどんな感じだったんですか?

M
ウーン、別に変わってる所もなく...いたって普通のアレやったんじゃないですかね?

子供会に入って。

Z
子供会?

M
僕、3つ上のお兄ちゃんがいるんですよ、いつも、こんな話の時に登場するんですけど、兄ちゃんのやる事をなぞって真似をする、みたいな子でしたね。

で、高校卒業までズーッと兄ちゃんと同じ部屋。

Z
それキツいですね?(笑)

M
キツいでしょう?小学生とかだと解りますけど、高校生ですよ?かなりきついでしょ?

寝たい時に寝れないし、ズーッと同じ部屋だったんで、ペースは、ペースは兄ちゃんペース!

Z
俺にも好きなことやらせろ的な、不満だらけ?(笑)

M
そう、兄ちゃんが受験勉強の時は一緒に夜起きてましたし...

勉強してる兄ちゃんに『 起きてるか? 』とか聞かれたりとかしながら。『 いや、起きてるで 』って。

Z
お兄さん中三の時森君中一?(笑)

M
はい、いや、中三の時僕小六で。

Z
それはかなり過酷ですね?

受験関係ないですもんね?一つ歳の差だったら、受験の予行演習的な感じで一緒に出来なくもないかもですけど、小六?まだまだ先ですもんね?

M
どう考えても僕は寝てもいいでしょ?!

『 俺頑張ってんのに、オマエなんで寝てんねん? 』とか言われて。

勉強してるの見てました。(笑)

Z
まさき!コラ!起きてるか?みたいな?(笑)

M
悪い事ばかりでもなかったですけどね、音楽も兄ちゃんの聞く音楽を一緒に聞いてましたしね。

兄ちゃんのおらん間に、自分のやりたい事とか、聞きたい音楽を聞こうとするんですけど、短い時間なんで、出来ないんですよ、結局、帰って来た兄ちゃんが聞く音楽を聞く、みたいな‥.

Z
(笑)

M
勝手にテープを聞いたりも大変なんですよ、巻き戻しとかないとばれて怒られて大変なんです...
『 おれは、最後のあの曲の前で止めてたのに、オマエ聞いたやろ? 』とか言われて。

Z
お兄さんSですか?(笑)

M
Sですね。

その頃は嫌いやったです兄ちゃんが。

Z
マジです?お兄さんは気付いていました?

M
どうでしょう?僕は、ひたすらいじられてましたね。

森君02.jpg

Z
その頃、お兄さんは何聞いていたんですか?

M
バーン(BURRN!)って雑誌読んで、メタルっすね、毎月バーン、自分の好きなアーティストはメタルテープ、まあまあのアーティストはノーマルテープ。

Z
鉄のね?

まあまあ重たい(笑)あったあった。

昔、ダースで万引きする友達がいて、帰り道が違うのに『 一緒に帰ろう 』とか言われて。

『 方向違うよ 』とか言ったら『 一緒に帰ってくれたらメタルテープあげるよ 』とか言われて、一緒に帰っていたの思い出すなぁ(笑)

M
メタルテープで友情

Z
だんだんエスカレートしてきて、今日は一本だったら一緒に帰らない、今日は五本、とか吊り上げてって、それくらい一緒に帰りたがっていた‥.。

ゲイでしたけどね(笑)告られましたよ。

『 イヤ、無理 』って返しましたけど。(笑)

M
衝撃的ですね

Z
家に泊まりに行ったら馬乗りになられて『 解ってるよな? 』とか言われて(笑)

『 おれ、ゲイ違うしイヤ 』とか答えて、でも『 キスだけ 』とかお願いされて(笑)お母さんに助け求めたりして、アブナいです。

ハードコアです(笑)

M
えええええ、まじっすか??

Z
中1とかだったんですけど、その位の時期ってグレ始める時期じゃないですか?

皆でシンナーとか吸ってると、そいつが、チンポしゃぶってて、ええええ!?

なんて驚いてるのに、しゃぶられてる奴は『 上手くなってるな 』なんて言ってて。

さらに、えええええ!?初めてじゃ無いのか??なんて‥.(笑)

(ここで、森氏のインタヴューの為に部屋をかしてくれている友達があまりの衝撃の為参加)

森氏友達
そ、そう云う人の集いだったんですか?!

Z
いや、全然、どっちかって云うと、硬派、喧嘩上等、みたいな不良のあつまりなのに、なんだか優しい感じで(全員大爆笑)

Z
駄目駄目!森君のインタヴューからそれ過ぎた!

M
なんで、この話になったんでしたっけ?

森氏友達
メタルテープから友情がって処から?

Z
戻しましょう。

M
メタルテープってのがで特別視されてた訳ですよ、UD2とか。

Z
メタルにメタル録ってたわけですね?韻踏んでいますね?(笑)

M
兄ちゃんが居ない時に、メタルのメタル聞いてました。

Z
森君は、メタルで好きなアーティストは居ました?

M
うーんアーティストというか、バラード系?

Z
メタルといえば、バラードですもんね?メタルのアルバムって良く出来ていますもんね?

激しい曲もバラードも入っていて。

M
後、兄ちゃんはMTVとかのハードロック、メタル特集とかを録画してて...。

Z
ビデオも?テープだらけですね(笑)

M
そうですね、PVとか見て渋いなとか思ってました。

Z
森君の音楽の原点はメタルなんですね?

M
ウーン、メタルは、兄ちゃんの聞いてる音楽ですね、その中で好きな音楽を聞いてたというか、メタルはやりたいと思わなかったですし。

と、いうかその頃僕、サッカー好きやったから、音楽はサッカーの合間に聞く感じのものでしたね。

Z
なるほど、確かにメタルで目覚めてバンドをやっていたら、エゴラッピンは生まれてないですもんね?

M
兄ちゃんが、そんな友達を連れて来るんですよね。

Z
メタルの?

M
いや、メタルというか。

とりあえず家が一軒家じゃなかったんで、お母さんが、近所に恥ずかしいとか言ってました。そうそう、ロッキーホラーショウってあったでしょう?それ、兄ちゃんの友達と皆で見に行った帰りに皆家来て、皆、化粧とかしてて、その時初めてオカンが切れた(笑)

Z
ってことは、家から化粧して出かけた訳じゃなくて、どっかで化粧した訳ですか?

M
天王寺かどっかで化粧して、あれ、グラム系の映画かなんかやったでしょう?皆、ハノイロックスみたいな格好して(笑)
Z

自分も、ハノイロックス好きです。

M
ハー凄い、ハノイロックスって知ってる?(友達に)フィンランドの、フィンランドのバンドですよね?

Z
そう、フィンランドの国民的英雄バンドですよ、ドラムがモトリークルーのメンバーの車に乗ってて、不慮の事故で死んじゃうんですよ、で解散。

M
そうだそうだ、兄ちゃんの聞いてる中で、ハノイロックスは凄い好きやったんですよ。

Z
PVとか見ました?ベルサイユの薔薇みたいな。

森氏友達
再結成って最近でしたよね?フジロックかなんかで

Z
そうそう、何回も来てるんですけど、自分はベースが好きで、サム・ヤッファって奴で、再結成にはいなかったんですよ、だからもういいかなって(笑)ハノイロックスって曲ポップでしたもんね?

M
そう(ギターフレーズを口で)チューチューチュルチュル〜、とりあえず兄ちゃんが好きでしたね、後はエアロスミスとか‥.。

Z
なるほど、で森君が自分の音楽に目覚めたのはその頃ですか?

M
ハイ!そう、ここで!出会うんです。それまでは、選ぶのは兄ちゃんのライブラリーからでしたし、近所の渡辺楽器にもポピュラーミュージックしかなかったですからね。

でも、出来るんですよ、その頃、音の館と書いてオンカン『 音館 』っていうレンタルレコード屋さんが、家の近所にできるんですよ!

Z
それは、きっかけですね?

M
レコード、レーザーディスク、レンタル、ってチラシが入ってて。

Z
それは、幾つ位の時?

M
中1

Z
『 音館 』に自転車で走った?

M
いやいや、歩いて行ってました(笑)ほんまに家の前ですもん、ヤッターやっといっぱいの中から選べる!みたいな感じで。

兄ちゃんの知らん音楽聞いたんで!みたいな感じでしたね。

Z
何を聞きました?

M
オジーある!シンデレラ!おっ44マグナムもある!

Z
やっぱりメタル?(笑)

M
カテゴリー分けはされてるんですけど、今イチ解らんのですよ、そん中で選んだのがヒップホップでした。

Z
おおっ!RUN.DMC?

M
いや、実験室みたいなジャケットの‥.ビズ・マーキー!?

biz.jpg

Z
ビズ・マーキー!?ヤバいね『 音館 』普通レンタルレコードにビズ・マーキーは無いよ。

M
これは兄ちゃんも知らんやろ?みたいな

Z
凄いね、普通入り口はRUN.DMCとかですよ。

M
RUN.DMCはもっと後でした。

Z
順番逆ですね(笑)

M
エアロスミスとか使ってたでしょ?当時はヒップホップとかじゃなくてラップ?

Z
そう、ラップって言っていましたね。

M
そっからラップ漁りが始まったんですよ。

Z
メタルからラップ?なんかパンクとか行きそうなのにね?

M
そうそう、インタヴューとかでもそんな方程式に填めたがる人とかが言うんですよ、スキンズ、スカ、パンク、テクノの流れでしょ?みたいな。

型を押し付けてくるんですよ、『 違います、ラップです!』って言いますけど。

Z
ビズ・マーキーはどうでした?

M
最高です!

Z
最高ですよね、大好きですよ、ゴルフ場で追っかけっこするPVは見ましたか?あの曲が好きなんですよね。



M
知ってる、あのPV良いですよね、それから‥.デフ・ジェフ知ってます?生音っぽいんですよね。

Z
知ってますよ。L.Aのね、12インチが最高に良いんですよ。

M
マニアですね?デフ・ジェフの話が出来るとは思わなかったです(笑)

Z
自分、90年代のヒップホップは120パーセント聞いてます。

M
120?(笑)

Z
にしても『 音館 』凄いですね、DJやってる人間でも、避けるでしょデフ・ジェフ。

当時は視聴できる店も少なかったですしね。

M
とりあえず、ラップ聞き漁ってましたね、後メインソース?

Z
最高!ワイルドピッチ!

M
後、ブラックシープ、とかも好きでした。

Z
ジャズが入ってきましたね?

M
そう、でも、『 音館 』もなくなり‥‥
Z
『 音館 』なくなったんだ?

M
そう、レコードがCDに変わって、でもその時『 音館 』でレコードが100円とかで売りに出されたんですですよね。

Z
あったあった、その時期良くあった、自分もめちゃくちゃ買いましたよ。

小泉今日子とかも買いましたよ。(笑)

M
『 木枯らしに抱かれて 』良いっす!で他のジャンルとかも買って。

Z
メタル兄さんには聞かせたりしましたか?

M
聞かせてないっす。

怒るんですよ兄ちゃん。

ミュージシャンを目指してベースもやってましたしね。

実は、兄ちゃんは、僕よりミュージシャン目指してましたからね。

Z
そうなんだ?

M
兄ちゃんのおらん時にベース弾いた事があったんですけど、運悪く帰って来たんですよ。

で、音がもれてて、バレて、ほんでシバかれて『 オマエ、オレが弾いてると思われるやんけ 』とか言われて、下手やから。

Z
お兄さんSですね(笑)

M
オレ、楽器もできない、好きな事できない!!!(笑)

Z
しいたげられてるよね(笑)

M
でも、その状況でも、音楽なんて、とかは思わなかったですね、殆ど音楽の話の合う友達とかも居なかったですけど。

Z
パンク、とかでも聞いてる奴とかって、学年に1人とかしか居なかったなぁ。

『 スターリン聞いてる? 』 うん、聞いてる!みたいな。

周りからは『 気色わる 』とか言われて(笑)。

M
そんな変態友達と出会いますよね?ヒップホップにハマってたんですけど、バンド?バンドかなぁ、誘われたんですよね。

中学の時に、初めて同学年の奴に誘われて、そいつ、MOBSが好きやったんですよね、卒業文集にも、MOBSとSxOxBってそれだけ書いてましたね。

んで『 やろや 』って。

Z
ハードコア?

M
いや、違うかったんですよ。

Z
MOBSとSxOxBなのに?(笑)

M
なんかお父さんのギターで、ベンチャーズギター

Z
ハードコアはキツいね。今だったら渋いのに。(笑)

M
で、この曲やろうとか、テープもらって、課題曲?ピストルズとか、で彼のギターを借りてお手伝いって感じで、でもライブとかじゃなくって、スタジオで彼のやりたい曲を、一緒にやって... .

で‥終わったって感じでした。

Z
ライブとかは1回もせず?

M
してないです(笑)なんか、やりたくもないのに、ヤンチャな彼の独りよがりに付き合ってたって感じでしたね。

Z
暗いね、ファーストバンドの思い出(笑)

M
楽器持ってスタジオ入るだけで嬉しかったんですけどね、でも叙叙に欲求が増えて来て、でも。

Z
でも、させてもらえず?

M
まだ、兄ちゃんと同じ部屋やし(笑)お母さんもバンド反対やったし(笑)。

軽々しくスタジオ行ってきます、とか言える状況じゃなかったし、でもやりたい、みたいな感じでした。

Z
ベンチャーズギターじゃ格好つかないですね?白いレスポールとかじゃないと(笑)
スティーブ・ジョーンズにはなれなかった。(笑)

その頃の写真とかないの?見たいなぁ

M
あ、あるっす、でも、恥ずかしいなぁ...。

Z
いっとかないと森君!!それがZEROのテーマ

M
うううーん (笑)。

森君03.jpg

エゴラッピン結成前、音楽に触れ始めた幼少期の事を赤裸裸に語ってくれた森氏。

ZEROの対人話術にて、心の声が、次回も聞ける事になるだろう。

次回のインタヴューにも、高い期待が繋がる。

次回の更新日は12月11日金曜日です!!!
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