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 名古屋市交通局は1日、市営バスの6月の運行ミスを67件と発表した。深刻な運行ミスが続く中で防止強化月間として取り組んだが、昨年度以降の月平均57件を上回った。ダイヤ誤認が最多の21件、路線誤認19件、バス停通過が16件で、信号無視による道路交通法違反での検挙もあった。

 市バスでは今年4~5月、運転中に携帯電話で話した運転士の検挙やバスレーン逆走などの問題が6件続き、5月中旬に中部運輸局が文書で異例の文書指導をした。市交通局は6月を防止強化月間とし、行き先を間違えないよう路線分岐点手前のバス停など約100カ所に職員が立つなどして注意喚起してきた。

 市交通局は、6月に取った対策などについて全職員にアンケートを予定している。その結果や専門家の意見をふまえ、9月をめどに抜本的な運行ミス防止策をまとめる方針だ。