東京都港区の書店で男性が刺された事件で、警視庁は25日、横浜市の自称・無職の女(31)を殺人未遂の疑いで逮捕し、発表した。三田署員が書店の防犯カメラの画像を警察専用のカメラ付き携帯電話で撮影。配信された画像を見た自動車警ら隊員が約2時間半後、東京都渋谷区のJR渋谷駅前の人混みの中から女を見つけた。

 署によると、女は24日午後9時ごろ、港区芝5丁目の書店で、客の男性会社員(39)=横浜市金沢区=の右脇腹を果物ナイフで刺し、約10日間のけがを負わせた疑いがある。男性と面識はなく、「殺すつもりだった」と話しているという。署は刑事責任能力の有無を調べる。

 専用のカメラ付き携帯電話は、警視庁の地域警察官らに配られている「ピーフォン」。撮影した画像を本庁を通じて配信し、共有できるという。