小俣勇貴
2014年4月25日00時03分
(24日、楽天6―1西武)
楽天の若き2人の左腕に、明暗が分かれた。0勝3敗の新人松井裕が2軍に降格した日、2年目の森がプロ初勝利を手にした。
ともに高校からドラフト1位で入った2人の差は、カウントの進め方に表れた。松井裕になくて森にあるもの。それは、簡単にストライクを取るボールだ。
1回2死、西武で最も好調な栗山の打席だ。初球は直球がファウルに。ボールを挟んで3球目。長い腕が変則気味に動いて、しなる。ストライクゾーンに入ってくる105キロのカーブに、栗山のバットは反応しない。1ボール2ストライクの投手有利なカウントができあがり、次の外角スライダーで中飛に仕留めた。
緩急の肝になるカーブがあることで、140キロ前後の直球と120キロ台の変化球で球速差が3段階になる。すると、見逃しでストライクがとりやすくなる。
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