元離宮二条城(京都市中京区)の「築城400年記念 展示・収蔵館」で24日、国宝・二の丸御殿の棟「遠侍」にある「虎の間」の障壁画14面が公開された。いずれも国重要文化財で、たけだけしい虎やヒョウが描かれている。これらの障壁画が同館で公開されるのは初めて。6月22日まで。

 「遠侍」は、二の丸御殿の最初の棟で、御殿に参上した大名が将軍と面会する前に控えた。将軍を守るかのように、虎の障壁画がにらみを利かす「虎の間」がある。元離宮二条城事務所によると、障壁画はいずれも、約400年前に狩野永徳のおいの絵師、狩野甚之丞が手掛けたとみられる。二条城事務所は「様々な虎の表情を楽しんでいただければ」と話している。

 見学には、入城料のほか、小学生以上は100円の入館料が必要。