ごく小さな高分子化合物(ポリマー)に特殊なバーコードをしこみ、紙幣やクレジットカードに印刷することで、本物か偽物かの判定や偽造防止に役立てる技術を米マサチューセッツ工科大学などのチームが開発した。英科学誌ネイチャーマテリアルズ電子版に発表した。

 同大のパトリック・ドイル教授らは、長さ0・1ミリほどのポリマーに、レアアースでできた特殊な結晶でバーコードを「刻印」。この結晶は近赤外線レーザーをあてるとさまざまな色に光り、色の組み合わせが識別情報になる。

 色はスマートフォンなどのカメラで簡単に読み取れるという。紙幣やカードのほか、薬のカプセルの包装などに使うことで取り違いの防止にも役立つという。(嘉幡久敬)

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