池田信『1960年代の東京』路面電車が走る水の都の記憶

昭和写真館

昭和36年(1961年)、気がついて見ると、オリンピック東京大会準備の為ということで、東京の町は俄かに且つ極端にその容貌を変えはじめました。
・・・・・・確かに一部では東京はきれいになりました。そして昔を偲ぶよすがも見当たりません。・・・・・・私は都立日比谷図書館で資料課を預かる立場にあり、毎日そこで管理している東京資料やその他の古い資料をながめているうちに、まだ明治や大正の俤をいくらか残している東京の姿を記録しておいたらと考えるようになりました。

1961年から1972年までの12年間に、ひたすら東京の町々を歩き、シャッターを切り続けて撮った2万数千点の中から、激しく変貌した水辺と都電に沿った町並みの風景を中心に、1961年から1967年までの約400点を選んだ写真集です。歩んだ順を辿って並べられた作品とその説明をご覧ください。

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池田信

池田信(いけだ・あきら)
1911年、東京生まれ。第一東京市立中学校(現在の都立九段高校)卒業後、東京都庁に入る。都立多摩教育会館館長などを歴任して退職。都立日比谷図書館資料課長を務めていた1961年、休日を利用して東京の町並みの写真記録を開始する。1968年、港区の写真2255点をまとめた『みなと写真散歩』を自費出版。1987年6月4日、横浜市金沢区の自宅に永眠。享年75歳。

1960年代の東京 路面電車が走る水の都の記憶

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