パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫

tetorayade@hcn.zaq.ne.jp


勤務中にパチンコしていることがバレて依願退職した刑事

2013-11-16 05:20:59 | 営業1号
運の悪い人はどこにでもいる。そんな話だ。

とあるホールで窃盗事件が起こった。パチンコ台に置いていたケータイとカードが盗まれた。

被害者はすぐに店に届け出た。

これを受けて店は監視カメラの映像をチェックすると共に、警察に被害届を出した。映像には犯人と思われる男がケータイとカードを持ち去る場面がはっきりと残っていた。

捜査に乗り出した所轄の担当者は、証拠資料として提出してもらった画像を見て驚いた!

窃盗犯がケータイとカードを持ち去る右隣の台で打っている人物に見覚えがあった。何を隠そう、それは所轄の刑事だった。

やがてこの画像が所轄で問題となる。

後日、この刑事は上司から呼び出しを食らうことになる。

「きみがパチンコでうつつを抜かしている時に隣で置き引き事件があった。プライベートの時間でパチンコを打つのは別に服務違反にはならないが、ビデオには日付と時刻まで残っている。この日は明らかに勤務時間中だ! これは許されることではない!」

とんだとばっちりとはまさにこのことだ。

私服刑事が勤務時間中にパチンコしていることがバレてしまったのである。動かぬ証拠を突きつけられた50代の刑事はグウの音も出なかった。

上司の取り計らいで懲戒免職は免れたが、依願退職するしかなかった。この先10年以上は働かなければならないのに、身から出た錆とはいえ、とんだ災難だった。

今は警察署内でパチンコの話をするのはタブーになっているようだが、昔の警察官はパチンコ好きが結構いたもんだ。

それによって仕事道具の忘れ物も結構あった。

警察手帳や手錠ぐらいはかわいい忘れ物だった。トイレでピストルを見つけた時は、ホールの人間も腰を抜かさんばかりだった。

用を足す時に外したものをそのままトイレに忘れてしまったのだ。ホールも阿吽の呼吸で所轄に連絡したので、大ごとになることはなかった。

勤務中にパチンコをするのと、パチンコ店のトイレにピストルを忘れるのは、どちらがより重大事犯かといえば、もちろんピストルの忘れ物だ。

見つかれば依願退職ではなく間違いなく懲戒免職ものだ。

はてさて、この話にはまだ後日談がある。

普通、ホールで窃盗事件があった場合、ホールでは注意喚起を促すために、窃盗犯の映った画像をホール内に貼りだすことがよくある。

このホールも所轄に相談の上で、貼りだした。その時所轄から注意されたのは、周りのお客さんの顔が分からないように、モザイクをかけるなりの配慮だった。

ホール側は画像が結構、荒かったのでモザイク処理をかけなくても周りの人の顔は分からない、と思ってそのままを貼りだした。

何より、後日ホールに行って驚いたのが所轄の担当者だった。知らない人には分からないが、警察関係者ならすぐに分かるほどの特徴があるので、すぐに特定できるのであった。

しかし、所轄にはそれが身内の刑事だったとも言えず、そのままになっている。

仕事をさぼっているとろくなことは起こらない見本のような話だった。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。
コメント (8) |  トラックバック (0) | 

原発推進と同一視しされたパチンコに業界は反論を

2013-11-15 06:10:27 | 営業1号
コメントの中に「パチンコを勧めることは、原発を推進するようなもの」と業界首脳陣が聞いたら卒倒しそうな意見があった。

世間の一部とはいえ、パチンコ業界のことをそのように捉えている人もいるわけだが、業界はこんな言い方をされて言い訳がない。

年々パチンコがイメージダウンしていく中、パチンコののめりこみ問題に対しては、リカバリーサポート・ネットワークを使って、パチンコ依存症問題にも真正面から取り組んでいる。

東日本大震災のボランティア活動も、各組合が現地に赴いて今でも復興活動のお手伝いを続けている。

そんな程度では、業界のイメージアップにもほど遠いのだろう。

電鉄会社は線路の高架化によって、高架下にテナントスペースができている。今でも高架下にパチンコ店が新規オープンするケースがある。

ある電鉄大手は、パチンコ店を誘致したり、大手ホール企業と合弁でパチンコ経営に興味を示していた時期があったが、今は完全に断ち切れになっている、という。

「20〜30年後の将来性がない店舗を作っても意味がない。従って直営ですることはまずありません。うちがホールさんをテナントで誘致するのも、ケースバイケースになりますが、うちの企業イメージに合わないということで本当に消極的です」(電鉄関係者)

今でもセゾングループの「コンサートホール」、ダイエーグループの「パンドラ」が営業している。ちなみに、パンドラは15店舗、コンサートホールは25店舗を運営している。

ちなみに、パンドラは親会社のダイエーが経営難に陥ったことから、2006年に長野のアメニティーズが買収して子会社化している。

コンサートホールの場合は、親会社がクレディセゾンなので、あまり増やしすぎると世間の風当たりが強くなる。

この時期、異業種からパチンコ業界に参入でもしようものなら、相当、世間から叩かれることも覚悟しなければならない。

それ以上に、昔ほど儲かる業種でもなくなっているので、ホール経営に乗り出す魅力がなくなっていることも確かだろう。

原発推進と同一視されることは、それだけ、異業種からの参入は少なくなるだろうが、こんなレッテルは業界自身が剥がさなければならない。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。

コメント (32) |  トラックバック (0) | 

価格の高い機械は売れづらくなった

2013-11-14 05:22:07 | スロキチ
最近、価格の高い新台は販売台数が伸びていません。

吉宗は台数値引きが少なく、価格も高いので、販売予定台数を8万台から6万台に下方修正するだけではなく、ホール側に注文台数を増やす要請までしていると聞きました。

2年前の番長の時は台数値引きが多く、逆に台数を減らしてほしいと言われました。

下取りを入れるECOだと低価格になるニューギンやユニットを入れると低価格になるオリンピアは意外と台数が出ています。

花の慶次あたりは販売台数が伸びないと予想したのですが、意外に伸びた印象です。

逆に、低価格路線を続けていたKPEがマジカルハロウィンというコンテンツを過大評価して、まさかの40万円超えにして、販売台数が伸びていないようです。

まだデビュー前だというのに、新パネルでの再販を発表する始末になっています。

マジカルハロウィン4の結果次第ではKPEの機械は安いというホールのイメージが崩壊してしまったので、KPEはよほどの機械をリリースしない限りは売れづらくなると思います。

1月にデビューする機動戦士ガンダムはプレイヤーが打っている時には見えない下部パネルまで液晶を付け、筐体もガンダム専用と製作費がかかっているようで、価格が高くなっています。

導入するかどうかのボーダーラインでしたが、価格を聞き、導入を見送りました。

機動戦士ガンダムの価格が展示会当日に決まったのをみると、メーカー側も価格を決めかねていたかがうかがえます。

おそらく、機動戦士ガンダムはマジカルハロウィン4同様に販売台数で苦戦するでしょう。

新台のリリースを乱発して、1機種にたいする販売台数が少なくなったので、価格を上げたことによって、ホールが機械を買わなくなるというスパイラルになっています。

メーカーが機械をリリースするスパンを長くして、販売機種を少なくして、価格を安くすれば、1機種あたりの販売台数が伸びると思います。

販売総台数は落ちますが、開発コストや営業コストを考えれば、利益は上がるはずです。

販売スパンを短くしているKPEやSNK、山佐の機械が売れなくなったのは、必然の結果かもしれません。

ホールも機械を買う予算に限りがあり、ユーザーも以前と比べれば、新台を打たなくなりました。

新台を導入しても、1ヵ月経てば、新台がどこにあるかがわからないぐらいしか稼働していないのが現状です。

毎月、機械をリリースして、ホールが買い続けられるとメーカーは思っているのでしょうが、毎月のように出る価格の高い機械が売れる時代は終わったのかもしれません。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。
コメント (27) |  トラックバック (0) | 

メーカーとはいえない業界メーカー

2013-11-13 05:35:14 | 営業1号
メーカーの役目とは国民生活が安全で快適で豊かに過ごすことができるようにするために、10年先、20年先を見越して、使命感に燃えながら日夜研究開発を行うものだ。

その言でいえば、医薬品メーカー、家電メーカー、自動車メーカー、住宅メーカー、食品メーカーなどを思い浮かべれば想像しやすい。

翻ってパチンコ・パチスロメーカーを考えた場合、国民生活に役立つものを胸を張って作っているといえるのだろうか?

「松下幸之助の理念は良い商品を安く豊富に提供することだったが、パチンコメーカーにはそれに当て嵌まるものがない。パチンコメーカーのテレビコマーシャルの内容に意味があるとも思えない。誰もが参加できるパチンコ業界にしたいのなら、20万円以下でいい機械を出せばいい。そもそも国民の利益になるものを開発していない」と辛らつな意見をいうのはシンクタンクの研究員だ。業界にもかなり精通している。

4円の稼働低下は下げ止まるところを知らない。景気が回復すれば4円も回復するのではないかと淡い期待を寄せる。

牛丼業界の低価格戦争を見れば分かるように、牛丼界の雄だった吉野家はすき家や松屋の低価格競争に一定の距離を置いてきたが、最終赤字になったことから、今年の4月から380円の並盛を100円下げて280円で販売せざるを得ない状況に追い込まれた。

牛丼はそもそも庶民の食べ物。パチンコも庶民の娯楽。

今の時代、パチンコは1円が庶民の価格になってしまったのだ。

「これだけ1パチが主流になってきているのだから、1パチ専用機を開発するのが当たり前の発想なのに、そんな動きもまったくない。今のメーカーのやり方は後5年は通用するかもしれないが、10年後は大きな影響が出てメーカーもかなり淘汰されている。つまり、この業界のメーカーは10年先を見越して研究開発している会社は1社もない。国を良くする、社会を良くするためのものとはいわないが、せめてユーザーの利益につながるものを開発しなければいけない。今やって入ることはいかにおカネを使わせるかだけに血道を上げている。研究開発費とは5年後10年後にいいものを出すために使うものです」(同)

シンクタンクの立場で業界を観察しているだけに、メーカー批判は止まらない。

「パチンコは進化していると思いますか? メーカーの人は進化だというかもしれませんが、あれは、付加価値を付けただけで進化とはいいません。その付加価値もただ単に余分な贅肉を付けただけ。デフレの時代に逆風に舵を切り続けている。本来の日本のメーカーのモノづくりとは反対のことをしている。値下げしなくてもホールが買ってくれるからですが」(同)

低価格競争が続く中、唯一コンビニ業界は定価販売を持続している。しかし、消費税が10%に突入した場合、定価販売も困難になることを予測している。

そのことを見越してコンビニ業界が力を入れているのが宅配だ。買い物に来れないお年寄りなどを対象に、宅配という付加価値で定価販売を維持しようとしている。お年寄りにすれば高くても便利なほうを選ぶ。

「ホールは1パチだけで利益が出る仕組みづくりとノウハウを構築すること。そして、メーカーは安価で1円で楽しめる内容の機械を提供することです」(同)

この声がどの程度メーカーに届いたやら。

10年先はない。儲けられるときに儲ける。その姿が今のメーカーだ。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。


コメント (36) |  トラックバック (0) | 

釘2題

2013-11-12 05:42:40 | 営業1号
正直者の店長は所轄からこんな質問を受けてはたと困った。

「玉がかりしないように調整しているの?」

これは絶対に鎌を掛けられている…

どう答えよう…

毎日調整していることは間違いない。だから警察にウソはつけない。かといって「調整しています」といえば、会社に迷惑をかけることにもなる。全店の営業許可の取り消しにもつながりかねない。

釘調整は一番デリケートな存在だ。しかし、警察もホールが毎日調整していることを知っていながら、これ、全国を摘発したら大変な労力を要する。

ダイナムは香港市場へ上場するときに、警察が違法とする釘調整については「メンテナンス」という言葉で違法性をかわした。

警察が求めるのはメーカー出荷時のままで営業しろ、ということだ。

そこで、ダイナムは日々の営業で稼働することで、玉が釘に当たり徐々に曲がってくる。それを出荷時の状態に戻すためのメンテナンスであって、出玉率をコントロールするものではない、という論理だ。

前出の店長は会社から、警察から釘調整に関する質問を受けた場合の想定問答の教育を受けていなかった。

かといって同僚の店長に聞くことも憚られた。

それは「そんなことも知らないのか」と思われるのが怖かったためだ。

釘がらみでこんな事件が起こった。

ある台を打っていた客の台が、命釘に玉がかりした。

客は呼び出しボタンを押した。

従業員が対応に来た。

ガラスを開けて、引っかかっていた玉を命釘に入れた時に、釘が根元からポロリと折れてしまったのだ。

その台で客は遊技を続行することができなくなった。

客はその台に結構おカネをつぎ込んでいた。続行できなくなったのは、従業員が玉を命釘に入れたから「従業員が釘を折った。補償しろ」と騒ぎ始めた。

釘は金属疲労で折れることは、たまにあることだ。

ホール側としてはそれを理由に補償することはできない。

互いの言い分がかみ合わない。

埒が明かないので客はとうとう110番した。

すると所轄から2人の警察官が来た。

警察は事情を聞いたが、民事不介入で、「お互いに話し合って下さい」。

客は店からも補償してもらうことができず「警察はいざとなれば役に立たない!」と憤懣だけが残った。

ある組合では善意の第三者がゴト器具が仕込まれた台で玉を出した場合の対処方法を検討していた。ゴト師なら玉を全没収するところだが、善意の第三者の場合は、法律事務所と相談した結果、使った遊技金額だけを返金することになった。

その場合、ちゃんと紙に書いてその旨を貼り出す必要がある。

釘折れで遊技が続行できなくなった場合は、それまで使った金額は返金するのが妥当のようだ。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。


コメント (18) |  トラックバック (0) | 

16割営業の灯が点り始めた

2013-11-11 05:22:14 | 営業1号
世の中の健康志向、公共の場所での禁煙、タバコの値上げ、少子高齢化などの要因も絡んで、厚生労働省によると平成23年度の日本人の喫煙率は男性が32.4%、女性が9.7%で平均20.1%となっている。

ちなみに平成元年の男性の喫煙率は55.3%で、女性は9.4%だった。特に男性の喫煙率の低下が激しい。サラリーマンの少ない小遣いの中でタバコ代が捻出できなくて止める人も少なくない。

喫煙率が下がれば、タバコ産業の規模も同じように下がる。新聞記事にもあるようにJTはタバコの4工場を閉鎖し、1600人の人員削減に踏み切っている。



タバコとパチンコは類似点が結構ある。

その一つが健康問題だ。

タバコのパッケージには「喫煙はあなたにとって肺気腫を悪化させる危険性を高めています」「未成年者の喫煙は、健康に対する悪影響やたばこへの依存をより強めます。周りの人から勧められても決して吸ってはいけません」と印刷されている。

パチンコも大騒音と殺人光線とまで言われる光に副流煙で健康とは対極にある。

そして、共に斜陽産業への道を歩みかけていることだ。

JTはメインのタバコだけではやっていけないので、医療用医薬品、飲料水、冷凍食品の分野にも進出している。

JTが多角化経営で事業を続けていくのなら、パチンコはどうすればいいのか?

「等価交換がいいとは思っていなかった。かといって1パチで16割分岐の営業でお客さんが来るかどうかは、半信半疑だった。5スロなら32枚交換ですからね。しかし、店長が客層を見て、是非やりたい、というので最終的には任せた。店長の読みはズバリ当たった」と話すのは低価交換で集客に成功しているホールの関係者。

年配客の多いホールでは、勝ち負けよりも少ない金額で長時間遊びたいお客さんが多い、といことを店長は肌で感じていた。

16割分岐営業を開始したときのお客さんの驚きは「こんなに回るのか!」だった。換金したときの金額の少なさよりも、回って遊べるほうをお客さんは選んだ。

16割分岐が成功した要因として、昔から貯玉再プレイを導入していないことも奏功した。

貯玉再プレイを導入しているホールで16割分岐を採用する場合、ネックになるのが再プレイの手数料問題だ。

行政指導により手数料が取れないとなると、再プレイで遊技されると売り上げが立たなくなるので、低価交換営業なのに、釘は等価並みになってしまい、名前だけの16割営業になってしまう恐れがある。

16割営業を行う場合、貯玉再プレイは使わないことが肝になる。

客が固定化すると機械代も極力抑えるようになった。

新台を買うこともなくなり、チェーン店移動の中古機が主体になった。そして、必要以上の利益は取らない営業方法を貫いている。

このホールの成功の噂を聞きつけて、10月下旬から16割営業をスタートさせたホールも出てきた。

「2軒スタートさせました。1軒は時間つぶしの高齢者が多い地区なので、まずまずの成果です。やはり回ることに驚かれています。もう1軒は地区自体にお客さんがいません。全国大手でも1割稼働ですから何をやってもダメです」

16割営業で成功するホールが徐々に増えることで、業界も大衆娯楽の原点に少しずつ戻ることができる。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。


コメント (13) |  トラックバック (0) | 

客が怒っているのに笑ってしまう社員

2013-11-10 05:42:59 | 営業1号
その社員Aさんは入社10年。歳は30台半ば、大卒で結婚して子供もいる。

新卒採用しているホールでは、入社から半年で早い人なら副主任。1年も経てば主任になる人もいるが、Aさんは役職には就いていない。

仕事ぶりは真面目で、仕事はしっかりできる。機械トラブルも手際よく処理する。

ただ、問題は接客対応時に起こっていた。

お客さんは大きく負けたりすると、誰かに当たりたくなるものだが、そんな時にお客さんがAさんに文句をいったりすると、お客さんの怒りがさらにヒートアップする。

お客さんは怒っているのに、Aさんはニコニコ笑っている。この笑っていることにお客さんの怒りモードにスイッチが入る。

お客さんが怒っている時は、聞く側は神妙な顔つきになるのだが、Aさんは笑顔になってしまう。

こんなトラブルが頻繁にあるわけではないが、お客さんがAさんにクレームをいった時には毎度のことだった。

そういうこともあって役職に就くことができなかった。

人が怒っているのに、笑っている。

店長も「なんでお客さんが怒っているのに、笑うのか」と聞いたらAさんからはこんな答えが返ってきた。

「怒られているときに何だか楽しくなってくるんです」

傍目から見ると「変な奴」に映る。

このまま「変な奴」で済ますことはできないので、一度精神科の病院へ行ってみることを勧められ、行った結果の診断が「自閉症スペクトラム」だった。

一種の発達障害で、相手の顔を見て判断する能力が欠如してことによって、相手が怒っているのに、笑ってしまうことが分かった。

それが原因で前職でもうまく行かなかった。

病院へ行って診断が出たことで、逆にAさんはホッとした。

家に帰って病気だったことを奥さんにも話した。当然、奥さんもAさんが病気だったとは思いもしなかったが、内向的な性格が母性本能をくすぐった、という。

現在も夫婦関係はうまく行っている。

変わり者というケースでこんな社員もいた。

国立大学を卒業して、電鉄会社に就職していたが、パチンコ業界へ中途入社したBさんは、部類の女好きだった。

土地柄、フィリピンやタイ人のホステスが常連客となっていた。

ある日、インカムでBさんが別の社員とこんなやり取りをしているのが聞こえてきた。

「○○番台のフィリピーナにいくらかと聞いたら怒られたよ」

店長の下にはタイ人の常連客から「仕事中に誘ってきたよ」とクレームも入っていた。

店長が注意するとBさんも怒られているのに笑っていた。

病院へ行けば色々な症状が診断される可能性がある。かといってうつ病のように抗うつ 剤で治療できる病気でもない。具体的な対処療法があるわけもない。

変わり者と一言で片付けられない時代になってきた。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。

コメント (10) |  トラックバック (0) | 

新人歌手のプロモーションにパチンコを使いたいレコード会社

2013-11-09 06:16:08 | 営業1号
パチンコ業界と音楽業界は共通点がある。

1機種、1曲が爆発的ヒットするだけでビルが建つという点だ。

その一方で大きく違うことがある。

「歌手を売り出すのに、抱き合わせで売り出すことはできないが、パチンコは抱合せ販売で、売れないパチンコ台まで売ってしまうんだろう。羨ましい限りだよ」とため息をつくのはあるレコード会社の関係者だ。

ダンス系音楽ブームで90年代の音楽シーンを席巻したその会社もこのところ泣かず飛ばずの状況に陥っている。

所属している歌手、タレントの数は今でも半端ないが、いかんせん売れているアーチストがいない。

最近、会社を挙げて売り出しにかかった新人歌手のCD販売数は、1000枚ほどで息切れした。

つんくがプロデュースしていたアサヤン時代ならメジャーデビューできない枚数だ。

TBSの音楽番組「火曜曲」もスマップの中居正広、AKBを起用しながらも視聴率は低空飛行を続けた。ついには、10月の番組改編を待たずして、9月3日放送の2時間スペシャルで打ち切りになった。

歌番組がなくなれば、それだけ新人歌手の出番もなくなり、プロモーション活動の場が狭まっていく。

そこでレコード会社の関係者が考えているのが、新人歌手とパチンコのタイアップ機だ。

倖田來未、浜崎あゆみなど例外はあるが、これまでは、売れなくなった芸能人や歌手がパチンコ版権になっていた。

レコード会社としては新人を売り出したい。メーカーにすれば、無名の新人で知名度のリスクはあるが、格安で版権を買うことができる。

豊丸がグラビアアイドル時代の安田美沙子を使ったことがある。グラビアに関心のない人は「誰?」という状況だったが、その後そこそこテレビに出るようになっている。

AKBのパチンコは12週連続で新曲が発表される歌とパチンコの融合だった。これもパチンコ機を使った新手の新曲プロモーション活動だった。

今度は新人歌手のプロモーション活動の一環として、新人歌手の歌とパチンコの融合である。

大当たりしたときに楽曲が流れるので、曲を気に入ってくれたらCD販売にもつながる。

現場は新人の売り出し方に苦慮していることが良く分かる。

「ただ、こちらからパチンコメーカーに売り込みに行くことはできない。足元を見られて買い叩かれるのも嫌ですし。かといってメーカー側から声がかかるのを待っていても埒が明かない」と逡巡する。

パチンコ機が売れるかどうかも博打だが、売れるかどうか分からない新人を使うことは、リスクが2倍どころか4倍にも5倍にも膨れ上がる。

そんな賭けに手を挙げる勇気のあるメーカーはいないだろうな。

追記


7人組女性アイドルグループ・FUJI★7GIRLのメンバー全員が撮影中の事故でけがをし、治療に専念するため活動を一時休止することが明らかになった。
 
撮影で用いたセメントが原因で、皮膚疾患などを発症したという。
 
FUJI★7GIRLsは、パチンコ・パチスロメーカーの藤商事のプロモーションを務めるアイドルグループ。

中略

藤商事がオフィシャルサイトで事故についての詳細を発表。
 
「平成25年10月31日(木)弊社の委託した制作会社による撮影において、演出の一部で用いたセメントが原因で皮膚疾患等を発症する事態が発生いたしました」と明かすとともに、「FUJI★7GIRLs のメンバーの皆様には多大なる苦痛とご迷惑をお掛けしたことを心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
 
セメントはアルカリ性を示すため、目や鼻・皮膚などに刺激性があり、長時間付着すると炎症を起こす可能性がある。
 
メンバーの鈴木は「髪の表面が溶けてね、キューティクルいなくなったの(´・_・`)」と症状をツイッターで報告。
 
ファンから励ましのコメントが多く寄せられている。
 


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。

コメント (12) |  トラックバック (0) | 

吉宗一押しの理由

2013-11-08 05:32:04 | スロキチ
12月16日デビューの吉宗は純増2.8枚の疑似ボーナスありのAT機になります。

見た目の印象や色合いなど4号機の吉宗を継承されています。

4号機からの違いは、液晶が秘宝伝で賛否両論の3Dポリゴンを採用して、筐体サイドが動くものになっています。

演出は前作のものを残しつつ、新しいものを取り入れられています。

鷹狩り、追っかけ、百人切り演出は健在で、新たに力くらべ演出などが加わって、演出を盛り上げています。

シャッターが閉まり、高確からの家紋演出も健在です。

メーカー発表のコイン単価が秘宝伝と同じ3.2円、天井が1000G、ベースが1000円あたり31Gになっています。

疑似ボーナスの合成確率が設定1〜設定6で1/252〜1/180と秘宝伝よりも軽くなっていて、ベースを秘宝伝の34Gから31Gに下げ、ベースを辛くした分を初当たりを軽くしています。

このバランスは純増2.8枚のタイプではちょうどいいかと思います。
純増2.8枚の出始めの頃は、リプレイばかりで出目のバランスが悪かったのですが、最近の純増2.8枚のAT機はベルを上手く使い、出目のバランスが良くなっています。

純増2.8枚のAT機はパチンコでいうMAXタイプになり、純増2枚前後のART機はミドルタイプといったところで、今のパチスロは純増2.8枚のAT機が受けています。

最近のパチスロの機械では、打ち込もうと思える機械がなく、新台を少し触るぐらいになっています。

吉宗は久し振りに打ち込みたい機械です。

打ち込みたい機械がなく、パチスロから遠ざかっている、いわゆる休眠スロッターを呼び戻す最後の機械が、吉宗になるでしょう。

5号機初頭に出た新吉宗は出来が最悪だったのですが、デビュー当初はお客様で溢れかえっていたことを考えると、吉宗に対するユーザーの期待感は凄まじいものです。

4号機の吉宗はスペックだけで大ヒットしたように言われていますが、演出や出目のバランスもすばらしいものでした。

今回の吉宗の実機が上野に来てから、週に3回程度上野に行き、吉宗を打ち込んでいます。

通常基板ではなく、デモ基板なので、フラグが成立したらリセットをして、その作業を繰り返し、通常時もかなり打っていますが、とても良く出来ています。

また、疑似ボーナス中のジャキーンの音がなり、7が揃った時は、デモ機ですがとても楽しいです。

吉宗との比較になる純増2.8枚の北斗の拳転生が長く稼働した要因は、斬新なあべしシステムやゾーンが良かったこともありますが、同じ純増2.8枚のAT機の対抗機種がなかったことが大きい。

北斗の拳転生のリリース前の純増2.8枚の対抗機といえば、鬼浜爆走紅蓮隊ぐらいで、北斗の拳のリリース後は、純増2.0枚のAKB48、純増1.7枚の忍魂弐、同じく純増1.7枚の緑ドンと低純増機ばかりでしたので、高純増の機械は北斗の拳転生か鬼浜爆走紅蓮隊の選択肢しかありませんでした。

その後の高純増機は、販売台数の少ない、カイジや化物語ぐらいで、北斗の拳を脅かす機械はありませんでした。

吉宗は12月16日のデビューで、同日に魔法少女まどか☆マギカがデビューしますが、コンテンツが萌え系で純増2.2枚なので、吉宗と違った路線になり、対抗機種にはなりません。

現在、高純増機の主流の北斗の拳転生もさすがに陰りが見え始めているので、吉宗の対抗機種にはならないでしょう。

販売予定台数8万台の吉宗の対抗機種一番手は2週間前にデビューする販売予定台数4万8千台の獣王になりますが、獣王というコンテンツは、今の若い世代には全く馴染みがなく、40才前後の世代がターゲットになりますが、40才前後の世代は家庭を持ち、パチスロから遠ざかっているので、間口が狭く、数の論理からも主流になることは難しいでしょう。

獣王は猛獣王の面長な液晶を使用されていて、ドット演出の獣王の後継機というよりは、猛獣王の後継機になっていて、初代獣王の面影はありません。

年明けに名前の挙がっている機種は、機動戦士ガンダム、仮面ライダー、うみねこのなく頃になどがありますが、吉宗を凌いで主流になるだけのコンテンツ力はありません。

こういった対抗機種なども考えると、しばらくは吉宗がパチスロの主役になると思っています。

人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。
コメント (46) |  トラックバック (0) | 

新台を買っての後悔はありますが、新台を買わないでの後悔はありません

2013-11-07 05:57:28 | スロキチ
最近のパチスロの新台はほとんどが短命に終わています。

中小規模の店舗では、今年の新台で多台数必要だったは北斗の拳〜転生の章〜のみでした。

それと、吉宗が多台数必要な新台になるでしょう。

この2機種に共通しているのは、超ビッグコンテンツとなります。

その他には、ぱちスロAKB48が多台数欲しかったのですが、それでも3カ月も経てば、バラエティーに1台で充分でした。

ミドルコンテンツである、ミリオンゴッドZEUS、新鬼武者再臨、アントニオ猪木が伝説にするパチスロ機、忍魂弐〜烈火ノ章、緑ドン〜キラメキ!炎のオーロラ伝説〜、回胴黙示録カイジ、デビルメイクライ4などもバラエティーで充分な結果となりました。

デビルメイクライ4はオマケに機歴までついてきました。

新台を多台数購入するのであれば、その分を出玉で還元したほうが、よっぽど良いのではないかと思います。

なぜ、ホールはこれほど新台を購入してしまうのか?

新台を導入すれば、お客様が増えるのではないかという幻想を抱いていたり、新台を導入しなければ、お客様がいなくなってしまう、という強迫観念を抱いているからだと思います。

我々ホールが思っているほど、新台を導入しなくても、それほど変わりません。

お客様は新台よりも、お店の雰囲気やスタッフで来店されています。

機械代を抑えるのは、ホール側の勇気と我慢だけです。

機械を買うことは、機械代金を払うことだけなので、後からでも簡単に出来ることです。

一度、勇気を出して、新台を買わなければ景色が変わってきます。

機械代の負担が少なければ、どれだけ楽な運営が出来るかを考えてみてください。

私も5年前までは新台をたくさん購入していました。その結果、私が独立した1号店を失いました。

その教訓から、残った2号店は新台をあまり買わないように変えましたが、お客様は全く減りませんでした。

減るどころか、最近ではお客様が新台をたくさん買っている頃よりも増えています。

これは、長い年月をかけて、お客様との信頼関係が築けたのだと思います。

今年の結果を踏まえ、来年は超ビッグコンテンツである、北斗の拳、吉宗、番長のパチスロ3大ビッグネームのみを多台数導入しますが、他の機械はバラエティーに1台のみの購入に抑え、良ければ、後から増台というスタンスでいこうと思っています。

今まで新台を買っての後悔はたくさんありますが、新台を買わないでの後悔は一度もありません。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。
コメント (37) |  トラックバック (0) | 

メーカーはいつまでも安泰?

2013-11-06 05:46:46 | 営業1号
証券会社系のシンクタンクがパチンコ業界の市場調査を行うために北陸地方のホールを回った。

地方を選んだのは、より全国平均に近い数値が取れるということに加え、この地域では全国大手の2大巨頭がしのぎを削っていることがポイントになった。

調査員が目の当たりにしたのは、低玉路線を走る大手と等価交換を売りにする大手の明暗だった。

低玉大手が26〜27%稼働に対して、等価大手は70%以上の稼働で、その歴然とした差に驚きを隠しきれなかった。

大手以外の地方の稼働率を目の当たりにして、20%の稼働でもホールは潰れないことを確信した。

加えて、等価大手の稼働率を見てテーマパークなどの大型投資ができる体力を肌で感じた。

実はこの調査員はホールのことを調べているのではなく、業界の周辺産業、特にパチンコ業界から利益を上げている部品メーカーの将来性を調査することが目的で、現状のホール動向を調べていたのである。

つまり、業界規模が半分になった時に部品メーカーに対する影響を試算しているのだが、「あまり影響はないどろう」という結論に達しようとしている。

理由はこうだ。

一般業種では仕入れ価格が値上がりしても商品価格に転嫁しにくい。消費者のことを考えて量を減らして現状価格を維持するなどの方法が取られる。

ところがパチンコの場合は、機械代が上がっても釘1本で粗利を確保できる特殊体質がある。このため値上げに対しても柔軟に対応できる、ということだ。

では、どういう状況になったらメーカーが打撃を受けるのか?

「機械の検定期間を車検のように伸ばすことができたらメーカーは影響を受けるのではないでしょうか」

現在、遊技機は検定・認定を使えば最大6年間使えることになっている。この期間を過ぎると使えなくなる。現在その対象になっているのがアイムジャグラーEX。

車の車検はかつては、新車登録から10年が経過すると毎年車検を受けなければならなかったが、今は10年以降も2年に1回に改正された。

この時一番反対したのが、仕事が減る町の車検工場だった。

それまで10年経過する前に車を乗り換えていたが、今は10年経過しても乗り続ける人が増えてきている。

「ホールさんはメーカーのいいなりになりすぎ。セキュリティーが未だに完璧なものができないことがそもそもおかしな話。メーカーは機械を買ってもらうためにわざとセキュリティーが完璧でないものを作っているとしか思えない。セキュリティーを完璧にすると機械代に跳ね返るといわれて怖気づいているのではないか」とメーカー優位の現状を憂慮する。

エコパチになれば、セキュリティーはかなり完成度が高いといわれているが、未だにゴトが頻発するスロットを見ていると本当にそうなのかと思ってしまう。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。

コメント (15) |  トラックバック (0) | 

景品買取時に身分証明書の提示(案)

2013-11-05 06:16:29 | 営業1号
警察庁はただちには違法とはいえない3店方式について、その落としどころを色々と模索している。

この前のエントリーで、田舎のホールでは未だに自家買いをやっているホールが散見されるように、基本中の基本である3店方式が守られていないところもある。

ホールは、ここをきちっとやらないと警察も取締りを強化せざるを得ない。

景品の買取所は古物商の免許の基にやっている。

それなら、この古物商に徹底的にこだわってもらおうではないか、というのが警察の考え方だ。

チケットショップやリサイクルショップは古物商の免許の基に営業を行っている。

盗品が持ち込まれることもあるので、古物商では1万円以上のものを買い取る場合、身分証明書の提示を原則として義務付けている。

店によってはその辺の対応はまちまちで、住所、氏名でいい場合もあれば、1万円以下なら名前も書かなくてもいいケースもある。

古物営業法には以下の通りのことが書かれている。

古物営業法(確認等及び申告)
第15条 古物商は、古物を買い受け、若しくは交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けようとするときは、相手方の真偽を確認するため、次の各号のいずれかに掲げる措置をとらなければならない。
1.相手方の住所、氏名、職業及び年齢を確認すること。
2.相手方からその住所、氏名、職業及び年齢が記載された文書(その者の署名のあるものに限る。)の交付を受けること。
3.相手方からその住所、氏名、職業及び年齢の電磁的方法(電子的方法、磁気的方法その他の人の知覚によつて認識することができない方法をいう。以下同じ。)による記録であつて、これらの情報についてその者による電子署名(電子署名及び認証業務に関する法律(平成12年法律第102号)第2条第1項に規定する電子署名をいい、当該電子署名について同法第4条第1項又は第15条第1項の認定を受けた者により同法第2条第2項に規定する証明がされるものに限る。)が行われているものの提供を受けること。
4.前3号に掲げるもののほか、これらに準ずる措置として国家公安委員会規則で定めるもの

2 前項の規定にかかわらず、次に掲げる場合には、同項に規定する措置をとることを要しない。
1.対価の総額が国家公安委員会規則で定める金額未満である取引をする場合(特に前項に規定する措置をとる必要があるものとして国家公安委員会規則で定める古物に係る取引をする場合を除く。)
2.自己が売却した物品を当該売却の相手方から買い受ける場合


パチンコの景品買取も古物営業法に則って、身分証明書などの提示を周知徹底させようということである。

世間から見れば、古物商なのに1万円以上の景品を買い取りながら、住所、氏名も書かなければ、身分証明書も提示しないのは、おかしい、ということになる。

こうしたことを義務付ければ、3店方式も存続できる、という考え方がある、ということだ。

パチンコ客からすれば大変面倒くさいことになる。しかし、3店方式を存続したいなら、業界はそれぐらいの代償は払わなければいけない。

これは、パチプロの納税義務を促進する一助にもなりそうだ。

競馬などのギャンブルで収入が50万円以上あった場合、一時所得となり、税金がかかってくるので確定申告をしなければいけない。

「カジノ法案が通過した場合の整合性として、3店方式の身分証明の提示は一つの試案でもある。警察も業界が襟を正してくれていたら、こんなことをしなくても済むのだが」(事情通)

今後3店方式を守るには、これぐらいもしなければならなくなる?




人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。



コメント (12) |  トラックバック (0) | 

パチンコを止めて認知症が一気に進んだおばあちゃん

2013-11-04 06:12:40 | 営業1号
この日報で何度か取り上げている認知症の問題だ。

そのおばあちゃんは毎日のようにやってくる常連さんだった。

トイレに立った時に自分が打っていた台が分からなくなるようなってきていた。

認知症でなくても、何台も台を代わって打っていて、不意に電話がかかってきて、外に出て戻ってくると今、打っていた台が分からなくなることはたまにあるものだ。

ところが、このおばあちゃんはそれが頻繁に起こるようになり、トイレから戻ってくると他人の台を打っていることでトラブルになるようになっていた。

店の従業員も「ちょっとボケが入ってきたかな?」と思うようになってきた。

ただ、会話は普通にできる。

そこで従業員は、おばあちゃんにこうアドバイスした。

「トイレに立つときは、目印として取られてもいいようなものを置いて行ったらどうですか」

おばあちゃんは資産家で4円を打ってくれる優良客だった。家族も毎日パチンコ店へ行っていることは公認だった。

おばあちゃんは家でも認知症が出るようになっていた。

朝から夕方までいるパチンコ店で迷惑のかかるようなことをしていないか気になり、家族が店長を訪ねて店に来た。

店長は事の次第を家族に説明した。

日中も異常行動を取るようになっていたことで、家族はおばあちゃんを病院へ連れて行った。

認知症は進行していた。

それ以来、パチンコ店には姿を現さなくなった。

半年が経った頃だった。

家族が「またおばあちゃんを寄こしたい」と相談に来た。

店長は快諾した。

半年振りにやってきたおばあちゃんの認知症はさらに進行していた。家族によるとパチンコを止めて一気に症状が酷くなった。

医者とも相談して脳に刺激を与えることはいいかも知れない、ということだった。

パチンコの当たりがドーパミンを分泌させる。諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授はパチンコやスロットが認知症の予防になるとの研究も進めている。

半年後のおばあちゃんは金銭管理もできなくなっていた。そこで、家族は毎日1万円を持たせた。

4円では1万円はいくらも持たない。

おカネがなくなるとおばあちゃんは隣の人が積んでいる玉箱から玉を手でわしづかみすると自分の台の上皿に入れるようになった。

他人の玉も自分の玉と思い込むようになっていたのだ。

これでは他人に迷惑をかけることになるので、パチンコでリハビリすることなく、店には来なくなった。

この地で30年以上営業を続けているオーナーはこう話す。

「昔から認知症の方はいるはずなのに、今までこんな経験をしたことはなかった。認知症は明日はわが身かと思うと切なくなる」

篠原教授が提唱するように、パチンコホールが高齢者の脳を刺激する健康の場という側面がもっとクローズアップされるとパチンコの見方も変わってくる。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。

コメント (32) |  トラックバック (0) | 

ストレス一杯の店長職

2013-11-03 05:50:39 | 営業1号
スーパーの事務所にいる時だった。

私服の万引きGメンが1人の男を連行してきた。

歳は30代後半といったところ。

男は1本600円のボールペンを万引きしていた。

氏名と住所は答えたものの、勤め先をいおうとしない。会社にバレたら恥ずかしいでは済まない。

会社名をいわないと警察に引き渡すといったところで、ようやく会社名を白状した。役職は店長だった。

万引きの常習性はないと判断して、代金を払ってもらってスーパーは返すことにした。

スーパーにしても警察を呼ぶと面倒なことになるので、余計な時間に手を取られることを嫌ったためだ。

このやり取りを聞いていたMさんは、もっと詳しい話が聞きたくなった。スーパーの副店長にお願いすると「事務所では困ります。外へ出たところで声を掛けてください」ということだった。

男が駐車場にいるときに声を掛けた。

「万引きしているところを見ていたんだ。ボクはよくパチンコをするんだけど、○○○の店長じゃないの」と鎌をかけた。

すると男は正直に認め話し始めた。

「なんで万引きなんかやったの?」

「ストレスです。イライラしていました」

「初めて?」

「今までに何度かやりましたが、見つかったことはありません」

「万引きしたらどうなるか分かってるんだろ?」

「はい…」

店長の店は稼働の悪い部類に入る店だった。稼働を上げることに毎日必至だったが、成果はなかなか現われなかった。

そうなると愚痴もこぼれる。何をいったとか、些細なことまで会社の上層部に筒抜けするような会社だった。

うまくいかない仕事、筒抜けになる情報、そんなことからイライラが募り、ストレスを解消するために万引きに走った、ということだ。

そんな理由で万引きが許されるわけもない。

万引きは窃盗だ。

こうしたケースでホール各社の対応はどうなんだろう?

「うちはコンプライアンスには非常に厳しいので、即刻懲戒解雇です。情状酌量の余地はありません。社員数も多いので示しをつけるためにも厳しいです」(大手ホール関係者)

「まず考えられません。そういうことをする社員が今はいません。労働契約書に誓約書を出してもらっています。処分に関しては起こってみなければ分かりません」(中堅ホール関係者)

「刑事事件で問題を起こした社員がいないので、その時になって見なければ分かりませんが、降格処分になるのではないでしょうか。事情を聞きますがすぐには解雇にはしないと思います」(中小ホール関係者)

店長のストレスはエンドレスだ。

一月のノルマをクリアしたとしても、すぐに翌月のノルマがすぐに追いかけてくる。

出して集客したいが予算があるので、それも簡単にはできない。

会社に提出する書類作成をやりながら釘調整をやり、部下の指導まで行わなければならない。

教育現場ではうつ病で休職する先生の割合が7〜8%といわれている。

全国の稼働が減少する中、店長職もいつうつ病になってもおかしくない状況ともいえる。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。

コメント (11) |  トラックバック (0) | 

機種選定にプロの力を登用する

2013-11-02 05:27:11 | 物申す
ハンドルネーム「都内単店」さんから機種選定に関するコメントが寄せられた。試打機では、機械のよさはなかなか分からない。むしろ営業マンとの信頼関係を構築すべきだとの意見が寄せられた。

以下本文

私も今回の某メーカーの見せずに売るというのはいかがなものかと思いました。

ただ、ひとつ思うのです。

機械を見たからどうなるのかとも。
通常時を見ないと機械の良さはわからないというホールがありますが、果してそうでしょうか?

スロットというものは表面的な面白さではぜったいにわからないものだと思います。

それはつまり、お金を使ってはじめてわかるものだと思います。

特化ゾーンの突入確率であったりコインが増えていく流れ。どういうところがいいのかというのは、試打機ではわからないと。

つまり、メーカーの営業マンを信じるしかないのではないかと。

よく営業マンはただ、売りたいだけと言うかたもいますが、それは営業マンとの関係性ができていないのです。

自分は少なからず本当に信頼しているメーカーはいくつかあります。

サミー、平和、藤商事このメーカーの営業マンは悪いところも含めて教えてくれる。

それに乗るか乗らないかは私なので、そこは機械が動かなければ自分の責任。社長に怒られても自分が悪いと思えます。

結局はホールの経営もお客さんがまた店に来たいと思っていただける出玉、サービスができるか。それをするのはホール。すなわち、「人」です、

メーカーもやりとりをするのは営業マン。すなわち人。

もっと営業マンとの関係性に目を向けてそこからしっかりと機械選定をしていくことが大切ではないかと。

自分はおもいきって、獣王勝負にいきました。だめならメーカーを責める?いやいや、自分の責任です。

パチンコ日報さんの意見を聞かせてください。

本文ここまで。

年間に何百機種と発売されながら、そのうち、ヒットする機種は限られている。言い換えれば、9割以上が無駄な機械だった、ということになる。この無駄が経営を圧迫しているとなるとこれは、これで問題だ。

「導入しては、すぐに外す。大の大人が機種選定を失敗していることが理解できない。北斗の拳転生の章は、サラリーマンが勝負するのに向いているので、ヒットすること間違いなし、と瞬殺で分かった。あと、スロットで今年よかったのはAKBぐらい」と語るのはスロプロ。

プロはホールの天敵ともいえる存在だが、ハッカーを撃退するには、ハッカーを登用する例があるように、機種選定する場合に、プロの力を借りる、という手がある。

「導入前に解析データを見させてもらって、ノーマル機を打たせてもらえれば、打ちたくなる機械かどうかは分かる。大当たり演出よりも、通常ゲームのダラダラをいかに持たせているかが、一番重要になる。プロ、サラリーマン、年配者の世代別にモニターさせて導入するかどうかを決めてもいいのでは」

このアイデアをホールがどう受け取るか。

機種選定の失敗を毎日見せられているプロの意見である。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。コメントがエントリーになる場合もあります。

コメント (16) |  トラックバック (0) |