パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫

tetorayade@hcn.zaq.ne.jp


一戸建てのプレゼント

2012-06-30 06:45:10 | 営業1号
ホールに22年間勤務した夫婦が2人で1億円貯めた話を読んだホール関係者からこれまたすごい話が飛び込んできた。

ホールオーナーが頑張る社員に対して一軒家をプレゼントした、という話がそれ。

一軒家と聞くとぶったまげるが、土地代は極めて安い田舎の話で、家も平屋のこじんまりしたものだった、と聞けば納得するだろう。

2人はW不倫だった。お互いの家庭を捨て、駆け落ち同然で職を探す中で辿りついたのがホールだった。

昔のホールはそうした弱者の受け皿だった。

訳ありの2人を拾ってくれたオーナーの恩義に報いるために、2人は真面目に働いた。ホールの仕事に慣れ、生活基盤もできたので、お互いが離婚を成立させ、晴れて正式な夫婦となった。

真面目なだけでなく仕事振りも有能で、店長に昇格させた。

1店舗しかなかった店舗が2店舗になった。それも店長のお陰だと感じたオーナーが2人のために一軒家をプレゼントしたのであった。

オーナーはその店長に「一生うちで働いて欲しい」と全幅の信頼を寄せた。

貯金もできるようになった。

好事魔多し。

近所に大手が進出してきた。

店長の努力も空しく、業績はみるみるうちに下がる。幸いオーナーは借金もなかったことから店を閉める決断を下す。

その時店舗を店長に譲渡しようとしたが、店長はそれをキッパリと断った。

結果的には、1億円を貯めた夫婦のようにハッピーエンドとはいかなかった。一軒家をプレゼントされた後の落ちは店を畳んだ、ということになるが、昔はそのような話もあった、ということだ。

昔話ついでに。

現金機時代に遡る。

当時の客は両替した500円玉を玉箱の中に入れて遊技したものだ。

玉が出始めると500円玉があることも忘れて、玉を入れ、そのままジェットカウンターに流すからジェットカウンターの受け皿には現金が貯まっていることがあった。

その金額は1日で2000〜3000円にはなった。大型の繁盛店ともなると1万円近くになるケースもあった。

そのカネをどう処理するかは、各店舗でそれぞれのやり方があった。

やっぱり業界がおかしくなり始めたのはCR機が登場して、確変が認められ射幸性が高くなってからだ。業界がこぞって射幸性にアクセルを踏み続けた結果が今の姿でもある。

現金機の時代が一番良かった、という関係者は少なくない。

プリペイドカードを使わずとも脱税防止の方法はいくらでもあった。

CR機で業界がおかしくなった後、止めを刺すのが突如降ってわいた一物一価の徹底だ。


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土地争奪戦

2012-06-29 05:57:19 | 営業1号
地方の郊外で再開発計画が進んでいる。目玉は大型ショッピングモールの出店だ。地域の活性化のために県が大いに乗り気で、箱は3セク方式で建てるようだ。

この大型再開発情報を聞きつけたホームセンターや格安輸入家具チェーンもこの地域に出店する動きが出ている。

不動産情報はパチンコ業界へも当然入って来る。

さっそく、出店希望のホール企業が2社ほど名乗りを上げ、土地の争奪戦が始まっている。

地権者は地元の農家が大半だ。

土地は買い取りでも賃貸でもOK、という条件を出しているが暗礁に乗り上げている。

「地元のためになる業種なら喜んで貸すが、パチンコ屋に土地を貸したとなれば末代までの恥になる」(農家)という理由である。

田舎の農家の人たちにはパチンコにいいイメージを持っていないようで、ホール企業には土地を貸さない、という農家は一軒や二軒ではない。

ホール側も条件を出した。

実勢価格の倍で買い取る案を出した。

2億5000万円〜3億円とすれば、5億円である。賃貸なら年間2000万円ほどの賃借料が入る。

さすがにこんないい条件を出されると農家の人も心も揺れ始めた。

しかも交渉に赴いた時に現ナマを差し出したことから、その噂は近所の農家に一気に広まった。

「やっぱりパチンコ屋凄い」

「やっぱりパチンコ屋はえげつない」と賛否両論が渦巻いている。

ショッピングモールが着工するのは2年後。大規模再開発なので完成するまで少し時間はかかる。

ショッピングモールが完成すれば、その周辺には前述したようにロードサイド型の量販店も次々に出店してくる。

町が拓けて土地の値段が値上がりすることは間違いない。こんなおいしい情報を地元の不動産屋が見逃すはずもない。

土地が上がることを見越して、内緒でせっせと土地を買い漁っている。

金儲けが上手な人のところには、一般人が知り得ないような情報を持っているものだ。

数年後にはどこのホール企業が進出を果たしたかは、いずれ明らかになる。農家が意地を通さなければの話だ。

この地域ではすでに全国チェーンが営業している。

ここで高コストで出店した場合、既存の大手に太刀打ちできるのか気になるところである。


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成功の秘訣は5枚、35玉交換

2012-06-28 06:08:20 | 営業1号
4円の稼働が今年に入ってますます落ち込んでいる。お客の金が続かない、というのが理由の一つではあるがそれ以上に機械にも問題がある。

「今年発売されたパチンコ機で面白い機械がありましたか?今週からタロウが稼働していますが、展示会で見て、どうして買うのか分かりません。次のAKB欲しさの機歴のつもりで買っているのでしょうが、欲しくもない機械を買わされる販売方法をそろそろ断ち切らなければ、ますます業界からお客さんが消える。うちは1パチ専門なので安い中古しか入れられないので、機械代回収のために釘を閉めることはないが、今や4円の新台は稼働があるうちに回収するために導入しているようなもの」と現場からは不安視する声が聞こえてくる。

結局、4円の稼働が低迷しているので、どこで利益を抜くかというと稼働があるうちに抜ける新台へ走るために、機械寿命がますます短くなる、という悪循環に陥っている。

加えて、機械をよく吟味する時間を与えないメーカーの販売方法にも問題がある。

「展示会では強制基板で面白い演出のところだけを見せるような売り方で、平常時の状態が見えない。スロットで言えば設定1の状態がどれだけつまらないかは、展示会では分からない。展示会の日には完売しているようなケースも少なくない。吟味する時間も与えない売り方も問題がある」と憤る。

それでなくても4パチの稼働低下に拍車がかかる中で、一物一価の徹底指導だ。

現状ではどうしても好調なスロットの5枚交換に合わせてしまうので、パチンコは25玉を選択してしまう。

一物一価を徹底している福岡では5枚、25玉が主流になってきたため、等価営業ではどうしてもパチンコの釘が閉まるために、業界を挙げて客離れにせっせと勤しんでいる結果になっている。

これを打破しようとすれば、2フロアー構成のホールなどは営業許可を別々に取るしかない。

それで成功しているのが、とある県の理事長の店。

1階がパチンコで、2階がスロット。スロットは5枚でパチンコは35玉交換で営業しているが稼働は好調。

「パチンコは駐車場があれば常連になりたい釘です。調整が下手なのか、確変の時に玉が増える。確変中は90〜95%以内で調整するのが普通ですから、35玉交換ではいい釘」

等価ではそうした遊ばせる釘にすることはできない。

業界が生きていくためには、スロットは5枚で、パチンコは30〜42がベターである。

警察が指導する手軽に安く遊ばせる大衆娯楽を追求するのであれば、射幸心を煽る一物一価はその真逆の位置にある。



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年1回玉運びに汗を流すオーナー

2012-06-27 06:04:29 | 営業1号
倒産寸前の実家のホールは、多額の借金があってRCCの管理下に置かれていた。

競売にかけられる寸前だった。実家の危機を救うために、年収1億円の仕事を捨て、実家の立て直しに入った。34歳の時だった。

14年間はサラリーマン生活を送っていた。金融機関に7年、外資系の保険会社で7年。この時、生命保険のトップセールスとして年収1億円を稼ぎ出していた。

この分野のセールスレディーは使い捨ての側面が高く、営業ノルマを達成するために、まず身内の契約を取るものだが、そんな営業先ですら、保険の仕組みを説明して、ひっくり返す力を持っていた。

サラリーマンといっても個人事業主に近いものがあった。契約を取れば取った分が収入となった。そういう生活を送っていたので家業を継ぐ気もなかったが、父親も継がせる気はなかった。

ホール経験はなかった。立て直しメンバーを集め、現場で一緒になって表周りに汗を流すことから始めた。

その姿を見て金融機関は「これは競売にかけられない!」と判断を下した。

借金を返済するのに4年かかった。

その時、金融機関からかけられた言葉が今でも脳裏に焼きついている。

「RCCから卒業してください。もう十二分に返済してもらいました」

一生忘れられない最高の言葉を贈ってもらった。

ポリシーはホールを身内に世襲させないこと。自分の子供に会社を継がせる気持ちはさらさらない。世襲が当たり前のパチンコ業界にあっては特異な存在でもある。

実際に40代半ばで社長を退き、一般社員から這い上がった人材を社長に就任させた。

「100年企業を目指しているので身内では続かない。能力のある者が社長になればいい。サラリーは多ければ多いにこしたことがないがきりがない。それよりも夢をきっちり持った方が皆、楽しんみながら真剣に仕事ができる」とキッパリ。

4年でRCCから脱却した真髄はこんなところにある思いがする。

「お客様のために何かしたい。常連のお客様から何か一つ褒めてもらいたい。どうやったらお客様から褒められるか。そのためにはバカなこともしました。バカなことをすると無心になれる。無心になると必死になるので、利益も考えない。とにかく無心になれる回数を増やした。見えない付加価値を徹底的にやった。お客様の幸せは、必ず跳ね返ってくる。だから徹底的にやった。形式的なあいさつはいらない。熱意のある想いは伝わる」

今でも年1回現場に出て玉運びをする。しかも一番忙しい海コーナーを志願する。1日で1キロは痩せるほど汗を流しながら玉運びに勤しむ。

それは現場の大変さを思い出すことと、謙虚な気持ちを忘れないようにするためだ。

「声の大きさと笑顔と流す汗の量は、今でも現場には絶対負けない。笑顔は自分が楽しんでいるから勝手に笑顔が出る」

一度その姿を見に行きたいものだ。何かを感じることだろう。


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ホール勤務で1億円貯めた!

2012-06-26 05:59:00 | 営業1号
外資系の保険会社でトップセールスとして年収1億円を稼ぎ出していた生活を捨て、実家の再建のためにパチンコ業界へ入ってきた人がいる一方で、パチンコ業界でコツコツ働きながら1億円を貯めた人がいる。

前者の話は別の機会に譲ることにして、今回は後者の話。

パチンコ店に住み込みで夫婦で22年間働いた結果だった。

7月のボーナスをもらって退職して、九州にいる年老いた親の面倒を見ることにしている。

夫婦は共に50代。子供はいない。

酒もタバコもやらない。食事はホールの賄いなので食費はほとんどかからない。寮費の5000円を支払うぐらいで、単純計算すれば年間450万円は貯金してきた計算になる。

夫婦仲も良く、喧嘩することもなかった。

仕事振りは極めて真面目だった。掃除も2人で率先してやるタイプだ。

店長になる話も断り続け、主任を貫き通した。理由は性格的に管理者に向いていないことに加え、店長になれば勤務時間も長くなり、夫婦の生活のリズムが狂い、夫婦がバラバラになるからだ。

従って釘を叩くこともしなかった。これも時間が不規則になるという理由だった。

夫婦はケータイも持っていなかった。

それは必要がないからだ。四六時中一緒にいるので、夫婦で連絡を取る必要もない。無駄なことには一切おカネは使わなかった。

貯めたおカネはただ銀行に預けるだけではなかった。ペイオフの問題もあるので分散しながら安全で確実な運用をしている。金融商品の知識には舌を巻くほどだ、という。

一時期、株に投資したこともあったが、株価が気になり仕事が手に付かなくなるためにすぐに止めた。

貯めたおカネを元手に商売を始めることも考えたこともあったが、経営者タイプではないので、これも止めた。

残りの人生を30年と考えている。

年金も入ってくるが、年間300万円で老後の生活を田舎でゆっくりと過ごす予定だ。

人生、最後は誰が勝者になるかは自分がその時に、幸せと感じるかどうかだろう。

出世することばかりが幸せとは限らない。

家庭も顧みず働きつめている役職者はどう感じただろうか。


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業界を潰す一物一価の徹底

2012-06-25 06:38:09 | 営業1号
余暇進の定時社員総会での玉川講話の文章は、またたくまに業界に流れたが、この中には端折られた部分がある。

行政批判を展開していた業界メディアが名指しで槍玉に上がっていたようだが、広告宣伝規制違反のホール名も挙がっていたようだ。

玉川講話の内容は身内の警察内部からも不満は漏れてくる。業界で一番の関心ごとである一物一価の問題も警察庁の中には、二物二価、三物三価、とスロット専用、4パチ専用、1パチ専用景品を容認してもいいのではないか、との意見もあるようだ。

一物一価の指導も未だに県警によって温度差がある。福岡のように一物一価に舵を切った県がある一方で、警察から厳しく指導がなければホールが率先して一物一価に走ることはない。

玉川講話に疑義を持つ県警の担当官もいるようで、当分、一物一価は厳しく指導しない県もあるようだ。

もっとも余暇進のホール企業は元々25玉、5枚の等価交換の一物一価で営業しているため、痛くも痒くもない。

本来、パチンコとスロットは遊技性が違う。一物一価に合わせることに無理がある。

スロットは5枚交換が主流だ。一方のパチンコの25玉交換は主流ではない。これをパチンコで主流の30玉、6枚交換にすれば、スロット客が吹き飛んでしまう。

スロットはホールの大きな収益になっている。ここに現場が一物一価に踏み切れない原因が潜んでいる。

では、どうすれば一物一価を回避して、スムーズな営業ができるか、といえば、スロットとパチンコの営業許可を別々に取る方法がある。

2フロア、3フロアで構成しているケースは比較的スムーズに移行できるが、問題は1フロアの場合。

このケースでは壁を作って営業フロアを分けるしかない。

ここでポイントになるのは、壁は1枚ではなく、2枚でなければならないらしい。

一物一価が徹底指導され、どうしてもスロットは5枚、パチンコは30〜33玉で営業したい場合はそうするしかない。

二物二価、三物三価、四物四価が認められれば問題ないが、玉川課長補佐は一物一価以外は一切認められない、と明言している。

4円の稼働が落ち込む中、なんとか稼働を確保している1円までが等価になれば、業界の客離れは一挙に加速する。

「土方殺すに刃物は要らぬ、雨の三日も降れば良い」という言葉があるが、パチンコ業界の場合は、さしずめ一物一価の徹底だ。


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篠原教授が推奨するけんぱち

2012-06-24 06:16:45 | 営業1号
パチンコは健康志向とは対極のレジャーといっても過言ではない。

大騒音の中で、殺人光線のように光り輝く盤面。これは耳と目にとっていいはずがない。

空調設備は整っているとはいえ、隣の客の副流煙を吸い、同じ姿勢で長時間ハンドルを握っていると腕や肩が痺れてくる。

しかし、健康に悪いことばかりではない。

パチンコやスロットで遊ぶことは「脳」の活性化につながる、と指摘するのは脳科学の第一人者である篠原菊紀教授である。

「パチンコにも優れた側面がある。たとえば、やる気や意欲にかかわる脳の線条体を活性化させ、免疫力も向上させる。頭の働きが低下するのを抑える可能性も高い」

篠原教授が提唱するけんこうぱちんこ、略して「けんぱち」とはどういうものか?

篠原教授のけんぱちのホームページには次のように紹介されている。

人間の身体や脳は鍛えたり、生活を工夫することで老化を小さくすることができます。脳の老化を防ぐには「レジャー」「頭を使う」「魚や野菜中心のバランスのよい食事」「運動」が大切です。また人との関わりが認知機能低下予防に役立ちます。

パチンコやパチスロは、遊技中にドキドキワクワクと鎮静化が繰り返され、これが脳の健康維持に有望です。その他、ぱちんこ店だから出来ることを「けんぱち」実施店で取り組みました。


具体的な方法としては万歩計を使っての健康支援イベントがある。

それがお遍路パチンコだ。

お客さんに万歩計を渡して、自宅から店舗までの歩数を記録して、四国八十八箇所お遍路を地図上で競うもの。

それまで、車や自転車で来店していた手段を徒歩に代えてもらって、歩くだけでも健康に役立つ。

このイベントに参加したお客さんの中には、距離を稼ぐために散歩がてらにわざわざ遠回りして来店する人も。

何よりもイベントに参加することで、スタッフとのコミュニケーションが確実に取れるようになる。

篠原教授は自身のコラムでけんぱちの効用に次のように書いている。

(前略)

(中略)

アメリカ国立衛生研究所の報告では、認知機能(頭の働き)の低下を予防するには、頭を使うこと、野菜・魚中心のバランスのいい食事をとること、運動することと並んで、レジャー(楽しさ)が有効です。また、家に引きこもらず、積極的に外出し、刺激的なレジャーを行うことが、アルツハイマー病予防や認知機能低下予防に役立つことが報告されています。さらに、人とのかかわり、コミュニケーションも認知機能低下やアルツハイマー病の予防に役立ちます。

ぱちんこは立派なレジャーです。そこそこ頭を使いますし、ホールはお客様同士、あるいはスタッフとお客様のコミュニケーションの場でもあります。ですから現状のホールだってお客様の脳の健康に貢献しています。まずはそのことをスタッフで共有しましょう。お客様にそのことを伝える工夫をしましょう。



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ショック療法

2012-06-23 06:27:37 | 営業1号
九州の激戦区福岡市から身に詰まる話が届いた。これ、明日はわが身である。

40代半ばのその店長は、店長職を15年ほど続けてきたが、5月1日付で主任に降格となった。

降格の理由は業績不振。スロットの稼働はまったく問題ないが4円パチンコの稼働がここ1年で4〜5割もダウンしたことにある。

ただ、スロットの稼働はどこでもいいので、評価の対象にはならない。

店長の手腕は稼働を上げること、さもなければ稼働を落とさないこと。

というのが会社の言い分。

これまで15年間店長として業績を伸ばしてきたのに、過去の栄光は過去の話。

4円パチンコの稼働低下は全国的なもので、店長だけのせいではないだろうが、そんなことは言い訳で、よそが悪くても稼働を上げるのが店長の役目といわんばかりだが…。

店長に抜擢されたのは若手の副店長だった。

会社の配慮から同じ店舗で働くことは免れたが、異動になった店舗は元部下が店長をやっている。

心中は複雑だが、この歳で会社を辞めてもほかに行くところはない。降格を甘んじて受け入れるしかなかった。

今回の降格人事は社内ののんびりムードを一変する狙いがあった。

他の店長には電流的刺激が走った。

4パチの稼働が下がっているのは降格になった店長の店舗だけではなかった。明日はわが身である。

一番大人しく、真面目な店長だっただけに、社内からは血祭り人事の陰口が飛び交ったが、1週間ほどで社内の空気が引き締まった。

社内から稟議書がどんどん上がって来るようになった。

ただ、これまでイベントしか集客方法を知らない店長はもがき苦しんでいる。

何をどうしていいか分からない。

他業界で成功している集客のヒントがあれば、それを応用しようとするもののすぐにパチンコでの集客には結びつかない。

しかし、効果がないからと何もやらないことを会社は一番怒る。失敗してもいいから何かをチャレンジしなければならない。

この会社の例だけではなく、ホール企業での降格人事はそれほど珍しいものではない。昇進するのも早いが降格する時も大胆だ。

それで腐って辞めるか、奮起して這い上がってくるか。

会社にとってはどちらに転んでも問題はない。


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手数料問題は遊び率を知らない暴挙

2012-06-22 06:33:49 | 営業1号
大遊協は遵法営業の徹底について躍起になっている。こうした通達を流すということは未だに順守されていないからであろう。



この文書でも貯玉再プレイの手数料問題について触れられている。

行政指導により、手数料を取ってはいけないことになったが、それまで取っていたホールが、手数料無料になった改善の事実を初回に限り伝えることはいい、としているが、恒常的、かつイベント的に手数料無料を謳うホールがまだ相当数いることを問題視している。

「貯玉・再プレイはカタログ景品などの併用で換金比率が下がるということで警察からもお墨付きをもらってスタートしたはず。手数料を取るな、という指導は、一見、ユーザーからするとヒーロー扱いされるかもしれないが、パチンコの遊び率そのものをまったく理解していない暴挙だ。パチンコのパの字も知らないものが口を挟むな、とその時のOBも怒っている」と業界関係者も憤る。

パチンコ営業は換金率によって10割から16割営業が損益分岐点となり、10割以上玉を出しても損をしない仕組みを先人たちが築き上げてきた。

再プレイの手数料を取るなということは、特殊景品へ換金する時も差益=手数料を取るな、ということに等しいことで、等価交換営業を推進することになる。

玉を貸したときと玉を買い取る時の差益があるから、遊び率が生まれるが、等価になればこの遊び率がなくなることでもある。

「交換率は各ホールの営業施策ですが、手数料を取るなということは遊ばせることがどんどんできなくなる。手数料や交換率を絡めながら釘を叩くわけですが、釘にますます負担がかかり、回らない釘になる。もっときつい営業になって客離れが加速し、業界は本当に危ない状況に陥っている」

従来、再プレイの手数料を取っていたホールの中にはシステムを止めているケースもある。そのホールは手数料を取ってはいたが、再プレイする時は1000円分の玉を800円で引き出せるイメージだった。

その店の客はこういう。

「警察が指導していることは良く分からんけど、遊びやすかったので手数料を取ってもいいから再開して欲しい」と訴える。



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業界初めて物語 その3

2012-06-21 06:36:33 | 営業1号
どんぴしゃ完成直後の売り出し期


どんぴしゃを商品化して設置第1号店は、横浜市青葉区の店舗だった。テスト導入の結果、チェーン店に全店導入された。業界誌で記事紹介して知名度も上がった。

導入ホールの釘担当者からは、台の取付角度の調整が、釘の調整と同等に効果がある、という言葉が聞こえてくるようになった。

伝説の釘師と称される人には、傾斜角度に関するこんな逸話があった。

その店舗は名古屋駅の近くにあった。いつ行っても朝から客が溢れているホールだ。

このホールの伝説の釘師の技術を盗もうと、何人ものパチンコ関係者がホールに足を運んで調べるも、釘の調整方法を見破ることはできなかった。

ある日、閉まった店舗の中をたまたま覗ける隙間を発見した一人の釘師が、中の様子を見ていると、伝説の釘師が一人でハンマーとバールそれに傾斜器を携え、釘帳を見ているところに出くわした。

目を凝らして見続けていると、台を開けバールをやおら取り出し、台枠を打ち付けてある釘を抜き、つぎにハンマーでこの釘を再度島に打ち付け、傾斜器を当てながら傾斜の具合を丹念に合わせていた。

伝説の釘師は傾斜角度まで変えていたのだった。

客離れを大きな理由の一つとして「釘調整」を指摘するのは、大手ホールの統括部長だ。

「10分の1の精度の高いクギ調整を要求された場合、スケールメリットという物の考え方でいくと、ちょっとネカセただけでも粗利が違う。例えばスタート回数を1分間に5.5回という数値を5.3回に変化させることができる。この0.2回という数値は1カ月経つと違いが出てくる。これをクギ調整でやれといっても戻せない。仮にやろうとするとアケ過ぎ、シメ過ぎの問題が生じてくる」

さらにこう指摘する。

「玉利10銭×アウト6万発で6000円。3万発しか入らない店は3000円しか粗利がない。3000円か6000円といったら天国と地獄程の差がある。簡単にいえば玉利11銭でやろうとした時にクギ調整ではなく、どんぴしゃでやるということなんです。つまり玉利=どんぴしゃなんですよ。今の時代は機械も一緒、営業方法も一緒、じゃあどこで儲けるか。これは玉利で儲けるしかないでしょう。釘をいじらないで玉利を儲けられるならば」

統括部長が指摘するように、アケ過ぎ、シメ過ぎを繰り返すことにより、ホールに対する信頼をなくし、ボディーブローのように客離れが起きる。

なによりも客離れを防ぐために必要なことは、一にも二にもホールの信頼回復だ。

この信頼は明らかな出玉の調整方法を避けることだ。特にスタート回数やベースを大きく変えることなく収支を合わせていくことができれば、信頼回復につながる。

「お客様に対する玉利益を下げた結果、お客様一人一人の負担が減り入店客数が増加した。お客様一人一人からの単位時間当たりの粗利益を少なくし、その分稼働、客数を増やし、利益の絶対額を大きくする」と語るのは稼働をアップさせたホールの部長だ。

長引く不況は、一人当たりの可処分所得を年々減少させている。パチンコ台のスランプはきつく、長く遊技しようとしてもお金が続かない。「これだけ遊ばせてもらった」と充足感を得られることもなくなっている。

この両者に共通していっていることは「玉利」という考え方だ。

「この玉利という考え方なしに、これからのパチンコは考えられなくなる、といっても過言ではないと思います。この考え方を少しでも補えができる商品であればと思います」(白石社長)
 
玉利益=粗利/稼働玉数

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という諺にもあるように、まずは次の項目を他店と比較してみる必要がある。

・設備面、
・競合するホールの商品力(パチンコ台の設置機種)
・営業戦略 

これらの条件で勝り、かつ玉利益を極力抑え、稼働を上げる営業を行う。お客も安心してパチンコができる。このイメージも定着させることで、ホール経営も安定してくるのではないだろうか。

「この様な営業を行うのにどうしても必要な道具がどんぴしゃです。発売してから丸々4年以上が過ぎ、多くの人々に、時期があまりにも悪すぎる、と言われ続けながら今日までやってきましたが、どんぴしゃを導入されたホールの方々から、『これからの営業には欠かせないものになる』というようなお褒めの言葉を頂きますと、ほんとうに心強く、励みにもなると思う次第です」(白石社長)

どんぴしゃを活用することで、これまで割が取れずに外していた機械を貴重な戦力になる台に蘇らせているホールがある。



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業界初めて物語 その2

2012-06-20 06:30:09 | 営業1号
構造をシンプルで小さくかつ頑強に、取扱いは簡単に

構造はシンプルにできたが、この形に到達するまで時間がかかった。島の中のスペースは、遊技台の膨らみやカウンター、個別トランス等が付いているので、かなりの制約があった。

よって本体は、小さければ小さいほどよいという結論に至った。

小さいものを作ることで、一番苦心したところが、「ラックとピニオン」の箇所だった。この噛み合いのところをスムーズな動きにするまでに、大半の時間と労力を費やした。

次に調整器(ダイアルゲージ)が、今の構造に到達するまでに、根本的な原理を変えながら、何回か作り直した。誤差精度も百分台を出す必要がある部分もあり、協力会社も苦労の連続だった。

次は下側を固定するクランプだ。初期のものからすると、現行モデルは別物のように変わっている。現場で使ってみて初めて分かったところも多数出てきた。すぐに対処していまのモデルになっている。

一番の問題点は一旦取付後、台枠が急激な衝撃などで振動すると、クランプで固定した台枠が簡単に緩むことだった。

そこでクランプにスプリングを付加し、振動にも十分耐えうる構造になった。

その後もクランプを始め、改良に改良を積み重ねながら今の構造に至っている。

「どんぴしゃの最大の特徴の一つが、困難に思える取付工事をいとも簡単に行えるところにあると思っております。基本は誰でもがすぐに取付工事が行えるようにすることでした」(白石社長)

取付用の治具の開発は、本体の開発と同時進行で行われた。取付用治具なしの工事は考えられなかったためだ。

構造をみても分かるように、ホールの人は一目見て取付が「大変な工事をする」と写る。

この取付用治具を使うことにより、誰でもがすぐに取付を行うことができる。

しかし、ホールの人は簡単に取り付けられるとは思っていない。

「営業に行くと、島に穴をあけるときに出る削りかすで、島の中が削りかすだらけになり、玉の流れが悪くなるのではないか、といった質問をされることが多々ありました」

取り付け位置の問題では、20キロ以上の遊技台のどんな動きにも十分耐え、営業中は固定されたまま、絶対に動かないことが条件であった。

これらの条件を満たすには、どんぴしゃそのものを「頑丈な構造にする」ことはもちろん、取り付ける場所も頑丈でなければならなかった。

また、そこに「取り付ける工法も頑丈」でならなかった。よって、取付治具を使うことが必要不可欠との思いから、どんぴしゃ本体の開発と同時に取付治具の開発も行った。

取付治具開発の条件では、6の島の中の暗いところでも設定どうりの作業が行える、8の全ての設備メーカーのどんな島にも対応できることなどだったが、各メーカーの島の違いには泣かされた。

分かっているつもりだったが、メーカーによって島構造はかなりの違いがあり、初期の頃は現場で変更することもしばしばあった。工事を重ねることで、この問題は数カ月間で解消されることになる。
 
以下は工事上で起こる人為的なトラブルだ。

1 本体を見えづらい所に入れボルト締めするため、そこにある呼出ランプの配線などを巻き込み、ショートあるいは断線などによるトラブルがあった。これは人的不注意によるところが多く、工事の丁寧さが必要になってくる。

2 どんぴしゃの本体を取り付けるには、遊技台を外さなければならず、遊技台を外すには、遊技台から出ている情報の配線を外す必要がある。この作業も避けられず、コンピュータにデータが上がらない等のトラブルも発生している。付いていたものを元に戻すという作業なので、前述のように工事の丁寧さが必要とされる。

3 本体やクランプの取付には、取付治具を使用しますので、大きな差は出ないが、傾斜器を使っての傾斜だしでは個人の技量差が現れる。最も正確さを要求され、クレームの対象にもなってくるので、正確な取付角度での工事は妥協できない。

つづく

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6月19日(火)のつぶやき

2012-06-20 02:47:59 | 営業1号
11:50 from gooBlog production
ホール勤務で1億円貯めた! blog.goo.ne.jp/tetorayade7511…

by nippoups on Twitter
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業界初めて物語 その1

2012-06-19 06:25:24 | 営業1号
ホール経営を科学する中で、最初に台の傾斜を科学したのは、元ホール経営者でもあるスリーストーンの白石光男社長だった。

「私が20数年前にパチンコ店を経営していた時、釘師を兼ねていた店長といろいろな営業手法を試みている中、パチンコ台の傾斜(取付角度)が、各台の出玉率にとって釘調整と同様に非常に重要であること改めて痛切に感じたことが、開発するきっかけになりました」

台の取付角度の大切さは、長らく釘を叩いている人なら、誰でも分かっていることだが、当時、取付角度の正確さを求めても無理な時代だった。

今でもそうだが、台取付専門の大工かホールの従業員が台枠の上下2カ所に釘を島に打ちつけて固定している。

傾斜の重要性を認識させられて代表格といえば、SANKYOの「スーパーコンビ」だった。

一世を風靡した一発機で、クルーンと呼ばれる役モノがセル盤のセンターに取り付けられていた。

このクルーンは径が4センチほどで、中心に向かって少しくぼみがあり、このくぼみの傾斜の途中に3個の穴が120度の角度をおいて同心円上に配置されていた。

これがセル盤とほぼ直角の位置に取り付けられ、かつ、このうちの一つの穴が遊技者側手前にあった。玉がクルーンに飛び込み、手前の穴に入ると1万円終了コースだった。

こうした構造のパチンコ台だったので、売り上げは調整次第で大きく変化した。

釘師の技量だけでなく、傾斜角度が大きく影響した。メーカーの取り付け角度の指示は4分5厘前後だった。

「この機を逃すまい、という思いで開発に取り組みました。いざ商品化しようとしますと障害が次から次に出てきたことに加え、資金が枯渇してきて開発を中止せざるを得ませんでした」

この時の開発のテーマとして次のような課題が出てきた。

1 台の傾斜が取付後も自由に変えられる
2 パチンコ台の取り付け、取り外しが誰でも簡単に行える
3 台の入れ替え開店時のトラブルがほとんどなくなる
4 島の損傷が必要最小限で済むもの
5 防犯上の効果がある

台の傾斜が取付後も自由に変えられ、ということから派生して次のようなことが考えられるようになった。

●優秀な釘師の考え方並びに釘調整の技術をより多くの店舗に反映させることができる道具にする

●誰でも簡単に釘師さんの手助けできるようにする

●多店舗化を図る時の出玉調整用の道具とする

これらの目的を果たすためには次の問題をクリアしなければならなかった。

1 20キロ以上の重量がある遊技台のどんな動きにも十分耐えうること
2 営業中は固定されたまま絶対に動かないこと
3 閉店後は簡単かつ迅速に取付傾斜を変えられること
4 島、パチンコ台に負担をかけないこと
5 誰でも簡単に取付傾斜を変える作業ができること
6 島の中の暗いところでも、設定どうりの作業が行えること
7 全メーカーの機種に対応できること
8 全ての設備メーカーのどんな島にも対応できること
  
これらの問題を全てクリアできる構造にしなければ、商品化はできないと考えた。

つづく

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ホール企業はリストラ知らず

2012-06-18 06:43:00 | 営業1号
パナソニックは過去最高の7722億円もの大赤字を出して、本丸でもある本社勤務の社員7000人中、3000〜4000人を削減するリストラ策を発表して世間を驚かせた。

すでに工場の従業員などグループ従業員約3万人をリストラしているが、本社要因は最後の砦で、メーカーが開発要員も聖域を設けずリストラしてまでも、人件費を削減して、組織をスリム化することによって黒字転換を狙っている。

かつて松下幸之助は、倒産の危機に瀕しながらも従業員の首を切らずに結束を高めた話が有名だが、今回の決定には松下翁も草葉の陰から激怒しているのではないだろうか。

手塩にかけて育ててきた人材を簡単に切り捨てる、ということは優秀な経営者とはいえないが、世間一般ではリーマンショック以降、企業規模の大小を問わず、簡単にリストラするようになった。

これに対して「パチンコ業界はリストラ知らず」と指摘するのはあるエコノミスト。

正確にいうとパチンコ業界ではなく、ホール企業はリストラ知らず、ということになる。

全国のホールは最盛期の1万8000軒から、1万2000軒まで減りはしたが、このところ下げ止まった感がある。

「大手ホールで早期希望退職者を募集しているホールがありますか? 40代、50代の中高年社員が少ない、ということもあるがリストラしなくても勝手に辞めていくので、退職金引当金を準備することもない」

大手はそういうことはきっちりやっていると思うが、中小ホールともなると、退職金が勤めた年数×1万円、という信じられないケースがあったことも事実。ホール企業では定年まで勤め上げる習慣があまりない。

「ホールは高コスト体質だ。アルバイトの時給も一般業種よりも高い。しかし、一般企業のようにリストラのための費用がかからないので、この不況でもやっていける。不採算店を畳む時も、勝ち残るのはリストラ費用がかからない店。年齢の高い社員が少ないので、こんな楽な業界はない」と分析する。

さらにコンビニとパチンコは「似ている」とも指摘する。

コンビニは近くにあって便利ではあるが、スーパーよりも値段は全体的に高い。にも拘らずスーパーが開いている時間帯でもコンビニを利用する。

一方のパチンコは出なくてもまた行く。

近くにある便利さだ。

「身近にあり便利であるところに、パチンコが生き残る価値がある。それをどう引き出すかは経営者の手腕が試されるところ」

過疎地で老人しかいないような場所には、コンビニもないが、移動スーパーやら宅配ビジネスがそこに生まれてくる。


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力技で客が戻ってきた

2012-06-17 06:15:16 | 営業1号
全館禁煙ホール。一時期稼働が落ち込んでいたが、復活しているという噂を聞いて視察に行った人の話。

平日の夕方4時半ごろだった。

駐車場に車を止めて店に入ろうとした時に目に飛び込んできたのが、5人ほどの女子社員が赤いパイロン5本を拭いている姿だった。

パイロンまで掃除するホールはないので、気になってしばらく観察していた。

するとこんな会話が聞こえてきた。

「汚くもないのに磨けといわれてもね…」と不満そうだった。

掃除は汚れているからするのだが、きれいなものを拭くのは磨くという。パイロンまで磨き上げるとは恐れ入る。

店内は8割ほどの稼働だった。

以前の閑散とした雰囲気はどこにもない。

人気のない倖田の台に座った。

隣に座っていたおじさんに声を掛けてみた。

「きょうは沢山お客さんいるけど、どうしたの?」

「遊べるようになったから、みんな来ているんじゃないかな」

等価で1000円スタートが24回と16回だった。

客は1000円スタートには敏感だが、TYは少し削っていても気づかない。そんな釘だった。

接客は皆のレベルが揃いすぎているので、逆にロボット的にも見えないこともないが、皆、笑顔が出てそつのない接客振りだ。

接客のレベルは競合店を寄せ付けない。

競合店の釘が閉まっている状態で、回せば客は戻ってくる。その典型でもあろうが、それが分かっていても他店はそれがなかなかできない。

それまでの利益を100取っていたとしたら、60〜70までに抑え、赤字にならないようにしたらどんどんお客が戻って来た。

客離れが起きるのは、店に不満を感じるからだ。一番は回らないこと。回らない、当たらないではカネも続かない。

よく回って、確変ベースも削らず、次の大当たりまで玉が減らない。1回の出玉もしっかりある。

これが客が求める理想の店で、これで負けてもまた来る気にはなるが、機械代の支払いに追われているのか、こんな簡単なことができない店が多いために、パチンコ人口が減り続けている。

お客の不満を取り除く努力をすればいいのだが、スタートを回そうと思えば、25個の等価よりも、30個、33個、40個、42個になるのだが、一物一価のお陰で、より、スタートが回らない25個へと業界は向かっている。

一物一価は確実に客を減らす傾向にあるが、25個の等価でもガンガン回れば客離れに歯止めはかかる。

よく回るようになって、接客もよくて、掃除も行き届けば、客は戻るものだが、一つだけミスがあった。

自動洗面器の水石鹸が出てこなかった。


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