パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫

tetorayade@hcn.zaq.ne.jp


キョーイチなんば店オープンで業界地図はどう変わる

2012-04-30 06:05:00 | 営業1号
4月29日、キョーイチなんば店が3カ月あまりの改装期間を経て、いよいよリニューアルオープンを果たした。



ピーワールド上では29日現在、総台数や機種構成が明らかにされていないが、総台数1500台は西日本最大級を謳っている。



福岡のピーゾーン筑紫野店が2008台で西日本最大級なので、ここは地域最大級が正しい。

ま、そんなことはさておいて、フロアーごとにあった中通路が取っ払われ、店内のデッドスペースだった場所に、広い休憩コーナーを配置しているので、台数的にスリムになった感じがするが1500台である。

改装前は大東洋と123の巨大LED看板にやられていたが、今回は店舗の周辺ぐるりをLED看板をまとう。





12時のオープンから2時間経った店内は満台状態。ゴージャス感漂うインテリアはサミーデザイン?

GW2日目のナンバ界隈は人出でごったがえしていた。千日前界隈の各ホールとも盛況で、特に健闘が光っていたのがキョーイチグループのジャンボ。4円を捨て2円と1円でやっているが、キョーイチミナミよりも稼働が上回っている印象だ。

キョーイチなんば店のオープンに伴い、競合各店とも釘を開けている、という期待なのかマルハン本館、新館とも客付きはいい。

キョーイチなんば店とは直接対決となるマルハン新館も集客のための宣伝にコロコロガールを投入していた。



ナンバパチンコ戦争に幕は切って落とされた。

トップダウン型からボトムアップ型に方向転換し、業界の時代の流れに乗って、利益重視から薄利多売の稼働重視に舵を切れるか。キョーイチの巻き返しに業界の注目が集まる。


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競合店調査の前にすべきこと

2012-04-29 06:04:02 | 営業1号
パチンコ業界で働く人はパチンコ好きが多い。休日ともなるとパチンコを打つ側の客となる。

ところが大半のホールは自店で打つことを禁止しているため、他店で打つことになる。そうした習慣が身についているためか、調査するにしても競合店が対象となる。

あるホールが会社の経費を使って競合店で打つ調査を行った。

「そんなことにカネを使うのなら、自店におカネを落とせばいい。競合店調査よりも自分の店に行って、自分が打ちたい台になっているか調査する方が先でしょう。それには社員に打たせて聞くのが一番早い。現場を上がった社員ならお客さんも顔を知らない。客のふりをしてお客さんから店の評判を聞くのもいい。競合店調査をしただけでは自店はよくならない」(某コンサル)

釘だけではない。玉飛びとかハンドルのガタ、椅子の不具合、空調、騒音レベルまで自分がカネを払ってまで打ちたくなる店になっているかどうかも分かる。

本来は店長などがチェックする項目であるが、なかなかできていないのが実情だ。

「最近はスロットを打つことが多いのですが、客として一番いらつくのがメダルサンドに札を入れて、戻ってくることです。その原因は紙幣が折れているとか濡れているケース以外には、センサーの汚れが原因です。定期的にメンテしなければいけないのですが、そんなこともおざなりになっていることが、お客さんのストレスになってきて、やがて離反につながっていく。おカネを使って競合店を調査しても、自店の粗は見つかりません。同じカネを使うなら自店調査で生きたカネを使うべきです」(同)

それだけではない。業界では当たり前の業務になっている頭取り調査も疑義を呈する。

「稼働調査を分析して対策を立てるのなら意味はありますが、その日の勝った、負けたに一喜一憂するだけならまったく意味がありません。アルバイトの時間を割い時給を払ってまですることではありませ。そんなことをさせるのなら、店内のゴミの一つでも拾ってもらうほうがよほど店のためになります。まず、自店でやるべきことをやって競合店を調査すべき。やるべきこともできていない状況でやるのは無駄な経費です」とバッサリ。

稼働が落ち込む店はお客さんの懐具合のほかに、お客さんのストレスを溜めこむようなことを積み重ねているわけで、離反の原因となることを最低限取り除かなければいけない。それは競合店調査では見えてこない。


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今夏のノベルティーは長く使ってもらえる扇子も一案

2012-04-28 05:56:59 | 営業1号
原発稼働がゼロになる今夏は、昨年以上に全国各地で節電対策が強いられる。

昨年は計画停電が実施され、輪番休業を余儀なくされた東電管内のホールでは、暑さ対策としてうちわが引っ張りだことなり、各商社とも品切れが続出した。

うちわでは携帯性に不便で使い捨てられてしまうが、扇子ならカバンやポケットにも納まり、長く使ってもらえる。

これが扇子のメリットだが、うちわに比べて値段が高いのが難点だったが、1本あたり132円という価格を実現したのがピーアイエックスだ。



本業はDMを得意とするトータルプロモーションの会社で、扇子にはもちろんホールオリジナルのデザインを印刷できる。

■仕様
片面印刷(4色)
■サイズ
21センチ

注文の最低ロットは1000本から。

1000本@188円

3000本@132円。

5000本@100円

送料・デザイン料は別途。発注から納品まで約1カ月かかる。

総付け景品から端玉景品で対応できる。


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平沢議員後のパチンコ業界

2012-04-27 06:36:26 | 営業1号
後藤田正春、亀井静香、平沢勝栄、小野次郎の共通点といえば、警察官僚出身の政治家である。

この中でも亀井、平沢両議員は、なにかにつけてパチンコ業界には強い影響力を持ってきたが、一番若手のみんなの党の小野参院議員(58)については、業界との関係を聞いたことがない。

業界に影響力を持つ平沢議員も現在66歳で、政治活動も後何年続けられるか分からない。

「業界の将来がどうなるかは誰にも分からないが、パチンコ業界は後ろ盾を失った時に反パチ勢力を抑え込むことができるのか? 業界を守ってくれる業界寄りの警察官僚出身の政治家が平沢以降育っていない。絶対に特殊景品を禁止にする、といっている反パチの政治家勢力もある中で、業界は非常に危うい」と話すのは政治の世界に精通した事情通。

どういうことなのか?

「警察の三店方式に対するスタンスは『ただちには違法とはいえない』。シロでもクロでもない曖昧な中で続けられているので、業界人の中にも三店方式を合法、と解釈いしている人が大勢いる。それは後ろ盾があるから直ちに禁止されない。業界は後ろ盾を失った時、今まで黙認されていたことが未来永劫に認められるわけがない」(事情通)

特殊景品に対してもこう指摘する。

「特殊景品という言葉自体もふざけた話し。後ろめたさがあるから特殊景品という言葉を業界は使っている。東京の金も換金性が高い特殊景品であることは換金を勧めているようなもの。特殊景品は換金性の薄い一般雑貨にすれば済む話。それには法改正の必要もない」

ただ、反パチンコの政治家といえどもパチンコ業界を完全に潰してしまう考えはない。パチンコ業界の雇用は社会に貢献している。一つの産業として成り立っている以上、換金が違法だからといって、業界そのものを潰してしまえ、というわけではない。パチンコ業界がなくなると困ることも十分認識している。

カジノとパチンコ業界の関係性についてはこんな見方をしている。

「カジノが合法化された後で、必ず依存症の問題がクローズアップされる。それは韓国やマカオでも社会問題になった。カジノのギャンブル依存症のとばっちりを受けるのがパチンコ業界になる。カジノの連中はカジノの風当たりをパチンコ業界へ必ず向ける」

パチンコ族議員というのはPCSAでも明らかになったが、あまり影響力のない面々ばかりだ。


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業界30年周期を乗り切るために

2012-04-26 05:53:19 | 営業1号
人間には寿命があるように、企業にも寿命があり、30年説というのがある。どんなに優秀な人材を集めようとも、どんなに経営トップが優秀でも30年以上も能力を発揮し続けることは困難である。

起業からの1/3の期間は右肩上がりの成長期であり、この期間は若い企業として成長の勢いがあり、一定水準まで企業力を蓄える重要な時期である。

中盤期の1/3は実力が一定水準まで達した状況下で経営状況が水平型の経営安定期の状態である。

最終期の1/3は成熟期という状況であり、良い意味では円熟期の良さがあるが成長の勢いは感じられない状況だ。

それでも30年も存続している企業数は1万社中わずか2〜5社である。

パチンコ業界が現在のような巨大産業に成長した原因は、いうまでもなく、SANKYOのフィーバーの誕生であることは間違いない。

それまで台当たり3000円だった売り上げが一挙に10倍の3万円になったのだからその貢献度は計り知れない。

そのフィーバーが誕生して30年が過ぎた。

企業寿命30年説ではないが、業界に30年周期が感じられる。

マルハンの新入社員数がこれまで3桁で推移していたのに、今年度は2桁に落ちたことが象徴的だ。出店スピードも鈍ってきている。

業界3位のガイアは今年入社した新卒者の人数が発表されていない。昨年は震災後の対応や社長が覚せい剤で逮捕されるなど批判が集中した。

フィーバー誕生から30年が過ぎた業界は、円熟期を通り越して衰退期に入っている。

企業は30年周期を過ぎても後継者にバトンタッチできれば、50年でも100年でも生き残ることができる。

では、業界が生き残るにはファンのバトンタッチになるわけだが、それが途切れているために市場規模が年々縮小している。

業界を挙げて新規顧客の創造をしなければならないのだが、現状のままでそんな取り組みでも行おうものなら、反パチ勢力から「ギャンブル依存症患者を増やす気か!」と集中砲火を浴びる。

インベーダーブームによってパチンコ店には閑古鳥が鳴いたが、フィーバーの誕生で瀕死の状態から息を吹き返した。

ダイエーの中内功氏は、大阪・千林で主婦の店ダイエーを創業した当時、野菜を仕入原価で3年間販売しながら利益を出していた。

従業員を多数抱えながら仕入原価で販売して3年間も利益を出したなんて凡人の頭では想像も付かない。

野菜は段ボール箱に詰められて店に届けられる。野菜を仕入れ値で売るわけだから、野菜は飛ぶように売れた。

売れるたびに店には大量の段ボール箱で埋まった。

当時、紙不足でダンボールが高値で売れた。

古紙回収業者が1時間おきに来なければならないほどのダンボールの量だった、というのだから半端な数量ではなかった。

ゴミが利益に変わることに注目した中内氏の着眼点が、今のパチンコ業界には必要だ。

高くなりすぎている遊技代をいかに低く抑えて、適度に射幸心も満たすか。これが業界30年周期を乗り切るテーマでもある。


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4月29日に落ちる激戦の火蓋

2012-04-25 06:42:31 | 営業1号
全面改装のため永らく休業していたキョーイチなんば店のグランドオープンがいよいよ4月29日に決定した。GWで一番集客が見込める日でもある。

グランドオープンを間近に控え、新規会員募集にスタッフも声をからしている。



ピーワールドでは店内写真の一部も掲載されているが、パチンコ、スロットの総台数はまだ明かされていない。



写真を見る限りでは景品カウンターが広くとられかなりゴージャスな雰囲気に仕上がっている。

マルハンのなんば新館がオープンして1カ月以上が経過し、キョーイチなんば店のグランドオープンを持って、ナンバパチンコ戦争の幕が切って落とされる。

このナンバパチンコ戦争も今がいったい第何幕なのかも分からなくなってきつつあるが、マルハンの新館が増えた分、地域の台数が1000台あまり増えたことになる。

マルハンの新館がオープンしたことで、一番影響を受けているのはマルハンの本館であることは衆目の一致するところ。

機種によっては1コースに数名しか客が付いていない島が、結構散見される。地域一番店を誇ってきただけに、新館がオープンする前では考えられなかった光景である。「これがあのナンバのマルハンか?」と目を疑う。

次に大東洋のパチンコの稼働に影響が感じられるが、123と四海樓のスロットシアターは固定客をがっちりと掴んでいる。

では、マルハンの新館が1カ月経ってどうなっているか、というと、4円パチンコで機種によっては客付きがまばらな島も出てきている。

これを見て「やっぱりパチンコは1階に持って来るべきだったのでは」とはあるホール営業部長の弁。

巻き返しを狙うキョーイチなんば店が参戦することで、今度はマルハン新館との直接対決の様相を呈してくる。

本当の勝負が始まるのはこれからだが、パチンコ人口が減り、4円パチンコの稼働が低迷する中での競争の激化が展開される。

一番の勝者は開店プロだった、としたら笑うに笑えない。


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ミサイル発射失敗エントリーの波紋

2012-04-24 06:04:21 | 営業1号
16日のエントリーミサイル発射失敗とパチンコ業界は、北系の人たちの間で小さな波紋を呼んだ。

4月15日に開かれた金日成主席生誕100周年で軍事パレードが開かれ、金正恩第1書記が公の場で初めての演説を行い、新体制をアピールした。

北朝鮮籍の人の下には、金正日総書記の葬儀や金日成主席生誕100周年で、総連から動員や寄付の依頼が矢継ぎ早に来たが、思うように集まらなくなっているのが実情だ。

総連組織が弱体化しているから寄付が集まらないのか、寄付が集まらなくなったから組織が弱体化したのか。

北朝鮮が日本人拉致を認めてからは、一気に北朝鮮籍の人たちの心が離れ、国籍を韓国に変えた。

日本で生まれ、2世、3世、4世と世代が進むに従って祖国に対する思いも薄れてくる。

「(16日のエントリーで)自分と同じ想いをしている同胞がいることを知ってホッとしました。今回、金日成主席生誕100周年の寄付の依頼が来ましたが、本当に余裕がないのでウチは断りました。生誕100周年ですから親父の代なら寄付をしていたでしょうが、私の世代ともなると向こうにいる親戚の顔も知らない。親父たちは向こうにいる親戚のためにも寄付していたようなものです。ましてや、われわれの寄付が核開発に使われているのかと思うとなおさらです」(北系ホール関係者)

北朝鮮人民は貧困と飢えに苦しんでいるというのに、核開発にカネをつぎ込む。軍事費を減らすだけで飢えから開放される。忸怩たる思いで若い世代は祖国の動向を見ている。

寄付を断ったことでホールには無言電話が入り、不良客が店にたむろするようになった。

「前回テポドンを発射した時の経済制裁はある意味助かっている。万景峰号が入港できなくなって、送金ルートが断たれているのでおカネを運びにくくなっている。祖国が憎いわけではないが、日本で生活しているわれわれとしては、共和国はもっと日本と仲良くやって欲しい。金日成が生きている時代が一番良かった」(同)

朝鮮大学は北朝鮮籍の人の中でもエリート集団だ。大学時代は寮生活で同じ釜の飯を食ってきているので、結びつきは強い。

朝大出のあるホール幹部はこう打ち明ける。

「気心の知れている仲間同士でも祖国を批判するような話しは一度もやったことがなかった。自分の考えが正しいのかどうかバランス感覚に自信がなかったが、日報を読んで同じような考えを持っている人がいるので安心した。今回のミサイルが韓国か日本近辺に落ちていたら、国際批判をもっと浴びていたし、もっときつい経済制裁が加わったはず。一旦、金体制を解体することが祖国のためになる。本当にそう思う」

北朝鮮に言論の自由はないが、北系の人は日本に住んでいても、同胞にすら本音を語れない心内があるようだ。


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iPhoneアプリ、iParlorの可能性

2012-04-23 06:19:36 | 営業1号
iPhoneのアプリは、今や35万本以上も用意され、スマホをより便利なツールに仕立てている。

アプリはApp Storeからダウンロードする仕組みで、無料のアプリも数多く用意されている。

この中でパチンコ、パチスロユーザーは元より、業界関係者なら是非ともインストールしておいたら便利な無料アプリが、iParlorだ。



見知らぬ土地でパチンコ店を探すときに、このiParlorを立ち上げれば、現在地から最寄のホールが地図上にマッピングされる。



マッピングされマークをタッチすると店舗名が出てきて、さらに店舗名をタッチすると店舗の詳細情報画面へと進む。

周辺情報では店舗の一覧表が出てきて、最新クチコミ欄がある。これはユーザーが自由に書き込みするもので、店舗の評価などが書き込まれている。

iParlorのサービスが開始されて1年半以上になる。ただ、ホール関係者の間ではその存在があまり知られていないのか、ホールの詳細情報が空欄になっている店舗が大半だ。

これがちょっと寂しい。

項目は住所、TEL、営業時間、定休日、URL、Twitter、台情報、駐車場など。

この中でURLは自社のホームページへのリンクを貼るだけで、設置台情報も分かる。店舗情報の中身がぐっと濃くなる。ユーザーの使い勝手も飛躍的に高くなる。

アプリのダウンロード方法は、App Storeから「iParlor」または「アイパーラー」と検索すれば、iParlorのダウンロード画面が出てくる。

現在対応しているスマホはiPhoneのみ。

業界関係者でiPhoneユーザーならインストールしておいて損はない。自店の露出度を多くするためにもiParlorに店舗情報を登録しておくことをオススメする。

位置情報と連動しているiParlorは、様々なソフトと組み合わせて使えば、新たなプロモーション展開ができるツールでもある。


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金箔カードの自販機で4号機が打てる店に行った

2012-04-22 05:50:07 | 営業1号
大騒ぎするほどのものではない、という意見があったが現場に行ってみると確かにそんな感じだ。

例の渋谷の道玄坂にある金箔カードの自動販売機で、カードを買うと4号機が打てる、という店の件だ。

店がどの辺にあるのか分からないので、道玄坂の交番に行ってみた。

「この辺に金箔カードを買うと4号機が打てる店があると聞いたんですが、どの辺にあるか分かりますか?」

初老のベテラン巡査だった。

「勉強不足で申し訳ない。聞いたことないですね」

交番の巡査も知らない存在だった。

「百が付いた地名だったんですが」

「百軒店(ひゃっけだな)という地名なら、ここを下って左に入ったあたりがそうです」

「そうそう、そんな地名でした。ありがとうございます」

後は、その界隈を探すしかない。

いわれた通に行くと、完全にラブホ街。そこをこえて南下すると写真で見た感じのマンションに出た。

11時ごろだったのでシャッターは閉まっていたが、それらしきのぼりが2本立っている。

ここに間違いない。

場所が分かったところで、開店時間の12時まで渋谷界隈のパチンコ店を散策する。

午前中ということもあってか、楽園の1階はまばら、マルハンも2階はそこそこだが、3階は空台が目立つ。

4階の禁煙フロアーの稼働の方がいい。

12時になったところで、再び向かう。



店は狭い。

入ると「お客さんは初めてですか?」と店員らしき人が声をかけてきた。

「初めて」というとここのシステムを説明してくれる。

「ここに金箔カードの自動販売機があります」と指差したのは台間サンドである。

「ここに1000円入れると金箔カードが1枚出てきます。すると隣にあるスロットのクレジットが30になります。これでプレイしてビッグが当たりクレジットが100になると金箔カードが6枚出てきます。出てきた金箔カードは向いの店で1枚300円で買い取ってくれます」

「ここはいつできたの?

「去年の12月からです」

「都内で同じような店は他にあるの?」

「それはちょっとわかりません」

「お客さんは多いの?」

「そんなに多くはありませんね」

「普通にパチスロ打った方が率がいいもんね」

「4号機が打てるのが特徴です。懐かしいでしょ」

「換金できるのは違法じゃないの?」

「違法じゃないので営業できています。自動販売機の当たりくじなので」



12時の開店で客は1人。

「スパを見てきたんだけど」

「ああ、勝手に載せられました。それを見て来たというお客さんもいるからちょっとはお客さんが増えたことになるのかな」

懐かしの4号機が打てて換金ができる、ということがポイントだが、確かに大騒ぎするほどのものでもない、というのが率直な感想。

換金率が悪過ぎる。



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凝縮営業に指導

2012-04-21 05:50:35 | 営業1号
最近、業界の一部で「凝縮営業」ということばを使ったホールが登場してきている。業界に長いこと身を置いているが初耳である。

凝縮とは、こり固まってちぢまること。趣旨・内容などを一点に集中させること、とある。

凝縮営業をホールがどういう意味で使っているのかは、当該ホールからは明快な答えを得ることはできなかったが、この意味を無理やり当てはめると、特定の機種一点に集中することである、ともいえる。

これを警察が最も忌み嫌う隠語営業と取ったのか、「凝縮営業」という文言を使っているホールに所轄が立ち入り調査を行った。



写真と本文の店は違うが、従業員の一人をつかまえて「凝縮営業」とはどういう意味か問い質した。

一般従業にまでその意味が知らせられていなかったために、従業員は「入ったばかりなので分かりません」と明確に答えることはできなかった。

店長が呼ばれて同じことを聞かれた。

考えた張本人なので、警察の質問を何とかかわすことはできたが、怪しげな隠語として警察がマークしていることだけは間違いない。

指導が入った以上、当該店舗はその文字を使わないようにしたようだが、ただ、客側がこの文言を見て、イベントをやっている、と判断するのだろうか?

大阪には年がら年中「店じまい」の看板を出している靴屋があるが、それと同じようなもので、「凝縮営業」の看板を見て、集客効果があるようには思えない。

「●●営業」という言葉は、警察も非常に敏感になる。警察に怪しまれるような文言を使う場合は、従業員にも意味を周知徹底させると共に、理路整然と受け答えができるようにしておかなければならない。

ところで、この「凝縮営業」の発祥はどこ?


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パチンコのライバル出現?

2012-04-20 06:37:26 | 営業1号
東京・渋谷に4号機を使って換金のできる店がある、という。レトロスロットは8号営業の範疇なので、換金はできないが、この店は8号の営業許可でもないようだ。

営業時間が昼の12時から翌朝9時まで、というあたりも風俗営業でもないようだ。

金箔カードの自動販売機で1000円を投入すると、カードを買うことができると共に、スロットのクレジットが30になってプレイが楽しめる、という仕組み。

大当たりしてクレジットが貯まれば100クレジットごとに6枚の金箔カードが出てきて、それを併設する古物商が1枚300円で買い取る。

ジュースの自動販売機に抽選機能が搭載されたものがあるが、その仕組みを拡大解釈したものが、金箔の自動販売機でスロットを楽しむといったものだ。

従って今のところ違法性がない、ということ。

自動販売機に営業時間の規制がないのでオールナイトで営業できる、ということか。

7号営業では使えなくなった4号機が闇スロでもなく、堂々と営業できる、ということに、警察がいつまでも黙って見ているとは思えない。

現在、警視庁が問題視しているのが急成長を続ける交流サイトのケータイゲーム市場だ。

一部のゲーム関連品がインターネット上で換金され、ギャンブル的要素もあることから、賭博とみられかねないとの指摘もあり、サイトの運営会社であるDeNAやグリー、サイバーエージェント、ミクシーの関係者が3月下旬、警視庁に呼び出されている。

コトの発端は白夜書房の子会社がケータイサイトでカジノを運営していて、社長らが賭博容疑で逮捕されたことによるもの。

ソーシャルゲームでは有料ガチャで希少カードを集めて、それを売買サイトで高額取引が行われている。希少カードは高く売れるということであり、換金できる、といことだ。

換金ができるということは、それが賭博につながるおそれがあるため、警視庁はサイト運営者にオンラインゲームの健全化に向けて注意喚起を促した。

これに対して、グリーやドワンゴンなどの大手運営会社は、希少カードなどを売買する専門のサイト運営会社に販売停止を求める文書を送付すると共に、オークションサイトにも取り扱いの自粛を求めている。

現行法では、なかなか取締りができない新たなパチンコ業界のライバルが出現してくる。

パチンコの換金が合法化されるのも難しい。

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新台に頼らない低貸専門店物語…4カ月後編

2012-04-19 06:33:27 | 営業1号
大阪・ナンバにマルハンの全館禁煙ホールがオープンして1カ月が経過した。4円コーナーでは機種によっては大きく稼働を落としているコースもある。

昨年12月に新規オープンしたホールは当初は1円コーナーの比率は2割程度だったが、あまりにも4円の稼働が取れないために全台1円にして再スタートを切ったところ、息を吹き返した。

大手、中堅で強いといわれたホールですら4円の集客には困難をきたしている。

1円、5スロの低玉貸しで新台に頼らないホールの4カ月後の状況が明らかになった。

230台の小型ホールが、3月はついに過去最高の頭数を記録したが、4月1日はそれをも塗り替え130人に達した。この数字はグランドオープン初日をも上回ることとなった。

「ド〜ンとお客様が急速に増えることはありません。お客様が5人増えるのに2カ月ぐらいはかかりますが、今のところ右肩上がりで少しずつ増えてきています」(同ホール責任者)

3月の機械入れ替え費用は新台の半額程度。古くても検定前の使える機械を丹念に探し出してきては、月2回ほどの入れ替えを行っている。

入れ替えるといっても数台なので、チラシを使うことを止めてタウンメールに切り替えた。これもコスト削減の一環だ。

「新聞の折込チラシは束になって見つかりにくいが、タウンメールなら捨てるにしても必ず目を通すので、チラシより訴求効果は高い。タウンメールの内容はお店の紹介だけで、機械の入れ替え案内も書いていないし、タウンメールを持参すれば景品が貰える、とも書いていないのに、少なくとも3人のお客様がタウンメールを持参してこられました」というように多少の効果はあったようだ。

最近導入したハネ海の稼働が高い。台数は2台だが1人のお客さんが毎日のように来店して朝から晩まで打っている。

「1日の大当たり回数が100回は優に超える。恐らく当たる回数を楽しみにしているものと思われます。そのお客様は以前は1/55確率のデジテンを打っていました。出玉よりも大当たり回数を求めるお客様もいらっしゃるということ」と分析する。

この店はメリハリの利いた釘にはしていない。いつ行っても同じ釘、というのが特徴で、そういう釘が好きなお客さんがジワジワ増えてきている。

最近の土日の傾向としては朝、開店前に15人前後のお客さんが並ぶようになった。これまでには見られなかった大きな変化だ。

「ネクタイ姿のお客様はまずいない地域ですが、最近はネクタイのお客様もポツリ、ポツリと姿を見かけるようになりました。昼間は2〜4時がパチンコのピークで、夜はスロットのお客様が増える傾向にあります」

次なる新たな戦略も頭の中では描かれている様子だ。


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貯玉・再プレイ存続の危機

2012-04-18 06:13:40 | 営業1号
貯玉・再プレイの危機ともいえる事態が業界を襲おうとしている。

昨年から続く、一物一価、広告宣伝規制強化の流れの中で、警察庁は貯玉・最プレイの手数料問題にまで踏み込んできた。

貯玉・再プレイは特殊景品との交換、つまり換金需要が減ることからこれまで容認されてきた。

今回警察庁が問題視したことは、一部のホールで貯玉・再プレイに際しての手数料を取っていることだ。等価や高価交換の店はさほどではないが、低価交換になれば、なるほどその個数は多くなる。

警察庁はこの手数料について「名目のいかんを問わず、本来遊技の用に供するためのものにすぎない遊技球等について、これを金銭として扱うものであり、すなわち、実質的に換金行為を行っているとみなし得るものである」との見解を示している。

貯玉・再プレイシステムを導入しているホールで、手数料を徴収して運用しているホールは、直ちに運用を見直して、手数料を取らないで運用しろ、ということのようだ。

「うちは1円パチンコで160個交換なので40%近い手数料を取っていることになるが、これで手数料を取るなというのは、貯玉・再プレイを止めろということ。1円でお客様が長時間遊べるような交換率にしているのに、大打撃だ。これでは1円も等価にしろということ。釘が閉まってお客様は遊べなくなる。等価交換こそが射幸心を煽る営業なのに、まったく理解できない。本当に死活問題だ」(零細ホールオーナー)

やはり手数料を取っている中堅ホールの営業部長も突然の発表にこう憤る。

「これでお客さんが増えるのならいいが、増えるわけがない。釘が閉まるだけで、これは等価交換をやっている大手には有利な方策で、中小ホール潰しとしか思えない。手数料を取るのがダメならシステムを捨てるしかない」

別の業界関係者の見方は少し違う。

「最初は貯玉機能だけで再プレイはなかった。原点に帰るだけ。イベントが規制されたとき、ホールによっては手数料無料をイベント的に使っていた。あの時組合が規制しておけばこんなことにならなかったのでは?」

では、ナゼ唐突に警察庁は手数料問題に踏み込んできたのか?

「県警の温度差をなくし、統一、均一化するための指導で、一物一価や広告宣伝、賞品提供問題と同じ流れ。前からいっていたことを厳格化しているだけ」(業界事情通)

この貯玉・再プレイの手数料問題のほか、遊技ポイントについても禁止の方向に向かっている。

使用金額や遊技時間、貯玉・再プレイの利用などで付加されるポイントがそれで、ポイントによって提供される商品が第三者からでも、著しく射幸心をそそるおそれがあることから、是正することが求められている。


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各台計数機の普及で遊技人口が減る?

2012-04-17 06:01:51 | 営業1号
月日が経つのは早い。

ついこの前正月だと思っていたら、もう4月である。3カ月があっと言う間に過ぎ去ったが、今年になってスロットを「3時間しか打っていない」と語るのはあるホール責任者。

「11月、12月の2カ月で番長と北斗で50万ほど負けました。急にバカバカしくなってきた」というのがその理由だ。

では、遊技に費やしていた時間を今は何に使っているのか?

「スポーツジムで筋トレを始めました。週3〜4回、暇さえあればジムで汗を流しています。月額4000円ですよ。後は部下との飲み会の費用です」

パチンコは勝ったり負けたりがあるが、4000円といえばパチンコならあっと言う間に消える金額だ。

この責任者のホールでは未だに前借制度が生きている。毎月給料前になると前借するアルバイトスタッフがいる。前借する理由を聞いてみるとパチンコの負けだった。

最初は親と同居しているので月8万も稼げたらいい、という感覚で入ったアルバイトくんは、フルにシフトを組んだことで月額17〜18万円も稼ぐようになった。

それまでパチンコをしたことはなかったが、アルバイト仲間に勧められてパチンコをするようになった。

「シフトを減らして給料を減らせばパチンコもしなくなるかも知れないので、真剣にシフトを減らそうかと考えている」

ホールで働いているスタッフは、パチンコ好きの人が多い。

女性で自分の小遣いを稼ぐために働いている人の中には、全額パチンコにつぎ込む猛者もいる。

パチンコをしたことのない人がホールで働くようになってパチンコに興味を持って始めるケースも少なくない。

ホールで働いたカネをパチンコ業界に還元している人が意外と多い、ということだ。

「パーソナルが普及すればするほど、パチンコ人口も減るのでは? 業界の労働人口が減るわけですから、その分パチンコをする業界人の数も減る。業界はパーソナルを導入すると人件費が削減できると思っているけど、回りまわって遊技人口を減らすことにもつながる可能性がある」

一理ある論理である。

業界人がパチンコを打たない、打てないようになっていることも問題だ。パチンコにカネがかかるのは今に始まったことではない。

20年以上前から10万負ける人はいたが、20年前に比べると可処分所得は大幅に減っている。加えて、社会不安から消費意欲が沸かないことが挙げられる。

復興景気で景気が回復すれば、国の税収が増えるように、余暇市場に回せるおカネも増えてくるはずだが…。


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ミサイル発射失敗とパチンコ業界

2012-04-16 06:31:34 | 営業1号
北朝鮮のミサイル発射実験が失敗に終った。

本来なら金正恩が国防第1委員長に就任する日の祝砲で、軍事の天才であることを人民に誇示する目的があったはずだが、その思惑も霧散した。

この報を受けて北系の業界関係者はこう声を潜める。

「発射する前から失敗することをずっと願っていた。失敗して正直ホッとしている。成功していたらもっと風当たりがきつくなるのでそっちを心配していた。でもこんな話しはいくら同胞でもよほど信頼できる人間でないと話せない」

確かに成功していたらアンチパチンコ派が、昨年の計画停電中の時のように、パチンコ潰しのデモ活動を展開する可能性があったかも知れない。

しかし、過去の発射実験では、テポドンの発射が成功しようが失敗しようが、日本政府は北朝鮮に対して一定の経済制裁を加えた。

その一環としての影響が業界にもじわりと忍び寄った。

金融機関の融資が厳しくなって倒産したり、風適法違反で摘発され営業許可が取り消しになったり。いずれも北系のホールだった。

パチンコマネーが核開発に使われていたとの疑念は払拭できていない。

その一方で北朝鮮にある変化が現れた。

「失敗しても絶対に失敗を認めない北朝鮮が、今回は早い時期に失敗を認めた。これは極めて異例なこと。これは政権内部が確実に変わっていることを印象付けた。金正日の時代に失敗を認めようものなら、責任者は銃殺刑なっていた」(北朝鮮ウォッチャー)

失敗した場合、失敗を認める予兆はあった。“衛星”打ち上げを海外メディアにも公開するために記者を招いていたからだ。

「普通なら失敗しても2〜3日はだんまりを続けるが、今回は海外メディアを呼んでいるので隠すこともできない。だから失敗してもすぐに認めるのではないか、と思っていた。従って、最初から失敗したときの段取りはできていたはず。新しい指導者によって北朝鮮は開かれた国に生まれ変わった。失敗を認める開かれた北朝鮮を印象付けるには今回の失敗は最大の宣伝になった。逆に金正恩にとってはよかった」(同)

ミサイルを1基発射する費用は、250万トンのとうもろこしが1900万人に1年間行き渡る金額ともいわれている。

今後経済制裁の余波が、再びパチンコ業界を襲うかどうかは予断を許さない。


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