パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫

tetorayade@hcn.zaq.ne.jp


メーカーは無駄な展示会経費を抑える努力を

2012-02-29 06:20:22 | 物申す
西区見習いです。

多数のご意見ありがとうございます。コメントをすべて拝見させて頂きました。

私見になりますが、ホール企業は馬鹿ではありません。お客様の負担を減らすための企業努力は日々行っているはずです。

私の勤務店舗も節電、入替回転率の見直し、広告費削減、人件費削減など余分な贅肉を落とす努力を行っています。

業界の営業内容が見えない一般ユーザーの方には、なかなか伝わらないと思いますが、既存機種は薄利運用はすでに行っています。

新台を薄利で運用すれば「お客様が付く」との意見もありました。私のホールは海が3BOXあります。内訳は沖縄、MFG、プレ海です。

新台のプレ海を月間で赤字運用をしてもお客様が遊技されず、方や利益を頂いている沖縄、MFGの稼働が圧倒的に勝っていました。

薄利で運用したからといって、お客様が遊技して下さるわけではないところが、ホール営業の難しさだと思います(ちなみに、私のホールはSIS平均以上の稼働があります)。

私が前回のエントリーで皆さんに考えて頂きたかったことは、ホール、メーカー、お客様の三者で一番負担を強いられているのはお客様である事実の再確認と問題提起です。

私がなぜメーカーを名指しで批判したかというと、メーカーの営業マンと接していて、極端な言い方をすれば、適当に仕事をしているようにしか見えないからです。

どなたかが「売れればいい、自分さえ稼げればいい」とのコメントがありましたが、そのような考えだからパチンコファンが減少し、ホールもメーカーも苦しいのではないですか?

そのコメントに業界全体の問題があると改めて思いました。

ホール、メーカーがもっと真剣に業界の今後を考える必要があります。

ここでメーカーの方へ提案です。

展示会の時にコンパニオン数を減らす、食事付ブースを無くす、余計なお土産を出さないなどの展示会経費を抑える努力はできないのですか?

まさに無駄としか思えません。

その浮いた経費で少しでも機械価格を安くしてください。

ホール側は日々真剣ですよ。


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現場の書類作成ミスと労力簡素化と正確な在庫管理が可能になった

2012-02-28 06:19:05 | 営業1号
一昨年の6月から中古遊技機の運用方法が改正され、ホールは撤去遊技機明細書と中古遊技機確認書の2つの書類を所轄に提出しなければならなくなった。正式な機種名のほか、遊技盤番号、遊技盤の枠番号、主基盤番号などを入力しなければならない。

数字の羅列で間違いやすいが、警察に提出する書類なので間違いがあってはならない。入力後もミスがないかチェックするのに時間を取られている。

機械代削減のために、チェーン店の中古機移動は増えるばかり。それに伴って書類の量も膨大になるばかり。現場の事務担当者からは悲鳴が上がっていた。

静岡県三島市に本社を置くフジコーの本社営業部も同様の悩みを抱えていた。現在チェーン店は7店舗。

「チェーン店の中古機移動の作業自体が、かなり増えたところに2つの書類も増え、書類作成のたびに遊技台の製造番号などを一つずつ手入力していました。2人で書類作成をしていたんですが、入れ替え作業が2店舗、3店舗と重なると夜11時まで残業することもありました。うちのチェーン店はバラエティーコーナーが多いので、1回の入れ替えで移動数がかなり多いほうです。書類作成時間を削減することが課題でした」と語るのは営業部の棚井琴美さん。

現場からの問題点を聞いた総務部の藤澤剛課長は、改善のために早速動いた。撤去遊技機明細書と中古遊技機確認書のほか、変更承認申請書が自動作成できることを必須条件に、遊技機管理システムを販売している会社の選定に入った。

数社まで絞込みができた。システムを動かすためにはデータベースを新たに作成しなければならない。

「当社で作成していた遊技機のエクセルデータは、ソフトの関係で機種名の長いものは、短縮して入力していました。ある会社は『それは正式名ではないので読み込めない』と断られました。また、手入力するのは大変なのですが、アンフィニさんはそれを読み込んでくれました」(棚井さん)

対応の柔軟性だけでなく、各社の遊技機管理システムのメリット、デメリットも見えてきた。

「ランニングコストの安いところは、自動出力できない書類があったり、高いのにQRが取れないとか一長一短ある中で、QRが使えて、基本機能が充実して、なおかつコストパフォーマンスに優れ、こちらの要望にもすぐ対応してくれたのがアンフィニさんでした」(藤澤課長)

昨年8月に検討に入り、10月から導入されたのがアンフィニの遊技台管理システム「Pas-comV2」だった。

店舗に設置されている遊技機のデータベースを作るための初期登録作業が必要になる。1台ごとにセル、枠、主基盤に分離して管理するために、QRコードの読み取りが必要になる。この面倒な初期登録作業(500台クラスで5万円)を同社が代行する。

以降、遊技機の入出庫はすべてハンディーターミナルでQRコードを読み取り、それをサーバーに転送して在庫管理をリアルタイムで行う。

「これまで店舗でQRを読み取ることはなかったのですが、今はQRで読み取っているので、店舗に設置している遊技台とデータ上の台番号が直接リンクするようになりました。それによって撤去するまで発見できなかった間違いもすぐに分かります。入れ替え予定日が過ぎていても設置している機械はエラー表示してくれるのでミスもなくなりました」(棚井さん)

念願だった書類作成の簡素化はこうなった。

新台入れ替え機種と撤去機種の入力が完了したところで、各種書類発行ボタンをクリックするだけ。変更承認申請書、撤去遊技機明細書、中古遊技機確認書などが自動作成される。



一つのソフトですべてが行えるメリットである。

倉庫の在庫管理は本社で一元管理していたが、各店舗から中古機の問い合わせがあるたびに倉庫の在庫リストをメールで送っていた。今は各店舗とも在庫管理システムがネットワークで結ばれているので、倉庫の在庫確認も各店舗から直接見られるようになった。

本社は問い合わせに忙殺されることもなく、チェーン店移動もスムーズになった。

「Pas-comV2」は電子取引にも連動しているので、自社サイトを立ち上げれば旬の台を手数料を取られることなく高く売却できる。これだけの機能が付いて月々のシステム使用料は1店舗当たり1万4000円だ。

1つの入力作業で正確な在庫管理ができて、なによりも面倒な書類作成作業から開放されるのは現場にとってありがたい。

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3.11はせめてドル箱タワー規制を

2012-02-27 06:30:48 | 元店長
今回の提案寄稿の反響に驚きを隠せません。

コメントやメールは全て拝読させて頂き参考にしています。この場をお借りして心より感謝をお伝えしたいと思いまして、この寄稿を書いています。

昨年の事です。

震災直後ですが、全国のホール店長さんを中心に150通のメールを頂戴しました。大半がホール関係者で、しかも現場を預かる方々でした。

震災直後の業界の対応や在り方に悩む業界人がこんなにいるのかとメールを拝読して痛感しました。

この時の話を最初に書きたいと思います。

その理由は、現在のパチンコ日報はお客様の立場の読者が増加したと思うからです。

昨年から今年にかけて、パチンコ業界は多くの逆風を浴びています。

この逆風は、実はパチンコ業界自らが起こしているのです。これは業界人なら誰でも認識をしているでしょう。その裏で心を痛めていた業界人が何人もいました。

昨年の節電問題をはじめとする震災関連の対応の悪さによるバッシング。

石原都知事が先頭に立ち、業界の節電について言及したことは、多くの業界人に影を落としました。

また、震災直後に営業していたホールの対応のまずさが、致命的だったとの指摘も聞こえます。

私は震災直後に、首都圏で懸念された大停電の危機に面したとき、
「パチンコ店は休業をするべきだ」とブログで公言をしました。

その反対に「こんな時こそパチンコ店は営業をするべき」だとブログに書いた業界人もいて、私の意見にも反論される方々が現れました。

しかし、私の意見は正しいものだという事は、昨年の世論を見れば分かります。

そんな当時、私の意見に賛成して頂いた業界人が大勢いました。

その業界人の皆さんは「ホール業界人の立場」と「震災直後の業界の在り方・所属企業の在り方」の狭間でジレンマに陥っていました。

大停電の危機直前の時、人間として節電に協力をしたい気持ちと、会社人として責任を果たせねばならない気持ち…この間で大きく心が揺れ動いた業界人は日本中に大勢いたのです。

つまり、世間から叩かれた業界人の中には、震災直後の業界の姿勢に疑問を持っていた人が何人もいたのです。

ですからパチンコ日報をご高覧のお客様の皆様には、そういった業界人の気持ちもお汲み取り頂き、その存在もお分かり頂ければ幸いです。

今回、そういった業界人から、震災1周年に何かをしたいと声が上がりました。

3月11日は「東日本大震災1周年追悼式」が都内で開催されます。
自然災害による追悼式を政府が主催するのは初めてです。
当然当日はTV中継もされると思います。
そんな行事があるのですから、パチンコ業界人として当日何かしたいと思うのは当然の流れでもあります。

パチンコ日報の寄稿にはこう書きました。

(前略)

これは強制する性格のモノではございませんから、各店舗・ホール企業・業界人個々の判断で賛同頂けたら幸いです。

3月11日午後2時46分から、ホール内で30秒間〜1分間の黙祷を捧げては如何でしょうか。

具体的な方法は、各ホール・事業所にお任せしますが、例えばこんな方法があります。

(中略)

この提案には、色々な意味があります。

上記の方法やアナウンスをするホールは、それだけの覚悟が必要になります。その提案は一部のホール関係者に拡がりましたが、上層部の反応は様々。賛成派もいれば反対派もいます。

だから、皆様の周辺の状況に合わせて実施(中止でも何か代案を考える)して下さい。
(以下略)

エントリー中にも書きましたが、寄稿する前には反対意見も聞きました。

その上でパチンコ日報に寄稿をしました。

反対内容を少し紹介します。

*頂戴したメールにはこんなご意見も。

「大手スーパーや百貨店、公営ギャンブル、コンビニ、牛丼屋、ラーメン屋で営業時間中に黙祷をするところがあるのか?ないだろ。それなのにホールが黙祷を捧げることをお客促すのは可笑しい」(ホール経営幹部)

「ホールはサービス業なんだから営業時間中は通常営業しているのがお客さんへの第一のサービス」(ホール関係者)

「営業中に営業を中断するのは無理。ましてや休業するのも無理」(ホール関係者)

そしてホール5団体が当日ネオン消灯を決定した直後には、こんなご意見もでました。

「組合が決めた事以外やる必要があるのか?ネオン消灯が一番合理的で実施し易い」(ホール店長)

頂戴した反対意見や賛成意見ですが、私は全く否定も肯定もしていません。

反対意見も正しいと思っています。

私の提案はエントリー中に具体的な方法は、各ホール・事業所にお任せしますが、例えばこんな方法があります、と書いたように、一例に過ぎません。具体的な方法はお任せすると書きました。

また、当日休業については私は一言も書いていません。

実際に当日営業を中止する異業種は皆無だと思いますし、現実的に休業はないと思っています。

上記の方法やアナウンスをするホールは、それだけの覚悟が必要になります。とも書きました。

この覚悟の意味は、大半の方はお分かりだと思います。

私が例として書いた、14時46分に黙祷をする事は、実際にはとても難問だと認識をしています。

パチンコ日報へ寄稿する前には、ホール関係者と喧々諤々やりましたので、充分承知しています。

ただ、この時刻に、従業員もお客様も一つになって黙祷できればそれが理想だね、という認識では一致していました。

犠牲者の魂をお慰めする気持ちは誰でも同じはずです。

ただその気持ちには個人差があるでしょう。だから、やりたい人が(やりたいホールが)自分の方法でやればいいのです。

ホール店長の中には、何かの形でやりたい人もいますが、諸事情で無理なケースもあります。

だから、私の提言をきっかけとして、3月11日14時46分について考える機会にして頂きたいと思っています。

また、こんな声を頂戴しました。

「元店長の寄稿を読み、私の気持ちを当日店頭に張り紙をしようと思いました。寄稿を読まなければそれもしなかったでしょう」(ホール店長)

震災がきっかけで、パチンコ業界が国民や政治家からも批判され、多数の業界人が、業界の存在する意味や自分の仕事に誇りをもてるか考えたと思います。

あの当時を振り返ってみたらどうでしょうか?

震災直後、首都圏大停電が起きる可能性が高いと言われていた時、「パチンコ店は営業すべき」だと言えますか?

ネオンを煌々と点けて営業していたあの時を思い出してみて下さい。今はあの時の事を恥ずかしいと思うでしょう。

ピーワールドで不適切な表現をした大手店長は、今は反省していると思います。

業界もあの震災から大きく変わって、人間も大きく成長をしたと思います。

それでいいのです。

あれだけバッシングを受けた業界ですから、他の業界がやらなくても何かを当日したいと思う業界人がいて当たり前です。

ホール5団体決定のネオン消灯もその気持ちの現れです。

この時に、自分の出来る事をやれば良い。

ここで様々な検討をされているホールの事をちょっと紹介します。

*従業員から、震災1周年にあたってメッセージを書いてもらい(強制ではない)、店頭に掲示してみたい。

*14時46分に、店内テレビの前に黙祷出来る雰囲気を作りたい。

こんなコメントもありました。

*業界が何億寄付しても、その溝はまったくもって埋まってない。今は寄付の金額よりも、被災者の気持ちや日本人の気持ちを理解するのがいいと思う。我がホールでは方法は違うやり方で黙祷をやりたい。

*当社に合う方法を検討して黙祷をしますよ。

*具体策は検討途中ですが、弊社では下記の要領で実施する方向です。大規模店舗があるので営業時間中には困難だと判断。
代案として開店前10時から1分間黙とう時間とする。張り紙やホムペに何の告知をして、国民に意思表示をする。14時46分から5分間BGMを中止する。内容は変更する可能性はありますが、この方向で今後も検討します。

*目的をはき違うことのないよう、実施に向け熟慮したいと思います。現実的には、中堅チェーン勤務副本部長さまのご意見が、店舗もお客様も無理なく事を運べるかと…。

もしも、やれなくても仕方ないと思います。

今迄やった事がない事を検討するのですから、それは大変だと思います。だから、やれるかどうかを考える事が鎮魂にもなるでしょう。

過去から現在に渡り、多くの非難を頂戴する業界だからこそ、他の業界とは違い、常に考える事が必要だと思います。

最後に私の本音のごく一部を書きます。

前回のエントリーに、本来なら、震災直後からホール業界・ホール組合から、ドル箱積みの規制論がでるべきです。と書きました。

ドル箱の積み方について規制もできない組合が、ネオンを消灯する事で、震災で亡くなった人たちへ哀悼の意を表すとともに、被災地の一日も早い復興を祈念するため、との趣旨らしいが、そこまで思うならば、当日休業は無理でも、ドル箱タワー建設規制をお願いしたい。

この規制が出来ないで、何がネオン消灯だ!


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迷ったときは原点回帰

2012-02-26 06:35:11 | 営業1号
2月も終わりかけになっていて、いささかネタが古くなってしまったが大阪・北摂地域のチラシ定点観測で、1月に再び異変が起こっている。B3チラシでイベントコンパニオンを招いて回数もダントツだったキングオブキングスのチラシが1回も入らなかった。

産経新聞だけにチラシを入れるのを止めたのか、と思ってホールに問い合わせたところ、産経新聞にも入れているが配布地域を高槻市内に絞ったために入っていないことが分かった。

配布地域を絞り込んでいる、ということは経費削減の一環でもあろう。

チラシの配布地域を見直すホールが出てくる一方、1月で特徴的だったのはマルハンのチラシの変化だ。



12月にタレントイベントが始まり、1月は加速傾向にある。マルハンも定期的に新台入れ替えは行っているが、タレントイベントに走り出した、ということは集客に苦慮している、ということだろうか?

はたまた、タレントイベントが集客のためのカンフル剤になって、集客効果があるから続けているのかも知れないが、新台入れ替え効果がむしろなくなっている表れか?

集客に苦慮するホールの姿を見ていると、パチンコとは何だったのか考えさせられる。函館の「パチンコ富士」のように業界人詣ではないが、パチンコ営業の原点を独走するホールもある。

それが新世界の「ニュー三共」だ。



古めかしい外観だけでなく店内も昭和40年代から時間がストップしている。油引きの木の床から発するパチンコ屋独特の何もかも入り混じった匂いが郷愁を誘う。

何よりも驚かされるのは、カウンターには100円切りの手動式玉貸機が鎮座していること。動くパチンコ博物館である。

昔のチューリップ台が打てる環境は、パチンコが100円単位で遊ぶ遊技だったことを思い出させてくれる。

新世界もどんどん様変わりしているが、タイムマシンで昭和の時代に引き戻されたのかと錯覚する。

迷ったときには原点回帰という言葉がある。パチンコ営業の原点を忘れたホール関係者は一度訪問して見るといい。


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攻略誌雑感

2012-02-25 06:24:58 | 営業1号
業界誌と攻略誌は同じ業界の媒体ながら立ち位置が違うので、接点はあまりない。

40〜50年以上の社歴がある老舗業界誌が何社もある一方で、攻略誌が誕生して20年あまりだが、一発当てれば自社ビルが建つほど一般誌は儲かる。後発の羽振りのよさにジェラシーを感じることもないほど、同じ業界でありながら住む世界が違っていた。

まもなく終焉を迎えることになるはずのライターイベントなどの特需も攻略誌にはあったが、業界誌記者にはそんな特需もない。

攻略誌の子会社がケータイで賭博サイトを開帳していた容疑で逮捕されたのは2月の上旬だった。子会社とはいえその影響はパチンコ業界にもじわじわと忍び寄っている。

ライターからは本体の攻略誌の存続自体を危ぶむ声も聞こえてくる。

「編集部はプライドが高いので、過激な記事を書いてはメーカーともよく喧嘩していました。それで西陣からは出入り禁止になっている。攻略誌として西陣の情報が一切ないのもどうかと思う。西陣以外にも記事の書き方を巡ってトラブルになって没になった記事もある。そういう下地があって今回、賭博容疑で逮捕者を出すような会社と取引するメリットはないので、広告を下りるメーカーも出てくる動きもある」と危惧する。

現にコーポレート・ガバナンスがきっちりしている上場メーカーの中には、逮捕者が出た企業とは取引しないなどの規定があるようで、契約の打ち切りが決定している。

メーカーだけでなく、ホールも広告を出稿しているようだが、今後見直しが図られる可能性は高い。

本誌の広告以外にも、同社と提携していた会社が契約を打ち切るケースも出てきている。

ところで、過去のエントリーの中でパチンコ業界を悪くした一因として、攻略誌の存在を挙げる業界関係者もいた。その人は詳細な情報が機械の短命化につながることを指摘していたが、それ以外でも社会問題化したいくつかの事象がある。

インチキ攻略法や打ち子やサクラ募集などのいかがわしい広告の数々がそれ。掲載していたころは各社とも広告倫理規定などのガイドラインがなかったのだろう。社会通念が欠如していたといわれても仕方ない。

被害者拡大の片棒を攻略誌は担いでいた。その反省から攻略誌5社は、その手の広告を排除し、パチンコ攻略詐欺撲滅ファン雑誌協議会を組織している。

かつては企業モラルが問われるようなことも平気でやってきた下地が、違法賭博サイトへとつながったのかも知れない。

違法サイトは3年間で客から集めた賭け金が8000万円に対して、広告収入の方が3億2000万円と断然大きかった。

ヤミ金に手を出しそうな客をターゲットにした広告もあったようだ。逮捕された社長自身も広告収入を伸ばすことが目的だった、と供述している。違法賭博収入よりも広告収入を目的に立ち上げたサイトのようにも思える。

攻略詐欺やサクラ募集の広告は本誌から消えているが、胡散臭さそうな出会い系サイトや競馬予想サイト、クレジットショッピングを現金化するという怪しげな広告は健在だ。

雑誌の発刊も3カ月間ほど自粛するようだが、この間にいかがわしい広告の見直しも図られていることを期待する。

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4円再生のための本部作り その2

2012-02-24 06:09:32 | Lecture
オフィスジャパン主催の「4円再生のための本部作り」セミナーより。


今までのやり方で4円パチンコの稼働が下がり続けている。結果が出ないのはやるべきことをやっていないからである。

言い換えればなすべきことをなしていないからお客さんは来ない。なすべきことをなすことが再生の一歩につながる。

再生のための改革には手順がある。

1 固定費の削減

本社のオペレーション業務にムダはないか? 本当にこの人員がいるのか? このあたりを見直してみる。本社の固定費は人件費が一番大きい。

成長意欲のあった人が成長して人材となったが、役職者となるとやがて守りに入り、いるだけの人になったりする。さらに若い人たちの改革意欲を阻止する立場に回ったりする。

4円再生の根本は人の再生なくしてあり得ない。人の心、意識、行動が変わらなければ4円の再生はない。

2 変動費の削減

パチンコ店で一番大きい変動費は機械代だ。今まで使っていた機械代を使わなくなれば、利益に反映する。機械代は結局お客さんが負担しているのだが、それに耐え切れなくなってお客さんが減っている。機械代のコストを前年比で30%カットしたチェーン店もある。

固定費と変動費の削減はただ、出血を止めただけで、これだけでは再生にはならない。

3 人材育成

教育することで人材になる。最初は知らないことで自信がない。できないので自信がない。物事を知ることでもっと知りたいと欲求が生まれ、周辺のことまで知りたくなる。

今度は知ったことをやってみたくなる。やってみたらできた。できたから面白くなってまた興味が沸いてくる。それが積極性になる。

できない、知らない人が幹部にいることがその会社を不幸にしている。人材育成とはいかに勉強する環境を整えるかにかかっている。

4 コア・コンピタンスの確立

お客さんに喜んで満足してもらえるために、皆さんの提供する商品やサービス、技術が競合他社より圧倒的な差別化の核になるものがあるか、ということ。よそより売れるものがあるか?

飲食店でいえばうまくて安い。うまいは絶対条件だが、皆さんが提供するサービスや技術がお客さんから「うまい」といってもらえるようなクオリティーに達しているか。それが、よそと比べて安いか。

自社のコア・コンピタンスをヨソと比べて圧倒的に優位に立っているかを比較検討しなければならない。

5 売り上げアップ

1から4までの手順を踏んで初めて売り上げアップにつながっていくが、手順を間違ったらダメ。そもそもヨソよりコストのかかるやり方をやって、どうして安く提供できるか。

変動費の削減は機械の入れ替えを減らすだけではない。今使っている機械の寿命を延ばすこと。1カ月で外していた機械を3カ月に。3カ月で外していた機械を半年に、半年で外していた機械を1年に延ばすことで変動費は削減できる。

100万円の利益を出すのに100万のコストをかけていたら利益はゼロ。120万円のコストをかけていたら20万円の赤字。40〜50万円のコストでやるのがコストパフォーマンスだ。

■営業本部の組織化

経営計画を利益計画に落とし込み、目標を達成するために、仕事と人の最適化させることが営業本部の組織化である。

1〜5を推進するための組織が営業本部でもある。

これまでのパチンコ業界では人に役職を与えてきた。長年真面目にコツコツやってきたから部長に引き上げる。平社員の時はそれでもよかったが、部長になったら会社からは利益を出すことを求められる。

ところが、マネージメントやリーダーシップの勉強はして来ていないので、部長になっても何もできない。部長になっても何も変わらない。

リーダーシップが取れない、指示、命令が出せない、戦略が立てられない、社長に提言できない。何も出来ない人が役職になると、下はストレスが溜まる。

人に役職を付けるのではなく、職務機能を明確に定義づけ、この職務は何をするか明確にして、そこに人を宛がっていく。

職務機能が人を育てる。

半年、1年と経験を積んで行くと職務機能と能力が一つになる。それがスキルアップである。

職務機能を明確にする本部作りをお手伝いしてる。

営業本部の本部長と本社の社長は利益計画を達成する、という契約を結ぶ。そのためには本社は営業本部を支援・バックアップする組織でなければダメ。

達成のためには権限と責任を与える。

営業本部の中には営業管理部と営業促進部と人材育成部の3つの部署を置く。

営業本部は店舗に対して指導、育成、指示、命令、支援機能を持ち、店舗に対するコンサルタント能力がなければ店舗を育てられない。

今の店舗の成績は店長の能力で限定されているところが大半。

経営改革とオペレーション改革は一体化して行うもので、削減したコストをお客さんに還元して稼働を上げる。

5年前から統一ゲージを導入しているチェーン店は、圧倒的な技術の優位性を目指し、スランプがあってはならないぐらいのレベルで取り組んでいる。

統一ゲージの技術も高いが、統一ゲージの効果を最大化するために左右の傾斜角度を揃えることに取り組み始めた結果、品質が30%アップした。

顧客接点の品質を徹底的に追求している。

経営改革とオペレーション改革を同時にやることで相乗効果を生み出している。




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4円再生のための本部作り その1

2012-02-23 06:05:15 | Lecture
2月9日、大阪で開かれたオフィスジャパン主催の「4円再生のための本部作り」セミナーより採録。同社の新井博貴社長はパチンコを再生するためには現場を支援、指導、育成する営業本部の役割がより重要になる、と説いた。

以下本文。



S社のM社長はパチンコ業界の未来の理想図についてこう述べている。

「私は未来の理想図を示し、幹部、全従業員が想いを一つにして理想図の実現に向けて、年度の経営方針と経営計画を毎年作成している。各自が目標設定し、その目標に向かって全員が挑戦し、創意工夫、改善することで成長し、結果を創る。その結果、仕事がワクワク楽しいものになることが理想だと考えています」

これを経営者が生の声で1000人の社員に伝えている。今年度は3つの経営方針がある。

1 現状否定
2 迷ったらやる
3 伝わる

これは失敗を恐れ、挑戦することを忘れたかのようなムードが全社的にまん延していたことを経営者自らが感じたからだ。それを誰にでも分かりやすい言葉に置き換えている。

現状否定とは常に改革していくことである。それを経営者や経営幹部から変わって行き、それを下の組織に落とし込んでいっている。

今年の到達目標は12月末までに全店35店舗の平均稼働がパチンコが3万6000稼働、スロットが1万6000稼働となっている。全店平均なのでかなりハードルの高い目標だが、そこに向かって一歩を踏み出している。

現実と理想にはギャップがあるが、このギャップを3つの経営方針で埋めていく。

人間は自分の能力を知っているので、やる前から「できません」という人が少なくない。否定した時点で思考はストップして、プラス思考が働かない。

できない言い訳を並べて安心している。だから変わることができない。

では、何のために高稼働目標を設定したのか?

S社は全社一丸となり全店が営業改革を実現し、幹部、店長、全従業員が自信と誇りを手に入れるために、高稼働を目指している。利益だけのためではない。

さらに3年後の稼働目標はさらに引き上げられ、日本一の営業力と人材を誇り、パチンコ業界再生の立役者になる決意が込められている。

「パチンコ再生の挑戦」の火蓋が切って落とされた。

つづく

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お客様に優しい経営のために売り手が強い商習慣の改善を

2012-02-22 06:07:03 | 物申す
ハンドルネーム西区見習いさんから機械代を安くするための提案が寄せられた。メーカーとホール組合の業界団体合意は、単なるセレモニーだったのか、いつの間にか反故にされている。

以下本文。


私がこの業界に入るきっかけは北斗、吉宗全盛期に友人からスロット打ちにいこうよ、という誘いからスロットの魅力にハマり、最終的にホール経営をしたい、店長になりたい、との思いからでした。

その当時は、成人したてで、世間知らず+業界に対する世間の目について考えもしていませんでした。

入社当時は、自分が店長になり、優良店を作りお客様とwin winの関係なって地域一番店を目指す、と心に誓っていましたが、現実は甘くありません。

パチンコ日報で様々な投稿やコメントをしている方々も、店舗責任者になる前はそれぞれの想いがあったと思います。世間はこの業界を冷たい視線でみますが、私はパチンコが好きです。

日報のコメントを投稿なさっている方々も様々な不平不満をおっしゃいながらも、パチンコが好きだからこそだと思います。この業界を微力ながらも良くしたい。 お客様が自分のホールで遊んで頂きたい。もっとお客様目線でホール営業をしたい、とお考えだからと思います。

ホールのオーナーではない雇われ店長の私達に 出来る事は限られています。日報のコメントで一般ユーザーの方々から厳しい批判、差別的なコメントを見ると心が痛いです。確かに、お客様を無視した粗利 至上主義のホールもありますが…。

私見になりますが、ホールが粗利を取らざる得ないのは、結局は機械を販売するメーカーに原因があります。今回サ○セイから販売される牙○新作は先行導入であればBOXから、翌週は列から…。

価格が値引きなどで概算35万程度でしょうか? 先行導入であれば機械経費は莫大な金額です。

三○、サ○キョウも極端な台数値引き(5台なら1万値引き、6台なら3万値引き)や抱き合せ販売を平気でしてきます。買いたくない機械を買わざる得ない、希望導入台数が欲しい週に導入されず、競合と戦えない。

買い手より売り手が強いこの業界は本当におかしいと思います。私の会社の社長は、メーカーに対して不当事項について直訴していますが、大手法人がメーカーに付き合い続ける限り、この悪習は無くならないと思います。

パチンコは好きなのですが、この業界の深部を知ると、理想と現実の狭間で精神的にやられそうです。

日報読者で各メーカーの不当販売方法の情報を集めて、公正取引委員会に提出したら、この手の販売手法は無くなるでしょうか?

余計な機械を買わずにすめば、年間機械購入費が抑えられ、もっとお客様に優しい営業が出来るはずです。


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3.11に向けて業界でできること、すべきこと

2012-02-21 06:19:50 | 元店長
大変ご無沙汰しています。9カ月ぶりに寄稿する元店長です。

今回はある事情から、ホール業界の皆様に提案があり寄稿をします。

2011年3月11日午後2時46分、東日本大震災が発生し多くの国民が犠牲になりました。

あれから来月で1年になります。

この間、日本はご遺族や被害者を中心に、悲しみを乗り越えようと、一人一人が自分のやれる事をしています。

これから何十年も収束にかかる放射能・原発問題もあり、3月11日の午後2時46分はこれから先、忘れてはならない時になります。

政府は1月20日の閣議で、「東日本大震災1周年追悼式」を3月11日に都内で開催することを決めました。自然災害による追悼式を政府が主催するのは初めてです。

当日は、天皇・皇后両陛下がご臨席されるほか、犠牲者の遺族や各界代表が出席します。

ここで私やホール関係者のごく一部から提案があります。

これは強制する性格のモノではございませんから、各店舗・ホール企業・業界人個々の判断で賛同頂けたら幸いです。

■提案

3月11日午後2時46分から、ホール内で30秒間〜1分間の黙祷を捧げては如何でしょうか。

具体的な方法は、各ホール・事業所にお任せしますが、例えばこんな方法があります。

1 事前に、黙祷の趣旨と実施予告を店頭に張り紙を掲示したり、HPにもその内容を掲載する。

2 3月11日午後2時44分(地震発生時刻の2分前)から、店内BGM放送を中断する。

3 この2分前にマイク放送で、こう放送する。

「多くの犠牲者を出しました東日本大震災から今日で1年になります」

「発生時刻まであと1分余となりました」

「当ホールでは、お亡くなりになられた犠牲者の方々へ、お客様と私共一緒に黙祷を捧げたいと思います」

「ご協力頂けるお客様は、ご遊技の手を休め、46分の合図と共に黙祷して頂ければ幸いです」

「一部の従業員は、ホール内の安全確保・保安の観点から黙祷はしませんが、心の中で犠牲者のご冥福をお祈りしたいと思います」

「よろしくご協力をお願い申し上げます」

「46分になりました。黙祷をお願い致します」

黙祷後

「私どもは今日の3月11日を忘れずに、防災体制の見直しを図り、お客様の安全を常に考えたいと思います」

以上

この提案には、色々な意味があります。

上記の方法やアナウンスをするホールは、それだけの覚悟が必要になります。

ただ黙祷をするだけでは、お客様に文句を言われるホールも出るでしょう。

例えば、今でもホール内にドル箱タワーを建設しているホールです。

通路にドル箱を何段にも積み重ね、歩行困難な状況のホールは多々見かけます。そんなホールは、一般感覚の国民からは「何が防災だ!」と言われるでしょう。

本来なら、震災直後からホール業界・ホール組合から、ドル箱積みの規制論がでるべきです。

昔はドル箱の3箱規制がありましたが、それはお客様の安全上の観点からではありませんでした。

射幸性の問題でしたが、それでも箱数を規制しました。

それなら、お客様の安全上の観点から、箱数を規制する声が上がってもおかしくはありません。

一部のホール企業は、各台計数機を導入したり、箱の積み方を規制したりしていますが、心無いホールでは震災前と同じ状況です。

ホール業界の一部から「3月11日はネオンを消灯しよう!」という声が上がっています。私はそんな程度では、手緩いと思います。

震災後に起きたパチンコパッシングは、業界が自ら招いたモノでした。それらを懺悔する意味でも、上記の提案をぜひご検討をお願いしたいと思います。

この提案は、震災直後に私のブログを見ていただいていた多くのホール店長から頂いたメールがきっかけでした。

ある店長が「震災1年に向けて、何かをしたいが、何か良い提案はありますか?」との質問がありました。

その提案に私が上記の提案をした次第です。

その提案は一部のホール関係者に拡がりましたが、上層部の反応は様々。
賛成派もいれば反対派もいます。

だから、皆様の周辺の状況に合わせて実施(中止でも何か代案を考える)して下さい。

本来なら業界全体で足並みを揃えるのがベストでしょうがそれも無理。
組合単組レベルでも足並みがそろえば、想像以上の効果が生まれるはずです。

日本は地震活動期に入りました。

今、再び大地震が起きても不思議ではありません。

9月1日の防災の日、3月11日の東日本大震災の日は、忘れてはならない日です。

3月11日午後2時46分は、日本国内で大勢の人が黙祷を捧げるでしょう。

ホール業界も、黙祷に参加すべきです。

以上


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スランプの原因は島の耐久性と傾斜測定器の精度にも問題あり

2012-02-20 06:45:47 | 営業1号
稼働を上げるにはスランプをなくすことがより重要になってくる。スランプをなくすということは入賞ムラをなくすことである。

入賞ムラがなければ、スタート回数が6回ではなく、5.5回でも体感的にストレスを感じないので、長く打ってくれる。つまり、低いスタート帯でも稼働が上がるので粗利が取れるということである。

スランプをなくすためにはゲージを揃えるだけでなく、傾斜角度が統一されているかどうかもポイントになってくる。

傾斜角度の領域まで踏み込んで、初めてスランプが抑えられるのだが、それによってこれまで見えなかったことがどんどん見えるようになったホールがある。

昨年5月、商品企画課が新設された。ここには釘のスペシャリストが集結し、日夜釘と傾斜角度と格闘しながら業績アップの縁の下の力になっている。

傾斜角度を追求する中で驚いたことがいくつかあるが、まずは傾斜測定器。

「うちのチェーン店には各店舗に傾斜測定器が2〜3台あるので、全部で50〜60台はあるんですが、この測定器の精度が酷い。個体差がありすぎでどれが正しいのかも分からないぐらい。この商社から買うのを止めました」(商品企画課関係者)というように、傾斜測定器そのものの精度にも問題があることが分かった。

それ以上に傾斜が揃わない根本原因が島そのものにあった。

そのチェーン店では複数のメーカーの補給を採用しているが、特に問題があるメーカーも分かってきた。

幕板部分に強い力を入れて押すと島が動く。島をよくよく見ると構造材に難点があった。しっかりと鉄骨を使う必要もある。

そのメーカーの補給は安さが売りだったが、安い原因は2台に1台の割で柱を入れなければならないのが、3台に1本だったり4台に1本だったりする。コストを抑えるために外からは見えないところに原因があった。

そうなると島自体の耐久性も弱いので、3年も使っていると島が歪んでくる。

傾斜を揃えても島が歪むので、微妙にずれて来る。

基礎がしっかりしていないところに家を建てているのが、現状のところが多い。多少コストがかかってもしっかり耐久性に優れた島を選択することがホールには求められる。

コストだけで選択すると思わぬところに落とし穴があって、結局は損をする、ということだ。

ゲージと傾斜角度が揃うとまず、お客さんから「回せ」という苦情が出なくなる。苦情が出なくなると3カ月目から稼働が上がり始め、半年後には黒字化へ。

「台粗とはお客さんがその台の品質につけた点数」と言い切る。

パチンコ台の品質管理を徹底させ、それを商品として提供することは商売としては当たり前のことだが、客離れの原因の一つは、商品とはいえないパチンコ台を提供しているホールがあまりにも多い、ということだ。

その前に島の強度・耐久性から傾斜測定器の精度まで見直す必要がある。


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警察が踏み込み始めた3店方式

2012-02-19 06:25:12 | 営業1号
昨年11月、北海道のホール経営者が景品の自家買いで逮捕された。

経営者が逮捕されても起訴されて判決が出るまで営業は続けられていたが、今回のケースはちょっと違う。

2月16日、奈良県でホール経営者と店長が逮捕された。容疑は自家買いだった。

逮捕から2日後の18日、当該ホールへ電話してみると、ソフトバンクのケータイへ転送された。

「きょうはお店は営業していますか?」

「パチンコのほうですか?」

「そうです」

「パチンコの方は営業していません」

これだけ分かれば十分だった。

すでに営業はしていない。

「看板料だけ払っているホールが未だに残っていて、今回のホールもその一軒だった。なぜ、そうなっているかというと一時期景品業者を県下で統一する機運があったんですが、県外の大手が出店してきてその話も断ち切れてしまった。ホールの系列会社が換金所をやっているケースも少なくなかった。今回逮捕者が出たことで、きっちり3店方式が守られていないホールも重たい腰を上げざるを得なくなった。ここは単店だったがチェーン店だったら大変なことになっていた」(事情通)


今回は特殊景品の商品価値にも問題があった。昔懐かしい「ライターの石」を使っていたようだ。

この県では3店方式が100%守られていなかったために、昨年4月、警察の方から3店方式を遵守するように組合に通達があったようだ。

いわば“最後通告”があったにも関わらず、ホールは従うことなく営業を続けていた。弁解の余地もない。

北海道と同様に自家買いなのだが、北海道では行政処分が出るまでは店は営業を続けていたが、こちらは経営者が逮捕された翌日からは営業していないようだ。

厳密な3店方式が守られていないのはこの県が特殊な事情でもない。地方へ行けば厳然と残っているのも事実だ。

経営者逮捕を伝える毎日新聞には社長のコメントが「買い取りが悪いと思っていない」と掲載されている。

この短いコメントには、昔はこれでよかったのに、なぜ、今はダメなのか。ヨソもやっているのに、なぜ、うちだけが挙げられるの、という悔しさが感じられる。

昔は黙認されたことも時代の変化と共にダメになっているが、3店方式はパチンコ業界が遵守しなければならない1丁目1番地である。

それができないようであれば、業界から退場するしかない。


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抜くことは絶対必要

2012-02-18 06:29:13 | 物申す
日報の読者の9割の方は粗利を取る=抜くことに非常に批判的ですが、私は抜いて何故悪い?と毎日思っています。

ノルマを達成できない人間は店長ではないと思います。お客様のための商売という意味で粗利は必ず必要です。

何故なら新台も買えなければ、古びた設備も補修できなくなり、営業がマイナスになるからです。

この仕事は慈善事業ではありません。

昔は何もしなくても客は入り、粗利は取れました。

今は機械特性で非常に取りにくくなってます。

新台週に粗利を取ることがなぜ駄目なんでしょうか? 稼働が上がる時ほど景品玉を抑えるのは常識です。

出したから次の日や翌週につながる時代ではなくなりました。

あるホールで毎日、計画の利益率に合わせた調整をしなさいというオーナーがいました。

「稼働は必ず上がる」と断言するくらいでした。

そのオーナーは今の時代には珍しく創業者で、本部長も兼任していました。

ただ昔の栄光や感覚で語るだけで根拠が全く伴ってない。

計画通り調整して計画通りの稼働が推移すれば計画の粗利は確保できます。

出なければ? 

過剰な取りすぎは私も反対です。

そこは店長や経営陣の手腕であり、暦を読んでどのタイミングで取り、どのタイミングで開けるか、どの日か、どの機種か…緻密な計画、明確なビジョンで営業することが釘よりも大事だと思います。

抜くことに反対の皆さん、一度経営者になった感覚で釘調整してはいかが?


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Sスキームが租税回避になった背景

2012-02-17 06:49:20 | 営業1号
世間を騒がせているSスキームなる節税方法がスタートしたのは1998年ごろから、といわれている。

指南役となった税理士先生は、その昔、パチンコ業界のホール組合で講演した実績もある。税とは戦う姿勢の税理士先生だったようだ。

今回のSスキームが節税か、租税回避かは企業側と国税の間で見解が分かれるところだが、10年以上も前から行われていたSスキームが今ごろになってなぜ急に問題視されるようになったのか。一番の関心事はこの点だろう。


Sスキームにはいくつかの方法があるようだが、週刊朝日によると代表的な方法が価値の下がった不動産を別の子会社へ移すことで含み損を表に出すこと。例えば10億円で取得した不動産を所有していて、実勢価格が5億円に下がり、路線価格は4億円になった、とする。

この不動産を4億円で子会社へ譲渡すると親会社は6億円の差損を「譲渡損」として計上できる。損金分だけ納税額を圧縮できる。この場合の特徴は単純に譲渡するのではなく、「現物出資」という形で不動産を移動させ、親会社は現金ではなく子会社の株式を受け取るので、現物出資であれば現金がなくても不動産を移転することができる。

こうした方法が合法的な節税なのか、それとも租税回避になるのかは、国税の判断となる。

2001年の税法改正で企業組織再編税制を応用したものが上記のケースでもある。

この法律改正の本来の目的は日本企業が国際競争で負けないように現物出資や合併分割をやりやすくするためのものだった。

従って、この方法が国税内部でもただちに真っ黒と言えないので、国税も10年以上の手を付けなかった、といわれている。

そういえば、風営法改正を悪用したのが診療所などを使って出店妨害する方法だった。昭和60年の改正で学校や病院などの保護対象物から100メートル以内はパチンコ店が建てられなくなった。この法律を逆手に建築途中のパチンコ店の周辺に診療所を建て、パチンコの営業許可が出ないように妨害工作をしていた時期があった。

今は妨害目的と警察が判断すれば、パチンコ店の営業許可を下すようになったので、この手の妨害工作は下火になったが、Sスキームは何やら同じような臭いがする。

国税としても真っ黒ではなかったから10年以上の手を付けなかったようだが、今回国税が動き出した背景には、パチンコ業界を懲らしめたい勢力の力が働いているようだ。

「東日本大震災後のパチンコ業界の対応には、石原都知事をはじめとして多数の非難を浴びました。今後の消費税対応についても業界がどんな対応をするのか国税は高い関心を示しています。カジノ推進派なども含め複数の力が働いて、今回GOサインが出たものと思われます」(都内税理士)

グレー判断だったSスキームが租税回避に振り子が動いた背景には、消費税対応もきっちりしろとのシグナルでもあるかのようだ。


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町のパチンコ屋さんでありつづけること

2012-02-16 05:57:09 | 物申す
「パチンコ屋さん」

その昔、私は何となく親しみを込めてそう呼んでいた。

お父さんが煙草を買いに出掛け、ふらりと立ち寄るパチンコ屋さん。

戦利品のお菓子を抱えて帰る。そんな風景が、あの国民的アニメサザエさんでも放送されていた。

小学生の頃、同級生のパチンコ店は、決して立派とはいえない佇まいだった。

でも何故か、お母さんは毛皮のコートに身を包み、大邸宅から出てくる。

そんなパチンコ屋さんというのが謎のベールに包まれいた。

謎のまま私は、お父さんが「パチンコ行ってるよ〜」というと「しょうがないな〜」という感じで親しみを多少込めて、許容できていた。ような気がする…。

しかし現代は、件のアニメからもその姿を消し、親しみも消え失せ、謎のベールも剥がされてしまった。

それは、誰もが広く簡単に情報を共有できる様になり、テレビでは、業界関係の派手な様子が映し出される様になった、ということもあるのでしょう。

一般的には、パチンコと全く縁が無い人にも、馬主云々、海外進出や芸能人との結婚、交遊関係等々と派手な私生活が伝わることにより、パチンコ=ぼろ儲け=ギャンブル=犯罪、借財=犠牲者=悪の温床と烙印を押され、潰すのに何の問題も無いという大義名分が成立してしまうものなのでしょう。

そして、それが人情。

だからといって、このまま潰れて良いはずもない。

多くの業界従事者や家族を路頭に迷わすことは、失業者を増やし、国力を落とし、悪循環を招くだけなのですから。

この業界には、まだまだ立ち直れる底力があります。

戦後から這い上がる日本に、庶民の娯楽として定着し、共存共栄してきたのですから。

その過程で、悪い事もしたのかもしれない…多分したのだと思う…解らないけど(咳払い)。

これから生き残るために、改善し活路を見出だすことは出来ます。ヒントも沢山あります。この日報の中にも。

業界の情報をパチンコと無縁の庶民が知ることにより、その流れを利用したい者や思惑も起きるのでしょう。

業界の外側からジワジワと、追い込もうとしている感は、否めません。

この混沌とした中から脱却し、生き残って欲しい。新たに再生して欲しい。そう願っています。

日報には、業界の方や、それに準ずる方、良くは、思っていない方、一般の遊技者の方、全く無縁の方など幅広い層の方々が訪れている様に思います。

その思いを真摯に受け止め、庶民の娯楽、パチンコ屋さんであり続けて下さい。

業界の方々の丁寧な言葉使いを拝読し、まだまだ、何とかなる!と。

つい応援したい気持ちになり、長々書き込みました。

業界の皆さん頑張って下さい。

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ビギナーズラックでもパチンコにはまらなかった私

2012-02-15 06:35:37 | 名無し
私のはじめてのパチンコ体験は今から15年ほど前に遡ります。

職場で3人仲のいい友達がいました。

そのうちの一人の彼氏がスロット好きで時々一緒に行っていたようです。2人はZippoの金と銀の御そろいのライターを持っていたんですが、彼氏がある日台を取るのに、金のZippoを置いていたら、なくなっていたことにスロットで負けた以上に悔しがっていた話を聞いたことがありました。

そんな強者の彼女が、私達に、昼休みに行って見ない?と誘ったことがきっかけでした。会社の隣には超〜大きなパチンコ屋さん。

それで私は1回くらいは、社会見学のために行って見ようと思い、のこのこ(笑)とついて行ったのでした。

ちなみに私の部署はお昼休みが1時間半もありました。テレビを見ながら、飲み放題の、ヤクルトやジョア、お菓子が食べられました。そういう、ゆるい時間をパチンコに当てられる環境でした。それで お昼休みに、新人女子3人で、こっそり行って見たのでした。

誘ってきた彼女はスロットコーナーへ。私たち2人はパチンココーナーへと別れました。

私は見よう見まねで玉を出して、ハンドルをグイッとひねってみました。台は確か人の名前っぽかった気がします。

で、玉を見てると、そのうち、真ん中あたりに変な風に玉が入って、他のは下の穴に落ちて行きました。

で、私の悲劇は、ここから始まったのです!

落ちる玉をボケ〜ッと見てると、いきなり、爆音がして、台が光り始めたのです!

心臓バクバクで、手を離しかけたその時でした。

隣のオジサンが「お嬢ちゃん、ダメだよ」と私の手を押さえて、ハンドルにお金?か何かを挟んでくれました。

そして、店員さんが明らかに私の座ってる台の番号を連呼して「○○番台フィーバー」とか「ジャンジャンバリバリ」とかマイクで叫び始めたんです。

それがもう恥ずかしくて。

挙げ句、店員さんが足下に箱を置いて、あろうことか私の頭上に「フィーバー中」見たいに書いてあるプレートを付けて行ったのです。

もう、この状況に耐えられず、気が動転した私は、今までにない裏返ったかん高い声で隣の親切なオジサンに「これ、あげます!」と押し付けて、ダッシュでその場を逃げ去りました。

ロビーで心臓をバクバクさせてると、一緒に行った仲間が「見てたよ〜派手に光ってたね〜」と面白がる始末。

台を放棄したので、悪い事をした気持もあり、ずっと恥ずかしくて、ドキドキしていました。

玉がどんどん出てきたら、本当にビックリで、ついて行けないです。

私は、その後は、一度も行ってないのですが、もう1人は、玉がどんどん出るのを体験したくて、1人で行くようになりました。

私は、出てビビり(笑)興味を無くし、もう1人は、興味を持った。

依存性になるか、ならないかのボーダーラインは、そんな紙一重のところに、あるのかもしれませんね。



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