たまにコメントさせていただいております、ラムネと申します。念願叶って、北海道旅行の際に「パチンコ富士」さんで打つことが出来ました。
沢山の業界人が視察に訪れているとの事ですので、内容に関しては既出のものが大半かと存じますが、業界人ではなく客側の人間が一つのホールについて真剣に書いたものは珍しいと思いますし、私がパチンコ富士で受けた衝撃をとにかく少しでも多くの方に伝えたいので、稚拙ではありますがレポートさせていただきます。
最初にお断りさせていただきたいのですが、私はこの記事で、私が考えるパチンコ富士の本質的な部分まで伝わるとは思っていません。
というのも、書いている私自身が把握出来なかったものですから、その類の事を文章にして伝えるのは困難だと思いますし、何より私がこの記事で一番伝えたいことが、「パチンコ富士の本質」ではなく「サービスの本質とは何か?」だからです。
のっけから既に迷走気味ですが(笑)、文章力の無さから混同させてしまうかもしれませんので、その点をご理解いただいた上で、最後までお付き合いいただけましたら光栄です。
「潰れかけのパチンコ屋」
それが、初めてパチンコ富士を見た私の第一印象だった。いや、私だけではなく、訪れた者すべてがそう思ったに違いない。
剥げ落ちた塗装に、点灯するのかすら怪しいネオン、デコボコの駐車場。
新装開店、リニューアル、業界では当たり前に目にする華々しい響きとは悲しいほどに無縁な外観に圧倒され、その場に立ち尽くす。
(おそろしく古い・・・・・営業・・・しているのか?)
日報などで取り上げられているのを何度も目にしてはいたものの、視察の話は悪い冗談にしか思えず、お世辞にもこの店から何かが発信されている様には思えなかった。
店内に入ると、けたたましい騒音が飛び込んでくると共に、懐かしい空気に包まれた。
(これは・・・・・・鉄火場?)
ギラギラしたものではなく、肌で感じる活気がそれを思い起こさせたのか。と、またもや錆びた柱が目に入ってきた。
狭い通路をくまなく歩いているうちに、台がくたびれて傷だらけであるのに気付く。
古い機種を扱っていると聞いていたので胸が高鳴っていたのだが、数年前のみなし機撤去の影響なのか、どれだけ探そうとも何処にでも置いてある機械の羅列は続き、やがては一周してそれも終わった。
珍しいといえばカウンター前に並んでいる野菜ぐらいのもので、特筆すべきものなんて、他には何もない。
(期待しすぎていた・・・・)
旅路のルートを変更してまで訪れたパチンコ富士。
だが、心を癒してくれた雄大な自然とは違い、ここに私を満たしてくれるものは…
下がりに下がってしまったテンションを 一度リセットしようと思い、トイレへ。
手を洗おうとすると、蛇口からはチョロチョロとしか水が出てこない。
ボロボロの外観と内装から、それが節水なのか単なるケチにすぎないのかは察しがつかなかったが、綺麗に補修されたジェットタオルから勢いよく風が流れてくるのを感じた瞬間に、私は自分を恥じることとなった。
ジェットタオルは強風で乾かすのが電気代が最も安くすみ、速乾は客からの評判もいいからだ。
(そういえば、台も・・・・)
たしか、この店の台はほぼ中古であったはず。
私の拙い釘知識では断言しかねるのだが、丁寧に整備された機械の釘は1台毎に違っており、無理に釘を直すことなく元々の調整を活かすことの出来る、凄腕の釘師の存在を思わせた。
一箇所で殺す様なお粗末な調整ではなく、見るからにバランスが良さそうなその調整力から、スランプの少なさは打たずして想像できた。
トイレ内も含め、確かに何もかもが古いが決して汚らしいワケではなく、よく見れば掃除も行き届いている。
(そうか・・・・この店はちゃんとわかっているんだ・・・)
「わかっている」
その確認の為に、もう一度店内を見て回る。
今度は、外っ面ではなく、スッタフも含めた内面・サービスを中心に見てみることにした。
接客を受けてみたかったため、適当に台を選んで遊技を開始すると、 打ち始めてから数分で女性スタッフから声をかけられた。
その最初の一言は衝撃的で、思い返してみると、 あれこそがパチンコ富士の真骨頂なのではないかと思う。
その言葉とは…
「失礼します。お客様、当店ではお見かけしないお顔なのでお声をかけさせていただきました。当店は初めてでいらっしゃいますか?」と女性スタッフ
それは、ある種の感動すら引き起こした。
少しでも接客に覚えのある者ならば、強烈な違和感を感じざるをえないであろう。
常連に支えられた飲食店ならともかく、常連・新規を問わず回転が早いパチンコ店で、この言葉が出てくるだろうか?
いや、パチンコ店云々、多くの客が来店する店舗型で、これを言える店が一体どれだけあるのだろう?
考えてもみて欲しい。
ひとつ間違えれば失礼極まりない この言葉を発する為にクリアしなければならない課題は山ほどあるはずなのだ。
この店は、その山を越えてきたのか・・・・
北海道には観光で訪れたことを告げ、ひとしきり店内の説明を受けると、「富士MAP]と書かれた小冊子を手渡された。
なんでも、スタッフのお手製らしい。と同時に、より良い店づくりのために「不満や要望があれば遠慮なく言って欲しい」と笑顔でほほ笑む女性スタッフ。
その後も熱心な説明は続いたのだが、結局、早口ではあるが軽快なテンポと滑舌の良さが印象的なその女性スタッフは、最後まで一度も噛むことなく説明を終え、軽い会釈と笑顔を残し、赤ランプが点いた別のシマへと走って行った。
この話にはさらに続きがあって、おそらくは同一のスタッフだと思うのだが、一緒に行った相方が、私と全く同じ接客を受けていたというのだ。
接客時の印象も同じであり、しかも、言うに及ばず「一度も噛まなかった」と。
どう見ても20歳前後にしか見えず、スタッフの中でも勤務歴は短い方であろう。
そう考えると、この店の接客レベル・意識の高さは、私が何度も「最高」と太鼓判を押してきたマルハンをも上回っている可能性すらある。
いや、上回っていると断言させていただくとしようか。
なぜなら、この時からすでに私はパチンコ富士の魅力に取りつかれ、この店のファンになっていたのだから。
つづく
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沢山の業界人が視察に訪れているとの事ですので、内容に関しては既出のものが大半かと存じますが、業界人ではなく客側の人間が一つのホールについて真剣に書いたものは珍しいと思いますし、私がパチンコ富士で受けた衝撃をとにかく少しでも多くの方に伝えたいので、稚拙ではありますがレポートさせていただきます。
最初にお断りさせていただきたいのですが、私はこの記事で、私が考えるパチンコ富士の本質的な部分まで伝わるとは思っていません。
というのも、書いている私自身が把握出来なかったものですから、その類の事を文章にして伝えるのは困難だと思いますし、何より私がこの記事で一番伝えたいことが、「パチンコ富士の本質」ではなく「サービスの本質とは何か?」だからです。
のっけから既に迷走気味ですが(笑)、文章力の無さから混同させてしまうかもしれませんので、その点をご理解いただいた上で、最後までお付き合いいただけましたら光栄です。
「潰れかけのパチンコ屋」
それが、初めてパチンコ富士を見た私の第一印象だった。いや、私だけではなく、訪れた者すべてがそう思ったに違いない。
剥げ落ちた塗装に、点灯するのかすら怪しいネオン、デコボコの駐車場。
新装開店、リニューアル、業界では当たり前に目にする華々しい響きとは悲しいほどに無縁な外観に圧倒され、その場に立ち尽くす。
(おそろしく古い・・・・・営業・・・しているのか?)
日報などで取り上げられているのを何度も目にしてはいたものの、視察の話は悪い冗談にしか思えず、お世辞にもこの店から何かが発信されている様には思えなかった。
店内に入ると、けたたましい騒音が飛び込んでくると共に、懐かしい空気に包まれた。
(これは・・・・・・鉄火場?)
ギラギラしたものではなく、肌で感じる活気がそれを思い起こさせたのか。と、またもや錆びた柱が目に入ってきた。
狭い通路をくまなく歩いているうちに、台がくたびれて傷だらけであるのに気付く。
古い機種を扱っていると聞いていたので胸が高鳴っていたのだが、数年前のみなし機撤去の影響なのか、どれだけ探そうとも何処にでも置いてある機械の羅列は続き、やがては一周してそれも終わった。
珍しいといえばカウンター前に並んでいる野菜ぐらいのもので、特筆すべきものなんて、他には何もない。
(期待しすぎていた・・・・)
旅路のルートを変更してまで訪れたパチンコ富士。
だが、心を癒してくれた雄大な自然とは違い、ここに私を満たしてくれるものは…
下がりに下がってしまったテンションを 一度リセットしようと思い、トイレへ。
手を洗おうとすると、蛇口からはチョロチョロとしか水が出てこない。
ボロボロの外観と内装から、それが節水なのか単なるケチにすぎないのかは察しがつかなかったが、綺麗に補修されたジェットタオルから勢いよく風が流れてくるのを感じた瞬間に、私は自分を恥じることとなった。
ジェットタオルは強風で乾かすのが電気代が最も安くすみ、速乾は客からの評判もいいからだ。
(そういえば、台も・・・・)
たしか、この店の台はほぼ中古であったはず。
私の拙い釘知識では断言しかねるのだが、丁寧に整備された機械の釘は1台毎に違っており、無理に釘を直すことなく元々の調整を活かすことの出来る、凄腕の釘師の存在を思わせた。
一箇所で殺す様なお粗末な調整ではなく、見るからにバランスが良さそうなその調整力から、スランプの少なさは打たずして想像できた。
トイレ内も含め、確かに何もかもが古いが決して汚らしいワケではなく、よく見れば掃除も行き届いている。
(そうか・・・・この店はちゃんとわかっているんだ・・・)
「わかっている」
その確認の為に、もう一度店内を見て回る。
今度は、外っ面ではなく、スッタフも含めた内面・サービスを中心に見てみることにした。
接客を受けてみたかったため、適当に台を選んで遊技を開始すると、 打ち始めてから数分で女性スタッフから声をかけられた。
その最初の一言は衝撃的で、思い返してみると、 あれこそがパチンコ富士の真骨頂なのではないかと思う。
その言葉とは…
「失礼します。お客様、当店ではお見かけしないお顔なのでお声をかけさせていただきました。当店は初めてでいらっしゃいますか?」と女性スタッフ
それは、ある種の感動すら引き起こした。
少しでも接客に覚えのある者ならば、強烈な違和感を感じざるをえないであろう。
常連に支えられた飲食店ならともかく、常連・新規を問わず回転が早いパチンコ店で、この言葉が出てくるだろうか?
いや、パチンコ店云々、多くの客が来店する店舗型で、これを言える店が一体どれだけあるのだろう?
考えてもみて欲しい。
ひとつ間違えれば失礼極まりない この言葉を発する為にクリアしなければならない課題は山ほどあるはずなのだ。
この店は、その山を越えてきたのか・・・・
北海道には観光で訪れたことを告げ、ひとしきり店内の説明を受けると、「富士MAP]と書かれた小冊子を手渡された。
なんでも、スタッフのお手製らしい。と同時に、より良い店づくりのために「不満や要望があれば遠慮なく言って欲しい」と笑顔でほほ笑む女性スタッフ。
その後も熱心な説明は続いたのだが、結局、早口ではあるが軽快なテンポと滑舌の良さが印象的なその女性スタッフは、最後まで一度も噛むことなく説明を終え、軽い会釈と笑顔を残し、赤ランプが点いた別のシマへと走って行った。
この話にはさらに続きがあって、おそらくは同一のスタッフだと思うのだが、一緒に行った相方が、私と全く同じ接客を受けていたというのだ。
接客時の印象も同じであり、しかも、言うに及ばず「一度も噛まなかった」と。
どう見ても20歳前後にしか見えず、スタッフの中でも勤務歴は短い方であろう。
そう考えると、この店の接客レベル・意識の高さは、私が何度も「最高」と太鼓判を押してきたマルハンをも上回っている可能性すらある。
いや、上回っていると断言させていただくとしようか。
なぜなら、この時からすでに私はパチンコ富士の魅力に取りつかれ、この店のファンになっていたのだから。
つづく
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