パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫

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金のある依存症の場合

2011-06-30 06:31:18 | 営業1号
ギャンブル依存症は小遣いの範疇を越え家計費に手を出し、それでも足りなければサラ金に走り、借金に借金を重ね、首が回らなくなりやがて自己破産、家庭崩壊、最悪の場合は犯罪に走ったり、自殺に追い込まれる、ということで問題になっている。

過日、東京で開かれたパチンコホールを潰すための決起大会では、ギャンブル依存症患者の30代の女性が登場した。

18歳でパチンコを覚え、以来12年間。年間100万円はパチンコに使っている、というからトータルでは1200万円は使っていることになる。

この女性の場合、職業は薬剤師なので比較的収入には余裕がある。貯金はない、というが、小遣いの範囲内でやっている様子なので、悲壮感がなかった。

パチンコするのは仕事帰り。1日頑張った自分へのご褒美として、ついついパチンコ屋に足が向かってしまう。

リーチや大当たりの高揚感を求めてパチンコをする。夢にまで大当たりの画面が出てきて、「脳がパチンコに支配されている」という。

自己嫌悪に陥りながらも止められない。

また、自称パチンコ依存の会社社長もいる。

大学時代にパチンコを覚え、45年が経つ。居酒屋で一杯飲むとパチンコをやりたくなる性格で、海外に長期赴任していたときはパチンコがやりたくて夢にまで出てきた、という。

今もパチンコは止められない。

負けると、「もう止めた」が口癖だが、スカパーのパチンコ番組でリーチアクションを見ているとむずむずしてきて、ついつい足はパチンコ店へ向かう。

ただし、ポリシーはある。

土日祝日と新台入替えの日は絶対に行かない。土日祝日は全体的に釘が締まり、新台入替えの日はほかの台の釘が締まるからだ。

月20万円は負けている、というがこれも小遣いの範囲。

「10回に1回は大勝ちするので止められない」というように小遣いの範囲でパチンコ業界に貢献している。

ギャンブル依存症患者を救うための特定非営利活動法人JAGOの大崎大地代表によると、小遣いの範囲でやっている人はギャンブル依存症前期の潜伏期間にあたるそうだ。

前出の社長は45年もの長期潜伏期間中、ということになる。

小遣いの範囲から使ってはいけない金に手を出すまでに5〜6年を要する。この時を軽度依存症、という。

その後は借金地獄への道に進んでいく。

重度の前期は多重債務者となり、経済破綻を起こし、家庭が崩壊していく。すべての財産を失い、離婚。犠牲になるのは子供たちでもある。

家庭を失うことで心の財産まで失ってしまう。

後期ともなるといかなることも克服することは困難となり、自殺や犯罪へと走る。

年間の自殺者は3万1000人規模だが、そのうち9000人が依存症による自殺者ではないか、と大崎代表は推定している。

自らもパチンコ依存症だった大崎代表は「ギャンブル脳で汚染されると変革は容易ではない。悲劇を後世に残したくない」という。

金がある人の場合、1日でパチンコで負ける金額にも限度があるので、公営ギャンブルのように一瞬の内に全財産を失うことはない。


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消防OBのつぶやき

2011-06-29 05:57:52 | 営業1号
元消防幹部は忸怩たる思いで口を開いた。

「消防は非常口に関しては口を出せる。非常口には物を置いてはいけない。非難するときに邪魔なものがあれば、逃げ遅れて焼死する。非常口に関しては指導できるが、通路は法定外。通路に物を置いてもわれわれに指導する権限はない」

2001年9月1日、東京・新宿歌舞伎町の雑居ビルで火災が発生し、44名が死亡する惨事があった。これだけの死者を出した原因の一つに、非常口が物で溢れて避難経路が確保されなかったことが挙げられている。

この惨事を受けて、2002年10月に消防法が大幅に改正され、ビルのオーナーはより重大な法的責任を負うことになった。

防火対象物点検報告制度が創設され、年1回は有資格者による入念な点検と報告が義務づけられた。

大震災直後の東京。余震が続く中でドル箱タワー演出を平気で行っているホールもあった。元店長が注意したが、店は煽り営業を優先するばかりで、その後もドル箱タワーを止めることはなかった。

「お客さんの安全第一を何も考えていない。お客さんを一人も怪我させないようにしなければならないのに、そんなことは微塵も感じられない」

消防関係者から見れば、通路の玉積みは非常時に危なくてしかたない。以前から玉積みは苦々しく思っていたが、通路は指導範囲外なのでただ指をくわえてみることしかできないのが現状だ。

97年に社会的不適格機が自主撤去された時、玉積みは3箱まで、という自主規制があったはずだが、いつのまにかうやむやになっている。

通路に玉箱を一切積まない。消防から見れば、理想とするのは各台計数機ということになる。

消防関係者から見てもう一つ気がかりなのが島の耐震構造である。阪神大震災では実際島が倒れたケースもあった。

「パチンコ業界の皆さんは自分たちで自分の首を絞めているとしか思えない。普段の行いが肝心で規制強化につながることばかりをやっている」

前述の消防法改正も大惨事が原因だ。

つまり、大惨事が起こってから規制をかけられるのではなく、普段からそうならないための自助努力をしておけ、ということだ。

新規出店に関して条例で島の耐震構造が明確になったり、玉積みをさせないために各台計数機の設置が義務付けられたり、と。そんなことにならないように日頃の自主規制が肝要なのだが、射幸心を煽ることばかりに腐心している。

最後に地震が起こった時の注意喚起として、こんな提言も。

「すぐに外に飛び出すのは危険な場合もある。店内からの落下物を防ぐために、頭を隠すには椅子の下が一番。防災マニュアルで地震が起こった時には『椅子の下に隠れてください』と店内放送するのも一つの方法です」

風営法違反は営業許可取り消し対象になるので、ホールはそちらには注意を注ぐが、消防法も伝家の宝刀はある。

消防からの改善要求が是正されていない場合は、建物の使用禁止命令が出せる。

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関西のパチンコ店を元気にするための無料の学び舎が設立間近

2011-06-28 06:34:26 | 営業1号
関西のパチンコ店を元気にする会。略して「パチ元会」なるものが発会する。

これは関西人による、関西のホールのための、関西の学び舎で、正式発足は夏ごろを目指している、というからもう間もなく。その準備が着々と進んでいる。

目的はズバリ、関西のホールを元気にすることにある。東日本のホールは震災の影響で元気がない。今こそ、関西のホールが元気を出して、業界を引っ張っていかなければならない。

そのためには、勉強会を通じてホール従事者のスキルアップとクオリティーアップを図ることが最大の狙いでもある。

スキルとクオリティーがアップすれば、自ずと業績アップにもつながってくる。

業績が上がればホールも元気になり、関連業者も元気になる、という論法だ。

そして、何よりパチ元会の主旨がすごいところは、各種勉強会の受講参加費が無料というところだ。会を運営するために収益を求めないことである。

ではナゼ、ホールは無料で勉強会に参加できるのか?

その理由は会場費などの必要経費は主催者側が負担。講師陣もノーギャラで、資料作成も講師負担で行うためである。

ただより怖いものはない、といわれるが本当にそんなことができるのか?

オレオレ詐欺に一番引っかからないのは大阪のおばちゃん、ともいわれている。それほど関西人はうまい話には乗らないということなのだが、会の発起人でもあるTKCの高橋正人社長はこう語る。

「勉強しないホールは潰れていく。向学心があっても有料のセミナーでは社長の許可も必要になる。だからその場を無料で提供したい。営業のヒントは一杯転がっていてそのノウハウを持っている人はいるのに、それを提供する場がなかった。ホールのクオリティーが上がれば、稼働も上がりホールも儲かる。そこにビジネスチャンスが生まれる」

本音はホールが元気にならないことには、業界関連会社にも仕事が回ってこない。そのためには、ホールに無償の勉強会を提供して、ホールが強くなることで、セミナー講師はwin winの関係が構築できることにもなる。

勉強会は月間3〜5回を予定している。

会のクオリティーを高めるためにも多彩な講師陣も必要になるので、関西在住の講師(コンサルなど)も合わせて募集していく。

正式な発会後に改めて詳細は伝えていく。

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公営ギャンブルが廃止されていた東京の過去

2011-06-27 06:28:37 | 営業1号
1970年(昭和45年)、大阪万博が開催された年に、ソルティー・シュガーの「走れコウタロー」はヒットした。



歌の間奏でこんな台詞が入る。

「♪え〜、このたび、公営ギャンブルをどのように廃止するかという問題を慎重に検討を重ねてまいりました結果、本日の第4レース、本命はホタルノヒカリ、アナ馬はハッと驚くダイサンゲンという結論に達したのであります…」

これは革新派の美濃部氏が東京都知事に当選したとき、選挙公約だった公営ギャンブルの廃止を実施したことを痛烈にパロったもので、台詞の部分は美濃部都知事の声帯模写をしている。

当選後は公約通り、東京都が主催していた競馬、競輪、競艇、オートレースから撤退した。税収が減った上に公共事業を抑制し、福祉政策に重点を置いた結果、都の財政は逼迫した。

公営ギャンブルを廃止した理由は、美濃部都知事の支持基盤だった日本社会党が北朝鮮と深いつながりがあり、その関係から公営ギャンブルを廃止して、パチンコ産業を育成、後方支援する狙いがあった、ともいわれている。

選挙に負けたことがなかった石原氏が辛酸を舐めたのが、1975年の都知事選だ。三選間違いなしの美濃部氏は、まさかの不出馬を表明していた。自民党の若手エースとして送り出されたのが42歳の石原氏だった。

石原氏はこの時の敗北で、後出しジャンケンが一番強いことを学んでいた。

そして36年前の怨念を晴らすために、不出馬を表明しながら大どんでん返し。地震発生の数時間前の出馬である。

その後は未曾有の国難に選挙運動どころではなくなったが、美濃部氏に倣って、パチンコ廃止を選挙公約にしていたら、と思うとぞっとするところだ。

公約できなかった悔しさが、急に自販機とパチンコをバッシングの対象にした、というのは勘ぐりすぎだろうか。

石原氏以外の保守系政治家もパチンコ潰しを画策している、なんて声が聞こえてくる。

古物営業法第15条にはこんなことが書かれている。
 
古物商は、古物を買い受け、若しくは交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けようとするときは、相手方の真偽を確認するため、次の各号のいずれかに掲げる措置をとらなければならない。

1.相手方の住所、氏名、職業及び年齢を確認すること。

2.相手方からその住所、氏名、職業及び年齢が記載された文書(その者の署名のあるものに限る。)の交付を受けること。

もし、こんなことが適用されたら…。

業界はあらゆることを想定して、その対応を考えておいた方がいい。

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ヤクザ排除に体を張った時代

2011-06-26 06:38:43 | 物申す
これは業界回顧録です。読み物としてお楽しみください。

時代はフィーバーが登場する直前、今から30年以上前に遡ります。当時はパンチパーマの従業員がくわえタバコで表周りをしている時代です。

私は住み込みでホールに勤務していました。最初は平社員。3カ月後に班長。そしてすぐに副主任。主任を経て入社1年半で店長へ昇格したころの話です。

社長は地元の名士で当時は3店舗。やがて専務になる息子はまだ小学生の高学年でした。

その店舗はヤクザや準構成員の巣窟で、前任の店長はヤクザとつるんで悪さをしていました。

ヤクザが嫌いな私が店長になったものですから、彼らにすれば私は非常に煙たい存在で、私を追い出すために嫌がらせがはじまりました。

負けた腹いせにパチンコ台のガラスを蹴り割ることなど日常茶飯事。ひどいのになると玉箱を撒き散らしたり。

ある日、バールでスロットをこじ開ける輩がいました。

「この台で10万突っ込んだ。この台は俺のものだ。中の基盤が裏かどうか調べてどこが悪い」というのがバールでこじ開けようとした理由でした。

弁償を要求すると、
「なんぼや。田畑を売って払ってやる」

彼らは皆台の合鍵を持っていて、サービス玉を勝手に入れる。

食事で席を離れるときは、木枠にマジックで「食事中」と書く。そんな台が1台や2台ではありません。

毎日がヤクザとの戦いでした。

私も若かったので血気盛んでした。ヤクザはひるむとどんどん付け込んでくるので、一喝するためにホールで大声を出して、ヤクザの首根っこを掴んだこともありました。

そんな私の姿を見て社長は応援するどころか「店長、按配よくやってくれよ。店内で大声を出すとまともなお客さんまで来なくなるじゃないか」という始末。

ヤクザは一般客にからむことはありませんでした。お客さんはヤクザを子供のころから知っているからです。近所の悪ガキが大人になってチンピラになった、という感覚でした。

一般のお客さんの方が味方で「私たちのために闘ってくれている」と評価していただきました。

ヤクザを追い出すのに1年半かかりました。

300台ほどの小さな店でしたが、150人〜200人は常時お客さんはいました。ところが、ヤクザを追い出したら80人ぐらいに激減してしまいました(笑)。

一時的にお客さんの数は減りましたが、ヤクザを追い出して一般のお客さんがそれ以上に増えたことはいうまでもありません。

追い出せたのも飲み屋で知り合った刑事さんのお陰でした。ヤクザに対して刑事さんが「店長に手を出したらただでは済まないからな」と釘を刺してくれたからです。

夜中に何度も待ち伏せされたこともありましたが、危害を加えられなかったのも刑事さんのお陰です。

この刑事さんには本当によくしてもらいました。

5年ほど勤務してこの店を離れることになります。

店はフィーバーブームに乗って10店舗まで店を増やしました。その頃になると小学生だった息子が専務として、実権と金を握るようになっていました。

その店には当時、主任だった部下がまだ残っていました。

彼の情報によれば、専務は店の売上げをカバンに詰めると毎晩のように歓楽街に繰り出して、豪遊を続けたそうです。経営はほったらかしで遊ぶことばかりにうつつを抜かし、挙句の果てはヤクザの女に手を出してしまったから自業自得。

10店舗あった店舗と豪邸をすべて手放すことになりました。

会社を潰す典型的なダメ息子でした。

経営努力の必要も無く、店を増やせば増やしただけ儲かった時代の昔話でした。

そういう時代を乗り越えて今日のパチンコ業界があるわけです。

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水で空気を洗ったら臭いも消えた

2011-06-25 06:37:55 | 営業1号
ホール業界歴30年。経営幹部。

これまでホールの匂いについては数々の設備を導入してきた。

業界が儲かっていた時代は、空調と匂い対策で全熱交換システムを導入したこともあったが、イニシャル、ランニングコスト共に割高感があった。

現在、ホールで採用しているのがビーズ形式の消臭剤だった。

サンヨーの営業マンが「ウィルスウッシャー」の営業に来たのが昨年の春。

業界ではダイナムがいち早く信頼の森で採用している。

商品名にもあるように、水道水の電気分解技術を使って高い除菌効果を発揮するのが、ウィルスウォッシャーの特徴なのだが、カビ菌などの除菌や花粉やウィルスの抑制効果があるだけでなく、消臭効果にも威力を発揮する。

「従業員の休憩所兼食堂に喫煙コーナーを設けている。喫煙コーナーはガラスのパーテーションで仕切り、煙を吸引する喫煙所システムをつけているにもかかわらず、休憩室全体にタバコの臭いが充満していた。それで実験的に1台を設置したところ、1日でタバコの臭いが完全に消えた。これは凄い、と思い、すぐにホールにも設置したところ、ホールの臭いも1日で消えた」と舌を巻く。

採用しているのは業務用の据え置きタイプ。



300台クラスのホールで5台あれば、効果を発揮する。通常のメンテナンスは、1日1回タンクに水道水を入れるだけ。

タバコの臭いの入り混じったホール独特の臭いは、壁にしみこんでいるのでなかなか消えないが、1日でホールを無臭環境にしてしまった。

その経営幹部は家庭でも使っているが「花粉症が随分楽になった」と本来の効果にも満足。

チェーン店11店舗に全店採用したのはいうまでもない。

業界ではシャープのプラズマクラスターの導入も相次いでいるが、プラズマクラスター水を注入するメンテは不要だ。

奇しくもプラズマクラスターはマルハン、ウィルスウォッシャーはダイナム、と分かれてしまったが本当にホールで威力は発揮するのはどっち?

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28度設定で営業したらこうなった

2011-06-24 05:51:00 | 営業1号
東電管内のホールは7月1日から3カ月間に亘って消費電力を25%以上削減する。

目玉は輪番休業だが、この25%削減の中で一番厳しいのがエアコンのプラス2度設定だろう。

世間一般社会ではエアコンの温度を28度、と掲げているが、パチンコ店の事情から温度設定はプラス2度、という表現に止めている。

いうまでもない。パチンコ台から発する熱などで冬場でもエアコンが必要なぐらい、店内は熱がこもりやすい。28度設定では客に迷惑がかかる、というものだ。

夏場のエアコン設定は24度ぐらいだから、プラス2度で26度ぐらいが今年のホールの室温か?

ところが、関東のホールで生真面目に28度設定で営業をやっているホールがある。

客からは「もっと冷房を入れろ」とクレームも入るが、ホールは世間から後ろ指を指されないために、頑なに守っている。

問題はそれだけではなかった。

建物は築25年以上。古い建物なので、28度に設定したことで壁にしみついているタバコなどの色々な嫌な臭いが発生するようになった。中には、気分が悪くなった常連のおばちゃんまで出てくる始末だからたちが悪い。

熱気と臭い対策でホールが取った行動は、工場用の大型扇風機を設置して、送風するとともに、入口の自動ドアも全開にして空気の流れを作った。

お客にはうちわを配り、みんなうちわを片手にハンドルを握っている光景が繰り広げられている。

そんな過酷な環境にも関わらず、このホールは固定客に支えられているので、今のところは客離れは起こっていないが、この先どこまで耐えられるかだ。

この夏はホールではうちわが必需品になることは間違いないが、人間は右利きの人が多い。

うちわだって本当は右手で扇ぎたいだろうが、右手はハンドルを握っている。

そこで、利き腕の右腕でうちわを扇いでもらうために、この夏に限って固定ハンドルに目を瞑るホールが出てくる可能性もある。

右手はうちわ。左手はハンドルを軽く支える。その方がユーザーにとってはやりやすいのかどうかはともかく、そこまで夏場対策を考えている。

日本は高温多湿になるので、余計夏の暑さが堪える。片方のエアコンは冷房、もう片方はドライ運転にする、という手もあるがドライでも同じように電力は消費する。

暑い夏本番はまだ始まったばかりだが、隣よりうちのほうが涼しいです、というホールも出てくるかも。

そういえばエアコンは、ガスヒーポンを使っているホールも少なくない。

「ガスヒーポンだから当店は涼しい」

こんなチラシもありか。

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一時しのぎの対応で右往左往するパチンコ業界

2011-06-23 05:51:35 | 物申す
以下の本文は「政令で我欲を抑えたい石原都知事」に対するア太郎さんからのコメントをエントリーとしました。

節電だけなら電気使用量を規制すれば済む話。

実際はパチンコ店の電気使用量について間違えるくらい無関心であり、営業時間についてまで踏み込み言及することから「節電」を大義名分にパチンコ業界を縮小化させたいのが狙いでしょう。

北朝鮮拉致被害者の会会長?

パチンコマネーと揶揄される不透明な金の動き。送金問題や脱税、風営法違反などの違法行為。たとえ一部の店であっても国民からは全体イメージとして見られている。

つまり「国益に反する」と。

節電は差し当たり必要なことだが、社会に対する参加費のようなものでやって当たり前のこと。

逆にやらないと非国民。

今後社会に認められていく為には、問題の根本である「国益を損なう」業界と思われている行動に対しての今後の対応を業界として決意表明すべきと思う。

節電の取り組みとあわせて表明してもいいと思う。ついでに義捐金もあわせれば好感度アップだ。

これは冗談。

将来的にはパチンコ新法をつくって、業界を認めさせるとともに、税金を今以上に何%か納め、国への還元を高めれば、今よりは認められる日本特有の業界になると思う。

もうひとつ。

「我欲」というのも言葉に一貫性をもたせたいだけで単なるこじつけとしか思えない。

どこまでが我欲なのか境界線が無い。単なる個人意見のおしつけだ。

お金を払って若い娘と話をしお酒を飲む人、

靴を何足ももっているのにまた買う人(私の嫁か?)、

床屋でパーマをかける人、

全部ムダで我欲? 悪いことなのか?

余裕があるからできることであり、まさに風俗てきな文化的なこと人間らしいことだと思う。

全てその商品業界の経済、雇用に貢献している。

お金は使わないと紙切れだが、使うと受け取る側も使えることで経済が回る。

お金の流通を解して様々な人が便益を享受できる。

基本的生活が不自由なくでき、自己成長をし、社会との共存をしていくことが人生の一般的な目的だと思うが、一方で余裕がある分でムダを楽しむことが人生を楽しむことであると思う。

なぜパチンコが選択肢の一つとしてその役割の一端を担ってはだめなのか?

理解できない。

営業時間を減らす、店休という話もあるが、計画停電地域以外で休んだり時間短縮する意味は全くわからない。

社会の目から隠れるため?

全然隠れてませんが…

休んで喜ばれるなら営業自体が「悪」ということ。存在価値が無いということ。

震災後は組合で時間短縮を1時間やりましたが、やる意義がバッシング避け、保身のみであり、節電目的ではないことは1時間という時間からも明確。

こんなことをする業界は存在が悪という自覚があるのだと思った。

またこんなときしか広告表現を自粛できなかったり、普段は何も注意しなかったり、一時しのぎをしながら、今後も悪であり続けるつもりなのだなとも感じているというか、どう見られているのかさえ、気づいていないのではないかとさえ感じる。

だから一時しのぎの対応で右往左往するのだ。

なぜパチンコだけだめと言われるのか?をもっと考える必要がある。

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依存症廃絶の理屈に合わないカジノ解禁論

2011-06-22 06:49:47 | 物申す
私はパチンコメーカーの元幹部です。

自分の認識では、パチンコはギャンブルであり、したがって依存症が出るのは業として宿命かと思っています。

しかしながら、人間にはギャンブルをしたいと言う欲求がそもそも備わっていると認識しております。

90年代から世界的にカジノが成長を遂げておりますが、国境や人種に関わらず人にそういう欲求がある事を示しています。

昔の話になりますが、バリ島がまだ電気も通らなかったころに、村人が楽しみにしていたのは月に一回開催される闘鶏による賭け事でした。

それでは、パチンコの意義を問われると、先ずは高い還元率が挙げられます。

競艇、競馬、競輪は25%を主催者が徴収しています(いわゆるテラ銭)。宝くじは50%程度がテラ銭です。

それに対して、パチンコは10%程度であり、他のギャンブルに比べてお客様へ多く還元しています。

何故それが出来るかと言うと、それはパチンコが民営化されている為であり、競争が存在するからです。

全ての組織は、競合が無ければ必ず堕落します。

競馬の厩舎に備えられている餌はとても高い値段です。

パチンコ業界には3000もの法人があり、競争力がないホールはたちどころに淘汰されます。

これが強み。

カジノの導入を求める声が高まっておりますが、カジノが何故儲かっているか考えた方が良いと思います。

カジノのテラ銭は、1回のプレーについては低いですが、勝負が次々に出来る為、トータルで考えるとあっという間に大金を失います。

マカオではそのような光景が繰り広げられています。

だから、ハイレートで勝負するお客は超高級ホテルを無料で招待するのです。

韓国ではカジノが外国人向けに解禁されたのはつい最近の事です。

日本でカジノを行うのであれば、カジノ運営が上手くいこうが行くまいが、当面入場は外人のみに限定するなどの縛りが必要かと思います。

パチンコを一掃するためにより射幸性が高く、還元率が低く、依存度も高い(基本的に依存度は射幸性に比例する)カジノを日本で行うのは、理屈に合いません。

裏には利権絡みの思惑があるのではないでしょうか。

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自我状態から学ぶマネージメント [幹部研修会] 下

2011-06-21 06:08:32 | Lecture
気づきの次が他者理解です。

他者理解ができないと管理職にはなれません。そして、他者理解から共感的理解へと高めていく。共感的理解まで行くと、理屈抜きということになる。

理屈で動かそうとすると、理屈で動く人とでは理屈同士の対立となります。だから理屈抜きという共感的理解が必要になってくるわけです。

つまり、その人が何をいったかではなく、誰が何をいったかのほうが大きい。

例えば、「あの人がいったことだからしかたない」と共感しているので理屈抜きで命令に従う。

共感してもらうためには、全人格すべてのものに対して、尊敬されているところまで行かなければなりません。

ところが、そんなところまで行っている組織はありません。でも、社長にはそういうところまで求められます。

「しかたない、社長のいうことだから」と諦めではなく、全人格的に持っているその人の心の深さとか、志の高さとかに共感している。

だから、そうなるためには社長は明確なビジョンと明確な哲学を持って社員を包括するぐらいの社長の深さと大きさを持たなければなりません。

社長といっても初めからそういうものを持ち合わせているわけではありませんが、社長という職務にいる限りは、そのような人格になれるように、挑戦し続けなければなりません。

元々、社長に能力があるわけではなく、社長という職務がそうさせるのです。

では、部長という職務は何でしょう?

部長というのは営業利益を上げ、もっともっと社員を成長させることです。そのためにも自分自身がもっともっと大きくならなければなりません。

「これで十分」というのは本来の職務ではありません。

私の自我という状況を分析しなければいけません。

他人の心の部分は分からないものですが、管理職は分からない部分も見ていかなければなりません。

TAという心理学を研修でも応用しています。

TAとは、Transactional Analysisの略で、アメリカの精神分析医、エリック・バーン博士によって提唱された人間行動に関する理論です。簡単に言うと心を見える化して数値化したものです。

人は誰でも心の中に5つのキャラクターを持っているといわれます。

まず、一つ目の「CP」は、厳しいけれど正義の味方のお父さん。
二つ目の「NP」は、暖かくやさしいけど、少し甘やかし気味のお母さん。
三つ目の「A」 論理的、客観的なしっかりものの大人。
四つ目の「FC」は自由奔放でワガママだけど創造力のある子供。
五つ目の「AC」は、従順で協調性のある、少し引っ込み思案な子供です。

人間は生まれたときはFCの塊で生まれます。そこから3歳ぐらいまでにFCとACが出てきます。FCが押し付けられたとき、ACのエネルギーが出てきます。

これでCPの強い親の元で育った子供はACしか出なくなります。親の厳しさに順応はします。厳しい親に育てられるといい子でいようとするのですが、内面的には反抗心があったり、自分はダメな人間なのだとクヨクヨする感情を持ってしまいます。

FCは親がNPだと反応します。

「あなたはいい子ね」とかわいがられ、自分は親から愛されている、と自由奔放に育ちます。「I am ok」という感情です。

逆に「お前はダメなやつだ」といわれ続けて育つと「I am not ok」という感情になります。この2つの感情が行ったり来たりして、どちらが強いかでその人の特徴が現れます。

CPが一番強いと口うるさく、厳格です。いい面は几帳面でルールを守る。理想を求め、志も高い。それだけに、現実と理想のギャップで、できていない場合は叱り過ぎる面があります。

NPは人間の愛情の部分です。人に対するメンテナンス機能で、困っている人を見るとついつい助けてあげたくなる。できない子がいると応援したくなる。褒めて、助けてあげたくなる。

リーダーにはCPとNPの両方がある一定の高さで備わっていなければダメです。親の自我の状態でなければ部下は育成できません。

こうしたリーダーがいない会社の生産性は低い。

職能や技能以前の話で、人間力としての問題です。

AはCPとNPのコントロールタワーです。自分の中の冷静な部分で、これがなければ、計画的に目標は立てられません。

月間、週間、日別の目標があって、各機種ごとの個別台の調整がある。アダルトの部分が低いと大雑把になり、個別台の調整も面倒くさくなる。

アダルトという自我状態を高めていないから、物事が分からなくなる。アダルトの低い職人が業界にはい一杯います。

FCは人間本来の生まれたままの姿です。インスピレーションがあって、アイデアマンで、何事にも興味を持って、挑戦します。

新たな物事に挑戦する場合、FCの高い人は興味を持ちます。怖さよりも見たいもの見たさです。

ACが高い社員が多いと自ら進んではやりません。いわれたことしかできません。

人間というのは分かりにくいものです。心の状態を数値化して、他人の心を客観的に分かり合えるものは他にありません。

人間の分かりにくい、心の部分が分かるのですから、釘を分かるようにすることは、それに比べると簡単なことです。

釘もこれまで見えなかったものを数値化して見える化したのが統一ゲージです。

統一ゲージは単純にゲージを統一するものではありません。見えない心を見える化するように、見えない釘を見えるようにしたものです。

釘に対してひたむきにやると、お客様に対して釘が曲がっていると「不快な思いをされる、そんなことではいけない」と思いやりの心が生まれます。

まず、お客様に喜んでいただける釘に似興味を持ち、日本一の釘にしようとする志を持つことです。そのためには毎日訓練して、どのようにすれば、どのような成果が生まれるか探究心が生まれます。

TAと釘もすべて結びつくものです。



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自我状態から学ぶマネージメント [幹部研修会] 上

2011-06-20 06:04:59 | Lecture
人間の心理とマネージメントはリンクしています。

人間は遺伝子学的に見ると種の保存と成長本能のメモリが組み込まれています。それがなければ人類は消滅しています。

成長の欲求、生存本能、愛の欲求などの遺伝子が連綿と引き継がれて人類は存続しているともいえます。

人間にはお互いを信じあって、お互いを助け合って成長する、というメモリが組み込まれています。

「オギャー!」と生まれた時の赤ちゃんは人を疑うことはありません。

要領よく生きるとか、人の上前をはねるとか、赤ちゃんにはそんな考えはありませんね。

しかし、現実の社会の中で親が経験して、体験したことが小さい頃から教え込まれていく。さらに、いじめられたり、失敗したり、騙されたりしていく中で、人間は信じられないという価値観や観念が親から子へと受け継がれていきます。

その一方で「違う! 確かに人間にはそういう一面もあるが、本来は愛すべき存在で、信じあえるのが人間」と教え込まれた人たちは、人間は信じあえるものだと思っています。

脳みそが発達していく過程の中で、われわれの精神、心というのは作り上げられていくのです。

脳の発達と自我の形成はイコールです。

脳が大きくなっていく間に、マイナスの感情、否定的な感情をどんどん受けてくると、人間のものの見方の基準は、否定的になってきます。

潜在意識が顕在化したときに出てくる言葉は、「それは無理」「そんなことはできません」とほとんどの人がそういう。

ところが、小さい頃から「人間は挑戦していこう」といわれながら育った人は、自分で自分を教育しながら「やってみなければ分からない」という言葉が出ると共に、そういう価値基準を持っています。

そういう2つの違いが人生にどんな影響を及ぼすかといえば、疑り深い人は疑り深い人生に終始することになります。

私という存在を自分で紹介してみてください。5分間でどのぐらい自分のことが語れるかのテストです。

最低15項目以上自分を表現しなければ、管理職としては失格です。管理職が自分のことを分かっていないのに、部下を指導、育成することはできません。

管理職研修ではまず、最初にこの問題を出します。先日も30人の管理職を集めて研修を行いましたが、15項目も書けなかった人が80%です。

ということは、自己概念ということをほとんどの人が知らない、ということです。自分自身を客観視して、自分を見ることが分かっていない、ということです。

管理職が自分自身を分かっていないのに、どうして部下の評価ができるのか。自分自身に気づいていない人は「曖昧」ということです。だから、部下の指導、育成はできない、ということです。

まず、自分自身を分析して自分自身を語れること。

業績を上げていこうとしていく前に自分がどんな人間なのか、自己に気づかないといけません。これが業績を上げるための第一ステップです。

その次に自己理解です。

自己理解を深めることで、自分の志や哲学的に自分が何のために生きているのかが語れなければいけません。

自己に問いかけてやっていくと、自己の内面のことで行動しているのが出てくる。

潜在意識の中には、一杯持っているのに、顕在化されていない分かっていないことが一杯あります。

気づくということは顕在化された、ということです。

何万年も生き続けている人間の遺伝子の中にはメモリが入っているのに、それを使っていないだけです。

「自分は持っているのに、でも使っていない」という気づき。

頭が悪いとかではなく、潜在意識の中には一杯持っているのに、顕在化されていない。気づくとは顕在化された、ということです。

つづく

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政令で我欲を抑えたい石原都知事

2011-06-19 06:16:24 | 営業1号
石原慎太郎東京都知事は一度決めたら絶対にやり遂げるタイプといわれている。

2016年の夏季オリンピックで東京招致に失敗しながらも、2020年の夏季オリンピック招致に強い意欲を示している。今度は東日本大震災からの日本復興のシンボル、という新たな大義が生まれた。

6月18日付の毎日新聞に石原都知事のインタビュー記事が掲載された。都知事に再選した4月頃は節電問題にからみ自販機とパチンコバッシングが続いたが、節電を必要としない5月、6月はしばらくなりを潜めていた。



節電が始まる7月を前に毎日新聞で語ったことは、4月頃発言していた内容が再燃する形で、決意も固いことが伺える。そういう意味ではまったくぶれていない。

インタビューの最後に都庁舎の25%削減についてハードルが高くないか、と問われてこう答えている。

「やってみなきゃ分かんない。やるの。まずやるの。言ったかぎり、やらせるんだよ

この言ったかぎりやらせる、というのが石原都知事の真骨頂だろう。こういう強いリーダーシップが混沌とした時代には大衆受けする。

節電対策で石原都知事が拘るのは政令だ。節電要請をしても「やります」というだけで、実際には全然やらない、と懸念する石原都知事が強制力を持って実行するには政令が必要、ということだ。さらに対象業種を特定して具体的に指導していかなければ徹底しない、という考え方だ。

その対象業種が自販機とパチンコ業界、という考え方はまったく変わっていない。

都遊協が石原都知事宛に25%以上の節電を表明したことに対しても、「いじめているわけじゃないけど、朝から傘を差してパチンコ屋の開店を待っているような国は世界中にないよ。娯楽なんだから、やるなら夜中にすればいい」と歯牙にもかけない。

日本人の「我欲」についても石原節は健在だ。

「震災をきっかけに我欲を減らさなきゃ。だから街が暗くたっていい、自販機が無くたっていい、パチンコ屋が限られた時間しかできなくったって構わない。それで人が死ぬわけではない」

この発言からパチンコ店には営業時間に規制を設けることが考えられる。夜中に営業するのは風適法的にも現実的ではない。落としどころとしては夕方6時ぐらいからの開店、というイメージだろうか。

昨年の猛暑では熱中症で大勢のお年寄りが亡くなられた。

節電したお年寄りが、熱中症の犠牲になろうものなら、政令の気運も一段と高まることは間違いない。

「言ったかぎり、やらせるんだよ」

この台詞がしばらく耳から離れない。

政令で我欲を押さえ込むつもりのようだ。

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消費税が10%になったら客離れは必至

2011-06-18 06:37:35 | 営業1号
震災復興を理由に、政府民主党は消費税を一気に10%まで引き上げようと目論んでいる。

日本人は優しい国民性なので、東北の人のたちのためなら、と日経新聞の調査では復興税賛成が7割近くに及ぶ。

しかし、リーマンショク以降、景気回復の兆しも見えないところで消費税を上げようものなら、ますます景気は後退し、復興どころではなくなる。

歳出を削らずして増税しても成功した例はない。

シンクタンクの仕事の中に、消費税が10%に引き上げられた後の、産業別のシュミレーションがある。

当然、パチンコ業界のシュミレーションも行っている。

彼らは遊技客の属性から調べている。彼らの調査によるとパチンコユーザーはパチンコには平気で大金を使う反面、小銭には非常に敏感らしい。

すると、消費税が10%にアップされることでどういうことが起きるか?

1000円に対して100円が納税されていることを考えると、そのうち、パチンコをすることがアホらしくなってくるのではないか、と危惧している。

1日に2万円使ったとすれば2000円が税金に回る。小銭にはうるさい感覚がここで発揮されてくるのだ、という。

消費税10%になって、5年後には売上げで7〜8%減、客数は12〜13%減になると予測している。

シンクタンクの関係者はこう指摘する。

「客離れした後では遅い。お客を逃さないことをしないとますます業界は縮小していく。今のところパチンコ客は税金を払っている認識はない。貯玉させているところは上手い」

パチンコは今のところ内税なのでユーザーは税金を払っている感覚はないが、10%になると外税にせざるを得なくなる。

その場合、玉貸ししたときの個数が削られたりすることになるのかも知れないが、税金を取られている感覚になった時が客離れに拍車がかかる、ということのようだ。

消費税が10%にアップすればどんな業界も影響は避けられないが、特にパチンコ業界の場合は、売上げよりも利益に課税しなければ、そのしわ寄せはユーザーに行ってしまい、客離れが進むばかりだ。

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第2回パチンコ情熱リーグ 表彰式編

2011-06-17 05:55:24 | 営業1号
1チームの持ち時間は20分。5組のプレゼンが終了した。

日本一を決めるのは来場者の投票だ。プレゼンを見て自分の思いをそのホールに投票する。



1800人を収容するアルカイック大ホールを埋めた当日の来場者はこんな感じだ。



表彰式に先立ち、ゲストコメンテーターが感想を述べた。

■PCSA・加藤英則代表理事

「パチンコ業界はハードウエアーという新台をいち早く大量導入したところが脚光を浴びているが、それが本当にサービス業なのか、ということを改めて考えさせられた。やはり、サービス業は心というソフトウエアなんだ、と改めて認識させられた。それを共に学ばさせていただいた」

■エンビズ総研・藤田宏社長

「3月の震災以降パチンコ業界は色々なところで叩かれている。プレイするファンや働く皆さんも含めて。今日は本当に自分らの仕事って何か改めて考えさせられた。5チームのプレゼンを受けて、パチンコはまだまだ大丈夫、もっともっと日本に元気を与えられる存在になれると実感した」

■サービスマイスター協会・増田伊三郎理事

「皆さんのパチンコに対する真摯な思い、情熱、その時の感情がストレートに伝わってきた。言葉が出ない感銘を受けた。サービスマイスターは資格制度を運用している。これから伝えることも研究していきたい。働く姿は美しいことを再認識した」

■てっぺん・大島啓介社長

「一番感じたことは全員が本当に輝いている人たちばかりだということ。居酒屋も負けられないぐらい働いていかなければならないことを感じさせて頂いた。パチンコ店の常識や枠にとらわれないぶっ飛んだプレゼンが多くて、これからの業界がどうなっていくかすごい楽しみに感じた。居酒屋甲子園とパチンコ情熱リーグなど他業界の人たちと一緒になって日本を元気にしていきたい」

■NPO法人大阪維新会・大橋正伸理事長

「プレゼンターの本気の想いによって一つになれた。心が振るえ嬉しい気持ちになった。パチンコ業界から日本を元気にする。情熱リーグは本気でやっている。皆さんのような熱い想いをもった人が同士に伝えることで地域や取り巻く環境を大きく変えられる。本気のエネルギーを感じさせられた。皆さんが一つになり、本気で日本を元気にすることで、日本全体の革命につながっていくことを感じた」

■格闘家・大山峻護

「頭を殴られたぐらい感動した。震災が起こって被災地には3回行っている。日本中が心を一つにしなければ、復活は難しいと感じている。今日プレゼンを見て、心が一つにすることの素晴らしさ、大切さが奇跡につながることを実感した。今回の感動を持ち帰って日本中に伝えたい」



集計がまとまったところで、木山理事長が封筒を手に登壇。はさみを手に封を切ろうとしたまさにその時だった。静まり返った場内から「パパ〜」という声がかかる。ちょっとの間があって場内前方から失笑が漏れ、木山理事長の表情も一瞬緩む。

木山理事長から告げられた店名は「JOY STAGE」だった。

表彰状の内容は、優勝が決まった直後に書かれていることが分かる。

「日本一笑顔としあわせにあふれるパチンコ屋という夢の実現に向けての本気の想い、行動はパチンコ業界の未来を明るく照らし、みごとなチームワークでお客様、業者様に分け隔てなく関わる全ての人を笑顔の花で一杯に満たされています。喜びと感謝にあふれたその行動でこれからもたくさんの人々にしあわせを与え続けて行ってください。JOY STAGEの皆さま、あなたたちはパチンコ業界の誇りです」と栄誉を称えた。



前回も出場した「JOY STAGE」の趙常務は、予選で敗退した翌日木山理事長に「日本一速く負けたので、日本一早く準備ができるということなので、今日から来年の日本一に向けてすでに取り組んでいます」という電話を入れていた。そんな想いが熱い抱擁となった。



18歳で趙常務に引っ張られた藤岡店長に優勝旗が授与された。



日本一に輝いて趙常務は、こう喜びを爆発させた。

「たくさんの思い出がよぎるが、感謝、感謝しかない。これから皆にお返しができることを一つ一つ探して必ずやる。パチンコ業界から、日本も自分たちも元気になれるような会社を作っていく」



第2回大会を終え、総括に入った木山理事長は、用意していた総括を封印した。一晩悩んで本当に伝えたいことに切り替えた。

「昨日、皆さまもご存知のように、業界経営者の不祥事があった。この場で触れることではないかも知れないがこのニュースを聞いた時、震災以来多くのバッシングやネガティブな意見を頂戴し、マイナスナエネルギーで包まれるのか、と落ち込むような気持ちになった」と前置きしたあとでこう続けた。

「落ち込むよりネガティブな情報にはポジティブな情報で、今日のみなさんのような、まだまだ影響力はないが、プラスに行動している仲間の情報を発信していくのが情熱リーグ。
ネット上で多くの情報が取れる時代になった。人間が存在する以上、プラスもマイナスもある。しかし、私たちは夢を持つ権利があり、行動する体がある」と訴えた。

第3回はいよいよ開催地が東京へ移される。

そして、テーマは「希望」に決まった。

木山理事長の握りこぶしの中には、たくさんの希望で詰まっている。

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第2回パチンコ情熱リーグ 玉三郎亘理店編

2011-06-16 06:17:25 | 営業1号
宮城県亘理郡に2年前グランドオープ。1年も持たずにお客が離れる。1年前に店名を「玉三郎亘理店」に変更してから変化が生まれ始める。



ある女性スタッフは高校時代にクラスメイトに2度も裏切られたことが原因で、高校を中退。人間不信の中で距離を置くようになっていた。

この店に入った時も遠慮がちに仕事をしていた。オープンから1年、お客の数も減り、自分自身が仕事に遣り甲斐も感じられず悩んでいた時期でもあった。

そんな自分に店の皆は明るく接してくれ、仕事でわからないことがあると教えてくれた。辛いときも皆で力をあわせて色々な壁を乗り越えてきた。

「これが本当の仲間なんだとそう思うようになった。今では自分の思ったこと、感じたことを素直にいえる。今では皆は失いたくない大切な仲間です」と断言できるようになった。

スタッフの藤沢さんは、玉三郎に入社するために秋田から出てきた。パチンコは未経験でこれといった理由もなく入ってきたので、仕事は辛いとしか思えず、最悪な日々を送っていた。

入社して早々に辞めたい気分で働いていたが、気持ちが変わったのが玉三郎で再スタートを切ってからだった。

その時、カウンター責任者という役職がついた。

重圧から同僚や上司に泣きついたことが何度も合った。そんな藤沢さんをスタッフは煙たがることもなく、助けてくれたり、支えあったりしてくれた。入社2年で絆はどんどん深まっていった。

「会社の人というより家族みたいな温かさがあり、凄く居心地がいい。いつまでもチームワークが最高の店にしていきたい。仕事が楽しい、と本気で思える環境を大事にしていきます」といえるまでに成長した。

男性リーダーは他店勤務を経て玉三郎へ。

以前の店では「おい! これやっとけ」と命令するばかりでろくに仕事も教えてくれない職場で、一緒に店を良くして行こう、という仲間もおらず、相談する相手ももちろんいなかった。

仕事の不満が募り何のために働いているのか分からなくなって会社を退職。そして、転職先が玉三郎だった。

「この会社では自分の話を聞いてくれる。自分を信頼して仕事を任せてくれる。上手くいったら褒めてくれ、失敗したら叱ってくれる。当たり前のことかも知れないけど、自分にとっては初めての経験で、毎日やりがいを持って仕事ができるようになった」

それだけではない。MIDジャパンの社員は、スタッフのことを想って涙まで流す。

「亘理店のスタッフはこんな自分でもリーダーとして認めてくれ、慕ってくれている。このスタッフに出会え、この会社に出会え、この仕事が続けられて本当に幸せです。亘理店のスタッフは変わった、という確信がある」

では、ナゼ、亘理店のスタッフは変わったのか?

普段の取り組みはこんなことをしている。

お客さんに対する情報発信は、分かりやすく、シンプルに表示している。
遊技に必要な情報は、機種名、大当たり確率、連チャン率を遠くからでもはっきり分かるように大きく表示している。

スタッフコスプレは特別企画で、白鳥の全身タイツに身を包んだスタッフがお出迎えする。

女性スタッフは月1回、レシピの作成をしている。レシピは持って帰れるようにしていて、作ったお客さんからは「おいしかったよ」とよくいわれる。

お客さんに楽しんでもらうために、スタッフが楽しみながらホールで仕事をしている。



お客さんのことは名前で呼ぶようにしている。

そのためにお客様リストを作成し、名前、好きな飲み物、よく着く島などを記入し、スタッフ全員で共有。新しい情報は追加している。

リスト作成の結果、お客さんに合わせた会話ができるようになった。

スタッフはお客さんのところへあいさつに行って、話しをする。ちょっとした友達のような関係が出来上がっている。

シフトの都合でしばらくスタッフの顔を見ないと、常連客からは「辞めたのかと思った」と声をかけられる。お客さんから心配されている、と思うことに嬉しさを感じ、また頑張ろう、という気持ちになる。

玉三郎には「マインド・メディシャン」という店舗理念がある。

心の町医者という意味で、お客さんは心の状態がいつも快調とは限らない。

来店したすべてのお客さんに笑顔で帰って欲しい。また来て欲しい、と思いながら日々ホールを走り回っている。

そして、お客さんからの「ありがとう」が溢れる店を目指している。

ありがとう内容は景品を車まで運ぶ、という些細なことだが、お客さんから「ありがとう」を貰ったスタッフは、内容をインカムで報告して全員で共有する。他のスタッフは「おめでとう」と祝福の言葉を贈る。

お客さんからの「ありがとう」の数はこの1年間で1万8000回に及んだ。

この取り組みで気づいたことは、お客さんから「ありがとう」の言葉を貰って自分たちが元気を貰っていることだ。

その結果、どんな些細なことでもお客さんが喜ぶことをしたくなる。

ところが、はたと気づいた。自分たちを支えてくれている身近な仲間には感謝の言葉を伝えていないことに。そこではじめたのが感謝の手紙だ。

自分が一番ありがとうを伝えたいスタッフに手紙を書き、皆の前で発表する。

秋田から出てきたスタッフの藤沢さんが、原主任へ宛てた手紙の朗読が始まった。

「原主任へ。
初めて会ったときの印象は優しく頭がよさそうという感じでした。2年前の研修へ行き、話しをした時にそう思いました。
まさか、その直後に亘理店で一緒に仕事するとは思ってもみませんでした。
私の支えになっている言葉があります。去年、私が泣きながら電話した時のこと。私は一杯一杯で辞めたいと思っていました。
仕事も上手くいかず、そこまで頼れる人もいない。本当に仕事自体が嫌で嫌でしかたなかった。涙が止まりませんでした。
その夜、原主任から貰った言葉は今でも忘れません。
『オレはお前に辞めて欲しくない。お前はお店に必要なんだ』
その言葉が本当に嬉しくて心に響きました。人に必要とされている感覚は初めてでした。素直に嬉しくて、この人に付いていこうと思いました。今でも心の支えになって、力になっています。
人に必要とされていることって、こんなにも力になるんだ、と教えられました。
この1年、一緒に仕事をした中で、原主任にはたくさん話し、相談してきました。自分のプライベートの話や将来した職業を話し、これからどうしたらいいのかな、と気を使わずに気楽に話せるところがとてもいい感じです。
最後になりましたが、情熱リーグ決勝に一緒に立ててよかったです。会社で一番支えになってくれた原主任。本当に本当にありがとうございました。人生でこんなにも大きな存在を見つけられるとは思ってもいませんでした。これからも私のよきお兄さん的存在でいてください」

昨年11月に着任した新田店長は、その時決意したことがある。

「玉三郎亘理店を地域で一番愛される店にする!」

そう決意したのはお客さんからの言葉がきっかけだった。着任早々、お客さんへあいさつ回りしているときのことだった。

「あんたが頑張らんとな。この店のスタッフは皆いい子たちばっかりだよ」

「お前が新しい店長か。スタッフをいじめたら承知しねえぞ!」

それらの言葉を聞いて、ある言葉を思い出した。

それは玉三郎が掲げているテーマの一つでもあった。

「この店がなくなると何人のお客様が悲しんでくれますか?」

「あなたがいなくなったら何人のお客様が悲しんでくれますか?」

「あなたのお陰で何人のお客様が喜んでくれますか?」

新田店長は亘理店のスタッフがお客さんに必要とされたい、という思いで仕事していることに気づかされた。

「どんな状況でも、どんなときでも笑顔で通ってくれるお客様が僕たちにはいます。その笑顔に応えるためにも今までいただいた『ありがとう』をお返しするためにも娯楽を通じて、亘理地区を元気にするためにも、この最高のスタッフでやり遂げます」

玉三郎からは今回2店舗が決勝大会に進んだ。

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