パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫

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電磁波の話しII

2007-07-31 10:13:58 | 営業1号
昨日の魔法のコンセントネタにはコメントがいくつか寄せられているように、誰もが「そんなことで?」と懐疑的だ。

電磁波というのは目に見えないため、どんな影響を人体に及ぼすのか検証中だ。ひところケータイを耳に当てて話すと電磁波で脳腫瘍になるとか、IH調理器具も人体に害を及ぼすとか、都市伝説的な風評も流れた。

電波と磁力線を足したものが電磁波らしい。人体には水分が半分ある。水は電気を通す。だから電磁波は体に悪いらしい。

いずれにしても電磁波に対して過敏になっている人がいるから魔法のコンセントが売れるのであろう。

ところで、業界発の電磁波対策機器がアメリカの大手航空機メーカーでテストされることになった。これは有害な電磁波を除去して遊技機本来の性能を引き出そうという製品。

まだ、採用段階ではないがプレゼンできるだけでもすごいことだ。
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魔法のコンセント

2007-07-30 11:08:36 | 営業1号
魔法のコンセントというものがある。有害な電磁波を有益に変えるそうだ。

それをコンサルタント業界の大物が推奨している。

コンセントにさした魔法のコンセントへ家電製品をつなぐだけでこんな効果があるようだ。

以下は抜粋。

炊飯器
・ コンセントを使わない場合、1日くらいでご飯が黄ばみかけたが、使った場合、黄ばみが発生しにくい。また、ご飯の甘みが増したと感じる(兵庫県 Tさん)。
・ ご飯一粒一粒につやがあって、光って見える。水分を多く含んでいるがベタベタしていない。味はいつもよりおいしく感じ、保温してもおいしさが持続している(Tさん)。
・ ご飯がふっくらおいしくなった(福島県 Tさん)。

冷蔵庫
・ 野菜の表面、切り口のみずみずしさが保たれているように思います。特に切り口は切った後、2日もするとふにゃっとした感じになってしまうのですが、コンセント使用後、野菜は頑張っているようで、今までよりは切り口がみずみずしいと感じました(東京都 Kさん)。
・ コンプレッサーの音がうるさかったのが静かになった(兵庫県 Oさん)。

洗濯機
・ コンセント未使用で洗濯ネットを使用しないと、洗濯物が絡まりあってすぐに傷むが、コンセントを使用すると、洗濯槽にいっぱい詰め込んでまわしたも絡まらない(絡まりにくい)。汚れがよく落ちる(気がする)(兵庫県 Tさん)。
・ 衣類やタオルを洗濯機でまわしたら、絡みがあまりない。衣類のシワが少ない。干すと乾きが早く、カラッと暖かい感じ(Tさん)。

携帯電話
・ 最近まで携帯電話を枕元に置いて休んでいたら、頭(こめかみ)が痛くてたまらなかったが、コンセントを使用して充電して枕元に置いたら快適な睡眠ができました(佐賀県 Mさん)。

パソコン
・ 私は近眼、乱視ですが、メガネをかけないでパソコンの画面を見ていても疲れを感じないような気がします。また、裸眼でも幾分画面がよく見えるようになった気がします(東京都 Kさん)。
・ 画面から、気持ちのよい、冷たい、涼しいような雰囲気を感じる。なんとなくではあるが、目の疲れをあまり感じない。イライラがなくなり、落ち着いてキーボードを押せ、画面を見ることができる。音声からは、とても居心地のよい雰囲気が音として漂う(Tさん)。
・ 目の疲れ、身体の疲れが感じられなくなりました(Sさん)。

この魔法のコンセントを遊技機に使った場合、どうなるか興味津々だ。
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根拠のある人件費削減

2007-07-27 10:11:43 | 営業1号
ホールコンデータをじっくり見ていると、色々な法則性があることに気づいた人がいた。

客の流れには一定の波がある。開店から昼過ぎまでは右肩上がりで客が増え、夕方にかけて一度稼働が下がる。それから再び8〜9時をピークに右肩上がりで上ったあとは閉店に向けて下がり始める。

暇な時間帯にスタッフが余ったり、忙しい時間帯にスタッフが足らないということは往々にしてある。ホールコンデータとリンクさせて、適正配置人員を割り出せば根拠のある人件費削減ができる。

平均予算を入れ、アウト予測を入れると時間帯別の稼働人員と時間帯別の必要なスタッフの人数が出る、というわけだ。

スタッフの人数が手薄になるのは11時から2時までの食事休憩タイム。この時間帯専用のパートタイマーを採用することで、円滑に回せる。
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ネガティブ報道の中で

2007-07-26 10:42:51 | 営業1号
「上海に30台ぐらいのスロ専があるよ」

LEDの仕入でしょっちゅう上海に行っている業者からの話である。

最近、中国で再びパチンコ出店の話が再燃している。話をよくよく聞いてみると、中国政府公認ではなく、地方政府の高官が絡んでいるような話である。

under the Tableで大概のことはかたがつく。

その手のたぐいでのパチンコ出店話ではないかと思われる。

帰化した中国の人にその話を聞いてみると、「上海はゲームセンター。日本の古いスロットルが入っている。上換金はできない」

中国は賄賂の世界だから裏で換金しているのでは?と突っ込んでみると、
「命を賭けてやることでもない」と一笑に付された。

確かに、中国の国家食品・薬品監督局のトップが製薬会社に頼まれて偽薬を承認した見返りに賄賂として1億円を受け取っていたことが発覚して、判決からわずか40日で死刑が執行されている。

その人は最近、買いだめていた中国産のピータンを全部捨てた、という。人体に直接害はないというが、有害な着色していたためだ。

「中国人の私がいうのもなんですが、中国人は信用できない。中国人同士でも騙しあい。ビジネスで騙されたばかりです。中国4000年の歴史の半分は戦争の歴史ですから」

で、材料の重量が誤魔化されていた。正規に発注した重量ではなく、1枚当たりを軽くすることで不当な利益を上げていたようだ。

北京オリンピックを控え、ネガティブな中国報道が続いているが、中国巨大マーケットに活路を見出すことも一つの選択肢なのだろうか。
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チラシ代を安くする方法

2007-07-25 09:32:54 | 営業1号
あるセミナーでチラシ代を安くする方法を聞いた。

通常、カラー印刷は4色の掛け合わせだが、それを3色に落とすことで、版が1枚不要になる。色は1色抜いてもほぼ近いものが出せる、という。

さらに紙質。

通常は53kgのコート紙を使っているが、それを50Kgに落とす。

定型サイズにきれいに断裁しなければ、その分のコストもかからない。

こうして一つ一つの単価を見直していくと、ちりも積もれば山となる。店舗数が多ければ多いほどそのコスト削減額は大きくなる。

四国のほうで面白いチラシを見かけたことがある。

1色刷りでチラシそのものがカレンダーになっている。

カレンダーになっているので壁に貼って使ってもらえたりする。チラシの寿命もぐっと長くなる。
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実録・業界改革物語9

2007-07-24 09:46:35 | 営業1号
台当たり5万円の売り上げを維持することを目標に掲げてホール経営にまい進してきた。

そのために店舗の大型化、多店舗化を図り、イベントを繰り返しながら顧客単価を上げてきた。

台売り5万円は1人当たりの消費金額を上げているだけだった。台売り5万円が会社の存在価値だと思っていたが、思い切って売り上げを捨てる路線に舵を切った。

そこで顧客に何が提案できるか思案した結果、自ら導いた結論が1円パチンコだった。

そのヒントになったのが先行していたピーアークだ。

社内で1円パチンコ会議を開いた。

エリアマネージャーは「無理です」。1/4に下がる売り上げの中から、どうやって粗利を取るのかノウハウもなかった。

エリア長の反対を押し切って、昨年11月に1円パチンコがスタートする。現在は10店舗、1460台が1円パチンコで運営している。

社内では「無理」と猛反対された1円パチンコという「非常識」が、わずか数カ月で「常識」に変わっていった。

業界の「常識」は、果たして正しいのか? 一度疑ってみる必要がある。

店舗のローコスト化を図り、玉を出しているにも関わらず、ファンが減っている現状は、出玉感が通じていない、ということでもある。

台売り5万円を作るために、どれだけのコストがかかっているかを改めて考えた結果、売り上げを捨てることにした。

以下つづく
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実録・業界改革物語8

2007-07-23 09:28:06 | 営業1号
年商が2000億円を越えたあたりから、社内の風土が大企業病にかかっていることに気づいた。セクショナリズムが蔓延していた。このまま放置していたら大変なことになる。

この体制のままで出店してもいい会社にはならない。

組織改革に着手する。

本部制を廃止。11部門を直轄型にして組織をフラットにした。

決断と責任はトップにかかってきた。

本部長制を廃止したため、本部長は降格人事となった。社内にはいやな空気が流れた。何人か辞めた幹部も出てきた。

残った者だけでかえって組織がしまって来た。

この時期を逃したら組織改革はできないと思っていた。

5号機問題については1年前から危機感を持っていた。何度も何度もシミュレーションを繰り返した。スロットの売り上げは40%ダウン。今後5年間は出店できそうもなかった。

過去の勝ちパターンは通用しない状況だ。

そこで売り上げを捨てる決断をした。

以下つづく。
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実録・業界改革物語7

2007-07-20 10:04:42 | 営業1号
再生型の出店は順調に進んだ。再生型出店は22店舗となり売り上げも2000億円に達した。

関係が冷え込んでいた金融機関とも売り上げが1000億円を超えたあたりから良好になってきた。

そうなると賃貸物件よりも、買い物件でも出店もしたくなるもので、そういう店舗も何軒かは出てきた。

好事魔多し。2000億円を超えたとたん財務内容に影響が出てきた。

そこでビジネスモデルと社員教育の再構築に取り組むことにした。

社員教育の前に人間教育を始めた。

正栄塾と名づけられた。

「自分とは何者なのか」と気づきからスタートし、生きていく喜びを見つけていく3日間だ。

能力主義よりも共感主義に軸足を置いた。経営管理体制の再構築も図った。

コーポレートガバナンスを強化して外部からの資本受け入れ体制を整えた。ISOも取得した。パチンコトラスティーボードにも入った。

それでも、パチンコ版ビッグバンともいえるスロット5号機問題は、年間11店舗の出店計画に財務的ダメージを与えた。

売り上げは上ったが、大事な物を置き忘れてきたことに気づいた。

以下続く
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自らの商売をスリにたとえたオーナー

2007-07-19 11:53:37 | 営業1号
パチンコ営業の原点ともいえる面白い話を聞いた。

今から40年以上も前の話で、パチンコ店へアルバイトで入った大学生はオーナーからとんでもない話を聞いて面食らった。

「ワシらの商売はスリじゃけん」と自らの商売をスリにたとえた。

何をこのオヤジは言い出すのかと詳しく説明を聞いて納得した。

下手なスリはサイフごと持って逃げる。

ちょっと賢いスリは中身だけ抜いてサイフは戻す。

さらに腕のいいスリは、相手の顔色を伺いながら1000円ずつ抜いていく。

この腕のいいスリの例に習い粗利60%という信じられないような抜き方をしていた、という。

客の顔を覚え、どれぐらい勝っているか、負けているかも頭に入れていた。

出したり、取ったり。

どんなに時代が変わってもパチンコの商売の原点は変わらない。新装開店で玉を出して客を付け、徐々に徐々に絞っていく。昔の新装開店は入れ替え台数も多かったので、「勝った」という記憶を客に刷り込ませやすかった。

今は機械代を回収するために閉めるのが早すぎる。客は負けた記憶しか刷り込まれない。

客はこの勝ったという記憶を元にまたパチンコを打つ。

100回やって100回負けさせる店はまさに下手なスリ。

負けていることに気づかせないように徐々に負けさせる。これがパチンコ営業の極意。

コンピュータのデータ主義におぼれると、判断を誤ることもある。

常にホールに出て客の顔色を伺いながら、営業しなくてはならない。

データからは読み取れない打子グループの排除にもつながる、というもんだ。
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実録・業界改革物語6

2007-07-18 10:10:51 | 営業1号
人生は出会いの連続だった。その出会いが成長につながる経験を重ねてきた。

父親と営業方針で喧嘩してもお客からの「ありがとう」のひと言で全部吹っ飛んだ。

自分がやりたかった原点をもう一度見つめなおしてみた。

「パチンコという仕事に誇りが持てる仕事にしたい」
「自分のホールが必要とされる存在でありたい」

こんな形が見えてきた。

華々しくオープンした4店舗目が失敗して多くの社員が辞めていった。

その時に残った70人の全社員と個別面談した。

自分が思い描いていることをすべて伝えた。生い立ちからはじめり、子供の頃はパチンコが嫌いだったことも包み隠さず話した。そして、これからパチンコ業界をどう変えて行きたいか、熱い想いを社員に伝えた。この考えに共鳴した社員だけが残った。

残った社員からも「夢や喜び、感動を与えられる人になりたい」「社会の役に立つ人になりたい」と意見が出るようになった。

これがやがては「つえたい想い」という理念へとつながっていく。

4店舗目を1年もたたずに閉店したことから、銀行からは金が借りれない状態になっていた。

3店舗のキャッシュフローでは新規出店は困難だった。

当時、閉鎖店舗も増えていたので、これを安く借りる形で新規出店をすることにする。

再生型出店の1号店が函館だった。

以下つづく
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地域密着営業の手本

2007-07-17 13:48:44 | 営業1号
1円、2円、4円の3つの交換率を1店舗内で実施して70%以上の高稼働を誇っているチェーン店が埼玉にある。

いずれのコーナーも同率でお客さんがついている、という。

このホールでは1円、2円パチンコについて目的を分かりやすく説明している。自分の予算や時間に応じてコーナーが選べる。選択肢が3つもあるということはやはり客にはありがたい。

同チェーンが昔から続けているのが地域密着営業。細かいところではパチンコで遊ばない人にも無料で純水サービスを開放しているほか、無料の空気入れの置いている。

朝一番の客には手作り朝食サービスが付く。

客からの声をボードに張り、それを以下の3つに分類している。

・実現したこと

・検討中

・残念でした

これを地道に継続している。客にすれば、自分の意見が採用されたり、採用されなかった理由も納得がいく。自分の店だという意識がわいてくる。

2階には休憩室があり、飲食やインターネット、マッサージチェアなどがある。このマッサージチェアが15台も。うち5台は女性専用。託児所もある。まさに至れり尽くせり。

新台入れ替えも地域最速ではない。なぜ、新台入れ替えをしないかその意味を書いて説明している。時間のある人だけが得する出玉イベントもやらない。

地域に溶け込んだホール営業の典型ともいえる。
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チラシが減らない理由

2007-07-13 09:35:11 | 営業1号
昨日、チラシを止める提案をしたら直接反応があった。

来店ポイントシステムを販売している会社からだった。

その会社のシステムを入れていたホールは月3〜4回のDMをメインにチラシは月1回程度で集客を図っていた。それで十分効果はあった。

競合店の経営者が変わってから状況が一変する。
代替わりしたとたん、ライバル店が月7〜8回のチラシ攻勢をかけてきた。

それに恐れをなしたのが、現場の店長ではなくホールオーナーの方だった。

「負けたらアカン!もっとチラシをまけ」と厳命が出た。

その結果、月1回だったチラシが5回に増えた。

ライバル店がチラシの回数を増やしたからといって、急激に客を奪われたわけでもないらしいが、やはり、相手と同じぐらいの回数のチラシを打たないと不安になるわけだ。

競合ライバル店ととりあえず同じ事をやっていれば、安心するんだろう。

チラシの効果測定=来店客一人ひとりに何を見てきたかその都度聞いてみるしかない。
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チラシ止めてみますか?

2007-07-12 10:14:55 | 営業1号
改めて経費節減が叫ばれている。

機械代、人件費、広告宣伝費がその主なものだろう。中でも一番削りやすいのが新聞の折込チラシではないかと思われるが、これがなかなか削れない。

以前から、若い人は新聞を取らないので、スロッターに向けては広告効果がない、とか、効果測定もしないでそれでも出し続けるのは無駄、とかいわれているが一向にチラシがなくならない。

その原因はやはり店長にある。ここで店長にあると断定した書き方をすればまた非難轟々かもしれないが、実はチラシは集客が落ちたときの言い訳用に「必要悪」ではなかろうか、と思えてきた。

メールやチラシを併用しながらも、チラシの集客効果はさほどないにもかかわらずチラシを使うと「安心感」が出るようだ。

ましてや、競合店がチラシを打っていれば乗り遅れるわけにはいかない。横並び意識とでもいうのだろうか。

広告規制が強化される県が増えてきている。

これをチャンスとして1回その地域で一斉にチラシを止めてみて、その変化を検証してみればいい。

チラシがなくても伝える手段はいくらでもある。
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パチンコトラックの効用

2007-07-11 10:17:21 | 営業1号
2007年7月7日。
7が3つ並んだ、といことでこの日に結婚式を挙げた人も多かったようだ。

写真はこの日をプレミアムイベントとして銘打っていた大手チェーンでの一こま。

10トントラックを改造して、移動パチンコ試打会を展開しているのはエムテックス(本社・名古屋市中区、三井淳尋社長、TEL.052−220−0223)というイベント企画会社。

まだ、ホールへ設置される前の新台をメーカーの協力で、試打してもらおうという試み。

今回はSANKYOのKODA KUMI「FEVER LIVE IN HALL」、京楽の「仮面ライダー」、ニューギンの「花の慶次」、サミーの「力道山」などが提供された。

週末イベントでオーバーフローしたお客さんらが新台を楽しんだ。

このパチンコトラックの使い道は色々ある。

新たなパチンコ客を開拓するのであれば、スーパーの駐車場などを利用してパチンコの楽しさを体験してもらうのもいい。

さらにリハビリを兼ねて老人ホームなどの慰問用にも使える。

ビギナーを開拓したい全日遊連とタイアップして、各地の広場でパチンコ試打会の全国キャラバンを組んでもおもしろい。
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実録・業界改革物語5

2007-07-10 09:40:57 | 営業1号
お客さんから「ありがとう」といわれる店をもっともっと作っていきたい。

そんな思いから平成3年に2号店、平成6年には3号店をオープンさせる。すべての店が事業計画を超えた。マネーゲームのようだった。

数字ばかりを追っかけるようになっていた時に、歓楽街の一等地へ出店する。平成7年のことだった。この年の7月7日にはマルハンが満を持して渋谷に出店を果たした時代でもあった。

その頃、周りが見えなくなっていた。銀行は社長の保証だけでお金を貸してくれる。驕り、高ぶり、慢心が出た。

無理矢理の出店だった。

いざ、オープンしてみるとまったく数字が上らない。

自分を認められなくなった。

毎日悩んだ。

外壁が割れるように開く斬新な店は、わずか10カ月で閉店に追い込まれる。

あのホールはもうじき倒産する、と噂されるようになる。

30歳になっていた。深夜自宅に帰り1歳になる息子の寝顔を見ていると自然と涙がポロポロとこぼれ落ちた。

「なぜ自分は経営しているのか」

「何のために仕事しているのか」

自分が大切にしていたことを改めて手帳に書き出した。

「ありがとう」といわれる店を作りたかったのに、いつの間にかマネーゲームをしていた自分に気づいた。

以下つづく
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