パチンコ日報

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ストレス一杯の店長職

2013-11-03 05:50:39 | 営業1号
スーパーの事務所にいる時だった。

私服の万引きGメンが1人の男を連行してきた。

歳は30代後半といったところ。

男は1本600円のボールペンを万引きしていた。

氏名と住所は答えたものの、勤め先をいおうとしない。会社にバレたら恥ずかしいでは済まない。

会社名をいわないと警察に引き渡すといったところで、ようやく会社名を白状した。役職は店長だった。

万引きの常習性はないと判断して、代金を払ってもらってスーパーは返すことにした。

スーパーにしても警察を呼ぶと面倒なことになるので、余計な時間に手を取られることを嫌ったためだ。

このやり取りを聞いていたMさんは、もっと詳しい話が聞きたくなった。スーパーの副店長にお願いすると「事務所では困ります。外へ出たところで声を掛けてください」ということだった。

男が駐車場にいるときに声を掛けた。

「万引きしているところを見ていたんだ。ボクはよくパチンコをするんだけど、○○○の店長じゃないの」と鎌をかけた。

すると男は正直に認め話し始めた。

「なんで万引きなんかやったの?」

「ストレスです。イライラしていました」

「初めて?」

「今までに何度かやりましたが、見つかったことはありません」

「万引きしたらどうなるか分かってるんだろ?」

「はい…」

店長の店は稼働の悪い部類に入る店だった。稼働を上げることに毎日必至だったが、成果はなかなか現われなかった。

そうなると愚痴もこぼれる。何をいったとか、些細なことまで会社の上層部に筒抜けするような会社だった。

うまくいかない仕事、筒抜けになる情報、そんなことからイライラが募り、ストレスを解消するために万引きに走った、ということだ。

そんな理由で万引きが許されるわけもない。

万引きは窃盗だ。

こうしたケースでホール各社の対応はどうなんだろう?

「うちはコンプライアンスには非常に厳しいので、即刻懲戒解雇です。情状酌量の余地はありません。社員数も多いので示しをつけるためにも厳しいです」(大手ホール関係者)

「まず考えられません。そういうことをする社員が今はいません。労働契約書に誓約書を出してもらっています。処分に関しては起こってみなければ分かりません」(中堅ホール関係者)

「刑事事件で問題を起こした社員がいないので、その時になって見なければ分かりませんが、降格処分になるのではないでしょうか。事情を聞きますがすぐには解雇にはしないと思います」(中小ホール関係者)

店長のストレスはエンドレスだ。

一月のノルマをクリアしたとしても、すぐに翌月のノルマがすぐに追いかけてくる。

出して集客したいが予算があるので、それも簡単にはできない。

会社に提出する書類作成をやりながら釘調整をやり、部下の指導まで行わなければならない。

教育現場ではうつ病で休職する先生の割合が7〜8%といわれている。

全国の稼働が減少する中、店長職もいつうつ病になってもおかしくない状況ともいえる。


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