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最優秀作品賞

「愛していると言ってくれ」

TBS系

静かな純愛を、小道具、音楽が盛り立てる

脚本=北川悦吏子/演出=生野慈朗、土井裕泰、福澤克雄/主題歌=「LOVE LOVE LOVE」DREAMS COME TRUE/出演=豊川悦司、常盤貴子、岡田浩暉、矢田亜希子、鈴木蘭々、余貴美子、麻生祐未、吉行和子、橋爪功ほか

聾唖(ろうあ)の画家・晃次(豊川悦司)と、いちずなヒロイン・紘子(常盤貴子)の恋愛物語。会話の多くは“手話”で、内容を字幕で表示する方法や、FAX、電話、オルゴールなどの小道具、清らかな劇中音楽などが、2人の“静か”な純愛をくっきりと浮かび上がらせた。若者が手話教室に殺到するなどのブームにまでなった。

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主演男優賞

豊川悦司

「愛していると言ってくれ」TBS系

難役で魅力を存分に発揮、トヨエツの圧倒的勝利!

みんなが“待ちに待った”プライムタイムの連ドラ初主演の豊川が、読者、審査員、TV記者すべてで2位以下を大きく引き離し、記録的なポイントの高さで1位に輝いた。彼の大きい手と長くてきれいな指が手話を紡ぎ出すたびに、女性ファンは常盤チャンといっしょにドキドキした!

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主演女優賞

常盤貴子

「愛していると言ってくれ」TBS系

読者票で差をつけた常盤貴子、浅野温子と接戦のすえ1位に

読者票、TV記者票で1位を獲得した常盤が、審査員票で1位の浅野を抜いてトップに。ここまでの約1年半、連ドラに出つづけてきた常盤が、経験を生かして初の大役を笑顔で演じきった。晃次(豊川悦司)への思いにも女優という夢にもいちずなヒロイン・紘子は、彼女にぴったりとはまった。

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助演男優賞

今田耕司

「いつかまた逢える」フジ系

5人のダンゴ状態から今田耕司が抜け出る!

今田耕司、香取慎吾、岡田浩暉と、「沙粧妙子・最後の事件」での怪演が光った佐野史郎、渋い演技を見せた柳葉敏郎の5人が争う中、まんべんなく票を集めた今田が栄冠を。恋も仕事も“なんとなく、とりあえず”なお調子者の若者を、軽くなりすぎず演じ好感。福山雅治、椎名桔平との掛け合いも自然体でよかった。

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助演女優賞

大塚寧々

「いつかまた逢える」フジ系

サバサバ系キャラを磨きのかかった演技力で

純真なヒロイン(桜井幸子)と正反対の、勝ち気で自分の感情に正直なサバサバ系の女性を好演。ラジオ局のADという仕事にプライドをもつポジティブキャラに大塚の“魔性系”の魅力が加わり存在感を際立たせた。まじめさゆえに屈折した恋愛の微妙な心の機微もみごとに表現。

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主題歌賞

「LOVE LOVE LOVE」DREAMS COME TRUE

「愛していると言ってくれ」TBS系

ドリカム・バラードが並いる強豪を圧倒

ドリカム、サザン、米米、中山美穂と大物アーチストが並んだ第6回。が、結果は読者、審査員、TV記者票すべてで大量の票を得たドリカムの圧勝。美しいメロディラインとせつない詞の相乗効果で、最強のラブ・バラードに仕上がった。

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新人俳優賞

矢田亜希子

「愛していると言ってくれ」TBS系

新人離れした堂々演技で受賞

「いつかまた逢える」の椎名桔平、「カケオチのススメ」のピエール瀧など、さまざまな“新人”が活躍。結果は、手話を堂々とこなし、自然な演技で豊川悦司、常盤貴子に正面からぶつかった矢田が受賞。“ブラコン”の表と裏の顔をかわいく演じ分けた。

ベストドレッサー賞

豊川悦司

「愛していると言ってくれ」TBS系

飾り気のないシャツをさらりと

洗いざらしの無地のシャツをざっくりとはおり、ゆったりしたパンツ、素足にサンダルという、これ以上ないくらいのさりげなさ。豊川のプランに沿って綿密に打ち合わせを行ない、晃次が着てしかるべき服、にこだわりぬいた結果の受賞。

脚本賞

北川悦吏子

「愛していると言ってくれ」TBS系

練りに練られた脚本の展開もみごとで、審査員票1位の飯田譲治氏を接戦のすえ北川氏がかわした。会話を字幕で表示したことが、ことばの重さ、美しさを際立たせた。

監督賞

河毛俊作、田島大輔、落合正幸

「沙粧妙子・最後の事件」フジ系

この部門も「愛していると言ってくれ」と「沙粧妙子・最後の事件」が大接戦を演じたが、結果的には僅差で「沙粧妙子・最後の事件」がもぎ取った。独特の映像表現で緊張感を持続させ、ミステリーファンをもうならせた!

撮影賞

「沙粧妙子・最後の事件」

フジ系

都会的でセンスあるサイコサスペンスの映像を創出した「沙粧妙子・最後の事件」が完勝。カメラ移動を多用するなどして、衝撃シーンや登場人物の心理描写などの細部に工夫を凝らし、視聴者を引きつけた。

キャスティング賞

「沙粧妙子・最後の事件」

フジ系

ハマリ役の浅野温子、佐野史郎はもとより、狂気の世界を否定するモラリストに柳葉敏郎、洗脳された犯人役に香取慎吾、国生さゆりら個性派俳優を1話限り登場させるなどのこだわりで受賞。

タイトルバック賞

生野慈朗

「愛していると言ってくれ」TBS系

主人公2人が裸で水の中から出てくる、ロマンチックなタイトルバックが支持された。「漠然と水を使おうと思っていて、セリフの“夜の海”というのがきっかけになった」(生野D)

ザテレビジョン特別賞

「金田一少年の事件簿」美術スタッフ

日本テレビ系

役者の超リアルなミイラなど、“1クールのドラマの常識”を超えた質と量の力作が登場。ロケ場所の城に急に隠し扉が必要な場合などは、現地で図面を引いて間に合わせたりもしたとか。

ドラマアカデミー賞の本

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