12月まで『RO』が無料!? 今明かされる「βプロジェクト」のすべて!

 
インタビュー  

12月まで『RO』が無料!? 今明かされる「βプロジェクト」のすべて!

2013.05.10
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▲「Breidablik」ワールド イメージイラスト
▲「Breidablik」ワールド イメージイラスト
 2013年4月29日(月・祝)、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの運営するオンラインRPG『ラグナロクオンライン』(以下、『RO』)で、ひとつの企画が発表された。その名は「β(ベータ)プロジェクト」

 発表の場となった「ラグナロクオンライン ファン感謝祭2013」の会場では詳しいことが言及されず。翌日から公式サイトにもティザーサイトがオープン。そして5月7日(火)からは当サイトでも、メディア先行登録キャンペーンが実施されている。今回、この「βプロジェクト」とはなんなのか、ガンホー社にその具体的な内容をうかがってきた。

▲インタビューに応じてくれたのは、ガンホー社のオンライン本部 第1パブリッシング部 第1企画課・中村聡伸氏(右)と、第2企画課・田口彰氏(左)。余談ながら田口氏はこのインタビュー直前にご結婚なされて苗字が野呂から田口に変わったとのこと


■■基本無料!? 新ワールド「Breidablik」の驚くべき仕様とは?

 今回の「βプロジェクト」はいくつかの要素からなる一大プロジェクト。その柱となるのが2013年5月21日(火)にオープンする新ワールド「Breidablik(ブレイザブリク)」だ。以前からこの名前の新ワールド計画は公表されていたが、そのときには「あまり時間のない人に向けた、いわゆる社会人ワールド」というコンセプトで進められていた。だが、今回の「βプロジェクト」始動にあたり、このBreidablikの内容を少し変更し、プロジェクトの柱にすえることになったという。

 「βプロジェクト」における具体的なBreidablikワールドの仕様は以下のようなものだ。

●『RO』のβテストからの10余年のアップデートが半年で体験できる
●2013年12月までの期間限定特設ワールド
●基本接続料金無料
●最終段階でも3次職への転職ができない、上位2次職までの導入
●攻城戦なし
●ワールドオープン時には1次職、ルーンミッドガッツ王国周辺マップのみ実装
●毎月のアップデートによりレベルキャップ・転職や行ける地域が増加
●キャラクタースロットは3つ(段階的に拡張の可能性もあり)
●スペシャルアイテム(課金アイテム)の一部には販売されないものもある(性能や価格の変更はない)

 上記を見て、“ついに『RO』も基本接続料金無料化か”と安易に考えてしまうのは間違い。項目のひとつにもあるように、このワールドは2013年12月までの期間限定オープンなのだ。その後はどうなるかというと、同アカウント内で既存のワールドへそのままキャラクターを移す、もしくは新ワールドBreidablikとして、既存ワールドと同じ仕様となって継続されるなど、いくつかの計画が予定されているという。最終的にどうなるかは、Breidablikワールドの状況を見て判断するとのことなので、現時点ではなんとも言えないが、プレイしたキャラクターが消えてしまうわけではないことは確定しているので安心してほしい。

 「βプロジェクト」の柱と位置づけられているこのBreidablikワールド。コンセプトのひとつが、過去のアップデートの追体験ができるということ。
 ワールドオープン当初、キャラクターが行き来できるのはルーンミッドガッツ王国内のみ。北はミョルニール廃鉱、南はピラミッドダンジョンまで。通常ワールドの主要マップが350ほどあるのに対し、Breidablikワールド初期は70マップほど。5分の1の大きさとなる。まさにβテスト時の世界の広さとなっているのだ。
 毎月のアップデートによって、ここからどんどん世界が広がっていくことになる。最終的には3次職アップデート前までの状態(現状、異世界の実装予定はナシ)になるとのことだ。

 ただし、このBreidablikワールドも既存のクライアントデータを利用する構造になっており、残念ながらモロクは最初から崩壊してしまっている状態。フェイヨンやアルベルタも改修後の姿となっている。

▲インタビューの際に参考用にプリントアウトされていたBreidablik初期のワールドマップ。βテスト時代からプレイしている筆者は思わず「うわ、懐かしい広さですね」と言ってしまったほど

 さらに、これまで『RO』ではあまり導入されていなかったレベルキャップというものも導入される。具体的なレベルキャップの予定だが、田口氏によれば、ワールドオープン時にはBaseLv60、1次職のJobLv50まで(テコンキッド系、特殊1次職は実装されない予定)。その後はいずれも確定ではないものの、6月にはBaseLv75、2次転職実装、JobLvは40まで解放される。7月にはBaseLv90、2次職JobLv50、8月にはBaseLv99までが解放。9月になって転生が実装予定で、上位2次職BaseLv95、JobLv60までが解放。10月には上位2次職のBaseLv99、JobLv70までが解放となるとのこと。

<初期構想におけるレベルキャップ解放予定計画>
・5月21日(火)
 BaseLv1~60/JobLv50(1次職のみ。テコンキッド系、拡張職は除く)

※以後はすべて予定

・6月
 2次職解放
 BaseLv61~75解放/2次職JobLv40まで

・7月
 BaseLv76~90解放/2次職JobLv50まで解放

・8月
 BaseLv99まで解放

・9月
 転生システム実装。上位2次職解放
 上位2次職のBaseLv1~95、およびJobLv60まで解放

・10月
 上位2次職のBaseLv99、JobLv70まで解放

 繰り返しになるが、上記はあくまで予定とのことで、途中で変更などもありえるため、ひとつの大まかな目安として考えてほしい。

 さて、すでに『RO』をプレイしたことがある人ならば「1次職のBaseLv60なんて一瞬で上がるんじゃないの?」と思われる方も多いと思う。筆者もそう思い、質問してみたところ、Breidablikワールドではモンスターから得られる経験値が既存ワールドと異なる仕様になっているとのことだった。

 田口氏によると「モンスターの能力などには変更はありません。仕様などに関しても同様で、単純にモンスターから得られる経験値だけが少なくなっています。通常ワールドと比べると、成長感覚が異なるというところでしょうか」とのこと。中村氏曰く「初めて『RO』を遊ぶ方も、久々に楽しまれる方も、プレイヤーさん全員が同じ状況で楽しめるような成長速度の調整のために、レベルキャップとともにモンスターからの獲得経験値を調整しています。獲得経験値自体は既存ワールドよりも少なくなっているとはいえ、目安として週に5時間程度遊んでいただくことで、無理なくレベルキャップまで到達できるようになっています」とのこと。

 レベルキャップに到達してしまった人でも、ある意味、βテスト時代を象徴するアイテム、「ウサギのヘアバンド[0]」の作成に挑戦してみたり、エンジェリングから入手できる「天使のヘアバンド[0]」を手に入れる……といった目標を掲げてプレイする、などという遊び方もある。このあたりも、βテスト時代の風景のひとつとして記憶している人もいるかもしれない。

▲筆者もβテスト時代は1プレイヤーとして『RO』をプレイしていたため、インタビュー中に思い出話に華が咲いて脱線することも。こうした思い出を新規プレイヤーにも体験してほしいという想いがあるとのこと


■■コミュニケーションを促進させ、コミュニティを育てる“懐かしい新ワールド”

 中村氏は「実はまだまだ面白い試みを導入する予定です」と前置きし、システム上でキャラクターのワープが可能な“カプラ転送”を、初期には導入しない考えであることも明らかにした。

 田口氏は「βテスト時代に盛んに行われた、ワープポータルでプレイヤーを目的地に送り届けることを商売や楽しみとするアコライト、いわゆる“ポタ子”さんが復活するかもしれません」と語る。

 さらに、「ワープポータルの触媒となるブルージェムストーンはゲフェンでしか売られていませんし、マーチャントがディスカウントで安く買ってきたブルージェムストーンを露店で販売してZenyを儲けるという光景も再び見られるかも?マーチャント系による代理売却(代売)や代理購入(代購)も復活するかもしれません」と、『RO』のβテストからのプレイヤーにとっては懐かしい単語が聞かれた。

 「そういった……βテスト時代の雰囲気をできるだけ再現したいと思ったんです」と中村氏。それこそが「βプロジェクト」のもうひとつのコンセプトだという。中村氏もユーザーとして『RO』に初めてログインした際、近くにいたプレイヤーからいきなり「初めてこのゲームをプレイする人かい?」と声をかけられ、いろいろとアドバイスを受けたという。「そんなふれあいに代表されるような、『RO』に限らず多くのタイトルが持っていたMMORPGらしさを、今一度体験してほしい、体験できるようにしたい」と語る。

 そうしたコミュニケーションを活性化させるために、Breidablikワールドでは、通常ワールドでは最近はあまり行われていないゲームマスターによるイベントも頻繁に行っていく予定だという。

 中村氏は「どんなイベントかと言うと……今回Breidablikワールドでは、キャラクターを作成するとプロンテラの南、プロンテラ フィールド 08に現れるのですが、さっき私が述べた感じで、ゲームマスターが“やあ、キミは初めてのプレイヤーさんかな?”と話しかけてくるという感じで(笑)」と笑う。

 通常ワールドでは冒険者アカデミーにより基本情報はすべて文章で読むことになるが、それをゲームマスターや他プレイヤーとのふれあいで実現しようというわけだ。もちろんゲームマスターは複数人を導入する予定とのことで、例えば、転職まで導くレクチャーツアーの実施なども考えられているそうだ。

 さらに、プレイヤーを導くのに適した特定のプレイヤーには、ゲームマスターからお墨付きのレクチャー要員として、専用の衣装装備などがプレゼントされる計画もあるとか。「この衣装をつけているプレイヤーさんからはいろいろ教えてもらえますよ、という印みたいなものですね」とのことだ。また、これ以外にもキャストキャラクターによるイベントなども多数予定されている。


 「“楽しい体験”ができるアプローチを、ゲームの内と外から支援していきたいんです」と中村氏。「現行ワールドにおける『RO』で、キャラクターを育てて強くして、攻城戦で戦う、もしくは強敵に挑むといった楽しみとはまた別の、もうひとつの楽しみを見出せる、そんなワールドにしたい。第2の『RO』の楽しさが味わえるワールドにしていきたいんです」、それこそが「βプロジェクト」の方向性だと語る。

 Breidablikワールドは攻城戦が実施されないということもあり、定期イベントとして、モンスターの襲撃イベントも計画されているということだ。田口氏曰く「モンスター軍 対 プレイヤー軍 の構図となっていて、蜃気楼の塔や、アニバーサリーカウントダウンのように大量のモンスターとプレイヤーが入り乱れるようなイメージでしょうか」とのこと。今のところ、毎週土日に開催が予定されているそうだ。「みんなで襲ってくるモンスターを殴り倒せー、というような、あんまりピリピリしない感じのイベントにする予定です」とのこと。

 また、ワールドオープンの5月21日(火)から予定されているニコニコ生放送を使った公式生放送では、人気の“実況生主”を多数ゲストとして迎え、なんとニコ生初の14日間連続の公式番組も予定されているとのことだ。まさにゲームの内と外からの支援体制と言えるだろう。


■■Breidablikワールド、気になる疑問にお答えを!

 Breidablikワールドは当初、時間のない社会人向け、昔『RO』を遊んでいたけれど、今はあまり時間が取れないという人に向けたワールドという企画だったが、「βプロジェクト」の柱となった今回のBreidablikワールドでも実はそれは健在とのこと。基本接続料金無料なので敷居も低く、レベルキャップのおかげで無理なく周囲と同じレベル帯で育成していけるようになっている。もちろん、新規にプレイする人にとってもそれは同様だ。中村氏は「新規にプレイする人にとっては、“MMORPGってこうやって人と触れ合って楽しんでいけるゲームなのか”ということがちゃんと味わえる場所になっています」と語った。

 さまざまな企画、そしてなにより基本接続料金無料ワールドのオープンということで、いろいろな疑問も浮かぶ。ここでは一問一答形式でそういった疑問と回答をお届けしていこう。


――基本無料ということで、βテスト時代のように人が集まりすぎて、ログインが難しいという状態になりそうですが。

★中村氏:
 その思い出まで蘇らせてもらう心配はないと思います(苦笑)。真面目な話、現在の『RO』には、当時はできていなかった負荷対策というのも施されています。また、人の集まりそうな場所は複数のミラーマップを用意したりしていますし、通常ワールドに比べてプロンテラ付近のポリンなどを増量したりといった、Breidablikワールドならではの工夫も行う予定です。問題はサーバ機器そのものの限界を超える場合ですが、そのときにもいろいろ対策は考えていますのでご安心ください。

――基本システムの仕様的には最新のもので運用されるのですか?

★中村氏:
 はい。パーティーの経験値公平設定可能レベルもBaseLv15以内です。Breidablikワールドを体験されてから、既存のワールドで遊びたいとなった場合、基本システムが違うと困りますからね。基本システムでBreidablikワールドがほかのワールドと異なるのは、成長速度、つまりモンスターから獲得できる経験値くらいなんですよ。

――当サイトでも行っているメディア先行登録キャンペーンで応募すると、「アカデミーバッジ[0]」と「アカデミー新入生帽子[0]」がもらえるとのことですが、Breidablikワールドには冒険者アカデミーがないそうですね。

★中村氏:
 はい。不便であるがゆえの面白さ、工夫、交流というのも存在しますよね。今回は冒険者アカデミーがない代わりに案内をしてくれる方(初期はゲームマスターが代役を務める)がいますという感じです。必然的に、アイテムに関してはメディアさんの先行登録でしか入手できませんのでご注意ください。

――『RO』をプレイしている人は理解できると思いますが、特にアカデミーバッジ[0]は初期だと神アイテムかと思うくらいの便利アイテムですからね……。

▲アカデミーバッジ[0]とアカデミー新入生帽子[0]。HPやSPなどが大幅に底上げされるため、序盤の育成には非常に便利。通常ワールドでは、初心者へのアドバイスとしてアカデミーバッジ[0]の獲得が最優先と言われるほどなのだ(画像は通常ワールドのものです)

★中村氏:
 とはいえ、初心者に向けて「ゲームマスターや周囲のプレイヤーさんに聞いてね」というのも、それはそれであまりに不親切すぎますので、Breidablik専用の公式サイトも開設する予定です。こちらではこれまで以上にデータを充実させたいなと考えていて、各マップに登場するモンスターの情報や、アイテムの効果やカード効果、各街で販売している商品など、すべて参照できるようになります。

 βテスト時代には有志のユーザーさんが作ったデータサイトを見たりして遊ばれていた人も多いと思うのですが、まずはそういったサイトを探し当てるということから始めないといけませんでした。初心者さんにはその手間をかけさせないよう、基本的なデータやキャラクター育成タイプの目安などは公式サイトでフォローしようと思っています。

 もちろん将来的には、ユーザーさんの作った情報サイトなども、ファンサイトリンクというかたちでご紹介できるような繋がりも作れたらいいなと考えています。

――Breidablikワールドは2013年12月までの期間限定ということですが、終了後はどうなるのでしょう。

★中村氏:
 11周年を迎えるその日までに10年間の歩みを振り返るということで、Breidablikワールドは12月までの期間限定ですが、体験期間が終了したあとはキャラクターデータを既存の通常ワールドに移行するか、Breidablik自体を既存ワールド化してしまうという方向性もアリだと思っています。状況にもよりますが、Breidablikで遊んだキャラクターを引き続き遊べるような仕組みにしたいと考えています。


――アップデートを追体験ということですが、βテストから正式サービス時の流れから考えると、グラストヘイム関連のマップはすぐにアップデートされる感じですか?

★田口氏:
 昔と違って、現在の『RO』ではグラストヘイムは高レベル向けマップになっています。モンスターのデータ自体は通常のワールドと同じですので、初期にアップデートを行っても敵にかなわないのではと考えています。そんなわけで、過去のアップデートとはやや異なるのですが、グラストヘイム自体は終盤にかけての実装になると思います。

 過去のアップデート順番を無視するわけではないのですが、現行のデータとレベル帯も加味しているという感じでしょうか。次回アップデート内容に関しては事前に公式サイトなどでも予告するつもりですので、そちらを参考にしていただければと思います。

――なるほど。予告なくアップデートするのも驚きがあっていいかなと思ったりもしますが(笑)。「グラストヘイム来ないのかよ!」って大騒ぎになったりして?

★田口氏:
 実は、アップデートに限らず、Breidablikワールドのプレイヤーさんの声を積極的に取り入れていこうかなと考えています。ワールドが独立しているがゆえに、独特の要望も取り入れていけるのではと思っていて、格好良く言えば「みなさんと共に成長していくBreidablikワールド」ということですかね(笑)。要望に関してはこれまで同様Webヘルプデスクはもちろん、まだ企画段階ですが、大々的にアンケートを行う計画などもありますので、そのときはよろしくお願いします。


――Breidablikワールドは、既存の『RO』のアカウントからでもプレイすることができるのでしょうか。

★中村氏:
 可能です。先ほどもちらっとお話ししましたが、クライアントは同一のもので、ワールド選択メニューにこれまでのWelcomeワールドのように「Breidablik」という項目が追加される感じになります。

――既存のアカウントでプレイした場合、もしBreidablikワールドのキャラが12月時点で通常ワールドに移行するとなると……?

★中村氏:
 すでにキャラクターがいるワールドへの移行となった場合は、多少問題となるかもしれませんね。まだBreidablik自体がどうなるか未定なので、最終的にどういった処理にするかは決定ではありませんが……。新アカウント、それもメディアさんの先行登録で装備をもらっておくのが一番いいのではないかと。

――以前おうかがいした社会人ワールド的な位置づけのBreidablikとはやや方向性が変わっていますが。

★中村氏:
 Breidablikとしてのポジションというものは、実はほとんど変わっていないかなという感覚もあります。週に5時間程度遊ぶことができれば無理なく成長できるというポイントですとか、進入するのにクエストが必要なマップに関しては、そのクエストを飛ばして入れるようになるスペシャルアイテムなども予定されています。

――あ、そのアイテムの企画は残っているんですね。

★中村氏:
 はい。とはいえ、ワールドオープン時点で進入にクエストが必要なマップというのはほとんどありませんけれど。……プロンテラ地下水路は一応クエストがあるにはありますが、プロンテラ騎士団で話をするだけなので手間はかかりませんし。アップデートによってクエストが必要なマップが登場したときになって販売を行おうかなと。

 そんな感じで、プレイ時間があまり取れなくても充実した遊びが楽しめるようにといろいろ考えています。

――このBreidablikワールド、およびβプロジェクトのターゲットというのは、昔『RO』を遊んでいたけれど、社会人になって時間が取れずに今はプレイしていない人、という感じなのでしょうか。

★中村氏:
 もちろんそういった方に遊んでいただきたいですし、もうひとつは完全新規の方ですね。

――ということはBreidablikワールドオープン後は、現在行われているWelcomeワールドというのは?

★中村氏:
 わかりやすく言ってしまうとBreidablikワールドがWelcomeワールドの代わりのワールドとなります。体験版ワールドとしての位置づけもあるわけですね。

――Welcomeワールドのように3~4週間という短い期間ではなく、12月まで遊べる長い体験期間という感じですね。

★中村氏:
 Breidablikが大好評であれば、12月の時点で、第2シーズンに突入というのもありえるかもしれません(笑)。将来的なことですし、ワールドの状況にもよりますが。

――なるほど。臨機応変に対応できるという感じですね。

★中村氏:
 ゲームを作るというのは開発や、我々運営チームによるところが大きいのですが、世界を構築するのはプレイヤーのみなさんの活動や繋がり。どんなワールドに育っていくのか、私たちも楽しみなんです。とても暖かいワールドになるよう、我々も可能な限りフォローしていきたいと考えています。

――では最後にBreidablikワールドやβプロジェクトに期待するユーザーさんへのメッセージをお願いします。

★田口氏:
 先ほども申しましたが、プレイヤーのみなさんと共に成長するワールドですので、ご要望もどしどしいただければと思います。RO SNSはもちろん、みなさんで独自に作られたコミュニティの場なども見つけて(笑)、そういったところも巡回してご意見を吸収していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

――まさにプレイヤーと共に歩むワールドと。

★田口氏:
 ご意見によっては我々が考えていた計画を大きく変更しなければならない、なんてことにもなるかもしれませんね。臨機応変に対処していく覚悟があります。

★中村氏:
 10年以上続いてきた『RO』ですが、このBreidablikワールド、βプロジェクトによって、ある意味原点がお見せできるのではないかと思っています。MMORPGのどういう部分が面白くてどういう部分に感動したのか。このBreidablikワールドを通じて、そうした思い出をお伝えでき、なおかつこの先々まで共有していくことができると考えています。ぜひみなさんでご体験いただければと思います。



■■現代におけるコミュニケーション促進のモデルケースたりえる注目の企画!?

 『RO』に限らず、MMORPGのβテスト段階というものは、ある意味で正式サービス時よりもコミュニケーションが盛んな時期と言えるかもしれない。このβプロジェクトはそうしたコミュニケーションを促進する場として非常に興味深いものとなるのではないだろうか。少し前までは、なんでもボタンひとつで完了できる手軽さをウリにしていたMMORPGも多くリリースされていたが、実際には手軽であるがゆえにプレイヤー同士のコミュニティが育たずに寂れてしまうという光景も多く見られた。

 今回のβプロジェクトは、基本システムのわかりやすさはそのままに、これまで『RO』が歩んできた過去を振り返りつつ、MMORPGの持つコミュニケーションの楽しさを再確認し、新たなコミュニティを構築するのが狙いだと思われる。

 スマートフォンによるソーシャルゲームなどが盛んな現代においては「わざわざゲームでまでコミュニケーションをするなんて面倒」という風潮も聞かれるが、そういった“新たな世代”に、この「βプロジェクト」がどの程度通用するのか、ある意味で新たなモデルケースとして注目していきたい計画と言えるかもしれない。



【ゲーム紹介:『ラグナロクオンライン』とは?】
 3Dグラフィックで描かれた世界を舞台に、2Dグラフィックで描かれたキャラクターを操作して冒険を繰り広げていくMMORPG。
 ゲーム中には、初心者(ノービス)にはじまり、1次職、特殊1次職、2次職、上位2次職、3次職と、50種類以上もの職業が存在。結婚や養子縁組、ペット飼育など、他のユーザーとのコミュニケーション要素も豊富に用意されている。

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