諏訪彩花、藤田彩、原由実、内村史子が歌う！　『わグルま！』テーマソングCD発売記念イベントリポート

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●作詞家や作曲家も交えてのマル秘トーク！

　2013年3月2日、東京・秋葉原のAKIHABARAゲーマーズ本店にて、PC用ソーシャルゲーム『わグルま！』のテーマソングCD発売記念イベントが開催された。2013年2月27日発売の『わグルま！』のテーマソングCDには、『魔界は天国』と『Angelic Sky』の2曲が収録されている。今回のイベントには、本作に出演する声優陣の中から、『魔界は天国』を歌う諏訪彩花（ヨウコ役）＆藤田彩（メリジム役）と、『Angelic Sky』を歌う原由実（スローネ役）＆内村史子（ヴァーチェ役）の4人が出演。本記事では、その模様をリポートする。

▲写真左から藤田、諏訪、内村、原。

　イベントの司会を務める5pb.の高橋氏に促されて4人が入場すると、トークショーが始まった。CD発売の感想を求められた藤田は、楽曲のレコーディング自体が初めての体験ということで、CD化の喜びを語っていた。藤田と諏訪は、同じ事務所の同期で同い年ということもあって、感動もひとしおの様子。また、原と内村は、CDで手元に残るのがうれしいと語っていた。

　『わグルま！』がサービス開始から2周年を迎えたということもあり、ここからは本作の開発者である“造物主”氏を交えてトークを展開。キャスト陣それぞれが演じるキャラクターについて、オーディション時のエピソードなどが語られた。藤田が演じるメリジムは関西弁を喋るキャラクターなのだが、じつは、これは藤田が関西出身だということに起因しているとのこと。もともとメリジムは無口キャラだったものの、藤田の関西弁の演技を聞いた造物主氏が、それを参考にキャラクターの性格を大きく変えたのだそうだ。また、“自分を天使か悪魔にたとえるなら？”というテーマでは、「悪魔」と答えた諏訪、藤田、内村の3人が、原を天使に推薦。「話していると癒される」、「マイナスイオンが出ている」などと言われた原は、ぼそりと「ぷらずまくらすたー……」と呟いていた。

　ここからは、『魔界は天国』と『Angelic Sky』、それぞれの作詞家、作曲家を迎えてのトークタイム。まずは、『魔界は天国』の作曲を担当した佐々木宏人氏が登場。『魔界は天国』の曲を作ることは、造物主氏と佐々木氏が焼肉を食べているときにノリで決まったそうだ。しかし、佐々木氏は、ほのぼのとした『わグルま！』の世界観を知らなかったために、“悪魔”というキーワードから暗めの曲を作ってしまい、造物主氏から何度もリテイクを出されたとのこと。また、楽曲中の合いの手は、“天国”という言葉をもじり、“てんごふー！”と言っていることなども明かしていた。

　続いては、『Angelic Sky』を作曲した上倉紀行氏と、作詞を担当したオノダヒロユキ氏が招かれる。造物主氏は、天使側のふたりの曲をカッコいいものにしたかったそうで、上倉氏が作った楽曲は、完璧にイメージ通りだったとべた褒め。その言葉通り、リテイクもなく、すんなりと曲が決定したそうだ。さらに、オノダ氏の詞について話が及ぶと、オノダ氏は同曲の歌詞を、原と内村の名前に引っ掛けていることを明かす。1番のBメロにある“ふみだせ！ このせかいは”という歌詞は、史子（ふみこ）という内村の名前に由来しているとのこと。これは、縁あってオノダ氏が内村と初めて仕事をすることができ、そうした縁で世界がつながっている、ということも表現しているのだそうだ。また、2番のBメロにある“ゆめでもみた せかいは”という歌詞は、原の名前である由実（ゆみ）に由来。この歌詞は、“夢でも見た世界は、限りなく淡く透き通っている”と続くのだが、オノダ氏と原は『アイドルマスター』でいっしょに仕事をした経験があり、原の性格を知っていたということで、原の癒し系でピュアなところを表現したと語っていた。ちなみに、“透き通っている”の部分は、原が大好きな水もイメージしているとのこと。楽曲を聴く際は、ぜひこれらに注目してみてほしい。

　トークの後は、お待ちかねのミニライブのコーナーへ。諏訪と藤田が『魔界と天国』を、原と内村が『Angelic Sky』をそれぞれ披露した。諏訪と藤田は、かわいらしいポップな楽曲を、元気いっぱいに歌い、原と内村は凛々しくクールな歌声で観客を魅了した。

　最後はサイン入りポスターのジャンケン大会。ポスターをめぐってのジャンケンで会場が大いに盛り上がるなか、イベントは幕を閉じた。

　イベント終了後、キャスト陣と造物主氏に話を聞くことができた。ここからは、その模様をお届けしよう。

──まずは、イベントの感想を教えてください。
藤田彩（以下、藤田）　うまくいってよかったです（笑）。振り付けを（諏訪）彩花ちゃんといっしょに練習していたんですけど、ダンスがすごい苦手なので、練習のときは間違えてばかりでした。今回は間違えずにできたのがよかったと思いましたし、すごく楽しかったです。
諏訪彩花（以下、諏訪）　私も、楽しかったです。お客さんの熱気が伝わってきて、自分が想像していた以上のものが出せました。すごく楽しく盛り上がれて感謝しています。
内村史子（以下、内村）　私は緊張しました～。唇が震えるくらい緊張したのは初めてかもしれない（笑）。でも、皆さんサイリュームを振ってくださったり、合いの手を入れてくださったので、緊張したけど楽しかったし、皆さんの温かさを感じました。
原由実（以下、原）　私も歌の前はすごく緊張して、（内村）史子ちゃんと「緊張するねー」って話してたんですけど、ステージに出たら皆さんの笑顔が見えて、緊張がほぐれました。会場の熱気で室温が上がったような感じがして（笑）。それくらい、皆さんがいっしょになって盛り上げてくださった、ステキなイベントだったなって思います。

──楽曲収録でのエピソードなどがありましたら、教えてください。
藤田　歌のレコーディングが初めてだったので、とにかくわからないことだらけで、現場に行くまですごく緊張していました。歌もキャラクターに寄せて元気に歌うのか、歌のイメージに合わせて歌うのかっていうのを練習のときに悩んでいたりとかしまして、レコーディング前は不安だったんですが、彩花ちゃんにアドバイスをもらって、それで元気に歌えばいいんだって思って、現場で元気に楽しく、キャラクターらしく歌わせていただいて、楽しかったです。
造物主　聞いた話だと、電話口で歌っていたとか。
藤田　そうなんです。収録前日に、私がもう不安すぎて、たまりかねて彩花ちゃんに電話しちゃって。「どんな感じにすればいいの？」みたいな。
諏訪　収録はひとりずつだったんですが、ふたりの歌声が合わさったときにどうなるのかというイメージがあまりできなくて。
藤田　ゲームにヨウコが実装される前にレコーディングをしたので、彩花ちゃんのキャラクターとしての声を聞いたことがなかったんです。だから、どんな声なのか聞きたいと思って、夜の10時ぐらいに電話して、ふたりで1番を歌ってみようか、とかやって（笑）。

──では、諏訪さんの収録は、そういったこともあってすんなりと？
諏訪　いや……。
一同　いや、なんだ（笑）。
諏訪　私の中ではけっこう苦労したと思っているんです。私もヨウコのキャラクターで歌うということで、ヨウコがすごく元気でかわいらしい感じなので、テンションを上げなくてはいけないと思って。今回の曲がアップテンポなので難しいかったんですが、何度もやらせていただいて、納得したものができあがったという感じです。
造物主　でも、リテイクは2～3回でしたよね。佐々木さんと「すごくうまいな」ってずっと言っていて。
諏訪　ええー、そんなそんな（笑）。でも、収録はあっという間でしたね。ただ、合いの手を収録のときに決めたのは衝撃的でした。

──「てんごふー！」の合いの手ですか（笑）。
藤田　私も、彩花ちゃんに聞くまで、合いの手があるって知らなくて。
造物主　歌詞の中に“天国”という言葉が何度も出てくるので、「合いの手は天国でいいでしょう」と言っていたんですが、「もっとテンションが高いほうがいいんじゃない？」という話になり、「てんごふー！」だ、と（笑）。
諏訪　合いの手はすっごく楽しかったです。歌以上に「イエーイ！」って盛り上がって（笑）。

──そこも聴きどころですね（笑）。では、『Angelic Sky』の“グルてん！”チームにもお聞きしたいのですが、内村さんは、キャラクターの声と歌われているときの声を、少し変えられているような印象を受けました。
内村　カッコいい曲調の戦闘曲なので、そういったイメージで歌ったほうがいいのかなと思っていたんですが、「もっとナチュラルに歌っていいですよ」とスタッフさんが言ってくださったので、曲の入りはナチュラルな歌声なんです。でも、後半はナチュラルさが保てなくてヒートアップしてしまって、どんどんカッコいい方向に（笑）。

──収録自体はスムーズでしたか？
内村　そうですね。わりとスムーズでした……よね？
造物主　『Angelic Sky』はメロディーが難しい印象で、「これを一発で歌えるのか？」と思いましたが、ふたりともさすがでしたね。
内村　曲を録ってくださった方が「あ～いいですね～！」って盛り上げてくださるので、乗せられちゃって（笑）。うまいことできたかなと思います。
原　私は収録の前に、キャラクターを意識して歌ったバージョンと、曲に合わせるような歌いかたのバージョンのふたつを用意していました。収録当日に、その両方を聴いていただいたんですが、どちらがいいかをスタッフの皆さんが、ブースの外でけっこう長い時間、会議をしていらっしゃいまして。「何を話してらっしゃるんだろう……」と不安になったりもしたんですが（笑）、曲に合わせたパターンで歌わせていただくことになりました。サビが高音になるので、なかなか声が出なくて、何度かやらせていただいたりしたんですけど、基本的にはスタッフさんが褒めてくださったので、楽しく収録できました。

──オノダさんから、詞についての秘話を聞いたときの感想はいかがでしたか？
内村　収録が終わって、もうすぐCDができるという時期にそのお話を聞きました。お話を聞く前から、“踏み出せ！”のところは名前の“フミ”が入っているので好きだったんですけど、まさか、名前になっているとは思わなくて。もともとすごく好きな歌詞だったので、より好きになりました。
原　私も同じタイミングで聞いたんですが、曲に自分の名前を入れていただけるというのはなかなかないことですし、しかもお水も関係があると聞いて、さらにうれしくなりましたね（笑）。

──なるほど（笑）。楽曲の聞きどころを教えていただけますか？
諏訪　歌詞がすごくよくて、『わグルま！』の世界観を本当によく表していると言いますか、魔界が本当に楽しいところなんだという想像力を掻き立てる歌詞になっています。それをヨウコとメリジムがすごく元気に歌っているので、そのパワフルさをを楽しんでいただけたらと思います。掛け声のところは、皆さんもいっしょに言ってほしいですね。
藤田　今日も掛け声を言ってくださっていたのはうれしかったです。メリジムは関西弁で言っていて、ヨウコは元気な感じなので、その違いも聞いていただけたらうれしいです。
内村　『Angelic Sky』は“侵食の刻”がテーマなので、戦闘曲っぽいメロディーになっているんですけど、侵食の刻にこうやってみんながバトルをしているんだよ、というのを想像していただけると、「いま、ウチの子ががんばっているんだな」とイメージできるんじゃないかなと思います。
原　ギターの音色もすばらしくて、CDを初めて聴いたときに、あまりにギターの音色がカッコよくて、「この音色はどうなってるの!?」と巻き戻して聴いてしまったぐらいです。インストだけで聴いても楽しめる曲なので、『魔界は天国』と『Angelic Sky』の両方とも、歌ありとインストをともに聴いていただけたらうれしいです。

──最後に、皆さんからファンへのメッセージをお願いします。
藤田　『わグルま！』に最初から関わってきましたが、CDを出させていただけるなんて思ってもみなくて。ここまでやってこられたのも、皆さんの応援のおかげです。これからも、『わグルま！』の応援をよろしくお願いします。
諏訪　『魔界は天国』も『Angelic Sky』もパワフルな曲なので、これを聴いて元気を出していただけたらいいなと思います。皆さんぜひぜひ聴いてみてください。
内村　CDを買われていない方も、公式サイトで試聴できるようになっていますので、ちょっとでもいいなと思ったら、ぜひお手に取ってみてください（笑）。すごくかわいらしくてカッコよくて、元気が出ます。「聴いたよ」と言っていただけたら、私たちももっとがんばろうと思えるので、お互い元気になるために（笑）、ぜひよろしくお願いします。
原　『わグルま！』に最初から関わらせていただいていますが、キャラクターもどんどん増えて、こうしたイベントに出させていただいたり、曲を歌わせていただいたりと、『わグルま！』の世界が広がっていくのがうれしいです。その世界がさらに広がっていくように私たちもがんばっていきたいと思いますので、応援をよろしくお願いします。
造物主　店舗イベントを行うのも、CDを出すのも、『わグルま！』という自分のコンテンツを持つのも、すべてが初めて尽くしで、いろいろな方の協力があってやって来れたということに、素直に感動しています。今回、CD発売というところにこぎつけましたが、これからの展開にも期待していただきたいですし、CDを買ってくださった方には最初の一歩に加わっていただいたということで、感謝しています。これからもご協力をよろしくお願いいたします。