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ペーパークラフトの世界が心地いい『Tearaway』プレイリポート&インタビュー in 台北ゲームショウ2013

ゲーム ニュース PS Vita
2013年2月1日、台湾・台北市で開催中の台北ゲームショウ2013の会場において、SCETが主催するアジア向けのメディアセッションが行われた。本記事ではPS Vita用ソフト『Tearaway』のプレイリポートとインタビューの模様をお届けする。

●PS Vitaが表現する優しい世界へようこそ

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▲開発スタジオであるMedia MoleculeのJames Spafford氏がプレゼンテーションを行った。

 2013年2月1日、台湾・台北市で開催中の台北ゲームショウ2013の会場において、SCE Taiwanが主催するアジア向けのメディアセッションが行われた。本記事ではプレイステーション Vita用ソフト『Tearaway』のプレイリポートとインタビューの模様をお届けする。

 昨年8月の発表以来、謎に包まれていた『Tearaway』。本作は『リトルビッグプラネット』シリーズを手掛けたMedia Moleculeの最新作。PS Vitaのさまざまな機能を生かした斬新なゲーム体験、そしてすべてが紙(ペーパークラフト)で表現されている世界が特徴的なアクション・アドベンチャーゲームだ。


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 プレイヤーは主人公のメッセンジャーを操作したり、ときにはゲームの世界に“神の手”を差し伸べたりしながら、冒険をくり広げていく。たとえばゲームの世界に介入する方法のひとつには、PS Vitaの背面タッチパッドを指でタッチすると、まるで紙を突き破ったかのように画面に“指”を出現させることができる。指先でゲームの世界に触れているような不思議な体験だ。ほかにもカメラやマイク、傾きを感知するセンサーを使った仕掛けがあるようだ。


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▲主人公のiota(イオタ)。頭が手紙のようになっているキャラクター。

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▲もうひとりの主人公のatoi(アトイ)。操作するキャラクターはプレイヤーが選択できるようだ。

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▲メッセンジャーを追いかけ回すモンスターのWendigo(ウェンディゴ)。

 今回のハンズオンでは、主人公のiotaを操作するステージをいくつかプレイすることができた。やはり何よりもまず注目は、ペーパークラフトで構成された世界だろう。キャラクターはもちろん、フィールドの木や花、水などの自然もすべて紙で表現されている。どことなく不思議、それでいて美しく、優しい気持ちになれる世界だが、ペーパークラフトの感覚をうまく再現している点には驚かされる。


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 主人公(iota)の基本的なアクションは移動とジャンプ。いくつかのオブジェクトは、つかんで投げることもできる。紙でできた体を小さく丸めると、転がりながら狭い場所を通り抜けることが可能だ。モンスターのWendigoは、iotaを見つけると猛スピードで追いかけてくるが、真正面から立ち向かう術はない。とにかく高い場所や追ってこれない場所に逃げ込んだり、エサを遠くに投げて気を引いているうちに通り抜けるなど、危険を回避しながら先を目指すことになる。Wendigoに2回攻撃されたり、フィールドから落下するとミスになる。頻繁にチェックポイント(星のマーク)があるので、ミスしてもすぐに直前からやり直せるのがうれしい。


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 フィールドには多数の仕掛けがあり、先に進むためには当然解かなくてはならない。たとえば背面タッチパッドを使った仕掛けのひとつは、画面に指を出現させてレバーを動かす。するとiotaが進むための道ができるといったもの。プレイヤーは“iotaを操作している”だけではなく、“iotaといっしょに冒険している”感覚もあるのが斬新。さらに、指で紙を破る(ような)感覚は純粋にそれだけでも楽しくて、必要以上に試してみたくなるはずだ。
 最後に体験したステージではアコーディオンを手に入れることになった。このアイテムは風を起こしたり、空気を吸い込むことが可能で、フィールドにある風車に向けて使いながら、仕掛けを解いていく。アクション性より“ひらめき”が試されるステージも用意されてるようだ。


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■開発者インタビュー


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▲Media MoleculeのJames Spafford氏(右)、WWS XDev StudioのRobert Karp氏(左)

 最後に本作の開発スタジオ Media MoleculeのJames Spafford氏と、WWS XDev StudioのRobert Karp氏に話を伺ったインタビューの模様をお届けする。

――なぜ『Tearaway』の世界をペーパークラフトにしたのでしょうか?

James Spafford 最初にPS Vitaの背面タッチパッドを使って、自分の指が画面に出てきたらとてもおもしろくなると思いました。このアイデアから企画を考え、「指が画面に登場するならば、どのような世界が合っているのか?」という疑問を解決する最良の答えとして“紙でできた世界”に辿りつきました。 

――現在の開発状況はいかがですか?

James Spafford 今年中には完成させたいと思っていますが、まだまだやらなければいけないことは山積みです。

――本日のハンズオンで体験した内容のほかに、PS Vitaの機能を生かした要素はありますか?

James Spafford もちろんです。発売までまだ時間がありますので、別の機会にお見せできるでしょう。ただ、機能があるから要素を増やしているのではなく、「新しいゲーム体験があるのか?」、「ゲームが楽しくなるのか?」が大前提にあります。ギミックを使い過ぎないようにしています。

Robert Karp 本日皆さんに公開したバージョンは、セッション用に作ったもので、『Tearaway』のコンセプトやエッセンスを短時間で体験できるようにしました。まだ開発中であり、遊びやすくするためのチュートリアルやガイドの要素は検討中です。


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――現在公開されているトレーラーでは、PS Vitaのカメラで撮影したものをゲームに登場させる機能が紹介されていました。具体的にはどのような使い方がありますか?

James Spafford たとえばカメラで撮影した物をモチーフにしたり、カスタマイズした動物を登場させることができるかもしれません。さらに、ゲームのキャラクターを実際に作れるペーパークラフトを公式サイトからダウンロードできるアイデアもあります。もっと理想を言えば、プレイヤーがカスタマイズしたデータをソーシャルメディアにアップロードして、みんなで共有できるようにしたいです。そこから実際にペーパークラフトを作って、各自のカスタマイズをさらにゲームに取り込めるような仕組みができれば……具体的なことは調整段階ですけどね。

――物語についてお聞きします。主人公のメッセンジャーが冒険の旅に出る目的は?

James Spafford メッセンジャーの頭は封筒になっていて、中にはメッセージが入っています。しかし、これは幾多の苦難を乗り越えて、冒険を終わったときに確認することができるのです。メッセンジャーですから、メッセージを届けるために冒険をくり広げることになります。


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