日本競泳界の第一人者として君臨する北島康介選手（30）と“ガルネク”の愛称で知られる男女3人組ユニット、girl　next　doorのボーカル、千紗（27）が年内に結婚することが31日、分かった。2人が婚約したことを、北島の所属事務所が発表した。アテネ、北京で日本史上初となる五輪2大会連続2種目制覇を果たした競泳界のスーパースターが、人気アーティストを生涯の伴侶に迎え、人生第2章をスタートさせる。

　五輪イヤーの締めくくりにふさわしいメダリストと人気アーティストがゴールインする。近年の日本競泳界をけん引し続けた北島と、若者を中心に大きな支持を受けるガルネク千紗のビッグカップル誕生だ。

　サンケイスポーツの取材に、北島の所属事務所が北島の婚約コメントを発表。そこには「私、北島康介は千紗さんと婚約いたしました。2年前からお付き合いさせていただいており、彼女の支えもあって競技生活に励むことができました」とつづられていた。

　同事務所などによると、2年前に共通の知人を介して知り合い、自然の流れで交際へと発展したという。婚姻届の提出は年内を予定している。千紗は自身のブログで何度か手作り料理を披露していることもあるだけに、食生活面などで愛する人を支えてきたと思われる。

　挙式、披露宴は現時点では未定。千紗は妊娠はしておらず、ガルネクとしての活動は続けていくという。北島については現在去就が注目されているが、今後の活動については後日、発表されるようだ。

　数々の金字塔となる記録はもちろん、アテネ五輪の金メダル獲得後は「チョー気持ちいい」、北京五輪後には「何も言えねえ」などと名言を残すなど、記憶にも記録にも残る一流選手。ロンドン五輪でもメドレーリレーで銀メダル獲得後、バタフライの松田丈志（28）が「康介さんを手ぶらで帰らすわけにはいかない」などと語るなど、後輩からの人望も厚い。

　日本中を感動させたトップアスリートが、才能あふれた伴侶と結ばれた。千紗という大きな、大きな原動力を得たたことで、さらにパワーアップし、これからも競技者として輝いていくのか、あるいは腰を据えて第2の人生を歩んでいくのか。いずれにしても、北島が最高にハッピーな発表で五輪イヤーを締めくくった。

北島康介（きたじま・こうすけ）

　1982年9月22日、東京・荒川区生まれ。5歳で水泳を始める。2000年シドニー五輪に初出場。03年世界選手権の100平と200平で世界新記録（当時）を樹立。04年アテネ、08年北京両五輪で2大会連続2冠を達成した後に休養を経て09年に復帰。昨夏のロンドン五輪で五輪4大会連続出場。100平5位、200平4位、400混継銀メダル。日本コカ・コーラ所属。1メートル78、72キロ。

千紗（ちさ）

　本名・前川千紗。1985年11月16日、兵庫県生まれ。関西を中心にダンス活動を行い、2006年に上京。08年にキーボードの鈴木大輔（34）、ギターの井上祐治（34）とGIRL　NEXT　DOOR（現girl　next　door）を結成し、「偶然の確率」でデビュー。同年の日本レコード大賞新人賞を受賞し、NHK紅白歌合戦に初出場した。09年1月、テレビ朝日系ドラマ「歌のおにいさん」で女優デビューも果たす。1メートル67、血液型AB。