2012年の成果とお礼

2012年も残りわずかとなりました。今年も、グリーンピース・ジャパンは多くの皆さまとともに重大な環境問題にとりくみ、解決のために前進することができました。

■放射能調査■

放射能測定室シルベクでは食品、特に魚介類商品の放射能汚染調査を継続して行い、汚染状況の現状を知っていただくだけではなく、多くの方に食品選びの参考として利用していただいています。

 

 

 

■原発ゼロの夏■

また、2012年の目標として掲げた「原発ゼロの夏」実現のため、いち早く「グリーンピース 福井アクション・センター」を福井市内に設置、スタッフを常駐させ現地の方々とともに大飯原発再稼働をめぐる動きとその問題点を全国に発信しました。大飯原発の再稼働問題で世論を喚起することで5月、日本の原発全てが停止し、2か月間にも及ぶ原発ゼロの夏を実現することができました。

■福島の被災者支援■

これらの活動以外にも、原発事故で被害を受けられた方に対する支援を定めた原発事故子ども・被災者支援法の成立に寄与したり、原発比率に関わるパブリックコメントの提出を市民に呼びかけ、多くの方が原発ゼロの未来を求めているかを政府に伝えることができました。

10月には、福島県で放射線調査を実施し、福島市内に政府が設置するモニタリングポスト40か所のうち30か所で周辺より低い数値を表示していることを指摘しました。その結果、2週間後に文部科学省は675台のモニタリングポストを改修することを決定しています。

このような成果はすべて、グリーンピースとともに行動してくださった市民の皆さまのお力によるものです。

スタッフ一同、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

■ご支援のお願い■

しかし、原発維持路線の政府が誕生することで、脱原発はこれからが正念場となります。

グリーンピースは来年も、これまで以上に力強く、独自のアプローチによって、原発のない未来・自然エネルギーへの転換実現のために行動してまいります。

 

企業や政府から支援を受けず、個人の方々の寄付で活動している国際環境NGOのグリーンピースだからこそできることがあります。この機会にぜひグリーンピースのサポーターとなって、活動を支えていただけますようお願いいたします。

グリーンピース・ジャパン

事務局長 佐藤潤一