アミューズ第1回『お姫様オーディション』での準グランプリを機に芸能界入りした山本ひかる。その瑞々しい笑顔で徐々に注目を集め、今年は映画『激情版 エリートヤンキー三郎』、『BABY BABY BABY!』、『海の上の君は、いつも笑顔。』とメインキャストでの公開作が続く。
大阪生まれで「話にオチをつけようとするところがあります(笑)」というひかるちゃん。性格は「マイペース過ぎ」と友達に言われるほどおおらか。小さい頃から“有名になりたい”と思っていたそうで、中3のときにドラマ『大奥』を観て女優を志す。「きっかけとしては渋いと言われますけど(笑)、松下由樹さんに憧れました。バラエティ、シリアスとの切り替えがすごいなと」。
そして、『アミューズお姫様オーディション』に「お姫様」という言葉に惹かれて応募し、準グランプリに。応募に際しては両親から全く期待されなかったことが「逆に“絶対頑張ろう!”と思えました」と、負けず嫌いな一面ものぞく。映画『激情版エリートヤンキー三郎』では格闘ゲームにのめり込むシーンがあるが、ひかるちゃん自身もゲーム好きで「音楽を聴きながら周りの音を遮断して真剣にやります。負けて去って行くのがすごくイヤです(笑)」という。
特技は“りんごの皮むき”。「上から下までつなげてむけます。中1の頃、田舎からりんごがどっさり届いた時期に練習して。最近は試しにキウイをむいてみました!毛があって難しかったけど、うまくできました(笑)」。
映画の公開日が18才の誕生日。そして、春からは大学生になる彼女。「学校帰りにカフェに行きたい!大人みたいじゃないですか(笑)。でも、大好きなクマのキャラクター集めは、まだまだ卒業できそうにありません(笑)」。いろいろな表情を見せつつ、少女から大人へ成長しようとしている。
オーディションから初めてヒロイン役に抜擢された映画『激情版 エリートヤンキー三郎』。主人公の大河内三郎が憧れる女の子、如月春菜役。とはいえ“おバカ”が売りの映画だけに、かわいいだけの役柄ではない。「春菜はおトボケでカン違いが多くてキレキャラで、でもそこがチャーミング(笑)。私も人に言われたことをすぐ忘れたりするんで、素も出てたかもしれません(笑)」。
怒り出す場面では「私は普段怒らないんですけど、血が騒ぎました(笑)」と、自分の新たな一面も発揮。また、アクションやCG撮影も初体験。「私がお兄さん役のなだぎ武さんを投げ飛ばしたり、現実にはあり得ないことが起きるのが面白くて。ゲーセンで自分の手から火が吹くところは、想像しながらやるのが難しかったです」。
なだぎさんとのシーンでは「不思議な身振り手振りを見てたら、笑いそうになっちゃった(笑)」と話し、ヤンキー軍団との現場でも「本当に怖い人たちに見えて“この中でやるの?”と思ってたら、屋外撮影では“こっちのほうが涼しいよ”と呼んでくれたり、優しくしていただきました」と、撮影は楽しく進んだ様子。
特に印象に残っているのが、三郎の頬にキスするシーン。「ラブシーンっぽいのも初めてで、すごく恥ずかしくて、頭の中は真っ白でした」と振り返る。「でも、最近は恋愛モノをよく観るので、そういう作品も出てみたいです。今度は純愛系がいいですね(笑)」。
(文:斉藤貴志)
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