ファッション雑誌『ニコラ』(新潮社刊)のカリスマモデルとして注目され、現在は『サーティーワンアイスクリーム』のTVCM、映画&ドラマ『赤い糸』、さらに1stアルバムをリリースと女優、歌手としても活躍中。そんな彼女の意外な素顔とは!?
ファッション誌『ニコラ』(新潮社刊)モデル時代には表紙に25回も登場。かわいい笑顔でカリスマ的存在になった玲ちゃんだが、模試で全国6位に入る優秀な成績が話題になったことも。
さらに今年3月に「teenage days」で歌手デビューした際は、ギター片手のロック路線で驚かせた。「アヴリル・ラヴィーンが大好き!」という趣向に加え、「私は真面目な印象があると思いますけど、それだけじゃなく、反抗的な部分もあるし。歌ではリアルな自分を出すことを大切にしてます」。
まっすぐな瞳に見え隠れするガッツは、自ら手掛ける詞にも表れている。1stアルバム『That's Girls Life』では、新たに4曲を作詞。「地元の神社の夏祭りで好きな人と……私の理想です(笑)」という4曲目「Apple Candy」や、「どこまで経験かはご想像で」と“許されない2人”を描いた11曲目「相合傘」など、恋愛の曲が増えたという。「女の子のリアルな気持ちが一番出るのは恋愛(笑)。弱いところや恥ずかしいところも出しました」と、自己表現での成長が表れている。
また、故郷・和歌山のことを歌った12曲目「My Sweet Home Town」は特に思い入れが強いという。「高1の春に上京した頃は“もう和歌山に戻りたくない”と思っていて。2年近く経ってやっと“和歌山で育った15年があって今の私がある”と思えるようになったんです」。
洗練されて都会的にも見える玲ちゃんだが、「素朴なのが好きで、ぜいたくには興味ありません。高級料理より、おばあちゃんの煮物(笑)」と、飾り気のない笑顔を浮かべた。
映画とドラマの同時期の連動で話題の『赤い糸』。主人公・芽衣の親友でギャルの美亜を演じている玲ちゃんだが、「役をいただいたときは不安で悩みました」という。「美亜は常にテンション高くて、空気を気にせず突っ走って、1人で長々としゃべってたり。私は学校でも静かなほうで、どうしようかと」。
そこで、現場では普段から“美亜に近づこう”と、自発的に共演に話しかけ自然と美亜らしいテンションになったという。
一方、役を掘り下げるほどに、難しさも実感。「明るさの裏にある複雑な家庭環境や、寂しがり屋で人とのつながりを求めてるわりには、自分の気持ちは言わない。そんな今の若者を象徴してる子」と捉え、そうした面も大切に演じつつ「強がってる部分とか、共感できるところもたくさんありました」と語る。
特に印象深いシーンに挙げたのが、薬物に手を出すところ。どんな状態になるのかを専門家の方から話を聞いたり、薬物を扱った映画を観たり、本を読んだり「できる限りのことを全部しました」。
現在もドラマ版を撮影中で、「お芝居をしたい気持ちが強くなってます」とのこと。「まだ本当に一瞬ですけど、役に入れた時がすごくうれしくて。大御所さんたちが『お芝居はやめられない』という、その境地を知りたいと思ってます」。クリスマス近辺も撮影が入りそうだが「それも幸せなことですよね」と、充実感が溢れている。
(文:斉藤貴志)
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