テレビで大量オンエア中の江崎グリコCM『ポッキー』で、ハジけたダンスを見せているのは『第50代ポッキープリンセス』の忽那汐里が登場。CMのイメージそのままなハツラツとした彼女の“はじけた素顔”に注目!!
「普段から私もああいうキャラなんです(笑)。友達はCMを見て“いつも通りハッチャケてるね”と言います」と、江崎グリコCM『ポッキー』のブラウン管に映るそのままな大きな瞳がキラキラしている汐里ちゃん。CM撮影の現場でも、自然とテンションは上がったとのこと。
プールに落ちるシーンの撮影は「すごく寒くて死んじゃうかと思いました(笑)」。OKテイクまで合計3回、実際にプールへ飛び込んだという。「意外と飛び込み台の位置が高くて、そこを横向きの体勢で落ちるのは怖かった。ですが、めっちゃ笑顔でバシャーンと行きました(笑)」。
生まれも育ちもオーストラリアのシドニーで、「向こうの学校は何事も生徒に任せるから、自分で責任を持って判断するようになりました」という。『国民的美少女コンテスト』で審査員特別賞を受賞し、日本に来て芸能活動を開始。『ポッキー』のCMではチアガールの衣裳でスラッとした美脚を披露しているが、「なぜか日本では太りやすくなって(笑)」と体型維持に努力してるそう。「母と夜走ったり、バナナダイエットも4ヶ月やってます(笑)」と、思春期らしい悩みも。
そして汐里ちゃんといえば趣味・特技が多彩。水泳、パソコン、ピアノ、空手、ジャズダンス、ネットボール……と幅広い。「何でもできないくせに挑戦しちゃうタイプなんですよ(笑)。でも、できないことを自分で認めたくないので、できるまで続けます」と、負けず嫌いな一面も、楽しそうに爽やかに話す汐里ちゃん。将来は「自分の個性をちゃんと保った人になりたいです」という。
汐里ちゃんの女優デビュー作はTBS系ドラマ『3年B組 金八先生』。帰国子女の生徒・金井亮子役を演じる上で、英語の台詞は問題なかったが日本語のアクセントが課題に。「家族との日常会話は日本語。だから完璧な日本人の発音だと思っていたら、“全然違う”と現場で言われショックでした」。さらに、台本のト書きに“胸をなでおろす”とあったのを「どうやって撫でたらいいですか?」と監督に質問して、爆笑されたことも。
そうした言葉の訓練をしつつ、演技自体も初挑戦。一番叩き込まれたのは「教室シーンでのリアクション」だった。「徹底的に教えられました。私以外の生徒も初心者が多くて、撮影がない日もみんなでお稽古なんです。1シーンに4時間掛けて。金八先生の長い台詞まで、全部覚えちゃいました(笑)」。
亮子がスポットを浴びたのは、父親が黒人である同級生につい差別的な言葉を発し、謝るシーン。「絶対泣けないと思っていたら、本番ではグーッと来ました」と振り返りつつ「放送を観たら、私が泣いたところでは金八先生がアップで映っていて!あれ〜みたいな(笑)」。
濃密な半年間だけに卒業式シーンでは自然と涙がこぼれたそう。「これから何十年お仕事を続けても、私たちの気持ちの中で『金八』を越えるものはないと思います。素人から、ちゃんとスタートラインに立てた感じ」。女優としての“母校”を忘れることはないのだろう。
(文:斉藤貴志)
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