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見ろ!ゾンビがゴミのようだ!!『Zombie Driver HD』プレイインプレッション

ゲーム Xbox 360 インプレッション ニュース
2012年10月17日よりXbox LIVE アーケードで配信開始された『Zombie Driver HD』。街中にあふれるゾンビを片っ端から吹っ飛ばしていくという、非常にわかりやすい本作のプレイインプレッションをお届けする。

●武装したクルマでゾンビを倒す“スプラッタカーアクション” XBLAに登場

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 2012年10月17日よりXbox LIVE アーケードで配信開始された『Zombie Driver HD』。武器を搭載したクルマを操り、街中にあふれるゾンビを片っ端から吹っ飛ばしていくという、非常にわかりやすいコンセプトの作品だ。
 科学事故によって住人の大部分がゾンビになってしまった都市で、プレイヤーは生存者を助け出すために、武器を装着したクルマでゾンビの徘徊する街へと出撃していく──これが本作のストーリーだが背景なんてあまり気にする必要はなく、とにかくいろんなクルマでいろんな銃火器を使って、ゾンビを倒しまくっていくことだけを考えればオーケー。いまどき、こんなにわかりやすくていいのか?と心配になるくらいのシンプルな内容となっている。今回の記事では、“ストーリーモード”を中心にプレイインプレッションをお届けする。


●ゾンビがあふれる街に飛び出して生存者を救出せよ!

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 約30種類のミッションを順にクリアーしていくストーリーモードは、指定された場所のゾンビを一掃して生存者を救助したり、ゾンビに効果のある化学物質を散布するあいだ、装置をゾンビの襲撃から守ったりと、ミッションごとにさまざまな目的が設定されている。こうしてゾンビを倒したりミッションをクリアーすることで、手に入るお金を使ってクルマや武器を強化し、新たなミッションに挑んでいくというのが基本的な流れとなっている。


 クルマは最初はタクシーのみだが、ミッションを進めることでスポーツカーや救急車、装甲車などさまざまな車両が使えるようになる。それぞれ装甲やスピードに性能差があり、生存者を乗せられる人数の上限(乗客)にも違いがあるのが特徴。ミッションによって救助しなければならない人数が決まっているので、この人数より少ない乗客数のクルマでミッションに挑むと、基地と生存者のあいだを行ったり来たりしなければならないのだ。生存者の救助には時間制限もあるし、乗客の多い大きなクルマは、その分だけゾンビの攻撃を受けやすいので、ミッションに応じたクルマを選択したり、救助する順番を考える必要がある。とはいっても、ゲームの難易度自体は極端に高いわけではないので、操作にある程度まで慣れたら基本的には乗客をたくさん乗せられるリムジンやバスで挑むといいだろう。クルマはそれぞれ“装甲”、“突破力”、“スピード”を改造して強化できるが、資金が必要なので攻略面から考えても特定のクルマに絞って強化したほうがよさそうだ。


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▲ミッション開始前にクルマを選択する。特定のミッションに限って、戦車なんかも登場する。いつも戦車を使わせてくれればいいのに……とは言わないのがお約束。

 武器はマシンガン、火炎放射器、ロケットランチャー、レールガンの4種類。ミッションを進めていくことでアンロックされ、稼いだお金で購入すれば選べるようになる。それぞれ3段階まで強化することが可能だが、最大まで強化すると大量のゾンビを一気になぎ払うことができて、爽快感は格別になる。武器の交換や弾薬の補充は、街中に配置されている武器アイコンを拾うことになるが、道路から外れた場所にあることが多い。弾薬切れにならないようにミッションの目的地の周辺をあらかじめ調べておいて、武器の場所を確認しておくのがオススメ。


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▲街中に配置されている武器を拾って弾薬補充。弾切れにならないように注意しつつ、ゾンビを倒していくのだ。

 ゾンビには複数の種類が存在する。素早い動きで迫ってくる犬ゾンビ、ドラム缶などを投げつけてくるゾンビ、大きな体でクルマのスピードを遅くするゾンビなどがいるが、とくに気を付けなければならないのは緑色の液体のような物をまき散らしているボムゾンビ。このゾンビ、クルマでひき殺すと爆発してクルマが大ダメージを受けてしまうだけでなく、近づいただけでも自爆してしまう厄介なヤツだ。複数のボムゾンビに囲まれると、瞬時にゲームオーバーになってしまう危険があるので、生存者がいる場所に移動しているときなどは進行方向に十分な注意が必要になる。爆発は周りのゾンビを巻き込むので、ボムゾンビの近くをギリギリで通り抜けることで自爆を誘って一網打尽を狙える。「このタイプのゲームはテキトーに走り回ってればいいでしょ!」と甘く見ていると、痛い目を見ることになるはずだ。筆者はミッション目標を達成してから、基地に向かって鼻歌交じりにかっ飛ばしていたときにボムゾンビの群れに突っ込んで、ゲームオーバーになってしまった。すなわち油断大敵である。


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▲ボムゾンビのあいだを縫うように走れるようになれば一人前!? 特定のミッションでは巨大なボスゾンビも登場する。

 ちなみにストーリーについて一応捕捉しておくと、警官や医者、技術者などを救助していくうちに謎が解き明かされていく展開となっており、生存者の言葉の端々から物語を想像していくことになる。冒頭でストーリーを気にする必要はないとは書いたものの、いわゆるゾンビ映画のツボは押さえた展開が待っている。ひとつのミッションは数分でクリアーできるボリュームなので、つぎつぎとミッションを進めていってストーリーを追っていくだけでも楽しめる。


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▲生存者はひとクセもふたクセもあるヤツばかり。プレイヤーに対して意味深なセリフも……。どうにもキナ臭い展開が待っているようだ。

●黙々とプレイするのに向いているゲームモード

 ストーリーモードのほかには、“ブラッドレース”と“殺戮モード”が用意されている。ブラッドレースはその名の通り(?)、AIカーを相手に数種類のレースを行う内容。ふつうに周回を重ねるルールや、AIカーを撃破した数を競うルール、制限時間内にどこまで進むことができるかに挑戦するルールなど、いくつかのルールが収録されている。本格的なスピードバトルというよりは、武器をブッ放して相手を倒しまくるハチャメチャな展開を楽しむという感じだが、残念なことにオンライン対戦には非対応(ランキングは対応している)。AI相手とはいえ、しっかりとプレイヤーを狙って攻撃してくるので、意外と白熱したことを加えておく。


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▲コースをカッ飛ばしながら、周りのAIカーを吹っ飛ばせ! 紳士的に振る舞う必要などまったくない!

 殺戮モードは比較的狭いエリアの中でひたすらゾンビを倒し続けるという内容。一定数のゾンビを倒すごとにマップ上に報酬のアイテムが出現し、これを獲得してクルマを強化しながら、ゾンビにやられるまでに獲得できたスコアを競う(オンラインランキング対応)。ストーリーモードが広い街でマップを確認しながら移動しなければならないのに比べて、殺戮モードはすぐにマップを把握することができる。よりシンプルに、ただひたすらにゾンビを倒すことだけに集中できるのだ。本作の「武装したクルマでゾンビを倒しまくる」という根幹的な楽しさをもっとも体現しているモードと言えるかもしれない。なお、報酬や武器などはマップの端の行き止まりになっている場所に出現することが多い。むやみに取りに行くとバックしなければならないが、この隙を大量のゾンビに襲われるとピンチに陥ってしまう。このようなときは、サイドブレーキを使ってターンすると安全に武器を獲得できるはずだ。このテクニックはストーリーモードでも役立つので、ぜひマスターしてほしい。


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▲ゾンビの波状攻撃をしのぎつつ、クルマを強化していく。サイドブレーキを使ってグルグル回りながら、火炎放射器でゾンビを一掃するのが楽しい!

●戦い終えて……

 本作は、ミッションごとに目的地が違うだけで、基本的にはゾンビを全滅させて救助することに変わりはない。武器はクルマに関係なく、4種類から随時選択するだけなので、それほどバリエーションがあるわけではない。だが、細かいことを考えず、ただ無心でひたすらゾンビ退治にいそしむのは意外……と言っては失礼かもしれないが、クセになる快感がある。正面から倒したり、ドリフトで横なぎにしたり、ニトロで加速して吹っ飛ばしたりと、ゾンビの倒しかたのバリエーションでコンボがつながったりもするので、いろいろな倒しかたを研究するのも奥深い。
 秋の夜長に酒でも飲みながら、日頃のストレスをゾンビにぶつけて気分転換してみてはいかがだろうか。ただし、クルマの動きに合わせて画面がグルングルン回転するので、トップビューとはいえ酔ってしまうかもしれない……。この点は注意していただきたい。


著者紹介 黒鉄タカスエ
ファミ通Xbox 360、月刊アルカディアほかで活動中のライター兼編集・デザイン屋。重厚でプレイ時間の長いゲームが多い昨今、こういうシンプルでサクッと遊べるゲームをたまに触るのもなかなかに癒されます。



『Zombie Driver HD』
メーカー サイバーフロント
対応機種 Xbox360
発売日 2012年10月17日配信開始
価格 800マイクロソフトポイント
ジャンル ゾンビアクション
備考 Xbox LIVE アーケード 配信タイトル

(C) 2009-2012 EXOR Studios, the EXOR Studios logo and Zombie Driver logo are trademarks or registered trademarks in the United States, European Union and other countries. All other trademarks are properties of their respective owners. Microsoft, Xbox, Xbox Live, the Xbox logos, and/or other Microsoft products referenced herein are either trademarks or registered trademarks of Microsoft Corporation.

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