7月にデビュー5周年YEARに突入した
BREAKERZ。9月には1年9ヶ月ぶりとなる5thアルバム
『GO』をリリースし、10月からはアルバムと同タイトルのツアーをスタートさせ、全国13ヶ所を廻ってきた。そのファイナルの地、東京・渋谷公会堂はもちろんソールドアウト。「めっちゃGO GOな気分で、渋谷“GO”会堂に変えてブチかましていきたいと思います!」その言葉どおり、ニューアルバム『GO』の収録曲14曲すべてを披露。一貫して攻撃モードのファイナルとなった。
中盤までは「Everlasting Luv」を除いてすべてがアルバム曲。全体的にキャッチーでポップなロックチューンが多く、AKIHIDEとSHINPEIの分厚くハードなツインギターとDAIGOの甘い歌声の絡み合いが心地よく体感できた。さらに彼らのビジュアルがサイケデリックな照明とあいまって、視覚的にもBREAKERZの世界観を余すところなく魅せつける。
全国13ヶ所14公演というツアーは、BREAKERZ史上最も長いツアーだったという。そして、以前よりも男性ファンが増えたらしい。「男子は6人くらいしかいなかったけど、今日は9人です」(DAIGO)いや、絶対にもっと多かったはず……。DAIGOのそういった突っ込みどころ満載のユル〜いキャラがMCのたびに会場を和ませていた。メンバー紹介では各メンバーに“カラオケでGOしたい歌”を質問するなどの趣向を凝らしていて、今思えばそれぞれの音楽的傾向をなんとなく知ることができたような気がする。
ミドルテンポの「Present」からはしっとりと聴かせる。2本のアコギが用意された「寂しがりや」ではAKIHIDEとSHINPEIそれぞれの音色が美しく重なり、DAIGOのため息のような歌声を包んでいた。また「BUNNY LOVE」では、ウサ耳をつけた3人がバニーガールを追いかけてステージから客席に飛び出し、1階の通路はパニックになるというひと幕も。男っぽくハードに突き進んだり、「BUNNY LOVE」のようにセクシーだったり、「スマイル100%」のようなアイドルっぽさもあったり、様々な見せ方ができる彼らは、ロックバンドの枠を超えている!
「GO GO GOな盛り上げソングばかり(by DAIGO)」となった後半戦。女性ダンサーが登場したりタオルを回したり、ステージ上を走りまわり……と、3人の運動量はハンパじゃなかった。AKIHIDEは渾身のギターソロを聴かせ、SHINPEIは悪童キャラを発揮。DAIGOは本編ラストまで会場全体を煽りまくった。
アンコールでは、3人だけのアコースティックスタイルで「世界は踊る」「ありがとう〜Beautiful day〜」を、そして再びバンドスタイルで「オレンジ色の空」を演奏。どれもファンへの気持ちを素直に表現した歌だった。「このツアーを通して来てくれたひとりひとりとの絆をあらためて感じることができたし、もっともっと絆が深くなったなと感じています。本当にありがとう。これからもますます前に進める、まさしくGOしていけると確信しました」(DAIGO)
ダブルアンコールで演奏した「星の旅人」は、旅はまだまだ続いてゆくというメッセージ。その後も予定外のアンコールをおねだりされた3人。「もう1曲やるからあと50年はBREAKERZについてこい(笑)」と約束して最後に届けたのは1stシングル「SUMMER PARTY」。彼らとファンの関係性は、本当に50年後も変わらないような気がする。
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『BREAKERZ LIVE TOUR 2011“GO”』 (12月9日(金)セットリスト)
01.GO
02.激情
03.CLIMBER×CLIMBER
04.CHANGE THE WORLD
05.LAST † PRAY
06.Everlasting Luv
07.Present
08.寂しがりや
09.月夜の悪戯の魔法
10.BUNNY LOVE
11.スマイル100%
12.絶対! I LOVE YOU
13.LOVE FIGHTER〜恋のバトル〜
14.BIG BANG!
15.灼熱
16.Destruction
アンコール 1
17.世界は踊る
18.ありがとう〜Beautiful day〜
19.オレンジ色の空
アンコール 2
20.星の旅人
21.DESTROY CRASHER
22.SUMMER PARTY