L’Arc〜en〜Cielにとって約4年ぶりのワールドツアー『L’Arc〜en〜Ciel WORLD TOUR 2012』が、3月3日の香港・Asia World EXPO ARENAで開幕した。バンド結成20周年を迎えた昨年は、これまで以上にライヴやリリースなど、精力的に活動を行い、モンスターバンドとしての実力と存在感を日本国内に見せつけた。今年2月にリリースした最新アルバム『BUTTERFLY』は、日本のみならず台湾、韓国、香港のヒットチャートでも上位にランクインし、高い評価を受けている。
3月1日、香港国際空港にメンバーが到着した際には、現地のファンや地元メディアの報道陣が殺到し、彼らの4年ぶりの香港訪問を歓迎した。翌2日には、アジア各国の報道陣を対象とした記者会見を実施した。ワールドツアー最初を香港に決めた理由についてhyde(Vo)は「前回香港のファンに温かく迎えてもらえたので、今回は最初に香港に行って、自分たちに自信をつけてから(ツアーに)周ろうと思いました」と説明。リーダーのtetsuya(B)は「(ツアーが終わって)ひと段落すると次の計画はまだ決まっていないので、このツアーを楽しみたい。全力でやりたいです」とツアーへの意気込みを語った。
そんな彼らが世界中のファンの期待を受けてスタートした香港公演。会場には地元・香港をはじめアジア各国から約1万人のファンが集まり、圧巻のパフォーマンスに熱狂した。ライヴでは『BUTTERFLY』の収録曲はもちろん、ファンには馴染みのナンバーから大ヒットチューンまで、さまざまな楽曲を披露。観客から日本語での合唱も起こり、香港での人気ぶりを感じさせた。
MCではhyde(Vo)が「こんばんは香港!会いたかったよ!」「みんなありがとう、愛してるよ!」と広東語で挨拶し、ken(G)が「僕は昨日オープントップバスで女人街にいきました。その後男人街にもいきました」と話すなどして、地元のファンを喜ばせた。
この『L’Arc〜en〜Ciel WORLD TOUR 2012』は、日本を含む10ヶ国で開催。日本での凱旋公演は5月に神奈川・日産スタジアムおよび大阪・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで行われる。来たるべき凱旋公演では“世界基準”のバンドとなった彼らの凄まじさを改めて感じられることだろう。
なお、3月26日(日本時間)に行われる米ニューヨークの名アリーナ、マディソン・スクエア・ガーデンで行う単独公演の模様が、日本の映画館(29館)で生中継することが決定した。海外での彼らのステージを、国内からも楽しんでみよう。