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FTISLAND
神聖なる夜に行われた横浜アリーナ公演をレポート！ |
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メンバーからファンへ最高のクリスマスプレゼント！ |
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12月23日と24日に横浜アリーナで『FTISLAND X'mas Live 2011“〜Winter's Night〜”』が行われた。冒頭の＜今すぐに会いたい＞というフレーズが両者の想いを象徴した「So today...」からこの日のライブはスタート。続いて切ないギターから始まったバラード「Srars」では、黄色のペンライトが神聖なるクリスマスの星空を構築。夏の武道館公演以来、久々となる彼らのワンマンライブは、この季節ならではのしっとりとした幕開けとなった。
「この前のライブが昨日のようだったのですが、もう年末ですね。まだはじまったばかりで僕らもみんなも体が温まってないと思いますから、これから僕は悪魔に変身します（笑）。みんな走れる準備はできたのかー！じゃあ、いこう！」と「Brand-new days」から一気に加速。ホンギ自ら花道をダッシュしてセンターステージへ移動。アクセル全開で「Let it go!」を、「Boom Boom Boom」では、＜Boom Boom Boom＞の歌詞を「かわうぃ〜ね、かわうぃ〜ね」に変えたり、「願う」では、アカペラで観客とサビを大合唱するなど、この日ならではの演出、サプライズが続いていく。
「久しぶりなので、素敵なライブを作らなきゃというプレッシャーもあって、メンバー全員でアイディアを振り絞っていろいろ準備しました」（ジェジン）、「みんなでセットリストを考えたんですけど、曲が多すぎて、韓国と日本と合わせて100曲ちょい？」（ホンギ）、「150？いつかその曲を全部やるツアーやるよ」といきなり宣言するジョンフンに、「全部覚えられないよ〜」と涙声で懇願するスンヒョン。
この日は、11月30日発売のニューシングル『Distance』から「LIFE」と「Venus」が初披露されたほか、メンバーがソロコーナーを展開！トップバッターのホンギは、「Music Life」をアコギで弾き語り。緩急をつけながら、艶めかしく歌うホンギ、彼の一挙手一投足に会場は釘付けとなり、大きな歓声をあげる。ジェジンは「yume」をロックバージョンにアレンジ。前髪を片方下し、濃いアイラインを引いた彼は、激しくギターをかき鳴らし観客を圧倒する。ミンファンは、パワフルなドラムソロを定位置で繰り広げるかと思いきや、ドラムセットごと花道を移動。ミンファンの高速ドラミングにあわせて、無煤のレーザー光線を場内に放ちながら、センターステージに到達！またスンヒョンは、白いグランドピアノで流麗な「Cannon」を演奏。武道館ライブのMCでも「いつか僕もピアノが弾きたい」と言っていたスンヒョン。念願を叶えたスンヒョンは、立ち上がりマイクを手に花道を移動。優しい音色と彼の力強いラップとの融合、彼の活き活きとした表情に会場は清らかな空気が流れた。そしてジョンフンは、「Over the Rainbow」をエレキギターで演奏。恍惚の表情を浮かべながらひたすらギターの弦を爪弾くジョンフン。彼の高度なテクニックを余すところなく披露するのみならず、何より彼のギター愛、ギターとの信頼関係が感じられた、とても誠実なソロであった。
まさに5人5様の個性が発揮されたソロコーナーが終わり、ジョンフンはギターからピアノに移動。「moonlight angel」や「いつか」とバラードゾーンへ突入。そして最新シングル「Distance」では、ステージにうなだれながら歌うホンギの姿、情感あふれる歌声が観客の心を大きく揺さぶり、切なくも温かな雰囲気が会場を包み込んでいたのだった。「僕も悲しくなっちゃって……えーテンション下がるわ」と苦笑いを浮かべるホンギ。「じゃあ、今からテンションあげよ！僕は1年のなかでクリスマスが一番温かい日じゃないかと思うんです。だから、みんな仲良くしよう。今、自分の隣にいる人に「メリークリスマス」って言いましょう〜」とホンギの提案で、全員で「メリークリスマス」と叫び、「Winter's Night」へ。上空から真っ白な雪が舞い散る中、5人は“心からの感謝をこめて”丁寧に歌い演奏。しっとりとした趣の中、本編は幕を閉じた。
アンコールでは、「Flower Rock」や「SATISFACTION」とアッパーチューンで再びギア全開！観客と一緒に飛び跳ね、熱唱し、ステージを所狭しと全力疾走した彼らは、満面の笑顔に。ラストは、センターステージに全員が集まり呼吸を整え、「Treasure」を披露。この日、一番シンプルなアレンジ（演奏）で、もっとも彼らを近くに感じ、じんわりとした優しさに満ちたエンディングであった。「こうやってライブができることを、本当に感謝しています。バンドはやっぱりライブが一番ですからね。みなさんにとっていつも楽しみなバンド、いい友達でいたいと思っているので、来年も仲良くしてください」（ジョンフン）。
約2時間半を完全燃焼した5人と観客。ホンギが「1年のなかでクリスマスが一番温かい日」と言っていたように、まさにFTISLANDと過ごしたクリスマスは、訪れた全ての人にとって、最上級の温かさに包まれたかけがえのない冬の夜となったことだろう。そして、改めて音楽の楽しさや音楽を介して気持ちがひとつになれることをこのライブで、彼らが証明してくれたのだった。もうひとつ、FTISLANDは悪魔ではなく、紛れもなく天使で、Primadonnaたちにとってサンタクロースだったに違いない。 |
（文：星野彩乃） |
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