K-POP最強の“野獣アイドル”
2PMが、日本で初のアリーナツアー『REPUBLIC OF 2PM』を開催。12月5日大阪城ホールから6都市9公演、計10万人を動員！（三重県営サンアリーナでのpre showを含む）2PM史上最大規模にも関わらず、なんと全公演のチケットは1分で完売！ツアー中間の12月14日、さいたまスーパーアリーナ公演も、まさに今の彼らの凄まじい人気ぶり、勢いを感じさせる、終始大盛り上がりの一夜となった。
時計の針がPM2時を刻み、ライブの始まりを予告。6人が横並びでステージ上段に登場すると、会場は地響きにも似た大歓声に包まれる。オープニングナンバー「HOT」が披露されると、力強く拳を振り上げる観客。「Hands Up」では、1万8000人と完全に一体化！と、冒頭から白熱のパフォーマンスが息つく間もなく次々と繰り広げられ、早くも場内は最高潮のボルテージに到達！
「さいたまスーパーアリーナのライブへようこそ」（ニックン）「ずっと会いたかったです。今日はみなさんに僕達の世界観、2PMのすべてをお見せすることを宣言します！」（テギョン）と彼らの宣言通り、日本1stアルバム『REPUBLIC OF 2PM』（11月30日発売）の楽曲を中心に、「10 out of 10（10/10」といった人気曲、さらにソロコーナーと、2PMのさまざまな側面、これまで垣間見ることができなかった意外なメンバーの表情、予想外のサプライズがめいっぱい詰め込まれた2時間半となった。
ソロコーナーのトップを飾ったウヨンとジュノは、洗練されたラップとダンスでクール＆スタイリッシュな世界観を展開。一変して、テギョンとニックンは、真っ赤なタキシード姿で「ジングルベル」をサンタクロースやトナカイの着ぐるみを着たダンサー達とユーモアたっぷりに踊り、クリスマスムードを盛り上げた。続くチャンソンは、スイートな雰囲気を一瞬で打破。緊迫感に包まれながら、効果音と映像を駆使し、1ヶ月間猛特訓を重ねた剣術をダイナミックに披露。男気溢れるチャンソンの姿に、会場は釘付けとなった。
そして、ジュンスは「ファンのみなさんを想いながら書いた曲です」と、彼が手がけた流麗なバラードチューン「離れていても」が披露されると、会場を支配していた白のペンライトの光が一面ピンク色に変化。互いを想い合う両者の気持ちがピッタリとひとつに重なり、この日もっともハートフルな、温かな空間を構築していたのだった。歌い終えたあと、ファンからの嬉しいサプライズに「本当に感動しました。愛してるよ」と、ジュンスをはじめ、満面の笑顔で喜びを表現していたメンバーが印象的であった。
いざパフォーマンスがはじまると他を寄せ付けない圧倒的なオーラを放つ彼らであるが、MCでは20代前半の無邪気な男子そのもの。なかなか会えない日本のファンとのコミュニケーションを楽しもうと、冗談を交えたアットホームな日本語トークで会場を爆笑させる。また現在ドラマに出演中のテギョンが「みなさん『僕と彼女の99日』（フジテレビ系）見ましたか？」と客席に問いかけると、負けじとチャンソンも「僕もありますよ。『怪盗ロワイヤル』（TBS系）見てますか？」と畳み掛ける。すると今度はテギョンが「僕の役名わかりますか？」「僕の役の名前は？」（チャンソン）と、まるでコントのようなやりとりで、観客との距離を縮めていく。「僕は来年、映画『桜蘭ホスト部』に出演します」とさらにニックンが加わると「3人俳優みたいですね〜」とテギョン。ジュノとウヨンがステージに戻り「2PM全員揃いました」と、気持ちを一新させ、「100日記念日」からアルバム収録曲達をしっとりと聴かせた。
日本1stシングル「Take off」では、「一緒に飛行機ダンスをしてくれたみなさんを見て幸せでした」とチャンソンが目をキラキラさせながら語ったように、青空が広がる中、1万8000人と飛行機ダンスで夢の逃避行。さらに「I’m your man」ではおなじみのネクタイダンスで、心を鷲掴みに。本編ラストは、彼らが日本初上陸を果たした際にも披露された「Heartbeat」で、渾身の力を込めた迫力のパフォーマンスを展開。全員がステージに倒れ、鼓動が響き渡り、赤いライトが点滅する中、ニックンが宙吊りに。彼の肩に白い羽根が生え、そのまま飛び立つかと思いきや、羽根が黒色に変わり、炎で燃え尽くされる……という、最後までひと筋縄ではいかない、斬新な演出が施されていたのだった。
初来日からの2PMの日本の活動を映し出した映像が流れたあと、白いツアーTシャツに着替えたメンバーは、「Thank you」で改めてファンへの感謝の気持ちを歌声に乗せて吐露。胸に手を当て、目をつむりながら心を込めて歌う6人を温かく見守る観客。6つの声の重なりが優しく会場を包み込み、もはやそこには野獣の片鱗は皆無、誠実な6人の男性が存在していたのだった。「今日はみなさんの愛をいっぱい感じました」（ジュンス）「本当にみなさんの愛のおかげでここまでこれたと思います」（ウヨン）「いつも応援してくれてありがとうございます。今日も感動しました」（ジュノ）「みなさんがいて僕達がいます。みなさんがいてくれて、僕達本当に幸せでした。みんな、最高ーー！！」（テギョン）
再び「10 out of 10（10/10）〜Hands Up」で大盛り上がり、6人＋1万8000人の笑顔でライブはエンディングを迎えた。「次のライブで逢いましょう。以上2PMでした。また戻ってくるよ〜」と約束を交わし、6人はステージを後にしたのだった。
真の男らしさとは何か……草食男子が話題となっている昨今であるが、2PMのメンバーが、まさにその答えを教えてくれたのだった。
