SMAPが“新SMAP”を募集!?　CMも公開された『ドラゴンクエストX　目覚めし五つの種族　オンライン』完成披露発表会詳報

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●SMAPが新SMAPを募集する理由とは……

　スクウェア・エニックスは2012年7月25日、都内で『ドラゴンクエストX　目覚めし五つの種族　オンライン』（Wii版、2012年8月2日発売予定、以下『DQX』）の完成披露発表会を開催した。

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▲会場には、さまざまな関連グッズも展示されていた。

　1986年に登場したシリーズ1作目から現在まで、シリーズ26年の歴史を振り返るムービーで幕を開けた完成披露発表会。冒頭に登壇したシリーズエグゼクティブプロデューサーの三宅有氏は「10作目となる本作はオンラインということで、シリーズの歴史の中でも最大のチャレンジをしております」と語り、任天堂、さまざまなメディア、そして「βテストに参加していっしょに『DQX』を作っていただいたテスターの皆様」に御礼の言葉を送った。

　続いて登壇したゲームデザイナーの堀井雄二氏と、『DQX』プロデューサーの齊藤陽介氏のふたりは、最初にゲームのオープニングムービーを初お披露目。“人間”の男性キャラクターが旅の途中、湖で休息を取ろうとしたところ背後からゴーレムが襲い掛かってきて……ということろから映像はスタートする。やがて男性は壁際に追い詰められ、絶体絶命の状況に陥るが、そこでゲームに登場する5つの種族のひとつ“オーガ”の女性が颯爽と登場。あっという間にゴーレムを倒し、男性を助け出す。そこから映像は助けられた人間の男性キャラクターが仲間を増やしながら冒険する様子と、オーガの女性がひとりで冒険する様子を対照的に描いていく。映像終盤、ひとりで洞窟を探索していたオーガの女性はモンスターに襲われ大ピンチになってしまうのだが、ここで以前助けられた男性のパーティーが助けに入るという展開を迎える。プレイヤーどうしのつながりを強調したじつに『DQX』らしいオープニングで、否が応にも期待が高まる内容となっていた。

▲エグゼクティブプロデューサーの三宅有氏。	▲ゲームデザイナーの堀井雄二氏。	▲プロデューサーの齊藤陽介氏。

　堀井氏いわく、『DQX』のβテストには約30000人が参加し、多くの人から意的な感想が寄せられたという。「これまでも『DQ』シリーズは、どこまで進んだかといった話題で友だちといっしょに盛り上がったと思いますが、今度は同じ世界で冒険ができるということで、すごくワクワクした世界になるんじゃないかと思います」（堀井）。一方で、堀井氏は「オンラインだからパーティーを組まなければいけない、と思うかもしれないが、そうではありません」とも語る。本作ではログアウトしているフレンドを“サポート仲間”としていっしょに連れて冒険するという、「気兼ねなくできる人づきあい」（堀井）も用意されているのだ。齊藤氏も堀井氏の言葉を受けて、「誰かといっしょにボスを倒すとかだけでなく、ただ街ですれ違うだけでも、人とつながっている感は得られると思います」とコメント。加えて、サポート仲間として使われた側にも経験値が入ること、ログインしていない時間が12時間分溜まるごとに得られる経験値とゴールドが30分間2倍になるアイテム“元気玉”といった要素を紹介し、『DQX』は自分のペースでゆっくりと遊べる作品であることを強調した。

　続いて齊藤氏は、子どもでも安心して楽しめる取り組み“キッズタイム”について改めて紹介。これは、月～金（祝祭日を含む）の16:00～18:00と、土日の13:00～15:00という時間帯だけ、無料でオンラインプレイを楽しめるというもの。齊藤氏によれば、キッズタイムの時間帯を設定するに当たっては、各地で行った体験会で親御さんへのアンケートを行い、子どもといっしょに遊ぶのにちょうどいい時間帯を決めたとのことだ。

　堀井氏と齊藤氏によるプレゼンではそのほかに、ニンテンドー3DSとの連動要素“冒険者のおでかけ便利ツール”も発表に。こちらについては、別記事で詳細をお伝えしているので、そちらをチェックしてほしい。（関連記事はこちら）

■テレビCM公開！　会場には木村拓哉も登場

　ゲームの情報に続いては、2012年7月26日より放送開始となるテレビCMが公開に。主演は、いまや『DQ』ナンバリングタイトルのCMの顔とも言える、アイドルグループ“SMAP”のメンバーたち。SMAPが緊急記者会見を開き、“新SMAP”を募集するという衝撃的な導入部、そして明かされる募集の理由が『DQX』を遊ぶため、と思わずズッコケてしまいそうになるオチ、最後はメンバーが全員でいっしょにプレイする様子が描くという内容になっている。CM上映後、ステージにはゲストとして木村拓哉も登場。「非常にインパクトのある内容になったと思いました」と、CMの仕上がりに手応えを感じている様子で語った。

　続けて話題は撮影秘話に移り、木村は「CMの撮影とはいえ、緊急記者会見という状況がちゃんと用意されていたので驚きました」とコメント。なんでも、今回のCMに登場する緊急記者会見の場は、ホテルの会議室などを借りたものではなく、スタジオ内に作られたセットなのだという。また、CMの最後でメンバーたちがそれぞれの部屋でゲームをいっしょに遊んでいるシーンは別撮りではなく、巨大なスタジオ内に複数の部屋をセットとして制作し、メンバー5人が実際に同じタイミングで掛け声を発しているそうだ。「ものすごい世界観を作っている『DQX』ですが、僕らのやっていることは超アナログでした（笑）」と収録を振り返った木村。掛け声の内容について、監督といっしょに堀井氏へ相談したエピソードなども明かしてくれた。

　見どころについては、最初に観てインパクトを受けたあとは、メンバーそれぞれの細部にこだわった演技を堪能してほしいとコメント。また、「休むと元気玉が増える、というのはいいキーワード」とゲームの内容に触れ、「マネージャーと相談して、僕らも元気玉を増やしたいとおもいます（笑）」と話し、会場を笑わせた。

▲２０１２年7月26日から放送となるテレビCM。

▲和田洋一代表取締役社長。

　完成披露発表会の最後では、スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏も登壇した。「いままでの『DQ』シリーズは、クリアーして、レベルを上げきってしまうと、ちょっと切ないような寂しい気持ちになったと思いますが、『DQX』はずっとその世界に浸っていることができます。お客様どうしのいろいろなドラマがあり、毎日発見があるでしょう」とオンラインならではの魅力を説明しつつ、「『DQ』は大きな変化をするときでも、皆様の中の『DQ』をどう表現するか？　をいつも考えています」と、オンラインになっても変わらずに『DQ』であることを強調。「変わっていくところと、変わらないところのバランスに注意することで、皆様に長く愛されているのだと思います」と話し、「来週はちょっとだけお勉強や、お仕事を休んで、『DQ』の世界に浸っていただければと思います」と挨拶を締めくくった。

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