『ドラゴンクエストX　目覚めし五つの種族　オンライン』ベータテスト・フェーズ3.0　プレイ･インプレッション

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●ベータテストは製品版発売へ向けての最終段階に突入！　完成は近い!?

　皆さんこんにちは。週刊ファミ通や月刊ファミ通コネクト！オンで、『ドラゴンクエストX　目覚めし五つの種族　オンライン』(以下、『DQX』)の記事を担当している、デイリー松尾と言います。今回は、2012年6月23日からスタートした、『DQX』ベータテストのほぼ最終バージョンとも言える、フェーズ3.0についてお伝えしたいと思います！

▲ついに始まった、フェーズ3.0。新たな要素が多すぎて、1日や2日くらいじゃ回りきれません！

　フェーズ3.0では、以前に行われていたフェーズ2.1までのベータテストでは公開されていなかったエリアやシステムなどが数多く導入されていて、「製品版にかなり近づいてきている！」という実感を得られる内容になっています。今回のインプレッションでは、おもにフェーズ2.1から追加・変更されたシステムについて、ご説明していきます。ちなみに、フェーズ2.1までのベータテストの内容については、以前にこちらの記事で書いておりますので、そちらも合わせてご参照いただければ、フェーズ3.0で何がどれくらい進化したのか、よくわかると思います。とは言え、あくまでまだベータテスト中ですので、製品版ではさらに変更が加えられる可能性もあります。それを踏まえたうえで、さっそくいってみましょー！

●新たな町、城、フィールドが公開！

　フェーズ3.0の大きな特徴は何と言っても、行動エリアが大幅に拡大されたこと！　ここでは、新たに公開されたエリアをダイジェストでお届けします。それにしても、やっぱり新エリアを探索するのは楽しいですね！


・港町レンドア
美しい港町レンドアは、レンダーシア大陸から来た多くの人間たちが住む町。オルフェアの町やグレン城下町の大陸間鉄道から直行できます。港には、レンダーシア大陸まで行く定期船“グランドタイタス号”が停泊していますが、いまは運航していないようです。後述するツボ錬金のギルドも、この町にあります。

　
・ガートラント城下町
オーガが住むオーグリード大陸最大の都、ガートラント城下町。階段を用いた多層構造になっており、とても広いです。ちなみに、この町にもツボ錬金の施設があります。

　
・ガートラント城
城下町から続く、ガートラント城。階段が多く、迷路のような造りになっています（軍事国家だから敵襲に備えているのかな？）。そして城内にはパラディンをたばねる団長の姿も！

　
・メギストリスの都
プクリポたちが住むプクランド大陸でもっとも大きな都。かなり近代化が進んでいるようです。……と、ある民家の本棚で、バズズについて記述された本を発見！　シリーズのファンなら思わず“ニヤリ”としてしまいますね。

　
・メギストリス城
プクリポのプーポッパン王が治める、メルヘンチックなお城。中庭には美しい庭園もあります。自分の部屋からまったく出てこないラグアス王子の噂話を、ところどころで耳にしますが……？

　
・ランドンフット、ランドン山脈
ゲルト海峡からガートラント城に向かう途中で通過するエリア。しんしんと雪が降るランドン山脈では、スノーモンやイエティの姿を見ることができます。

　
・ザマ峠、ザマ烽火台
ランドンフットとガートラント領をつなぐ峠。この峠の中央付近には、宿屋などの各種施設が設置された中継拠点、ザマ烽火台があります。ちなみに、烽火は“のろし”と読みます。

　
・ガートラント領、ギルザッド地方
遠目にガートラント城が見える、ガートラント領。ここからさらに奥地に進むとギルザッド地方に入ることができますが、棲息しているモンスターが強すぎて、逃げ帰ってきました。もっと鍛えてから行こう……。

　
・風車の丘
オルフェア地方西からつながる、穏やかな風景の丘。ベロニャーゴがそこらへんでゴロゴロしていたりして、ちょっと和んだり(笑)。遠巻きにうっすらと、キラキラ大風車塔が見えます。

　
・キラキラ大風車塔
風車の丘の中央にそびえ立つ、大きな風車塔です。メギストリスの観光名所として有名とのことで、塔の内外には、宿屋や道具屋といった各種施設が備えられています。この塔の最上階には……？

　
・メギストリス領
メギストリスの都から出てすぐのエリア。サイレスやリザードマンといった強敵が徘徊するなかで、おむつっこりを発見すると少しホッとします。

●新シナリオ、新クエストが解禁！

　ガートラント城とメギストリス城、そして港町レンドアの解禁に合わせて、少しだけシナリオやクエストが追加されました。詳細はネタバレになるのでここでは書きませんが、かなりアツいボス戦まで楽しむことができ、否応なしに製品版への期待が高まってしまいました！

▲戦闘や育成だけではなく、こういった物語も『DQ』シリーズの大きな楽しみのひとつ。ベータテスト版では途中までしか遊べませんが、製品版で早く続きをプレイしたい！

●“チーム”を組んで仲間と冒険に！

　フェーズ3.0で、フレンドと“チーム”を組める機能が追加されました。チームとは、いわゆる冒険者の集団のようなもので、“同じ目的を持った人たちや、仲のいい人たちの集まり”とも言えましょう。チームに所属すると、メンバーがどこにいてもグループチャットができるようになるうえ、製品版では後援国からの特典を受けることも可能になるようです。チームを作って友だちを誘ってもいいですし、誰かのチームに入れてもらうのもいいでしょう。何かと便利なので、入っておいて損ナシですよ！


チームを自分で作りたい場合は、ガートラント城かメギストリス城で登録を行えます。チーム登録料は、お試し価格の100ゴールド！　製品版では、どの国でチームを登録したかによって、受けられる特典の内容が変わるようです。

　
登録したら、最初にチーム名を決めます。チーム名は、一度決めたら変更できないので、よく考えましょう。ここでは、週刊ファミ通の連載コーナー名である“ファミ通ドラクエ部”と名づけてみました。続けて、チームのシンボルとなるエンブレムの作成に入ります。

　
エンブレムは、さまざまな模様やマークを組み合わせて作ることができます。下地の色なども自由に決められますよ。ちなみに、エンブレムは後からでも変更できます（でも手数料が必要らしいです）。

　
エンブレムを決めたら、最後にチームのスローガンを入力します。いつでも書き換えできるので、サクッと決めちゃいましょう。なお、このスローガンはチームメンバー全員が見られますので、当座の目標や活動予定などをメモしておくと役立つかもしれませんね。さあ、これでチームの登録は完了です！

　
チーム登録後は、さきほど作ったエンブレムを盾カバーとして装着できるようになります。メンバー全員で同じエンブレムが描かれた盾を持てば、チームの結束力もよりアップ！

　
チームを作ったはいいけれど、自分だけというのは寂しいので、フレンドを誘ってみました。チームメンバーは、最大で200人以上も登録できますから、友だちをたくさん誘います！（そんなにいませんけど）

●“ツボ錬金職人”になれる！

　フェーズ2.1までは武器鍛冶職人しか体験できませんでしたが、ついにツボ錬金職人も解禁となりました。ツボ錬金では、ルーレットの成否次第で、装備品に“こうげき力＋3”や“かいしん率＋1.0％”といった効果を付与できます。同じ装備品であっても、どんな効果を付与するかによって、個性に差が出るということですね。ひとつ注意点としては、ある職人として“一人前”になったあとは、ほかの職人との掛け持ちができなくなります。極めるべき道はひとつ！　……ということでしょうか。


港町レンドアにある、大きなツボ型の建物がツボ錬金ギルド。まずはここに行って職人になりましょう。カンタンな依頼をひとつこなせば、すぐに職人として仕事を始められます。ツボ錬金を行うには、“錬金ツボ”と“レシピ”が必要になりますが、職人登録時にもらえるほか、店でも購入できます。

　
装備品についた★の数の分だけ、ツボ錬金で装備品を強化できます。つまり、最大で3回まで、効果を付与できるということです。また、職人としてのレベルが上がると、“結果予知”や“成功確率プラス”といった、ルーレットの結果をいじれる特技を修得できます。

　
実際にツボ錬金をやってみましょう。まずは付与したい効果と使いたい特技を選ぶのですが、このとき、ルーレットがランダムで輝き出すことがあります（いちばん安い“銅の錬金ツボ”では輝きません）。黄色く輝いたら“大成功エリアが3倍に広がる”、白く輝いたら“失敗してもなかったことにする”といった具合で、輝くだけでかなりテンションが上がります！　あとはルーレットを回して、黄色か青のエリアに針が止まれば成功となります。

　
紫色のエリアに針が止まると、どんな効果が付与されるかわからないパルプンテが発動！　しかし、買ったばかりの“きんのブレスレット”に、“攻撃時に50％の確率でミスをする”という、非常にうれしくない効果が……（このあと店に売りました）。でも、予想外にいい効果がつくこともありますからね！

　
黒いエリアに針が止まると、残念ながら失敗となります。逆に大成功エリアに止まると、通常よりも高い効果が付与されます。ちなみに、針が失敗エリアに一度止まっても、そのあと“ズルッ”と針が滑って、大成功エリアに移動することがあります。おかげで最後まで目が離せません！

　
武器鍛冶職人と同じく、ギルドマスターから依頼された装備品を作って納品すれば、報酬として職人経験値とゴールドがもらえます。依頼は1日おきに変わるので、しっかり納品して職人の腕を磨きましょう！

●“元気チャージ”システムと“元気玉”で経験値ウハウハ！

　『DQX』には、ログインしていない時間の分だけ、“元気チャージ”が溜まっていくというシステムがあります。この元気チャージが12時間分溜まるごとに、得られる経験値とゴールドが30分間2倍になるアイテム“元気玉”1個と交換できるのです。オンラインRPGって、ついついログインしっぱなしで寝落ちしてしまったりするものですが、こと『DQX』に関して言えば、ちゃんとログアウトして元気チャージを溜めたほうがオトク、ということですね！

▲元気玉は、旅のコンシェルジュのサービスカウンターで交換できます。旅のコンシェルジュは宿屋にいることが多いので、たまには立ち寄ってみましょう。31時間分も元気チャージが溜まっていたので、元気玉を2個交換してもらいました。

▲ためしに元気玉を1個使い、オルフェア地方東のグレムリンをひとりで倒してみました。すると……182ポイントの経験値と、16ゴールドをゲット！　きっちり、獲得経験値とゴールドが通常時の2倍になっています。うまい、うますぎる！

●そのほかにも変更点がいっぱい！

　さて、最後になりますが、ここまでに書いたほかにも、細やかな変更点や修正点はたくさんあります。製品版に向けて、今後もより便利に、そしてユーザーフレンドリーになっていくことでしょう！


・“写真機”のシステムが変更
以前はアイテムコマンドから“写真機”を使うことで写真を撮影できましたが、フェーズ3.0からは、ヌンチャクの場合は2ボタン、クラシックコントローラの場合はZRボタンを長押しすることで、撮影モードを直接起動できるようになりました。また、ズーム機能や十字ボタンによるカメラのスライドも追加され、より印象的なシーンが撮影可能となっています。この変更によってアイテムの“写真機”は不要となったので、思い切って投げ捨ててみました。

　
・サポート仲間のシステムが変更
サポート仲間を雇うために必要なゴールドが大幅に値下がり、より気軽に活用できるようになりました。その代わり、雇っていられる時間は最長48時間までとなり、同じキャラクターを永遠に雇い続けることはできなくなっています。雇ってから48時間を過ぎると“契約終了”と表示され、そのサポート仲間はいなくなります。まさに一期一会って感じですね。

　
・“いまどんな？設定”に新たな項目が追加
現在の状況を周りにお知らせする“いまどんな？設定”に、“ネタばれ防止中”という項目が追加されました。この項目にチェックを入れると、ほかのプレイヤーの“まわりに”向けた発言が一切、自分にだけ見えなくなります。たくさんのプレイヤーが同時に遊ぶオンラインPRGでは、町角の井戸端会議などで何気なくネタバレが耳に入ってしまうことも多いので、物語をトコトン楽しみたい人は活用してみましょう。

●まとめ

　今回はおもに、フェーズ3.0で追加された点や変更された点について、お伝えしてきました。しかし、僕自身、まだすべての要素を追いかけ切れていません。というわけで、新しいモンスターとの戦闘やフィールドの詳細などについては、また追ってお伝えしたいと思います。それにしても、『DQX』の世界のわずか一部しか公開されていないベータテストですら、この圧倒的なボリューム感……。製品版ではどうなってしまうのでしょうか!?　いまから楽しみです！

●お知らせ

　現在このファミ通.comにて、『DQX』発売前アンケートを行っています！　『DQX』に興味がある方や、製品版が発売されたら遊びたいと思っている方は、ぜひアンケートへのご協力をお願いいたします！（詳細は下記リンク先を参照ください）

アンケートはこちら
※アンケートは、2012年7月1日の23:59に終了予定です。

ドラゴンクエストX　目覚めし五つの種族　オンライン

メーカー	スクウェア・エニックス
対応機種	Wii / Wii U
発売日	WiiU版：発売日未定　Wii版：8月2日発売予定
価格	Wii U版：価格未定　Wii版：通常版は6980円［税込］、Wii USBメモリー同梱版は8980円［税込］
ジャンル	RPG / 冒険・ファンタジー
備考	ネットワーク対応、USBメモリー16GB以上必須 製作・開発：スクウェア・エニックス、ゼネラルディレクター：堀井雄二、キャラクターデザイン：鳥山明、音楽：すぎやまこういち、プロデューサー：齊藤陽介、ディレクター：藤澤仁

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※画面はすべて開発中のものです。内容は変更になる場合があります。
※掲載許可を得ていない一般ベータテスターの名前には、モザイク処理を施しております。