フランツ・シューベルト
Franz Schubert
1797~1828 オーストリア人 古典後期~ロマン初期 作曲家
古典期の終わりからロマン期初頭を生きたシューベルトはドイツ・ロマン派の開拓者であり、ドイツ・リート(歌曲)の王といわれている。小学校の校長の家に生まれたシューベルトは幼少の頃から楽才を発揮し、8歳からヴァイオリン、ピアノ、オルガン、声楽を習った。1808年には持ち前の美声でウィーンの王室少年合唱隊に入り、王室神学校で教育を受け、作曲はウィーンの宮廷楽師長サリエリについて学んだ。12年に変声すると神学校を止めたが、その後もしばらくの間はサリエリについて作曲の勉強を続けた。14年には、1年間の教員養成課程を終えて父の学校の助手になり、18年まで教職にあった。シューベルトにとって13~15年は最も多くの作品を書いた時期であり、リートの名作「野ばら」「魔王」もこの頃の作品である。彼のリートは抒情的で緻密な描写と伴奏との掛け合いが限りなく美しい。シューベルトはドイツ・ロマン派の先駆者であり、31年の短い生涯に、オペラを除いて、交響曲を始めとする全てのジャンルに優れた作品を残している。ピアノ曲では「4つの即興曲集 Op.90」(27年?)、「即興曲集 Op.142」(27年)、「楽興の時」(28年)、「幻想曲 さすらい人」(22年)などが有名だが、近年は21曲の「ソナタ」が再評価されており、ピアノ2重奏曲「幻想曲 ヘ短調」(28年)もよく演奏されている。
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# | 曲名 | レベル | 試聴 |
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1 | 20のやさしいメヌエットとトリオ D.41 [20] | 中級1 |
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2 | 16のドイツ舞曲と2つのエコセーズ Op.33, D.783 [18] | 中級1 |
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3 | 16のレントラー「ウイーンの淑女たちのレントラー」と2つのエコセーズ Op.67, D734 [18] | 中級1 |
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4 | 12のワルツ、17のレントラーと9つのエコセーズ Op.18, D145 [38] | 中級1 |
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5 | アダージョ ホ長調 D.612 | 上級1 |
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6 | アンプロンプチュ Op.90, D.899 [4] | 上級2 |
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7 | アンプロンプチュ Op.142, D.935 [4] | 上級2 |
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8 | 楽興の時 Op.94, D.780 [6] | 上級1 |
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9 | 2つのスケルツォ D.593 [2] | 中級2 |
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