リアルな恋ゴコロを歌ったデジタル3部作で“新・配信女王”となった三浦サリーが、
2枚同時リリースのミニアルバムでついにメジャーデビュー。話題のリード曲の話から自身の恋愛観まで、たっぷり語ってもらいました!
自分が言いたかったことの集大成
――今回のアルバムのリード曲「恋ノ歌〜キミに出逢えて〜」は、どんな想いでつくられたんですか?
【三浦】 これは私が学生時代に付き合っていた彼との別れの歌で。彼とは長く一緒に過ごして思い出もたくさんあったのに、卒業する頃にすれ違うようになって、お互いの気持ちをちゃんと伝えないまま別れてしまったんですね。で、歌詞は別れた直後にバスの中でバーッと携帯に打ち込んだものがベースになっているんですけど、そこにあとから“アリガトウ”って言葉をプラスして、そのひと言が大事っていう気持ちを込めて曲を完成させたんです。
――別れた直後はまだ“アリガトウ”って言葉は出てこなかった?
【三浦】 時間がたったからこそ出てきた言葉で、当時の自分はなんでそれが言えなかったんだろう?って思います。2人の思い出とかも別れた直後は無理に消そうとしたけど、一度でも好き合った相手ならすべてが間違いではないし、それがあるから今の自分があるって最近はつくづく感じていて。だから歌詞の中でも<ずっと一緒だったこと、あの日から変わらずにここにいるよ>というフレーズが特に好きで、歌うときもここは気持ちが入る。他愛のない言葉だけど、<ここにいるよ>の“ここ”は“心”って意味で、好きって気持ちがもうなくても、思い出だけはずっと心にあるって想いが“アリガトウ”って気持ちに繋がっているんですよね。
――この曲はそのフレーズ以外もグッとくる歌詞が多くて、聴いていても感情移入してしまいます。
【三浦】 私も歌うときはすごく感情が入ってしまって、ライブでは泣きそうになっています(笑)。でも悲しかったり切なくてそうなるんじゃなくて、スーッと力が抜けて笑顔が浮かぶというか。歌っていると、この曲で伝えていることは自分が言いたかったことの集大成だって、改めて感じられるからなんですよね。
相手を思いやれるものを書くことがルール
――この曲は同時リリースされるミニアルバム(『恋ノ歌』『泣キ歌』)の『恋ノ歌』に収録されていますが。2作はそれぞれ、どんな内容になっているんですか?
【三浦】 『恋ノ歌』はいろんな恋のスタイルを詰めて、『泣キ歌』にはいろんな涙を歌った曲を入れています。でも『泣キ歌』が切ない系ってわけではなくて、ラブソング以外の友だちの歌やアップテンポの明るい曲も入れていて。寂しさや悲しさで泣く涙だけじゃなく、嬉し涙もあるってことを伝えたくてこういう選曲にしたんですよ。
――「恋ノ歌〜キミに出逢えて〜」は実体験を元にしていましたが、他の曲も?
【三浦】 そうですね。元々作詞は歌詞を書くというよりは日記みたいな感じで、自分の想いをピアノに乗せて適当に歌うっていうスタイルから始まっているので。だから今も思いついたら場所も時間も関係なく書くって感じで、彼氏とケンカしたりめっちゃショックなことがあったときに、泣きながら携帯に打つこともあります。でもそんなときでも、相手を思いやれるようなものを書くっていう自分なりのルールがあって。失恋した後とか正直、コノヤローって思うこともあるけど(笑)、そのルールだけは心がけていますね。
――では、実体験から得た恋愛ルールはあります?
【三浦】 ルールというより願望で、自分の想いは素直に伝えるってことかな。私は頭ではわかってはいても、未だに“あんなこと言わなければよかった、もっと素直になればよかった”って毎回反省するんですよ。もう20代半ばだけど、そこでつまずいて悩むのは10代の頃と同じで変わらない。だからこうやって歌詞を書いて歌うのが好きなんでしょうね(笑)。
(文:若松正子)
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