ロシア経済相が穀物輸出規制の可能性示唆、副首相は否定

2012年 09月 22日 04:01 JST
 
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[ソチ/モスクワ 21日 ロイター] ロシアのベロウソフ経済発展相は21日、深刻な干ばつの影響で国内穀物価格の上昇が続いた場合、輸出規制を導入する可能性があると表明した。

経済相は「穀物輸出規制は国内の価格動向に関係する問題」とし、現在の傾向を踏まえると、政府が穀物輸出の制限を決める可能性は十分あるとの見方を示した。

また、穀物輸出をめぐる政府の協議が秋に行われるとした。

経済相の発言を受け、商品先物市場では小麦先物が上昇した。

ロシアは今年、干ばつによって穀物収穫量に影響が出ており、市場では政府が2010年と同様に禁輸に乗り出すのではないかとの観測が浮上している。

政府当局者は、仮に食糧価格が高騰しても、2010年のような措置はとらないと繰り返し表明してきた。

ベロウソフ経済相の発言を受け、ドボルコビッチ副首相はこの日、政府は依然として穀物輸出規制を検討していないとの立場を報道官を通じて明らかにした。

 
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