Critique Of Games ―ビデオゲームをめぐる問いと思索―
ビデオゲームをめぐる問いと思索 http://www.critiqueofgames.net/
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2010年12月29日
■連続USTシリーズ:RGN-u
連続USTシリーズやっております。超ながいです。
主なテーマ(予定含む):ゲームという現象の認知モデルと形式モデル、勝利と適応について、物語とゲームについて、ゲームにおけるルールについて、パースの記号論とゲーム、ベンヤミンetc...
2009年11月09日
■いまさら、ICOの話
●「語る」という行為自体が困難に思えてしまう作品
瀬上:前に、米島さんがゲームの持つ価値を充分に認めつつも、「ゲームなんかやってられねぇ。」という発言をされました。ですが、米島さんも、僕も共にその価値を大きく認めざるを得ず、そしてそれについて語りを試みること自体が冒険的な魅力を持つ作品というのがいくつかあると思うのですね。その一つは間違いなく『ICO』だと思います。
2008年10月02日
■ゲームの定義論
モバイル社会研究所発行の機関紙『未来心理 vol.13』
http://www.moba-ken.jp/theme/msr/msr_cover/msr_013
にて
井上明人「遊びとゲームをめぐる試論 ―たとえば、にらめっこはコンピュータ・ゲームになるだろうか―」http://www.moba-ken.jp/wp-content/pdf/vol.13_inoueakito.pdf
が掲載されました。
ゲーム/遊びの定義論や、概念モデルについてご興味のある方には、ご笑覧いただければ幸いです。
2008年09月28日
■ゲーム作りの文化のために―独立系デベロップメントシーンの比較試論―
先週金曜日(9/26)に発表したDiGRA JAPAN(日本デジタルゲーム学会) ≪同人ゲームの潮流 「同人ゲームの過去、現在、未来」≫での講演資料について、私の分をアップしておきます。
「ゲーム作りの文化のために―独立系デベロップメントシーンの比較試論―」
http://www.critiqueofgames.net/data/presentation/for_independent_development_for_web.pdf
私のは、他のシーンとの比較というような話にしてありますので、同人ゲームそのものについての扱いはそこまで大きくありません。(たぶん、当日会場にきていた聴衆の方のほうがよっぽど同人シーンについては詳しい。)
ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。
2008年06月13日
■何が悲しいのか―――メディアと人の形
●ライフログの悲劇
井上:秋葉原通り魔事件の翌日に書かれた、complexequitlyさんの記事の主張をまとめるとこういうことですね。
ジャーナリズムにおけるプロ/アマの融解だとか、ヌルいことを言っているんじゃない。プロもアマもまとめて「報道」という概念事態が揺るがされている。ライフログと報道の融解のほうがより大きな問題なのだ、と。そして、今回の悲劇は、ライフログをめぐる行為や、解釈をめぐって幾重にも錯綜した事態が展開していた。そして、犯人も、犯人をめぐる社会システム――新聞、ワイドショー、ネット論壇、携帯からアクセスする匿名掲示板、ライフログ――も、全てがそれに巻き込まれている。complexequalityさんの指摘はそういうことですね。
もちろん、永山則夫事件の現代版としての性質も見いだせるだろうし、要因はもちろん複合的だろうし、色々なところに重みは見いだせるだろうけれども、complexequalityさんにとって衝撃だったのはそこだった、と。