子供の頃の音楽を聞く環境と言えばもっぱらアナログレコードかラジオでした。 当たり前のように聞いていたアナログレコードが今ではCDやmp3といったデジタルのメディアに変わり、便利さや手軽さを手に入れた反面、音質やアルバム自体の存在感(ジャケットやレコード盤など)が弱まった気がします。
「本当の音楽とは何か・・・」
そんな思いをずっと抱いていました。 2011年2月14日、大雪が降る中、この「MYTH」のアナログレコード盤のマスタリングに立ち会いをしてきました。 そこで流れた音楽は、何度も何度も聞いた音楽なのに何故か自然と涙が溢れてきました。 本当の音楽、本当の音、それは小さい頃から慣れ親しんだアナログレコードの音だったのだと改めて感じた瞬間でした。 きっと、記憶の片隅にこの暖かい音が刻み込まれていたのだと思います。
アナログ盤にはアナログ盤の良さがあり、これでしか出せない音が存在します。 レコードを知らない世代にも一度は体験していただきたい音に仕上がりました。 もちろん今、プレイヤーを手に入れるのは容易な事ではありませんが、アルバムの存在だけでも価値のある物に仕上がっています。 是非、貴方自身のゼノギアスの思い出と音楽と一緒に時を重ねこのアナログ盤に刻み込んでもらえたら幸いです。
僕にとっても最高のバレンタインデーでした。 本当にありがとうございました。
光田康典
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