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BOOK倶楽部TOP書籍天皇の歴史 全10巻

講談社創業100周年記念企画

日本史を天皇から読み直せば、新しい日本像が見えてくる

天皇はいかに変容し、国家と社会にかかわってきたのか。千八百年の日本の歴史にきざまれた天皇像と貴族社会、武家社会の盛衰――新視点の画期的シリーズ誕生!

天皇の歴史 全10巻

【編集委員】大津 透(東京大学教授)/河内祥輔(法政大学教授)/藤井讓治(京都大学教授)/藤田 覚(東京大学名誉教授)

最新刊

表紙

天皇と芸能
著者:渡部泰明/阿部泰郎
鈴木健一/松澤克行
定価:2,730円(税込)

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学問を第一として君主の素養を培い、和歌と管絃で権威を確立した天皇による日本文化創世の軌跡

10世紀初頭の『古今和歌集』から500年続いた勅撰和歌集を縦糸に、古代、中世の天皇による多彩な和歌の活動を究明。戦乱を越え、古今伝受などによる近世和歌の復興と継承も明らかにする。また、今様の後白河、琵琶の後鳥羽など芸能王の系譜を辿り、天皇権威と秘曲伝受の密接な関係を解明。「第一御学問也」とされながらも立花、茶の湯なども愛好した天皇と伝統文化の歴史を解説する。

著者:渡部泰明(わたなべ・やすあき)/東京大学大学院教授

1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は和歌文学。主著に『中世和歌の生成』(若草書房)、『和歌とは何か』(岩波新書)などがある。

著者:阿部泰郎(あべ・やすろう)/名古屋大学大学院教授

1953年生まれ。大谷大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、名古屋大学大学院文学研究科教授。専攻は中世の宗教文芸。著書に『湯屋の皇后』『聖者の推参』(以上、名古屋大学出版会)などがある。

著者:鈴木健一(すずき・けんいち)/学習院大学教授

1960年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、学習院大学文学部教授。専攻は江戸時代の文学、詩歌史。主著に『江戸古典学の論』(汲古書院)、『江戸詩歌史の構想』(岩波書店)など。

著者:松澤克行(まつざわ・よしゆき)/東京大学史料編纂所助教

専攻は日本近世史。主な論文に「公武の交流と上昇願望」(『権威と上昇願望』吉川弘文館)、「寛永文化期における九条家文庫点描」(『文学』第11巻第3号)、「『天皇皇族実録』の編纂事業について」(『史鏡』第53号)など。

【シリーズ完結】本巻をもちまして「天皇の歴史」全10巻は完結しました。

本全集の特色

千数百年も存続する天皇と天皇制を軸に、日本の歴史を新たに解き明かします
歴史家の故・網野善彦氏は、千数百年もひとつの王朝が続いているのは世界でも稀なことと天皇制に注目しました。天皇が千年以上もどう権威を保ってきたか、事実に基づき考察します。
巨大前方後円墳の誕生が三世紀半ばまでさかのぼるなど、近年の研究成果を集大成
青銅鏡の新発見や最新年代測定法で巨大前方後円墳・箸墓は卑弥呼の墓という見解も発表されました。大和朝廷の成立、奈良・平安の王朝時代、鎌倉・室町・江戸の幕府と朝廷の協同統治、そして近代へ。天皇と日本史を最新知見で解説します。
和歌や芸能など日本文化は天皇によりどのように継承・発展したか
天皇主催の新年の歌会始は、文化の継承者としての天皇の象徴です。生け花、和歌など伝統文化が継承されたのも天皇や宮廷が大きな役割を果たしたからです。神仏祭祀の主宰者、文化の担い手としての天皇をとりあげ詳しく究明します。

清涼殿への落雷「北野天神縁起絵巻」(北野天満宮蔵)

聚楽第に向かう後陽成天皇の行列「御所参内・聚楽第行幸図屏風」
個人蔵・上越市立総合博物館寄託


全巻編成

天皇と日本史を問い直す
1巻

01巻 神話から歴史へ

大津 透(東京大学教授)

天皇はいつ生まれ、どんな役割をもち、いかに国土を統一したか。記紀神話の信憑性、王朝交替論などの論点を整理、古代国家統一過程における宗教的機能に注目して卑弥呼に遡る起源を考察する。


2巻

02巻 聖武天皇と仏都平城京

吉川真司(京都大学教授)

律令体制を築いた天智と天武。そして女性天皇が護った天武直系の皇統。都は飛鳥・藤原京から平城京に遷り、聖武天皇は仏教に深く帰依していく。仏都の原像を探り、古代天皇の実像を探究する。


3巻

03巻 天皇と摂政・関白

佐々木恵介(聖心女子大学教授)

藤原氏の台頭、醍醐・村上天皇の「延喜・天暦の治」、道長の栄華。摂関家が権力を握るなかで、天皇のみがなしえたこととは何か。「生身の権力者」だった天皇が、「制度」へと変貌していく時代を解明。


4巻

04巻 天皇と中世の武家

河内祥輔(法政大学教授)/新田一郎(東京大学教授)

源平の争乱、鎌倉幕府成立と滅亡に続く南北朝・室町時代。中世は父子一系で繋がる一筋の皇統=正統が重視された。朝廷再建を巡る源頼朝、後鳥羽院、後醍醐天皇、足利尊氏、義満の役割を問う。


5巻

05巻 天皇と天下人

藤井讓治(京都大学教授)

信長、秀吉、家康の天下統一は、正親町、後陽成、後水尾の歴代天皇にとっていかなるものであったか。天皇は天下人を相手にどう渡り合ったのか。天下人ではなく天皇を主人公にこの時代を描く。


6巻

06巻 江戸時代の天皇

藤田 覚(東京大学名誉教授)

戦国期に没落した天皇は幕末に浮上し、近代天皇制として再生する。その理由を、天明の飢饉に起きた民衆の御所千度参りや天皇の政治的・文化的位置、新井白石や松平定信らの天皇観から探る。


7巻

07巻 明治天皇の大日本帝国

西川 誠(川村学園女子大学教授)

神道の主宰者にして「欧化」の象徴。巡幸によって人々にその姿を見せ続けた「大帝」。国民国家の形成とともに誕生した「我らの天皇」は、政治家としてどのように成長し、現代に何を残したか。


8巻

08巻 昭和天皇と戦争の世紀

加藤陽子(東京大学教授)

皇太子として第一次世界大戦後に欧州を視察、同年、大正天皇の摂政に就任した後、一九二六年に即位した昭和天皇。総力戦の意味を知る天皇が生きた戦争の時代と、敗戦後の退位論浮上の背景を明らかにする。


9巻

09巻 天皇と宗教

小倉慈司(国立歴史民俗博物館准教授)/山口輝臣(九州大学准教授)

大王祭祀、皇祖神を祀る伊勢神宮や律令神祇制度、神仏習合と神仏隔離など前近代の天皇祭祀から明治に創られた宮中祭祀まで、神事を先としつつ(『禁秘抄』)、仏教も統轄した天皇の本質に迫る。


10巻

10巻 天皇と芸能

渡部泰明(東京大学教授)/阿部泰郎(名古屋大学教授)/鈴木健一(学習院大学教授)/松澤克行(東京大学史料編纂所助教)

万葉の昔から芸能に親しみ廷臣をリードした天皇。『古今和歌集』以降、中世・近世の天皇は和歌とどう向き合ったか。後白河院の今様、後鳥羽院の琵琶、後水尾院の立花など諸芸愛好の歴史も説く。