学術文庫2085
倉本一宏:訳
定価(税込):1,470円
長保2年、一条天皇の皇后定子が25歳で没し、中宮彰子との二后並立が終わる。翌年には一条の母・東三条院の崩御。宮廷の力学はどう動いたのか、日記による実況。
学術文庫2091
M・ウェーバー 濱嶋朗:訳
定価(税込):1,155円
希望はカリスマを生む。だがそれは日常化する――。支配の本質に迫り官僚制化の必然を想起させる、ウェーバー世界への入門書。社会の科学はここからはじまった。
学術文庫2092
土屋恵一郎
定価(税込):1,260円
パノプチコン創案者にして功利主義者という理解では、ベンサムの全体像は理解不能である。啓蒙時代の思想家が描いた近代社会の設計図を読み解き、その源流を探る。
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学術文庫2093
田中健夫
定価(税込):924円
14〜16世紀の東アジア沿岸で猛威を振るい、国際社会の動向をも左右した海民集団の実像を、国境を越えた「海の視点」と世界史的視野から浮き彫りにする名著。
学術文庫2094
高橋富雄
定価(税込):1,155円
世界遺産・平泉の実力とは。その壮大な国家構想と仏教哲学、源頼朝も恐れた軍事力。奥州藤原氏の100年を列島全体の激動の中に位置づける、新たな日本史の構想。
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【解説目録】 2010年1月現在(pdfファイル容量:2.04MB)
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学術文庫2014番『続日本後紀 全現代語訳(上巻)』についてのお詫びとお知らせ
2010年9月刊の学術文庫『続日本後紀 全現代語訳(上巻)』に付載した原文に一部誤りがあることが判明しました。読者の皆様に深くお詫び申し上げます。すでにご購入いただいた皆様には、訂正版と交換させていただきたいと存じます。手続きの詳細は『続日本後紀(上)』のページをごらんください。
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学術文庫2084
倉本一宏:訳
定価(税込):1,470円
長保元年(995)、蔵人頭に抜擢されて以降、一条天皇や藤原道長の信任を得、能吏として累進する行成。平安宮中の多忙な日常が見える第一級史料、初の現代語訳。
学術文庫2087
鷲田清一
定価(税込):798円
仕事と遊びの二分法が無意味となりつつある現代にあって、われわれの日々の活動とその価値はどう方向づけられるのか。ポスト産業社会における人間活動の未来を探る、清新な労働論。
学術文庫2088
オットマール・フォン・モール 金森誠也:訳
定価(税込):1,050円
宮中近代化のために来日したドイツ貴族の滞在記。天皇皇后と皇太子の実像、首相兼宮内大臣・伊藤博文との「洋装」をめぐる対立など、立憲国家成立期の貴重な証言。
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学術文庫2089
ジャック・ラカン 宮本忠雄・関忠盛:訳
定価(税込):756円
構造主義からポスト構造主義へと、20世紀の思想潮流を切り開いた精神分析学の泰斗ラカン。比較的読みやすい初期論文5篇から、巨人の難解な思想の原点に触れる。
学術文庫2090
レーニン 角田安正:訳
定価(税込):1,008円
民主主義を徹底せよ。それが死滅するまで! 代議制の欺瞞を暴き直接民主制は可能だと断じた革命政権マニフェスト。哄笑に満ちた歴史的挑発に我々は堪えられるか?
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学術文庫2079
ジャン・モリス 椋田直子:訳
定価(税込):1,155円
アドリア海からギリシャの海辺へ、さらにエーゲの島々、キプロス島、イスタンブールへ。練達の「歴史の旅人」が海洋帝国ヴェネツィアの跡を訪ね、情緒豊かに綴る。
学術文庫2080
渡邊二郎:編著
定価(税込):1,050円
20世紀の思想界に多大な影響を与えた現代の古典。難解とされてきた哲学史にその名を留める名著を、正確かつ平易に、その論点を解説した、ハイデガー哲学の入門書。
学術文庫2081
鳥海靖
定価(税込):966円
逆賊・西郷隆盛への明治政府の寛容、国家建設における「長老の役割」、明治天皇の個人的意思と伊藤博文との衝突など、歴史家の視線と分析力で明治の人物を描く。
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学術文庫2082
貝塚爽平
定価(税込):1,103円
氷河期の浸食、火山活動、地殻変動、河川の砂礫の堆積など、東京の現地形の形成過程とここ数百年の都市化が孕む問題を解明する。地形学による東京案内の決定版。
学術文庫2083
佐藤次高
定価(税込):1,008円
聖地エルサレムの奪還――。全イスラームの悲願を背に起ちあがったエジプトの君主。中東の人びとの心に今なお生きつづける「英雄」の実像に迫る本格的伝記。
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学術文庫2074
中沢新一
定価(税込):1,208円
京都学派の巨人=田邊元は、西田とともに「日本哲学」を創造した。「種の論理」「友愛の哲学」とは? 現代思想、人類学、精神分析などを通し田邊哲学に肉迫する。〔解説:鷲田清一〕
学術文庫2075
宮川尚志
定価(税込):1,008円
連戦連敗の将として死んだ諸葛亮。その思想と行動を幾多の文献を用いて描く。なぜ人が彼に魅かれるに至ったのか。その背景をも論じる「三国志」研究の重要古典。
学術文庫2076
上野修
定価(税込):966円
「私は存在する」で近代哲学を切り開いたデカルト。国家契約説をとなえたホッブズ。「神即自然」を主張したスピノザ。三者に通底する哲学的問いの真の魅力とは。
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学術文庫2077
中山茂
定価(税込):966円
人類にとって宇宙とは何か。星座の観測から、占星術の誕生、暦の作成、地動説への大転換、天体力学の全盛、さらに米ソの宇宙開発競争まで、宇宙観の変遷を追う。
学術文庫2078
ドナルド・キーン 金関寿夫:訳
定価(税込):1,785円
八十編もの日記の精読を通し、平安時代から幕末まで千年におよぶ日本人像を活写する。日記文学の魅力を綴る日本文化論・日本文学史研究における不朽の名著。
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学術文庫2069
石井進
定価(税込):1,365円
平安末期から戦国の終焉まで、激動の時代を担った社会集団の実像とはなにか。時代の変遷とともに変容する武士団と中世社会の構造を鮮やかに活写した日本史研究の白眉。
学術文庫2070
寺山修司
定価(税込):1,155円
言葉の錬金術師が歌う。愛を、青春を、父を、故郷を、祖国を。短歌の黄金律を、泥臭く、汗臭く、血腥い呪文へと変貌させたアルカディアの魔王の世界に酔いしれる。
学術文庫2071
石橋崇雄
定価(税込):1,050円
華夷秩序を超越し、満・漢・蒙の「3つの顔」をもつ清朝は、多民族国家・現代中国の原型だった。ヌルハチから康熙・雍正・乾隆まで、大帝国の若々しい盛期を描く。
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学術文庫2072
市村宏:全訳注
定価(税込):966円
世阿弥元清が遺した最古にして至高の能楽書。幽玄、物学、花など、能楽の神髄を原文で読み解く。世阿弥能の到達点を今に伝える能楽論の一品『花鏡』の翻刻を併録。
学術文庫2073
野口武彦
定価(税込):1,050円
遠くて近きは江戸の人。寛政〜化政〜天保〜安政、各時代を代表する人物を題材に、江戸の精神風土を腑分けする。文学者ならではの筆致が歴史のリアルを呼び起こす。
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学術文庫2064
内藤昌
定価(税込):1,260円
古代〜近世まで、独特の発達を遂げた日本の城。歴史変遷、城郭の構成法と各要素の意匠と役割などを多角的に解説。29の名城譜も収録。歴史散歩のお伴にもどうぞ。
学術文庫2065
樺山紘一
定価(税込):924円
疫病が世界を一体化した。鎖国は17世紀の世界的流行だった。モノとヒトの動きから世界史の同時性を探り出し、現代の激動のなかで歴史への感受性を磨く小論集。
学術文庫2066
下平和夫
定価(税込):966円
『塵劫記』の吉田光由、高等数学を開拓し多くの弟子を育てた関孝和、和算を民衆に広げた最上流の会田安明、そして日本最初の学会、日本数学会社。江戸の泰平に大輪の花を開いた和算の歴史を探る。
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学術文庫2067
一坂太郎
定価(税込):1,208円
幕末の長州藩を縦横に走り回り、29歳で世を去った高杉は、厖大な手紙、日記、詩歌など、書き物を残した。歴史と人間の生々しさが伝わる手紙を厳選した決定版。
学術文庫2068
アダム・カバット
定価(税込):966円
明治憲法を制定し、四度も総理大臣に就任した伊藤博文。彼はいったいどのような構想で日本という国を作ろうとしたのか? 折々の演説を再現し、肉声と思想に迫る。
粋人に憧れる見越入道、幽霊にはめられたももんがあ。江戸の町を闊歩するドジで憎めぬ化物たちを通し、駄洒落、パロディー、諷刺に喝采した江戸っ子の心性を考察する。
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学術文庫2058
福永光司
定価(税込):1,365円
無為自然を基とし、人為を拒絶する――。後世の文学や宗教に多大な影響を与えた、中国が生んだ鬼才の思想とは? 老荘思想研究の泰斗が実存主義的な解釈で荘子の思想に迫った古典的名著。
学術文庫2059
石井良助
定価(税込):1,260円
「不親政」と「刃に血ぬらざること」こそが天皇統治の伝統である。戦後いち早く独自の視点を打ち出した法制史家による、邪馬台国から象徴天皇にいたる天皇の歴史。
学術文庫2060
吉田敦彦
定価(税込):1,050円
捨子、父殺し、謎解き、母子相姦、疫病流行……。非業の運命を知り、目を潰し、物乞いとなるも、気高き魂は神になる。人間とは何かを解明した傑作劇を徹底解読!
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学術文庫2061
吉見俊哉
定価(税込):1,103円
戦後日本のエポックを画した万博。その企画・実行を担う様々なエージェントの存在。博覧会の裏で作動した政治力学を抉り出し、日本社会が孕む問題点を解明する。
学術文庫2062
宮坂宥勝:訳注
定価(税込):1,575円
仏教の教えをつきつめた深い神秘の思想。古代インドに生まれ人類に多大な影響を与えてきた密教の根本教義を、斯界の泰斗が四つの代表的経典の読解を通して解説する。
学術文庫2063
瀧井一博
定価(税込):1,365円
明治憲法を制定し、四度も総理大臣に就任した伊藤博文。彼はいったいどのような構想で日本という国を作ろうとしたのか? 折々の演説を再現し、肉声と思想に迫る。
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学術文庫2053
森本公誠
定価(税込):1,418円
文明はいかに栄え、滅びるか。権力はなぜ堕落するのか。都市と田舎の格差はなぜ広がるのか――。14世紀イスラーム世界が生んだ偉大なる歴史哲学者の生涯と代表作。〔解説:池内恵〕
学術文庫2054
モーリス・パンゲ 竹内信夫:訳
定価(税込):1,995円
切腹、捨身、心中、殉死……。この風土の精神に特有の自死の形。「隠された道徳の国」の根底にニーチェの「生への愛」を発見したフランスの最高知性による、透徹した日本文化論。
学術文庫2055
中村健之介
定価(税込):1,680円
処女作『貧しい人たち』から絶筆『カラマーゾフの兄弟』まで。全小説の内容紹介と主要登場人物193人の分析を通しドストエフスキー文学の一貫したテーマと現代性を探る、「読む事典」。
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学術文庫2056
相良亨
定価(税込):1,103円
「物のあわれ」論を端緒に、「あはれ」と日本人の「神」観念の連関を指摘。さらに「道」「せむかたなし」という思想的特性を解析する。日本思想史論の画期をなした名著!
学術文庫2057
寺田寅彦
定価(税込):798円
地震、津波、台風……。文明が進むほど天然の暴威は、その劇烈の度を増す。周期的な天災発生は自然の則と考え、平時の準備の必要性を説く天災論の古典的名論考。〔解説:畑村洋太郎〕
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学術文庫2048
J・G・フレーザー M・ダグラス:監 S・マコーマック:編 吉岡晶子:訳
定価(税込):1,208円
ネミ村の祭司はなぜ殺されたのか? 「金枝」とは? 世界各地の呪術、神話、信仰を蒐集した民俗資料の宝庫。古代人の思考を探る20世紀の名著を図説簡約版で。
学術文庫2049
伊藤正義 大谷節子:編
定価(税込):1,103円
「葵上」「浮舟」「邯鄲」「融」「三輪」など、代表的な謡曲40曲を厳選し、第一人者ならではの、深い洞察に支えられた鑑賞に読者をいざなう。謡曲入門の決定版!
学術文庫2050
新島 繁
定価(税込):1,155円
司馬遼太郎が「よき江戸時代人の末裔」と称賛した著者の決定版〈読む事典〉。蕎麦の歴史と調理法から、習俗、諺、隠語まで、あらゆる知見を集成した1155項目。食す人も打つ人も必携!
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学術文庫2051
エウジェニア・S・P・リコッティ 武谷なおみ:訳
定価(税込):1,260円
キャベツ礼賛者カトー、最高の饗宴を催したトリマルキオ、葡萄酒を愛したホラティウス、消化不良のキケロ……。2000年前の晩餐とは? 当時の材料・調理法も併録。
学術文庫2052
小倉紀蔵
定価(税込):924円
理の顔と感情の顔、その乖離は何に由来するのか。韓国人の思考や行動の原理と韓国社会のメカニズムを独自の「統一理論」で鮮やかに解明、近くて遠い隣人・韓国の正体に迫る。
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学術文庫2044
延広真治
定価(税込):1,050円
江戸落語はいかにして形成されたのか? 落語の立役者、鹿野武左衛門、烏亭焉馬、三笑亭可楽、林家正蔵……。元禄期に誕生するも途絶した落語の中興と大躍進を活写する。
学術文庫2045
成瀬治
定価(税込):1,260円
新大陸発見から産業革命前夜までのヨーロッパの姿とは? 近代市民社会形成に向かう複雑にして多面的な発展を、欧州諸国の有機的つながりを視野に収め克明に綴る、欧州近世通史。
学術文庫2046
F・バルバロ:訳注
定価(税込):924円
天地創造、アダムとエバ、ノアの箱舟、バベルの塔、イスラエルの太祖たち、そしてヨゼフの物語。詳細な注釈を添えた丁寧な訳文で、神がのこしたもうた愛の遺産を読む。
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学術文庫2047
J・G・フレーザー M・ダグラス:監 S・マコーマック:編 吉岡晶子:訳
定価(税込):1,050円
20世紀初頭のイギリスで著された民族学の必読書ながら、その難解さでも知られる全13巻の大著をダイジェスト。一般読者にも読みやすくした「図説版」の文庫化。
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学術文庫2039
廣川洋一:訳・解説
定価(税込):882円
断片となって今に伝わる「公開的著作」の最重要作品。庶民に向けて平易に書かれた万学の祖による哲学入門を丁寧に訳出、古代哲学研究の第一人者による詳細な解説を付す。
学術文庫2040
浜口雄幸
定価(税込):840円
激動の大正〜昭和初期、内外の難局を正面突破すべく奮闘した「ライオン宰相」。確固たる政治哲学に従い、持ち前の謹厳実直さと頑固さで国政に邁進した政治家が率直に思いを綴る遺稿集。
学術文庫2041
奥本大三郎
定価(税込):924円
少年の日の夢がついに叶い、緑の魔境アマゾンへ! 美しくも凶暴な自然を満喫。虫採りと釣り三昧で、歓楽の日々。文学者ならではの哀歓と教養を随所に織り交ぜた名紀行。(解説:福岡伸一)
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学術文庫2042
平出隆
定価(税込):966円
100年前のスポルディングの世界一周興行。塁間90フィートをきめたカートライト……。バットとボールによるゲームの起源をたどり、詩的なるものを見出す名篇。
学術文庫2043
斉藤利彦
定価(税込):1,008円
画一的な「試験と競争」を実施するために、近代の学制は整備された。衆目監視・戦慄畏縮の口頭試問、監督官の過重労働、落第の恐怖など、明治日本の学校の風景。
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学術文庫2034
守屋毅
定価(税込):798円
江戸太平の世に花開いた、町人たちの担う都市大衆文化。多様な芸事、悪所と呼ばれた遊里、人々を熱狂させた芝居――。「遊び」の視点から、魅力に満ちた文化の深層を描き出す元禄文化論。
学術文庫2035
小島憲之
定価(税込):1,008円
文豪・鴎外の作品に現れる数々の漢語。その一語一語の「語性」を見極め、日本と中国にわたる、そして近代から古代へと遡ることばの履歴を追究。鴎外の漢詩、漢文は正しく読まれているか?
学術文庫2036
竹内洋
定価(税込):1,365円
エリートはどのように作り上げられたか。旧制高校は近代日本に何をもたらしたか。「一高」を頂点とする旧制高校の担った「教養主義」は、戦争を経てどう変転したか。学歴貴族から見た画期的近代・戦後社会史。
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学術文庫2037
池田清彦
定価(税込):966円
ダーウィニズムはもう限界だ――。進化論の変遷を検証し、DNA至上主義と訣別する。そして最新の分子生物学の知見を踏まえ、生命をシステムと捉える構造主義的観点から提唱する革新的進化論とは。
学術文庫2038
小峰和夫
定価(税込):1,313円
女真族の故郷は、なぜ「極東の火薬庫」と化したのか。女真族の勃興とヌルハチの登場から、清朝による封禁政策、漢族の大量移住とロシアの南下、そして「満洲国」崩壊に至る通史。
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学術文庫2030
三上隆三
定価(税込):1,208円
開国と世界経済への参入は、「両」に代わる新たな通貨の誕生を促した。江戸期の複雑な貨幣制度から「円」への移行は、なぜ成功したのか。貨幣からみた幕末維新史。
学術文庫2031
檜垣立哉
定価(税込):1,103円
純粋経験、自覚、場所、絶対無、絶対矛盾的自己同一……。西田の思索はどのようにベルクソン、ドゥルーズとつながり、そして、現代哲学につながるか。
学術文庫2032
吉田輝夫:訳
定価(税込):1,470円
「ドイツ問題」とは何か。各国首脳はどのように過ちを重ねたのか。ヒトラー像を修正して激しい論争を呼び、大戦前史研究の画期をなした必読の名著、待望の文庫版。
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学術文庫2033
山内進
定価(税込):1,208円
中世、ヨーロッパ北方をめざしたもう一つの十字軍。聖戦の名の下、異教徒根絶を図った残虐行為の数々に現代世界の歴史的理解を探究した、サントリー学芸賞受賞作。
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学術文庫2025
秦剛平:訳
定価(税込):1,523円
迫害と殉教、正統と異端。誕生からコンスタンティヌスによる「公認」までの300年、「キリスト教とは何か」が根本的に問われた時代の貴重な記録。「反ユダヤ主義」の淵源に迫る。
学術文庫2026
増田義郎
定価(税込):882円
先史時代から現代まで、5000年の金銀の動きに見えてくる黄金と覇権の不思議な関係。象徴的装飾から金本位制崩壊まで、人類学と歴史学の知見を駆使して、黄金の魔力に迫る。
学術文庫2027
麻田貞雄:編・訳
定価(税込):966円
軍事に加えて通商・海運をも包括する独創的シー・パワー理論。20世紀の軍事や政治に多大な影響を与えた軍事理論家の代表作を厳選し翻訳、その思想の真髄に迫る。
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学術文庫2028
大濱徹也
定価(税込):1,418円
常に国家意思と結びつくことで生かされてきた「軍神」の悲哀と近代日本の宿痾を、一般庶民から、漱石や鴎外、西田幾多郎らの乃木評までを織り込みながら描き出す、〈乃木伝〉の決定版。
学術文庫2029
クードレット 松村剛:訳
定価(税込):1,103円
絶妙の語り口と息もつかせぬ展開で、家門の栄光と没落を描く伝説半身蛇の妖精は、ある騎士に大いなる繁栄を与えた。しかし破棄された約束は、没落を招く……。ルゴフ、ラデュリ論文も併録。
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学術文庫2020
羽田正
定価(税込):1,155円
ペルシアで宝石を商い成功し、故郷のパリを追われ、ロンドンで爵位を得る。
時代に翻弄され、平凡な家庭の苦悩を抱えた「マイナーな男」の波瀾万丈な生涯が照らし出す17世紀の世界史。
学術文庫2021
木下直之
定価(税込):1,155円
江戸の伝統と西欧の「美術」が出会い、興味深い「美術の形態」が続々と誕生した幕末・明治。見世物=美術の前提に立ち、ダイナミックで豊穣な造形表現を再評価する。
学術文庫2022
中村元
定価(税込):1,008円
稀代の仏教学者が追究した仏道の根本概念、その出発点にして到達点。
仏教精神の社会的実践の出発点を示し、仏教の現代的意義を探究した不朽の書。
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学術文庫2023
魚住和晃
定価(税込):1,008円
名筆は、いかにして生まれたか!? 漢字が日本に伝来し、「書」が変遷、定着する過程とは?
日本書道史上の逸品中の逸品の謎を、精緻に解き明かした力作。
学術文庫2024
秦剛平:訳
定価(税込):1,470円
イエスの受肉からコンスタンティヌスによる「公認」まで。
初期キリスト教が発展拡大してゆく過程を「教会史のヘロドトス」が描き、その後の西欧精神史に決定的影響を与えた最初のキリスト教会史。
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学術文庫2015
森田悌
定価(税込):1,260円
華やかな平安王朝社会、擡頭する藤原北家
国風文化が花開くなか、藤原良房を中心にした北家は権力を掌握していく。842年の「承和の変」勃発から仁明天皇崩御まで、平安朝初期繁栄期を綴る重要資料のはじめての現代語訳。
学術文庫2016
綾部恒雄
定価(税込):1,008円
フリーメーソン、K・K・K、 モーツァルトが描いた「秘儀」とは?
「秘密」と「集団」、加入の「儀礼」。文化人類学の視点が、人間社会にあまねく存在する「秘密結社」の歴史と実態を解き明かす。
学術文庫2017
鹿島 茂
定価(税込):1,733円
漁色家、放蕩家、陰謀家、捕虜になった皇帝……
「ナポレオン三世=バカ説」を徹底検証!
近現代史の分水嶺となった第二帝政期、パリ大改造を実現、消費資本主義を発明し、世界史の流れを変えた謎の皇帝の摩訶不思議な魅力に迫る伝記の決定版!
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学術文庫2018
二畳庵主人・加地伸行
定価(税込):1,733円
受験参考書をはるかに超え出た、 Z会伝説のあの名著、待望の新版
漢文読解の基礎力を養い、真の「国語力」を身につけるために、1970年代より形を変え版を重ねながら受験生を支え続けてきた名著を修補改訂。
学術文庫2019
佐貫亦男
定価(税込):882円
安定を捨てよ! 不安定なシステムをみずからが操縦し、 自由な大空へ飛び立て!
なぜライト兄弟は空を飛べたのか。そこには勇気と、現代社会にも通じる主体的な制御思想があった。
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学術文庫2010
藤堂明保・竹田晃・影山輝國
定価(税込):1,523円
漢委奴国王金印、邪馬台国、倭の五王、秀吉の朝鮮出兵。1500年にわたる日本の姿を記す中国歴代正史を詳細な語釈をそえて完訳。中国から見た日本の歴史。
学術文庫2011
田中貴子
定価(税込):966円
密通する斎宮たち、苦悩する女神たち
「中将湯」で名高い中将姫、伊勢で神聖な役を負った斎宮たち、三輪明神にみられる神のジェンダーの不確かさ。女性に「聖性」が付与されていく過程を鮮やかに読み解く。
学術文庫2012
相良亨
定価(税込):798円
死を覚悟し、名を重んじ、我に勝つ――。
苛烈な武士の精神に日本人の思想のバックボーンを見通した不朽の名著。
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学術文庫2013
鴇田文三郎
定価(税込):924円
ヨーロッパ・中東から、インド・モンゴル・日本まで。「乳の生化学者」が調べ上げた世界のチーズの起源・歴史と、それを育んだ風土とは?
モンゴルのホロート、フランスのカマンベール、日本の酥などから食の文化を考察する、世界の乳文化探訪。
学術文庫2014
森田悌
定価(税込):1,313円
六国史第四書、初の現代語訳(原文付)!
国風文化の開花と摂関政治の展開。833年の仁明天皇即位から850年の崩御まで、王朝文化が華やぎを増し、藤原北家が権力を掌握してゆく時代を詳密に描く。
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学術文庫2005
近藤喜博
定価(税込):1,260円
恐るべき怪異、虚空の雷神、滑稽な邪鬼……。 「鬼」はどのように変幻し、生活感情に凄み続けたのか。
日本人の心性史に迫る、オニの風土記。
学術文庫2006
竹田青嗣
定価(税込):1,523円
近代国家と資本主義の正当性とは? 「人間的自由」の本質に立ち戻り 近現代思想を根本から問い返す!
学術文庫2007
中野美代子
定価(税込):1,208円
中国は「開放的」、日本は「褻視的」である!
風水・タオが教える「気」の満ちた空間での情交を夢みた中国人の身体観・宇宙観・肉麻観を読み解く。
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学術文庫2008
原田勝正
定価(税込):966円
近代は鉄道でやってきた! 交通・流通・産業の近代化を牽引した文明開化の象徴、その発展と普及をめぐる人間模様とは?
学術文庫2009
杉山正明
定価(税込):1,050円
彼は「野蛮な破壊者」だったのか? 通商帝国・大モンゴルが、世界史の流れを変えた。西欧中心・中華中心の歴史観を覆す一冊。
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学術文庫1925
C・グラック/姜尚中/T・モーリス=スズキ/比屋根照夫/岩崎奈緒子/タカシ・フジタニ/H・ハルトゥーニアン
定価(税込):1,260円
文庫版日本の歴史 いよいよ完結! 世界・周縁から見定める近代日本の姿とゆくえ。
近代日本の虚構と欺瞞を、周縁部から問い直す。
学術文庫2000
永井均
定価(税込):1,008円
〈私〉とは何か。「他者の問題」とは何か。哲学の根本問題を考え続ける著者会心の論考!(解説・茂木健一郎)
学術文庫2001
新田一郎
定価(税込):1,260円
大相撲=相撲ではない! 神話に登場する相撲から外国人力士問題まで、1300年超の大きな歴史の流れを描く。
「国技」を問い直すための必読書。
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学術文庫2002
神野志隆光 編
定価(税込):1,260円
『万葉集』をどう読むか 代表歌165首の評釈と152項目の基礎知識。
従来の読み方を見直し、真の魅力にふれるための画期的入門書!
学術文庫2003
島田俊彦
定価(税込):1,260円
一九三一年九月一八日、奉天郊外の柳条湖で南満州鉄道の線路が爆破された。柳条湖事件、山東出兵、張作霖爆殺事件、関東軍、上海事変、満州国建国、そして国際連盟脱退へ。日本はなぜ戦争の道を選んだのか。
学術文庫2004
T・スクリーチ 高山宏:訳
定価(税込):1,260円
美ではなく、欲望を、現実ではなく、幻想を描いたのが春画である。江戸人の思考と江戸時代の性(セクシュアリティ)を手掛かりに、春画を再解釈する。
(解説・上野千鶴子)
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学術文庫1924
河野康子
定価(税込):1,260円
民主主義国家への再出発。経済大国へ、そしてバブルの崩壊。
政治は日本をどう変えたのか――。 政党政治を軸に、内政・外交に揺れた戦後の日本を追う。
学術文庫1996
馬場光子
定価(税込):1,313円
「亡からむあとに人見よ」――後白河院が生涯を通じて修練した今様の歴史と由来、編纂の意図を綴った『梁塵秘抄口伝集』。その全訳と懇切な注釈に加え、今様の基礎知識も詳しく解説。
学術文庫1997
W・ゾンバルト 金森誠也:訳
定価(税込):1,103円
戦争がなければ資本主義は存在しなかった!
近代軍隊の発生から18世紀末にかけて、戦争が育んだ資本主義経済の実像を、豊富な資料と文献で論究する。
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学術文庫1998
前田英樹
定価(税込):1,313円
言語[ラング]とは何か。 現代思想の源流に位置する思索の精髄。 ソシュールの思考そのものを、鮮烈に読み解く!
学術文庫1999
宮本又次
定価(税込):1,155円
江戸の経済を牛耳っていた「天下の台所」の商人たちを通して、江戸期産業の実相と 大阪の社会・風俗・商業の動きを活写する。
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学術文庫1923
有馬学
定価(税込):1,260円
「満蒙権益」を正当化し、日中戦争を「聖戦」とする論理とは?開戦・敗戦へ至る政治抗争の背景に何があったか?
昭和戦前期の日本を根底から問い直す!
学術文庫1992
E・デュルケム
麻生誠:訳 山村健:訳
定価(税込):1,418円
「規律」と「自律」を子どもにどう教えるか。 科学としての社会学を確立した著者が道徳教育の理論と実践を論じた古典的名著。
学術文庫1993
吉見俊哉
定価(税込):1,050円
帝国主義のプロパガンダ装置、
消費社会の広告装置、
見世物としての娯楽装置。 博覧会は大衆の欲望や感覚をどのように動員し、再編したのか?
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学術文庫1994
マルクス ヘンリクス 千葉敏之:訳・解説
定価(税込):882円
腹を食い破る蛇、悪霊たちの打擲、四肢を断ち切る処刑人、灼熱と悪臭……。
想像を絶する責め苦と試練が待ち受ける西欧版地獄とは?
学術文庫1995
田上太秀
定価(税込):1,050円
ひとは、万物が流転する世間を、ひたすらゆだねて生きる。
諸行無常、衆縁和合、悉有仏性、南無帰依仏――衆生を救済する仏たちの教えをさぐる。
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学術文庫1922
伊藤之雄
定価(税込):1,260円
張作霖爆殺事件後、昭和天皇はなぜ田中義一首相を問責したか。東アジアをめぐる国際環境のうねりのなか、変容していく近代日本の君主制。「天皇の政治関与」の理想と危うさとは。 明治天皇崩御から五・一五事件による政党政治崩壊までを、斬新な視角で活写する。
学術文庫1988
川合康
定価(税込):1,008円
屍を乗り越え進む板東武者と文弱の平家公達 ――我々がイメージする源平の角逐はどこまで真実だったのか?
「平家物語史観」を超克し、内乱が生んだ異形の権力・鎌倉幕府の成立にせまる。
学術文庫1989
杉浦昭典
定価(税込):966円
奴隷貿易、植民地襲撃、決闘、史上2人目の世界一周、無敵艦隊の撃退…… 私掠船長なのか? 提督なのか? 16世紀、七つの海=無法地帯を駆けめぐった男たちの野望と冒険の物語。
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学術文庫1990
船曳建夫
定価(税込):1,103円
「日本人という不安」が日本人論へと駆り立てる。 日清・日露戦争、第二次大戦、高度成長、バブル崩壊……。
成功でも危機でも揺れ動くアイデンティティ。 『武士道』『日本人とユダヤ人』『菊と刀』『敗北を抱きしめて』……、2000超の日本人論をあらためて読みなおす。
学術文庫1991
礒山雅
定価(税込):1,155円
なぜ心にこれほど深い慰めをもたらすのか。人生への力強い肯定を語るのか。「神の秩序の似姿」に血肉を通わせるオルガン曲。生の中の俗、俗の中の生を歌い上げるカンタータ。胸いっぱいに慈愛しみ渡る≪マタイ受難曲≫…… 300年の時を超え、魂に福音をもたらす生涯と作品、その魅力のすべて。
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学術文庫1921
佐々木隆
定価(税込):1,260円
独立に向かう藩閥、政党、天皇の軌跡 明治日本の国家目標は、西洋列強に伍する自立した大国になることだった。帝国憲法、政府と議会の攻防、条約改正と大陸への関わりなど、近代化への苦闘を描く。
学術文庫1984
菊地康人
定価(税込):1,008円
敬語の難問を一刀両断! 現代人必読の一冊 豊富な実例に則した百項目のQ&A方式で、敬語をめぐる疑問点を解説。学術文庫のロングセラー『敬語』の著者による、便利帳・ミニ辞典も併載した実践的敬語入門。
学術文庫1985
B・マリノフスキ 増田義郎:訳 中沢新一:解説
定価(税込):1,418円
近代文化人類学の礎をつくった記念碑的名著 人類学においてはじめて、長期のフィールド・ワーク調査によって記述された画期的な研究書。未開社会における交易の実態を描き、その隠された意味を読み解いた。
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学術文庫1986
本村凌二
定価(税込):1,050円
古代ローマ人の喜怒哀楽、愛の生活が甦る! 紀元79年、ヴェスヴィオ山大噴火に埋もれたポンペイ。壮麗な邸宅、パン屋、居酒屋、娼家の壁に書かれた「落書き」を解読、古代ローマ人の日常を鮮やかに再現。
学術文庫1987
坂野潤治
定価(税込):1,050円
政権交代と二大政党制の意味を近代史に問う なぜ日本では「政治改革」が実現しないのか。福沢諭吉、徳富蘇峰、吉野作造など日本にも政治「民主化」の伝統がある。先人の努力と挫折に学ぶ政治改革の近代史。
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学術文庫1920
鈴木淳
定価(税込):1,260円
官と民によって織り成される近代国家の息吹 短期間で近代国家を作り上げた新政府は、藩の遺産をどう清算し、新たな政策・制度を伝達・徹底したか。統一と開化をめぐる上からの変革と人々の自前の対応を活写する。
学術文庫1980
M・ボイス 山本由美子:訳
定価(税込):1,365円
謎多き人類最古の世界宗教への本格的入門書 3500年前に生まれたこの宗教は、キリスト教、イスラム教、仏教にも流れ込んだ。火と水の祭儀、善悪二元論、救世主信仰……。その歴史と信仰内容を解明する。
学術文庫1981
C・R・ダーウィン 荒川秀俊:訳
定価(税込):924円
180年前にダーウィンが見た世界の驚異 進化論の提唱者が若き日、南米・豪州・南太平洋で目にした人間・動物・植物・自然の記述を抜粋。百点余の図版を交えて編集した『ビーグル号航海記』ダイジェスト。
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学術文庫1982
福沢諭吉 土橋俊一:校訂・校注
定価(税込):1,050円
大転換期に独立自尊を貫く!自伝文学の傑作 幕末維新の激動期、洋学を志して長崎・大坂・江戸へ、米国へと世界を広げた行動力。在野で近代日本を切り開いた自由な精神と思想。痛快無類の人生を存分に語る。
学術文庫1983
湯川秀樹
定価(税込):1,523円
科学と人類・地球の未来を考える不朽の名著 20世紀の科学は世界をどう変えたか。人生観の変遷、科学と平和、創造性の理論など思索の軌跡をたどる。小松左京との対話、「この地球に生れあわせて」も収録。
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学術文庫1919
鬼頭宏
定価(税込):1,260円
貨幣制度の発達、独自の〈物産複合〉、 プロト工業化による地方の発展、
人口抑制── 環境調和的な近世日本のあり方に探る 閉鎖体系化の持続的成長
学術文庫1976
山上正太郎
定価(税込):966円
指導者たちはなぜ「最悪の道」を選んだのか 「戦争と革命の兵器」はこうして幕を開けた!
学術文庫1977
伊谷純一郎
定価(税込):1,260円
社会で初めて霊長類の社会構造を解明 「サル学」の扉を開いた記念碑的名著
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学術文庫1978
鈴木隆雄
定価(税込):1,050円
骨は雄弁に物語る ルーシーは二足歩行をしていたのか? 縄文人は戦争をしなかったのか?
結核は日本にいつ上陸したのか? 寿命はどのくらいのびたのか?
学術文庫1979
三島憲一
定価(税込):1,575円
破壊と記憶を武器に思想のアクチュアリティを徹底的に生きた孤独の人
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