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ダウン症児が連ドラ出演 脚本家「ありのままの姿を」

2011年5月12日

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写真:堀北真希さん(背中)にソフトクリームを差し出す演技をする高井萌生君=横浜市青葉区で拡大堀北真希さん(背中)にソフトクリームを差し出す演技をする高井萌生君=横浜市青葉区で

 知的障害のある子どもたちを芸能界に送り出そうと、タレント事務所が3年前に設けた障害児専門クラスから今春、初の連続ドラマ出演者が決まった。障害者が演じるのが当たり前になることを目指した試みの、大きな一歩になる。

 出演するのは、企画会社「ケイプランニング」(東京都渋谷区)が運営する知的障害児専門の「芸能部子どもSPクラス」に所属し、オーディションで選ばれたダウン症児の高井萌生(ほうせい)君(10)。20日に放送予定のTBS系「生まれる。」(毎週金曜夜10時)の第5話に、中心人物として登場する。堀北真希さんらと遊ぶダウン症の子ども役だ。

 ドキュメンタリーにダウン症の子どもが出ることはあるが、役者として出演する例はまれ。母の由佳さん(36)は「歌ったり踊ったりするのが大好きな子。元気で、楽しいところをみてほしい」と話す。

 9日に横浜市内であったロケ。人なつっこい性格の高井君は、撮影現場の人気者だ。堀北さんにソフトクリームを差し出したり、「あっちむいてほい」で遊んだり。監督がオーケーを出すまで7回撮り直すこともあったが、最後までやりきった。

 「生まれる。」は51歳の妊娠をテーマにした社会派ドラマ。この回は妊婦役の田中美佐子さんが、胎児の染色体異常などを調べる羊水検査を受けるかどうか悩む。堀北さん演じる長女は高井君と遊んだ楽しい1日を振り返り、母に検査を勧めたことを後悔する。

 脚本の鈴木おさむさんは「家族の葛藤を真正面から描きたかった。障がいを演じてもらうより、ダウン症児のありのままの可愛い姿をみてほしかった」。

 「やっとここまできた」。2008年5月にSPクラスを立ち上げた国枝秀美社長は喜ぶ。「障がいへの理解が進まないのはメディアへの露出が少ないためでは」と考え、欧米のように障害者がテレビや映画に出るのが当たり前の社会を目指した。

 現在、幼児から30代までの約80人が、歌や演技などのレッスンに励んでいる。「子どもたちは注目されればされるほど実力を発揮する。今回の出演を弾みにしたい」(丸山玄則)

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