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【世界のCEOに学ぶ実践英会話】第28回 米アクセンチュアのグリーン前CEO(中編)

「【インタビュー】米アクセンチュアCEO、景気回復に向けた舵取りを開始」から

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 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に掲載された世界のトップ企業の経営者とのインタビュー記事から、ビジネスシーンでよく使われる英会話表現をピックアップ。「ポイント解説」では言い換え表現なども紹介し、実際に「使える」ビジネス英会話の習得を目指す。

Charting Accenture's Course」から

<使える表現 1>
take a deep breath 「深呼吸する→覚悟する
night and day 「まったく異なる」

●例文
I think any product company that gets into the service business has to take a few deep breaths because the difference is night and day.
「ハードウエアメーカーがサービス事業へ参入しようとする場合、一定の覚悟が必要だ。両者のビジネスはまったく異なるものだからだ」

●ポイント解説
take a deep breath、take a few deep breathsで「深呼吸する→覚悟する」という意味。night and dayは、like night and dayのlikeの省略で、「夜と昼ほど違う→違いが明らか→まったく異なる」という意味になる。The difference is (like) night and dayは、That’s as different as day and nightに置き換えることができる。

<使える表現 2>
Hail Mary 「アベマリアイチかバチかの賭けに出る企業」

●例文
You're going to see some Hail Marys.
「サービス事業に参入することで、イチかバチかの賭けに出る企業もいるだろう」

●ポイント解説
Hail Maryは、Ave Maria「アベマリア、聖母マリア」のこと。また、アメリカンフットボールで、ゲーム終盤で苦戦を強いられているチームが最後の賭けで得点を狙うために投げるロングパスを指す(=Hail Mary pass)。そこから「神頼みの、運を天に任せた」という意味を持ち、ここでは「イチかバチかの賭けに出る企業」になる。

 

<使える表現 3>
bundle 「束→抱き合せ販売を行う企業」
on the surface 「表面上は→一見」

●例文
It's hard to compete with the bundle on the surface, but customers are smart.
抱き合わせ販売を行う企業と競い合うのは一見難しそうだが、顧客は賢い」

●ポイント解説
bundleは「束、一団、一つにまとめたもの」という意味。例文は、直前のWSJ側の質問、How will you compete against that kind of bundled sale?「そうした抱き合わせ販売に対して、どのように対抗するのか。」に対する答えなので、「抱き合わせ販売を行う企業」になる。on the surfaceは「表面上は、外見は→一見」という意味。

 

<使える表現 4>
too good to be true 「うま過ぎる話だ

●例文
They get that if it seems too good to be true, it probably is.
「彼らは、うま過ぎる話などないことを、ちゃんと分かっている」

●ポイント解説
too good to be trueは「本当だと信じられないくらい良い→話がうま過ぎる、眉唾物だ」という意味。一方、怪しいと疑うnegativeな気持ちではなく、あまりに良い話で嬉しい/幸運であるというpositiveな気持ちを表す場合も多い。その際は「まるで夢のようだ」のように訳す。seems は、is、あるいはsounds に置き換えられる。it probably isは「(話がうま過ぎると思ったら)恐らくその通りである」ということ。ちなみに、getは「理解する」という意味。

 

■今回の表現が実際に使用されている記事

ビル・グリーン氏 Andrew Harrer/Bloomberg

ビル・グリーン氏

【インタビュー】米アクセンチュアCEO、景気回復に向けた舵取りを開始
(原文記事:Charting Accenture's Course
(※ビル・グリーン氏は2011年1月、会長職を継続しつつCEOを退任)

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大島さくら子(英語講師/語学カウンセラー)

大島さくら子氏

  学習院女子短期大学(現学習院女子大学)卒、テンプル大学ジャパン卒、慶応義塾大学卒。英オックスフォード大学に留学した経験を持つ。現在、早稲田大学・ エクステンションセンター、港区国際交流協会、早稲田総研インターナショナルなど、各種企業や団体で語学セミナーを開いており、講演も多数おこなっている。主な著書に「絶対に使える英文e-mail作成術」(角川SSC新書)、「数量表現の英語トレーニングブック」「実践ビジネス英会話」(ベレ出版)などがある。大島さくら子ホームページ:http://www.officebi.com

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