東京電力福島第1原子力発電所は、3月11日の大地震と津波で炉心冷却機能が停止して以来、水素爆発による原子炉建屋の崩壊や高濃度の放射能漏れなど、深刻な状況が続いている。事故の大きさはすでに1979年の米スリーマイル島原発事故(国際原子力事象評価尺度で「レベル5」)に並んだが、事態の収束はまだ見えていない。関係者による証言や海外の動向など、これまでのWSJ報道をまとめた。
【ASIA TODAY】放射能汚染の魚は一匹残らず検知、米政府が国民に呼びかけ(4月6日)
WSJ日本版の小野由美子編集長が、東京電力福島第1原発に関する注目記事を紹介する。(ビデオ) |
建設会社ベテラン技師が道開く、全員50代─福島原発 (4月7日)
準大手ゼネコンのハザマは福島第1原発の危機対応で協力を要請されたことを受け、ベテラン土木技師から成るチームを発足させた。チームに選ばれたのは7人。非常に経験が豊富で全員が50代。
【オピニオン】福島の事故でも原発は死なず (4月6日)
1979年のスリーマイル島、1986年のチェルノブイリの事故の後、多くの原子力科学者とエンジニアがこの分野から去った。われわれはこの経験を繰り返してはならない。福島原発の事故は、解決にはまだ程遠いが、今は、原発業界が守勢を固める時ではない。
海洋への打撃、おおむね原発近辺にとどまる=専門家 (4月6日)
福島第1原発の放射性物質を含んだ水の放出・流出について、海洋専門家らは、より大量の汚染水が相当長期にわたって放出されない限り危険は小さく、おおむね原発の近辺にとどまりそうだとの見方を示している。
水ガラス注入で汚染水流出止まる―福島原発 (4月6日)
東京電力は6日朝、福島第1原発で続いていた高濃度の放射能汚染水の海への流出が止まったと発表した。
国内外で広がる魚への懸念―福島原発事故で (4月6日)
福島第1原発から放射性物質を含む水が海に流出したり放出されたりしている問題を受け、放射線物質を含む海産物への懸念が国内外で広がっている。
米国では海産物など安全-福島原発事故で (4月6日)
福島第1原子力発電所から50マイル離れた水域で、異常に高い濃度の放射能物質に汚染された魚が発見されたが、米健康管理当局者は5日、米国では海産物を含む食品は安全だと述べ、消費者は心配する必要はないと強調した。
高濃度汚染水流出阻止へ止水剤注入-福島原発 (4月5日)
茨城沖のコウナゴから放射性物質 (4月5日)
南相馬市長、動画で悲痛な呼びかけ─福島原発から25キロ (4月5日)
鮮明になった福島第1原発の写真(4月5日)
東電は官民で支援すべき=全国銀行協会会長 (4月5日)
福島第1原発、低レベル汚染水の海への放出開始 (4月5日)
原子力産業、「極めて安全」―GE会長、責任には言及せず (4月5日)
低濃度汚染水を海に放出へ―福島原発 (4月4日)
東電、原発危機乗り切きれる財務力が焦点に (4月4日)
福島原発、洗浄が次の難題-「作業は数カ月ではなく数年間」 (4月4日)
東電、作業員の安全強化とデータの信頼性確保を-福島第1原発事故 (4月3日)
東電、放射線測定データを見直し―計算プログラムにミス (4月1日)
相次ぐヨウ素やプルトニウム検出―我々の生活は危険に脅かされているのか? (4月1日)
地下水から基準の1万倍のヨウ素検出-福島第1原発 (4月1日)
米太平洋岸の州で牛乳から微量の放射性物質を検出 (4月1日)
東電、甘すぎた危機対応策 (3月31日)
ヨウ素濃度がさらに上昇―福島原発放水口付近 (3月31日)
放射線に関する政府の規制-信じて良いのか悪いのか (3月31日)
足元を見る-東電社長語録 (3月31日)
東電社長、危機には不向きとの声も (3月31日)
原発危機で海外からの一段の支援を歓迎=枝野官房長官 (3月31日)
【インタビュー】今は何か一つのことで解決するような状況ではない=原発事故で枝野官房長官 (3月30日)
原子炉の密閉性が失われている可能性―福島原発で保安院 (3月30日)
福島原発、原子炉冷却と汚染水流出防止でジレンマ (3月30日)
東電に債権抱える有力企業に懸念も-国有化の憶測で (3月30日)
福島第1原発2号機:汚染水が海に漏れ出ている可能性も (3月29日)
汚染水除去作業が難航―福島原発 (3月28日)
原子力監督機関と電力会社は一心同体 (3月28日)
福島第1原発事故、昨年議員が同様な事故の可能性警告 (3月28日)
私たちは最後まで闘う─原発から東電社員がメール (3月28日)
「もう限界」、「最後まで戦う」─原発から東電社員がメール (3月28日)
米大使館、在留国民にヨウカ化カリウム剤を静かに配布 (3月28日)
福島原発、高放射線量で復旧作業困難 (3月28日)
被曝作業員の放射線量、推定2~6シーベルト―命に別条なし (3月26日)
【NewsBrief】福島原発付近の海水から安全基準の1250倍の放射性物質 (3月26日)
【スライドショー】福島第1原発で復旧作業続く (3月25日)
米軍が福島原発の冷却支援に真水を供給 (3月25日)
地上の星 - 本当の「フクシマ50」(3月25日)
放射能対策で日米に違い(3月25日)
福島原発で作業員3人被ばく (3月24日)
【インタビュー】原子力安全委との二重チェック体制は機能=保安院の西山審議官 (3月24日)
原発推進の動きに後退みられず=保安院の西山審議官 (3月24日)
東京の水52ガロン飲まなければ米国の年間許容量に達せず=米専門家 (3月24日)
低レベルの放射線ではがんになる確率は高まらない (3月23日)
巨大ポンプ車、福島原発に向け中国を出発 (3月23日)
福島の3号機はプルサーマル (3月22日)
「帰ってくる」と家族にメール-原発放水のレスキュー隊長に聞く (3月22日)
放射線の脅威で新たな避難者続出 (3月22日)
過去にもトラブル続きだった福島第1原発 (3月22日)
福島原発、復旧作業難航-2、3号機で発煙 (3月22日)
米国務省、在日スタッフらにヨウ化カリウム配布 (3月22日)
福島原発は事態収拾に向け大きく進展=米エネルギー省長官 (3月21日)
地震の危険にさらされる多数の原子炉 (3月20日)
UPDATE:福島第1原発3号機への放水時間を延長 (3月19日)
「資産保護」優先で海水注入遅れる─福島第1原発事故 (3月19日)
よみがえる原発事故の記憶─チェルノブイリの被災者 (3月19日)
【NewsBrief】米当局、原発周辺の放射線量情報の詳細開示を拒否 (3月19日)
福島原発で放水作業続く (3月18日)
ツイッターの原発情報が大人気-東大早野教授 (3月18日)
太平洋を越えて検知される放射性物質は微量=スウェーデン防衛研究所 (3月18日)
GE、原発危機への支援を強化 (3月18日)
半径80キロ避難指示の「科学的根拠」が疑問-米原子力推進団体 (3月18日)
米政府、在日民間人・軍家族の日本脱出へ準備 (3月18日)
米軍が無人偵察機で事故原発の調査 (3月18日)
外国人でにぎわう大阪、各国企業が東京から法人機能を移転 (3月18日)
オバマ米大統領、国内原発の見直し指示 (3月18日)
使用済み核燃料が起こすリスク (3月17日)
福島第1原発3号機に地上放水 (3月17日)
原発で意見が分かれる欧州 (3月17日)
国際原子力機関の危機対応能力に疑問符 (3月17日)
ウラン相場、日本の原発危機で急落 (3月17日)
東電に対するメディアの苛立ち (3月17日)
原発危機で日本政府の主導権強まる (3月17日)
問われる福島原発の設計-非常用発電機の設置場所も対象に (3月17日)
福島原発は「部分的なメルトダウン」-米エネルギー長官 (3月17日)
米軍、福島原発80キロ圏内からの避難命令 (3月17日)
仏国営企業、原発状況の悪化回避に向け日本に支援機器を送付 (3月17日)
ヘリでの注水作業、高い放射線で阻止される─福島第一原発 (3月16日)
【オピニオン】原発の行方、日本の行方 (3月16日)
原発事故の「想定外」と「今後の想定」 (3月16日)
被災地へしっかり物流の実施を=放射線懸念で枝野官房長官 (3月16日)
断層抱える中国の原発計画に懸念強まる (3月16日)
日本の震災、オバマ大統領のエネルギー政策を苦境に (3月16日)
被ばく量によって異なる放射線の影響 (3月16日)
外国人の間に日本から海外避難の動き (3月16日)
福島第1原発からの放射線量、専門家の見解 (3月16日)
EU、全原発のストレステスト実施へ-日本の放射能漏れ事故受け (3月16日)
福島原発の状況につき米政権は日本の当局者と密接に連絡=米エネルギー長官 (3月16日)
原子炉の仕組みQ&A (3月15日)
国民の不信感とも戦う原発当局 (3月15日)
4号機で火災、さらなる放射性物質漏えいの危険高まる=菅首相 (3月15日)
福島第1原発周辺で最高400ミリシーベルトの放射線を観測=枝野官房長官 (3月15日)
福島原発の状況、14日に深刻化 (3月15日)
UPDATE:福島第1の2号機、圧力は再び低下-安全弁開く (3月15日)
米GE、日本の原発危機拡大回避に向け技術的支援の提供を確約 (3月15日)
ドイツ、原発の稼働年数延長計画を中断の見通し-関連企業株が下落 (3月15日)
【コラム】日本の電力業界を襲った余震 (3月14日)
炉心溶融で漏出する物質―危険なのはヨウ素、ストロンチウム (3月14日)
東電福島第1原発3号機で爆発 (3月14日)
アジアの原発導入検討国、日本の原発事故動向注視 (3月14日)
米原発業界、日本の事故による影響を懸念 (3月13日)
UPDATE:福島第1原発で爆発、避難指示を半径20kmに拡大 (3月12日)
UPDATE:福島第1原発で放射能漏れ (3月12日)
UPDATE4:福島第1原発3キロ以内に避難指示、地震の影響で (3月11日)