2011年2月14日14時36分
新旧交代が女子カーリング界に訪れた。前回3位で平均年齢20歳の中部電力が、バンクーバー五輪代表3人を擁するチーム青森に快勝。今秋のパシフィック選手権代表の座をつかんだ。
スキップの藤沢五月(19)は笑顔だ。「五輪に出るには(チーム青森は)超えなければいけない。実感はまだわかないけれど、うれしく思う」
この競技では珍しい企業チーム。中部電力が社員の一体感を高めようとカーリング人気に目をつけ、2009年4月に創部した。1998年長野五輪のカーリング会場だった軽井沢町出身の市川美余(21)と佐藤美幸(21)、清水絵美(20)を勧誘。2年連続でジュニア世界選手権代表に選ばれた北海道北見市出身の藤沢にも声をかけた。
普段は午後5時すぎまで事務の仕事をこなし、夜に軽井沢で練習する。ただ、大会前は午前も午後も練習に専念し、創部2季目で頂点を極めた。藤沢は言う。「ほかより練習量が多いのは職場の方のおかげ。この結果に満足せず、もっと上をめざしたい」(由利英明)