サブカテゴリー

宇部マテリアルズ×スポニチ

扉を開く 水の未来(上) 宮古島発“化学反応”起こすプロジェクト

クリアウォーター散布後、きれいになった東京・呑(のみ)川

プロ野球キャンプ地で

  きっかけは2月7日の沖縄県宮古島だった。「宮古島エコハートプロジェクト」で、キャンプ中のオリックス選手が地元の野球少年とともにマングローブの胎生種子100本を植林した。アレンジしたのは宮古島、オリックス球団、JTB西日本、そしてスポニチ。この「グリーン・ニューディール活動」は、4団体が手を結んだことで大きなうねりに発展した。

  創刊60周年を機に、他企業との積極的協働で社会貢献を目指すスポニチは、次なるプロジェクトを模索。その中で接触したのが石灰関連製品のトップメーカー、宇部マテリアルズだった。同社は大規模な環境保全に貢献する「クリアウォーター」という技術を持っていた。海水と生石灰との反応で生成する水酸化マグネシウムのこと。環境改善剤として使用されるもので、主に排煙脱硫用だが、海・湖の底泥などの水質を改善する作用も確認されており、水質汚濁に悩む養殖場などにアプローチを進めてきた。
 

世界トップクラスの技術

 クリアウォーターを一定量散布するだけで水質が改善され、同時に悪臭も駆逐される。しかも天然原料なので環境への悪影響は全くない。この商品を生産できるのは国内で宇部マテリアルズだけだが、一般受けするPR活動は少々苦手。そこでスポニチの出番となった。宇部マテリアルズの持つ世界トップクラスの技術力にエコ活動に積極的に関与する報道機関をかけ合わせるとどんな化学反応が起きるのか。ワクワクするような期待感が、今回の包括契約につながった。

 ≪宇部マテリアルズ≫97年、宇部興産グループの2社が合併し発足。日本有数の化学・建設資材メーカー。石灰関連製品、マグネシアクリンカーなどを製造・販売。本社は山口県宇部市[ 2009年10月28日 ]

扉を開く 水の未来(中) 都市部の悪臭解消へ需要高まる“白い粒”
扉を開く 水の未来(下) ゴルフ場で競艇場で異業種間の“流れ”よくする


クイックアクセス
スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲