サッカー試合中に怒りの「謝れ」　中学生「水俣病、触るな」発言　

　熊本県芦北町で６月上旬に行われたサッカーの練習試合で、同県水俣市の男子中学生が、同県他市の中学生から「水俣病、触るな」と差別的な発言を受けていたことが１６日、分かった。

　小沢鋭仁環境相は同日の閣議後の記者会見で、記者の質問に対し「初めて聞いた」とした上で「あってはならないこと。水俣病の歴史的意味も含めて学習を徹底し、二度と起きないようにしたい」と述べた。

　水俣市教委によると、試合中の接触プレー時に、相手チームの生徒が発言し、水俣市の生徒の１人が「謝れ」と抗議したという。

　試合後に水俣市の中学校側の指摘を受けて、相手チームの関係者全員が謝罪。翌日には校長らが水俣市を訪れ、関係者に謝罪した。

　水俣市の葦浦（あしうら）博行教育長は「発言は残念。正しく水俣病を理解できるよう県全体で取り組んでほしい」とした。

[ 2010年07月16日 13:00 ]