有限責任中間法人パチンコ・トラスティ・ボード(PTB)はパチンコホール企業を厳格に監視する第三者監視機関であり、弁護士や公認会計士、著名な大学教授など業界外の有識者・専門家によって構成されています。その目的はパチンコホール企業の社会的地位向上を目指し、社会に信頼と安心を提供できるホール経営の仕組みを確立することにあります。
この第三者監視機関はパチンコホールの経営・営業全般に対する厳しい監視・調査を実施し、その結果に基づき8段階の格付(評価)をします。なかでも「コンプライアンス」(企業倫理、法令遵守の徹底)と「コーポレートガバナンス」(経営の公正さ及び透明性の確保)に関する監視に重点を置いており、必要に応じてレベルを上げるための指導・勧告を行います。監視内容は10分類110項目に及びますが、その格付は一流企業並みの高い基準が設定されています。
株式会社正栄プロジェクト(本社札幌市、代表取締役 美山正広)は2008年2月、本社及び店舗にて約3週間にわたり有限責任中間法人「パチンコ・トラスティ・ボード(PTB)」の監視・調査を受け、この度その結果が出ましたのでご報告申し上げます。監視・調査は10分類110項目(下表参照)に及び、最高基準「AAA」から最低「-」(調査不能)までの8段階で評価(格付け)されます。
弊社における今回の評価については「その他法令」を除く9分類で格付け「A」以上の評価を取得することが出来ましたが、中でも「財務プロセス」「反社会」「社会的要請」「風適法」「内部監査」の5分類で「AA」を獲得。そのうち「内部監査」以外の4分類については前回よりも1ランク上昇(A→AA)しています。また「労働法」についても格付けが前回よりアップ(BB→A)していますが、その一方で「ガバナンス」(AA→A)、「その他法令」(A→B)は前回より格付けがダウンしました。
今後、弊社では今回の監視・調査結果を真摯に受け止め、改めて全項目についてチェックし改善実行していく所存です。現状に甘んじることなく、次回のPTB監視・調査では全分類に亘りより上位の評価をいただけるよう全社一丸となって取り組み、より一層社会から認められ必要とされる企業を目指します。
分類 | 分類の概要 | 格付(前回) | 格付(今回) |
---|---|---|---|
ガバナンス | 経営の意思決定機関および当該機関に対するチェック機能などの仕組み | AA | A |
基本的姿勢 | 社会的責任を果たす上での企業(経営者)の基本的な姿勢 | A | A |
フレーム | 適切なコンプライアンス経営を行う上での基礎となる態勢 | A | A |
財務プロセス | 個別法令やリスクに関する手続(財務に関連する諸手続 | A | AA |
反社会 | 個別法令やリスクに関する手続(反社会勢力に対する基本的な姿勢および対応) | A | AA |
社会的要請 | 個別法令やリスクに関する手続(社会からの要請への対応) | A | AA |
その他法令 | 個別法令やリスクに関する手続(その他の法令・規制への対応) | A | B |
風適法 | 個別法令やリスクに関する手続(風適法および業界関連諸規制への対応) | A | AA |
労働法 | 個別法令やリスクに関する手続(労働関連法令への対応) | BB | A |
内部監査 | 経営活動の遂行状況を公正かつ客観的な立場から監査する仕組み | AA | AA |
(ご参考)格付符号と定義
AAA | AAに加えて、周囲の環境変化をダイナミックに反映し、常に改善を図った結果、他社の模範となるべきレベルに達している。 |
AA | 経営層の指示と承認のもとに方針やルールを定め、全社的に周知・実施しており、かつ責任者による状況の定期的確認を行っている。 |
A | 経営層の承認のもとに方針やルールを定め、全社的に周知を行っている。 |
BB | 経営層に経営管理に対する意識があり、方針やルールの整備、周知を図りつつある。 |
B | 経営層に経営管理に対する意識があり、形式的な要件を充足しようとしている。 |
C | 経営管理を行いたいという経営者の意識が見える。 |
D | 経営管理について、経営層における意識もなく、ほとんど取り組みを行っていない。 |
- | 評価不能 |
※監視忌避があった場合には、即刻「-」とする。