十勝毎日新聞に掲載された上士幌町の話題やお知らせなどを、
地域のみなさまや、十勝を離れて暮らす方々にふるさと情報
としてお伝えします。
第301回 [ 2008/06/25 ] 毎週水曜日更新
十勝めーる >>> 上士幌めーる
上 士 幌 町
町長 竹中 貢
面 積 694.09平方キロメートル
(総務省統計局より)
花木鳥 スズラン・シラカバ・カッコウ
十勝年鑑2006より
(2005年11月28日発行)
□主な動き
 総務省の地域再生のマネージャー事業に道内で唯一採択され、加森観光(本社・札幌)と地域活性化策のパートナーシップを組む。自主自立の道を選択したことから、まちづくりは移住定住の促進による地域活性化を柱に据えており、国や道の事業を活用し、2007年の団魂世代退職問題に対して管内で先進的に取り組む。

 この土台として重点施策に据えているのが健康と環境、観光をキーワードにしたまちづくり「イムノリゾート構想」。雄大な自然や温泉などの観光資源を活用し、町の魅力を底上を図る取り組みで、この一環で実施する花粉症を抱える道外者を町に招く「スギ花粉リトリート(疎開)ツアー」は全国的に注目されている。

 東大雪山のふもとに位置し、糠平湖やナイタイ高原牧場などの雄大な自然が町の観光資源。また、旧士幌線アーチ橋りょう橋は、01年に北海道遺産に認定されたほか、05年7月に道が北海道自然歩道「東大雪の道」を一部供用し、新たな観光地として地位を築きつつある。

 町の主な産業は農畜産業で、JA上士幌町(高杉國次組合長)の農・畜産を合わせた販売額は04年度、112億9,400万円(前年度比8億1,900万円増)と過去最高を記録した。
関 連 リ ン ク
上士幌町役場ホームページ
2008年6月22日の記事
糠平発電所 電源開発 効率化で最大出力増
 電源開発(本店東京)は7月、糠平発電所の発電機1号機の一括更新工事に着手する。来年11月まで17カ月間をかけ、周辺機器も含めて発電機設備をすべて入れ替える。既に昨年11月までに2号機の一括更新工事を終えており、今回の1号機更新で約4年がかりの作業が完了する。

 発電機は1956年の運転開始から50年以上が経過、老朽化が進んでいた。機器ごとの補修、入れ替えよりは、一括更新で延命化やコスト減、発電効率を向上させるのが狙い。2台合わせた最大出力は4万4200キロワットとなり、更新前より2200キロワット(5%)アップする。

 1号機の更新は2号機と同手順で進行。発電所備え付けの主要設備の水車や回転子をつり出し、基礎のコンクリート部分を取り除いた後、新たなコンクリートを打設。新しい水車や回転子をつり込んで取り付ける。工事期間中は新2号機の稼働時間を増やし、2発電機体制と同じ発電量を確保する。

 同社の発電機の一括更新工事は田子倉発電所(福島県)に続き2カ所目。26日午前10時から現地で安全祈願祭を行う。同社上士幌電力所では「無事故無災害だった1号機の工事同様に成功させ、道東の重要な発電所の1つである糠平発電所の電力安定供給を図りたい」としている。(原山知寿子)
2008年6月22日の記事
NHK「いないいないばぁっ!」 自然や農村バックに収録
 NHKの幼児向け番組「いないいないばぁっ!」の収録が、このほど上士幌町など管内各地で行われた。犬の着ぐるみの「ワンワン」や女の子の「ことちゃん」などのキャラクターが、十勝の自然や農村を舞台にさまざまな体験を満喫。番組は7月21−25日の午前8時15分(再放送は8月18−22日の同時刻)からNHK教育テレビで放映される。

 同番組はおおむね0−2歳児が対象で、1995年に始まった。通常はスタジオ収録が主で、関東圏以外でのロケは約10年ぶり。「自然を中心にいろいろな撮影要素がある」(藤森康江NHKエデュケーショナルこども幼児部チーフプロデューサー)として十勝を舞台に決めた。

 一行は出演者やスタッフ総勢約30人。7日間十勝に滞在し、上士幌では糠平地区の鉄道資料館付近など数カ所で撮影が行われた。NPOひがし大雪アーチ橋友の会のメンバーが立ち合い、同会の角田久和事務局長は「幅広い年代層へのPRにつながる」と喜んでいた。

 藤森プロデューサーは「簡易なクレーンを使った撮影などワンカットごとにこだわった。キャラクターの屋外での生き生きとした様子を楽しんでほしい」と話していた。(原山知寿子)
2008年6月19日の記事
上音更小10年に閉校 町適正配置計画で初 上士幌小と統合
 町は上音更小学校(陰元正二校長、児童13人)を2010年3月末で閉校し、上士幌小学校と統合することを決めた。町教育委員会が昨年度策定した町小学校適正配置計画に基づき、小学校の閉校が決まるのは初めてで、町内の小学校の閉校は1982年の豊岡小以来。約90年にわたる同校の歴史が幕を閉じる。

 同計画は、少子化や町の財政面から町内のへき地複式小学校の統廃合を進めるとし、上音更、北居辺、東居辺、北門の4校を、地域の合意を得た上で09年度末までに上士幌小に再編すると定めている。同計画では上音更小の児童予定数は10年度で8人、13年度には3人にまで減少すると推計していた。

 同計画の提示を受け、保護者や地域関係者は昨年から協議を続け、3月のPTA総会で閉校に同意することを正式決定。今月、同校PTA(遠山昇治会長)と上音更地区連絡協議会(瓦井博会長)が、町教委に閉校同意を報告していた。

 遠山会長は「学校の現状を受け地域として判断したが、通学させたい親が多く非常に残念。今後は町に学校の有効な跡地利用などを進めてもらいたい」と話している。また、江波戸明教育長は「地域の苦渋の選択を受け止め、教育環境の充実を図りたい」としている。同校は1918年に上音更特別教授場として設置認可され、翌19年に授業を開始した。(原山知寿子)
2008年6月19日の記事
四季折々の山の透明水彩画並ぶ 町在住の中田さん個展
 町内在住の中田博之さん(40)の「山の絵透明水彩画展」が、21日まで町図書館くつろぎコーナーで開かれている。ニペソツ山など、なじみの山の四季折々を描いた作品が並ぶ。

 6年前、同館で開いた個展以降に手掛けた9点を展示した。「夏の大雪山」は、残雪と緑の鮮やかなコントラストが楽しい1点。中田さんは「絵が持つ透明感を感じてほしい」と話している。

 展示に合わせ、館内には夏山登山に関するコーナーも設置。登山ガイドなど同館蔵書の約20冊を並べ、閲覧や貸し出しに応じている。午前10時−午後6時。月曜日休館。(原山知寿子)
2008年6月18日の記事
乳牛や肉牛出陳 体格などを審査 町家畜品評会
 町家畜品評会(町、JA上士幌町、十勝農業共済組合主催)がこのほど、JA上士幌町農村多目的広場常設家畜品評会場で開かれた。

 町内の生産者から乳牛67頭、肉牛21頭、馬27頭が出陳。牛は月齢や経産の有無、馬は年齢とポニーの各部門に分かれて体格などを審査した。

 会場では同JA女性部(大平敬子部長)の役員12人が地元産野菜を使った豚汁200食を販売、人気を集めた。同JAは「若い生産者からの出陳が増え、レベルアップしている」と話していた。(原山知寿子)
2008年6月17日の記事
レジ袋辞退でスタンプ3倍に バルーンスタンプ組合加盟44店で
 上士幌バルーンスタンプ協同組合(野村和彦理事長)は19、20の両日、加盟店舗でレジ袋を辞退した買い物客に、バルーンスタンプを買い上げ金額の3倍付与するサービスを行う。7月の北海道洞爺湖サミットに合わせた企画で、買い物客の反応によって今後のエコの取り組みも検討する。

 同商工会によると、町内のスーパーや小売店5店舗を対象にしたレジ袋辞退率は、3月末の調査開始時点で約2割だったが、6月9日時点で34%まで上昇。ノーレジ袋でポイントを与える取り組みは今回が初めてで、加盟全44店舗で行う。

 期間中は、レジ袋が必要な場合でもポイントは2倍与え、飲食店や理美容店などの小売店以外の店舗は当初から3倍与える。加盟店にポスターなどを掲示し、PRしている。同商工会事務局では「個店単位での実施実績もないので、買い物客の様子を探りたい」としている。(原山知寿子)