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【皇室ウイークリー】(89)愛子さま、WBC組に熱視線 はじめての野球ご観戦、あの選手に拍手も… (1/4ページ)
皇太子ご一家は12日、東京・神宮球場で行われたプロ野球公式戦のデーゲーム「ヤクルト−横浜戦」を観戦された。プレーボール直前の午後2時ごろ、バックネット裏の貴賓席にご一家が到着されると、スタンドから大きな拍手が起こった。
白いワンピース姿の敬宮愛子さまは、皇太子ご夫妻の間に座ってご観戦。試合を通じ、ご一家が仲むつまじく、顔を寄せて笑顔で会話されている場面が頻繁にみられた。
愛子さまは最初は緊張したご様子だったが、徐々に双眼鏡を構えたり、身を乗り出すようなしぐさがみられるようになった。皇太子さまは、何度もグラウンドに向かってカメラを構えられていた。
愛子さまは大相撲ファンとして知られ、両国国技館で本場所を観戦した経験があるが、プロ野球の試合を球場で観戦されるのは初めてだった。神宮球場はお住まいの東宮仮御所の「ご近所」にあり、歓声が聞こえてくることもあるという。
野村一成東宮大夫によると、愛子さまは、日本が連覇を果たした今年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をテレビで観戦したのをきっかけに、野球に強いご関心を持たれたという。
この日は解説役として若松勉・元ヤクルト監督が同席。ご一家の観戦時間は当初、2時間半程度の予定だったが、予定を変更してゲームセットまでご覧(らん)になった。試合の方は横浜が終盤に逆転し、2対1でヤクルトを下した。3時間4分の熱戦だった。
愛子さまはゲーム中、選手のバットが折れたのをご覧になり、「バットが折れたら手は痛い?」「飛んできたら怖いね」と若松氏に感想をおっしゃる場面もあったという。若松氏は「そうですね、怖いですね。バットは再生しておはしにすることもあります」と説明したという。
お帰りの際には、ご夫妻がスタンドに向かって手をお振りになっているのをみて、愛子さまもいったん、両手をゆっくりと胸のあたりまで挙げられた。結局、手は振られなかったが、おだやかにほほ笑まれていた。