既にプレリリース・トーナメント、プレリリース・パーティ等に参加し、その存在に十分ブッたまげ、十二分にその凄さと楽しさを理解しているファンもかなり大勢いると思う。
通常カードとタイムシフトカードでは、カードフレームが違うってのにすぐに気がつくはずだ。じゃあ、タイムシフトカードってのは、フレームを昔風にしたカードのことかと思う人もいるかと思うが、それは大間違い。タイムシフトカードは、単にフレームが懐かしいだけじゃない。正真正銘、どの世界のお天道様に照らされても恥ずかしくないぐらい、本当に昔のカードなのだ!
上の古いフレームが採用されていたのは、マジックが発売された93年8月から、03年5月に発売されたオンスロートブロック最終エキスパンションスカージまでの約10年間。その間に作られたカードの種類は、なんと約6000枚!
では、なぜその古いカードが突如として「時のらせん」に登場したのか?
その答えは、マジックの世界である「ドミナリア」が多次元宇宙だからだ。もちろん、これだけじゃ答として不十分だ。多次元宇宙とは各宇宙が並列的に存在している宇宙であり、ある宇宙に属する者は基本的に他の宇宙には属せない。スライスされた食パンみたいに宇宙が並んでいる感じというと分かりやすいだろうか。
だが、その多次元宇宙の中心に深刻なダメージが与えられてしまい、世界は捻れはじめる。平行であったはずの各宇宙は、あり得ない接触を果たす。その結果、「時のらせん」には別宇宙に属する過去のカードが登場する。これが、タイムシフトカードなのだ。
タイムシフトカードとして選ばれたのは、先に説明した旧フレームを持つカード約6000種類の中から厳選された121枚。これらは、「時のらせん」に属するカードとして扱われるので、「時のらせん」が使えるフォーマットでは同様に使用可能だ。